【加護たんと添い寝したい奴の数→】Part2

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359十餅
ここでちょっとしたいたずらを思いついた。
『そうだ、この前買ったばかりのこのカメラ付き携帯であいぼんの寝顔を・・・』
スピーカーを手でふさいで
『パシャッ!』
『よしよし、うまく撮れたぞ。これをメールで送信!』
居間のテーブルの上であいぼんの携帯が鳴った。
『しまった!あいぼんが起きちゃう!』
でもあいぼんはよほど眠かったのか、気持ちよさそうにスースーと寝息を立てている。
『あぶない、あぶない』
これを見てどんな反応をするか楽しみだ。
『フフフッ』
360十餅:02/11/15 22:13 ID:MlxkYO4b
携帯を置くとあいぼんのとなりに腰をおろした。
『昔はこの縁側でよく遊んだなぁ』
そんなことを思いだしながらごろんと横になった。
『ならんでお絵書きしたり、おままごとを無理矢理やらされたコトもあったっけ』
ちょうど顔の横にきた床に、木目に入り込んで落ちなくなったクレヨンの跡が見えた。
これはあいぼんがようちえんの頃、二つ並んだ木の節を目にしてうさぎの絵を描いた時のものだ。
なつかしい・・・・


背を向けたあいぼんに五センチ程擦り寄る。

五センチ・・・。

これが精いっぱいだ。
361十餅:02/11/15 22:16 ID:MlxkYO4b
ぽかぽかと太陽が寄り添う二人をあたためてくれている。
ふんわりとあいぼんの香りがした。

不思議な事に、あいぼんと居ると心までぽかぽかしてくる。
それはとても心地いいものだった。
『あぁ、もうダメだ。』
スースーとあいぼんの寝息が俺を夢の中へ連れていった・・・・・

どれくらいたっただろうか『ぼーんぼーん』と 時計の時報がきこえた。
『んんー』
意識もはっきりしないまま時報を数える。
『1、2、3・・・もう十二時かぁ。あと少しこうしていよう。』
ふたたび意識が薄れる。
『あれ?何か忘れているような・・・?』
『・・・・・・』
『あっ!』
そう、毎週見ているハロモニを忘れていた!
慌てて飛び起きると居間の方へと滑り込みテレビをつける。
しかしそこに映っているのは、呑気にパチンコを打つ斉木しげるだった・・・
362十餅:02/11/15 22:21 ID:MlxkYO4b
ふと、あいぼんがいた事を思い出す。
しかし縁側を見ると、そこにあいぼんの姿は無かった。
そして、だんごも消えていた。

突然、俺の携帯が鳴った。
あいぼんからのメールだ。

件名:アフォ兄!

『アフォにぃ?』
『ん?写真付きだ。なんだろ?』
その写真は、アホ面で寝ている俺だった。
『やられた・・・』

その日は一日中ニヤニヤしっぱなしだった。

たまには早く起きてみようかなぁ

−おわり−

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