【加護たんと添い寝したい奴の数→】Part2

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356十餅 ◆/4InBEMRk2
しかし、なんてでかい声で歌ってるんだ。心配していたこっちの気も知らないで。
楽しそうに歌うあいぼんの声を聞いたら急に力が抜けてしまった。

『ただいまー』
ニィニィを連れたあいぼんが縁側の向こうにピョコッと現れた。

『ずいぶん遅かったけど、何処まで行ってたんだ。』
少しきつめの口調で聞いてみた。
『となり街』
『ハァ!!!!!』
となり街なんてとても歩いて行こうと思う距離じゃぁないんですけど?
しかしあいぼんはサラッと言ってのけた。
『だって天気が良くて気持ちよかったんだもん』
俺は、さらに全身の力が抜けた。
『ポカーン』としていると
『はい、おみやげ』
と、にこにこしながらビニール袋を渡された。

『だ、団子だ・・・・』
357十餅 ◆/4InBEMRk2 :02/11/13 05:38 ID:bksPnPDV

『おいしそうなお団子屋さん見つけたんや』
『早くたべよ、たべよ』
そう言いながら縁側から居間のほうに上がり押し入れから座布団を取り出し
縁側にポンと置くとその上に『ちょこん』と座り込んだ。
まるで自分の家にいるように・・・。
『何してんの?団子にはお茶でしょ!』
と、きたもんだ。
『はいはい。お待ち下さいねー。』
『なんで俺がお茶の用意してるんだよ!?』と思いつつも
やかんを火に掛け、湯飲みを探す。
そうこうしているうちに、お湯が沸いた。



『はい、おまちどうさま』
お茶を運んでくるとあいぼんは縁側でまぁるくなっていた。
遠くまで散歩して疲れたのか、受験勉強の疲れかすやすやと寝息をたてて寝ている。
縁側の中ほどまで『ぽかぽか』と太陽の光が降り注ぎ、うっすらと赤く染まったあいぼんの
頬をなでている。
まだ子供だと思っていたけど、最近少し大人っぽくなったあいぼんのその寝顔につい見とれてしまった。