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「んあ・・・?」
「んあぁ・・・?」
あたしは、ポカンと口を開けたままドアを開けて現れた人物を見つめた。
同じように目の前に立っている人物も自分のことを見つめている。
すごく間抜けな顔だ。
そう気づいてハッとしたあたしは口を閉じる。
同じように目の前の人物も口を閉じた。
なんとなくあたしが手をひらひらさせると同じように手をひらひらさせる。
まるで鏡を見ているみたいだ。
「ご、ご、ごっちん・・・」
みっちゃんの声に目の前の人物が反応する。
あたしも少し遅れて振り返る。
みっちゃんは、まるで化け物にでもあったかのように青ざめた顔をしていた。
それもそのはずだろう。
突然、一緒にいた人が二人になったらびっくりするよね。
あたしだって相当驚いているんだし・・・・・・
今までは他のメンバーたちだったからそう驚くこともなかったけど、今回は違う。
っていうか――
――なんで、あたし?