「あ、ごめんなさい。そうですよね、見ればわかりますよね」
やけに低姿勢というか謝ってばっかりのやつだな。
「リカ」とかいうやつはそのまま話を続けた。
「あのですね、さっき走り去った二人とお仲間なんですか?」
走り去った二人?加護ぴょんと辻ぴょんか?
「あの二人、いきなりここへ入ってきて、プッチ星のあの二人の食事を持っていっちゃったんです」
そんな事したのか…アイツらどこでも食いものなのか。
「で、プッチ星の二人が怒って…そこへアナタがやってきて」
ああ、なるほど。それでオイラは敵だと思われてたわけだ。
作者さんがんばれ〜
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保全
93 :
:02/09/03 14:06 ID:5uwl74Cp
チャーミー星・・・。
一体どんな星なんだ保全
で…なんで「リカ」は、ここにいるんだ?
「私は…ヤスダザウルスの生態調査に来て、あの二人に捕まったんです」
オイラが何か言う前に「リカ」は勝手に話を進めた。
「原始生活を続けるプッチ星の調査に…私はヤスダザウルスの担当です」
「で…ヤスダザウルスを捕獲しようとしたら、あの二人に襲われたんです」
「ここでは、ヤスダザウルスとの共存が頑なに守られているんです」
なるほど。こいつも敵だと思われたんだ。
「リカ」は、そのままヤスダザウルスや自然との共存について語りはじめた。
オイラはもう話しにウンザリしていて、生返事を返すだけで、頭の中でどうやって脱出するか考えていた。
そして、ふと気づいた。
チャーミー星といえばあのポンコツ宇宙船の何とかを作った星だよな。
こいつ修理できるのかな。
「見てみないと判りませんけど…大概直せると思います」
よし…こいつも連れて脱出しよう。
問題はどう逃げるかだ。
しばらく脱出方法を考えていた。
あたりをウロウロとし、色々調べてみた。
しかし、周りは硬い岩のような壁で、牢屋の入り口はなにか鉄のような固いものできっちりと閉じられていた。
すると、何やら外から物音が聞こえてきた。
オイラは音のするほうの壁に耳をつけて音に集中した。
…加護ぴょんの声だ。
オイラは大声を出しながら、壁を力いっぱい殴った。
たのむ!気付いてくれ!
( ^▽^)<しないよ
(〜^◇^)<うそつけー!
( ´zD`)ノ<ふぉぜんするのれす
( ^▽^)<100getしたわ、のの
(0^〜^)<梨華ちゃんかっけー!
( ´ Д `)<
手が痛くなるほど強く壁を叩く。
そして、声が枯れるほど大声を出す。
壁の向こうからも叩く音が聞こえてきた。
やった!気付いてくれたか!
壁に耳をつけて静かにすると、加護ぴょんの声が聞こえてきた。
しかし、どうやったら外へ出れるのかわからない。
外の加護ぴょんに大声で扉を開けるように言うが、どうも声は届いてないらしい。
今度はひたすら蹴りまくった。
なんとかして開けてもらわないと。
壁に蹴りを入れていると、向こうもどうやら壁を蹴っているようだった。
そして、笑い声が聞こえてきた。
笑ってる場合じゃないだろ!
そんなオイラの声も向こうには届いていないようだ…。
早く…あの二人が帰ってくる前になんとかしなくちゃ。
オイラは今度は体当たりを始めた。
しかし、一回当たるたびに体が痛い。
後ろにいた、「リカ」にも無理やり体当たりをやらせた。
「バキッ」
何回か体当たりをしていると、物凄い音がしてオイラの体はひっくり返った。
全身に痛みが走る。
そして、すぐそこで加護ぴょんの声が聞こえた。
「何遊んでるの?」
どうやら両側から激しく叩きつけたおかげで、壁が崩れたようだった。
オイラはほっとすると同時に、加護ぴょんと辻ぴょんのあまりの能天気さに全身の力が抜けてしまった。
とにかくここから逃げよう!
オイラは二人にそう言い、立ち上がった。
「なんで?なんで逃げるん?」
それはオマエらのせいで…まあいいや…とにかく逃げよう。
「あのぅ…私は…」
リカも一緒にだ!
いいからとにかく逃げよう!
オイラは少しヒステリックぎみに叫んだ。
「おやびん、きっとお腹すいてるんれすね」
違う!
お〜!交信乙!
とにかく、オイラは加護ぴょんを小突きながら、脱出口へ案内させた。
何やらぶつぶつ文句をいいながらも、加護ぴょんは四人を外へ導いた。
外へ出ると、ずっと暗いなかにいたせいか、日差しが眩しくてしばらく目を開けられなかった。
ホッとしたのもつかの間、まだ残っていた問題をすぐに思い出した。
宇宙船はどっちだ?
しかし、ここにじっとしているとまた捕まってしまうかもしれない。
オイラはとにかく移動を始めた。
しかしまた、加護ぴょんと辻ぴょんの二人が勝手に歩き始めた。
オイラが制止すると、不満そうな顔をしながら、加護ぴょんが答えた。
「だってお腹すいた…宇宙船戻ろうよ」
だから、その宇宙船がどこにあるか…って場所わかってるのか?
加護ぴょんは当然かのような顔をして、頷いた。
そうだったのか…。
オイラは何か自分だけが茶番劇を演じているような気がして気分が悪かった。
四人は、宇宙船に向かって歩き始めた。
ヤグタン茶番保全
a
加護ぴょんについて歩くと、意外なほど近くに宇宙船はあった。
一体オイラ達はどこをどう移動してたんだろう…。
しかし、また同じ道をたどる気力はなかった。もう、疲れたから寝たかった。
オイラ達は宇宙船に入り、リカにチャーミー語の説明書を渡し、ミカぴょんに状況説明をしてもらった。
リカはしばらく説明書を眺めたあと、宇宙船の中をどこへやら歩きはじめた。
オイラとミカぴょんもそれに続いた。
リカは、何やら機械でいっぱいの部屋に入り込み、わけのわからない所をいじり始めた。
オイラはリカが何をやっているのかさっぱりわからず、ミカぴょんに尋ねてみた。
「サァ…」
ミカぴょんにもわからないのか。
じゃ、オイラにも当然わからないな。
しばらくリカの様子を見ていたが、オイラは何をやっているのか聞いてみた。
「何って…修理ですよ?」
ああ、そうか。そうだよね…。
ってそういう事聞いたんじゃないけど、どうせ技術的な事言われてもわからないので、そのまま黙った。
そして、リカが何かのスイッチを押すと、機械は大きな唸るような音をたて、あちこちに明かりがついた。
「直りました…ただ、これ、コンピューターとエンジンが別の星で作られたもので、相性が悪いみたいですね」
そうなのか…あのインチキ商会の自作だからな。当然だろう。
「出来ればエンジンもチャーミー星のものに替えられれば…このままだとまた壊れますよ?」
そうか。じゃ、チャーミー星に行こうじゃないか。
ミカぴょんも同意した。
「うわぁ!なんやコイツ!」
加護ぴょんの叫び声が突然聞こえてきた。
何かおきたか?オイラ達は声のする方…宇宙船の出入り口の方へ走った。
オイラ達が出入り口前までくると、目の前に大きな、あの、ヤスダザウルスがいた。
出入り口を閉め忘れた!
オイラはその時自分が迂闊だったと初めて気付いた。
そして、ヤスダザウルスの上に二人の人間の影が見えた。
あの二人だ…。
ややこしい事になった。なんとか追い出さなければ。
オイラは持っていた銃を手に取った。
コイツに効果が無いことはわかっている。でも、時間稼ぎにはなるかもしれない。
オイラはミカぴょんに急いで大きな武器を持ってくるように言った。
大きな武器…そんなものがあるのかどうかオイラも知らなかった。
ヤグタン迂闊ほぜむ
hozen
115 :
名無し募集中。。。 :02/09:02/09/21 13:13 ID:YHyYldEm
ほぜむ
さ・げ・て
ゴチーン卒業ほぜn
ミカぴょんは、何か強力な武器を取りに走っていった。
オイラは、加護ぴょんと辻ぴょんを後ろに下がらせ、ヤスダザウルスの目の前に立った。
銃なんて何の役にも立たない事は分ってはいたが、数発、目に向けて撃った。
しかし、当たったのか、効果が無いのか分らない。
ヤスダザウルスはまったく蚊に刺されたほどにも感じていないようだった。
「かっけー!!」
上に乗った二人のうち一人が叫び声をあげると、ヤスダザウルスはゆっくりと前進してきた。
オイラ達はそれに合わせてゆっくりと後退する。
ヤバい…。
どうしよう。
「こうなったらセクシービームしか無いよおやびん!」
背後から加護ぴょんの声がした。
そ、そうか!
ってそんな技あるか!
じりじりと後退し、ついには壁に全員張り付いてしまった。
オイラは、ヤスダザウルスの調査担当だったはずのリカに、弱点を何か知らないかと聞いてみた。
「う〜ん…」
リカは唸ったまま何も答えなかった。
何を調査してきたんだ…。
交信 キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
セクスィービ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ム!!!!! 保全
リカは唸ったまま何も答えなかった。
「ぶりっ」
( ^▽^)<「してないよ!」
「おやびん!!」
ようやく、ミカぴょんが戻ってきた。
オイラはその声を聞き、ホっと胸を撫で下ろした。
ミカぴょんは息を切らしながら、興奮ぎみに言った。
「武器なんて無いヨ!」
ホっとして力が抜けた後、オイラは意識まで抜けてしまいそうだった。
武器は…この手にもった銃だけか。
こうなったら仕方ない。
この銃だけでなんとかするしか無いだろう。
ヤスダザウルスは、その大きさのためか、股下が甘そうだった。
オイラは、そこをすり抜け、後ろ側に回ってなんとか外へ誘き出せないかと考えた。
誘き出してどうする…?
オイラは、ミカぴょんにそっと耳打ちした。
ヤスダザウルスが入り口のふちまで来たら、オイラはまた股下を抜けて戻ってくる。
その時に銃で合図するから、上手く宇宙船を斜めに発進させて欲しい。
つまり、振り落とすわけだ。
ミカぴょんは不安そうな顔を見せた。
オイラが、大丈夫、任せとけ、と言うと、ミカぴょんは「分った。おやびんを信じルヨ」と言って、コクピットへ向かった。
更に、上手く操縦できるように、宇宙船に詳しいであろうリカも、一緒に行かせた。
さて、ヤスダザウルスや上の二人に冷静さを失わせ、策に上手くはまってくれるようにしなくちゃならない。
オイラは、加護ぴょんと辻ぴょんに好きなだけ罵声を浴びせるように言った。
「おばちゃん!」「魚!」「男女!」
しかし、何を言っても通じない。当たり前か…。
「最近太ったんちゃう?」
加護ぴょんがそう言うと、突然動きが止まった。
そして、みるみる上の二人の顔が赤くなっていく。
「かっけぇぇぇぇぇぇ!!」
なぜかその言葉に異常に反応し、逆上しはじめた。
女の子に言ってはいけない言葉だからだろうか…。
作者さん、交信乙
熱くなった上に乗る二人のうち一人は、さっきみた槍のようなものを振り回し、ぴょんぴょんとヤスダザウルスの背中で飛び跳ねた。
ヤスダザウルスはそれに反応したのか、オイラ達の方へゆっくりと向かってきた。
オイラは深呼吸をし、意を決してヤスダザウルスの股の間へ一目散に走った。
一瞬目を瞑ってしまったが、気が付くとそこは宇宙船の出入り口だった。
上手くいった。
ヤスダザウルスの上の二人は、オイラ達が二手に分かれた事で少し困惑しているようだ。
オイラは思い切り叫んだ。
デブとか食いすぎとかそりゃもう自分が言われたら思わず相手の首をしめてるような言葉を…。
その言葉に、さっきの一人が異常に反応した。
そいつはヤスダザウルスの首根っこを掴み、力ずくで方向転換させ、オイラの方へ向かせた。
もう一人は…そいつのあまりの怒りようにただ、ぽかんとしていた。
通じるかどうか分らないが、オイラはとにかくぴょ〜ん星で相手を罵倒するしぐさをいくつもやってみせた。
そして、思惑通りヤスダザウルスはオイラの方へ向かって歩き出した。
もう少し。
あともう少し。
もっと引き付けないと。
オイラはじっとタイミングを伺った。
今だ!
もう目の前までヤスダザウルスが迫った。
宇宙船の出入り口の淵に立つオイラとの間は1mもあるだろうか。
オイラは上に向かって銃を2,3発撃った。
そして大声で叫んだ。
今だ!ミカぴょん!
それからとにかく全力で股の間をすり抜けた。
勢いあまって壁に激突した。
そして大声で加護ぴょんと辻ぴょんに何かにしっかり掴まるように言った。
上手くいってくれ!
瞬間、宇宙船は身震し、すぐにエンジンの騒音が聞こえてきた。
オイラはヤスダザウルスの方を振り向いた。
ヤスダザウルスは、まだ方向転換すらしてなかった。
オイラの作戦通り、興奮しているときに咄嗟の出来事に素早く反応出来てないようだ。
そして、ヤスダザウルスがなんとか方向転換をし始めたとき、宇宙船がゆっくりと動きだした。
出入り口方向を下にして、浮き上がりはじめた。
床がみるみる内に急坂になっていく。
オイラは加護ぴょんと辻ぴょんに、なんとか落ちないようにしっかり踏ん張れと指示した。
そして、まるで滑り台のような急な斜面にまでなった。
ヤスダザウルスより先にオイラが落ちそうだ…。
( ^▽^)ホゼ美 1033886294
( ^▽^)ホゼ美 キタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━━!!!!
オイラの目に、ヤスダザウルスがゆっくりと離れて行く姿が映った。
ふわっと宙に浮いたように見えたと思ったら、ゆっくりと離れて…出入り口よりも遠く離れていった。
やった!
オイラは思わずガッツポーズをした。
その瞬間、オイラは壁から離れ、床を出入り口へ滑り落ちていった。
手を離してしまった。
加護ぴょんと辻ぴょんの絶叫が聞こえる中、オイラは床に手をついた。
しかし、平らな床では掴まるところが無く、なすすべも無く落ちていく。
ようやく、出っ張った所があり、手がそこに…掴まったというより引っ掛かった。
手に少し痛みが走った。
そして、次には肩に痛みが走った。
足元を見るとそこには何もなかった。遠く離れた所に地面が見えた。
出入り口まで滑り落ちてしまったようだ。
オイラは必死で叫んだ。
もうイイ!もう平行に飛んでくれ!
オイラの声を聞いた辻ぴょんが同じ言葉を絶叫した。
オイラは必死に掴まっていた。
腕が抜けそうだ。
絶叫か祈りかがミカぴょんに届いたのか、宇宙船はゆっくりと平行になっていった。
だんだんと肩にかかる重さが軽くなっていくのを感じる。
そして、床は水平になった。
加護ぴょんと辻ぴょんが物凄い形相で走りよってきて、オイラを引き上げてくれた。
ようやく平らな床に座ったオイラは、しばらく呆然としてしまった。
そして、心配そうな顔をする二人に、ありがとう、と言った。
二人に大きなかりが出来たな…。
いつも頭を悩ませたこの二人が、あんなに必死になってオイラを助けてくれた事が嬉しかった。
DJM保全
かっぱ保全
ミニマムホゼム
6期ってどーなのよ保全
5期がどーでもいいのに、6期なんてますますどーでもいいよ保全