とにかく必死で走りつづける。
ようやく後ろからの大きな足音は聞こえなくなった。
後ろを振り返ってみる。
どうやら完全に振り切ったようだ。
オイラは足を止めた。
二人も、オイラが止まったのに気づき、走るのをやめた。
「もぉ〜疲れた!」
加護ぴょんがそう言って寝転がった。
オイラは走るのに疲れて、その場に座り込んだ。
ふと、辻ぴょんを見ると何やらキョロキョロしている。
どうしたんだろう…。
「ココはどこれすか?」
オイラはその言葉を聞いてハッとなった。
ヤスダザウルスに遭遇するまで、一応宇宙船の方向を意識してきた。
しかし…パニックになっていたのだろうか。
完全に方向を見失ってしまった。
まわりは深い森。
さっきの空き地もどっちなのか分からない。