オイラは仕方なく加護ぴょんをゆさぶり起こした。
不機嫌そうな顔をする加護ぴょん。
みんな心配したっていうのに。
そして、四人でコクピットに行った。
窓の外を見るなり、加護ぴょんが大声を出した。
「何これ!?どうなっちゃってるの?」
辻ぴょんが事こまやかに説明した。
「うわっ!探検や!探検しよ!」
オイラとミカぴょんは顔をあわせた。
それしかないか?
こんな悪い状況でも全然平気というか、むしろ楽しんでいる加護ぴょん。
オイラは少し感心してしまった。
「なぁ〜探検しよ」
「おやびん、どうスル?」
三人の視線がオイラに集まった。
ここは決断せねば。
「ワタシはココに残って修理できるかやってミルネ」
残るって探検に行けって事か?
…仕方無い、少し外の様子を見てくるか。
何か役立ちそうなものが見つかるかもしれないし。
ミカぴょんを除いた三人で、このプッチ星とかいう星を見て回る事になった。
一応、何があるのかわからないので銃を持っていく事にした。
使った事ないけど…。
「なあ、お菓子どうする?」
「とりあえずこれとこれとこれも持っていくれす」
遠足へ行くんじゃない!
そんなオイラの言葉なんて何も聞こえないようだった。
オイラ達は宇宙船のドアを開け、外へでた。
思った通り大気もあるし、少しヒンヤリした感じだったが、問題は無いようだった。
オイラは十分注意しながら外へ足を踏み出した。
「あっち行ってみよ!」
加護ぴょんがオイラを追い越して外へ走っていった。
続いて辻ぴょんも。
コイツら警戒心が何もないのか?
仕方なくオイラも足早に二人の跡を追った。