お前ら、焦りすぎ!

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34名無し募集中。。。
警告音が止まった。
ミカぴょんが止めてくれたようだ。
おいらは雑巾でコーヒーで汚れた床を拭きながら、ミカぴょんに何が起きたのかを聞いた。

「たぶん…エンジンの故障ミタイ」

そうなんだ…よくわからないがエライ事になってしまったようだ。
でもどうして急に宇宙船の向きが変わったんだ?

「ソレハ…近くの星の重力圏に入ったからカナ」

なるほど。つまり、墜落してるわけだ。

おいおい。
35名無し募集中。。。:02/08/13 20:04 ID:voAie1oo
「あー!おやびん!」

また辻ぴょんが叫んだ。
今度はなんだ?ジュースか?8段アイスか?

「なんか星が向かってくるれす!」

それは星が向かってくるんじゃなくてこっちが向かってるんだ。
ってそんな事言ってる場合じゃない。
おいらは雑巾を放り投げ、ミカぴょんのところに行った。

「なんとか着陸しないと」

ミカぴょんは必死でマニュアル片手に色んなスイッチを押した。
窓の外の星はみるみるうちに巨大になり、そうかと思うと宇宙船に衝撃が走った。
36名無し募集中。。。:02/08/13 20:09 ID:voAie1oo
宇宙船は激しく揺れて、おいらはつかまっているので精一杯だった。
窓の外は真っ赤になり、宇宙船の照明がついたり消えたりした。

…しばらくすると、急に静かになった。
窓の外は青く輝いている。
宇宙船はゆらゆらと揺れているようだが、それほど酷い状態ではなかった。

「つかまっテ!」

ミカぴょんが突然叫んだ。
おいらは必死に柱につかまった。

下から突き上げるような、物凄い衝撃がした。
37名無し募集中。。。:02/08/13 20:12 ID:voAie1oo
おいらはしばらく目を瞑っていたが、静かになったようなのでゆっくりと目を開けてみた。
コクピット内は無事なようだった。
照明もついていて、特に妙な音もしてなかった。
ただ一つ気づいたのは、辻ぴょんが寝転がっている事だった。

おいらはとっさに辻ぴょんに駆け寄った。
大丈夫か?ケガは?
辻ぴょんは目をぱちくりさせていた。

「びっくりしたのれす」

ああ、大丈夫そうだ。
おいらはホッと胸をなでおろした。
38名無し募集中。。。:02/08/13 20:17 ID:voAie1oo
「おやびん」

後ろからミカぴょんの声がした。
おいらが振り返ると、ミカぴょんは何も無かったかのように椅子に座っていた。
おいらはミカぴょんのところに行った。

「おやびん、不時着したミタイ」
「ココは…たぶん…プッチ星?」

おいらはそう聞くと、窓の外を見てみた。
少し薄暗い。
そしてどうも森のようなところに落ちたようだ。
窓から先が見えないほど木がいっぱい見えた。

木があるという事は大気があるという事なんだろう。
少しはマシなところに落ちたか、と思った。