とにかく、オイラは加護ぴょんを小突きながら、脱出口へ案内させた。
何やらぶつぶつ文句をいいながらも、加護ぴょんは四人を外へ導いた。
外へ出ると、ずっと暗いなかにいたせいか、日差しが眩しくてしばらく目を開けられなかった。
ホッとしたのもつかの間、まだ残っていた問題をすぐに思い出した。
宇宙船はどっちだ?
しかし、ここにじっとしているとまた捕まってしまうかもしれない。
オイラはとにかく移動を始めた。
しかしまた、加護ぴょんと辻ぴょんの二人が勝手に歩き始めた。
オイラが制止すると、不満そうな顔をしながら、加護ぴょんが答えた。
「だってお腹すいた…宇宙船戻ろうよ」
だから、その宇宙船がどこにあるか…って場所わかってるのか?
加護ぴょんは当然かのような顔をして、頷いた。
そうだったのか…。
オイラは何か自分だけが茶番劇を演じているような気がして気分が悪かった。
四人は、宇宙船に向かって歩き始めた。