紺野あさ美のシンデレラ小説スレ

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1紺野オタ
このスレは紺野あさ美のシンデレラストーリーを
小説にするスレです。
劣等生・赤点・補欠と加入時に言われていた
紺野あさ美が、いかにしてDo it  Nowの
準センターにまでなったのか?
このシンデレラストーリーを
加入時から現在そして未来を小説にする
スレです。
これらを書いてくれる作家の人を待っています。
2青いスポーツカーの男 ◆AYaAmikI :02/07/28 23:37 ID:pjFdT65r
  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄         
 (丶´_ゝ`) < 糞スレおめでとうございまーす♪ 
= ⊂   )   \_________________
= (__/"(__) トテテテ...
3 :02/07/28 23:39 ID:wWqdoX5x
コネ
4網子人:02/07/28 23:40 ID:11b0k17o
僕でいいならかきますよ?
5名無し募集中。。。:02/07/28 23:41 ID:HNMBh6tN
俺はこんこんのファンだから
こうゆう小説は読みたい!
誰か書いてくれ!
頼む!
6ジュ:02/07/28 23:43 ID:11b0k17o
じゃあ皆でかこうぜぃ
7紺野オタ:02/07/28 23:44 ID:PF+K4d9J
>>4
本当ですか!
ぜひお願いします。m(_ _)m
8猪木:02/07/28 23:45 ID:11b0k17o
ごめん!みんなで順番にかこう?
9無名書き人:02/07/28 23:45 ID:3VKZJgcw
あー。ちょっと書きたい
でも、長編苦手…
10名無し募集中。。。:02/07/29 00:07 ID:wY7lw+5A
>>4>>9
頼むー!
書いてくれーーーーー!m(_ _)m

11かおりん祭り ◆KAORinK6 :02/07/29 00:11 ID:LC9MS/Nc
  ノノノハヽ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 (()~´ー`~()< 新スレおめでとうございま〜す♪
= ⊂   )   \_______
= (__/"(__) トテテテ...

12名無し募集中。。。 :02/07/29 00:15 ID:RrLwpPoD
水死体しね
13名無し募集中。。。:02/07/29 00:21 ID:lZSAerpl
俺も読みてーーーーーーーーー!
14無名書き人:02/07/29 00:22 ID:VSfg4kfU
>>10
今書いてるのが終わって。
書いてる人いなかったらチャレンジはしてみる。
どっちかいうと読みたいので>>4に期待。
15名無し:02/07/29 00:27 ID:/6sm9+An
このスレの小説に激しく期待!
16名無し募集中。。。:02/07/29 00:32 ID:RuCBQTeX
>>2
アンチ紺野、唯一の糞固定さん どうもありがとう。氏ね!
17名無し募集中。。。:02/07/29 06:49 ID:F0C7DpBI
保全age
18名無し募集中。。。:02/07/29 07:13 ID:BKcDHwrI
モーニング娘。オーディション・・・

私がそれを見たのは偶然だった。
友達の家でお泊まり会をして、たまたまTVで新メンバーを募集してるのを見たんだっけ。
「皆で受けてみようよ」
そう言ったのは私の隣で寝てたコだっただろうか・・・
冗談半分で言ったであろうそのセリフは、
お泊まり会というちょっと興奮しちゃう状況のせいか皆乗り気で返事をし、
本当に受けるまでに至った。

「アハハ、もし受かっちゃったらどうしよう」
「でも、でも・・・私歌ヘタなのに応募しちゃって・・・怒られないかな?」
「何で怒られるのよー!あさ美は面白いなぁー」
「ホント面白いんだから、でもあさ美ってオンチだけどいい声してると思うよ」
「そうかなぁ?全然ダメだよー」

そんな事を話してたっけ・・・
あの時は受かる自信なんて全然無かった、
今でも本当に私はモーニング娘。なのか疑うくらいだ。

私だけ一次・二次と何故か合格し、家族も友達も一緒に来ちゃダメな
泊り込み合宿の誘いが来た時、私は不安と恐怖で泣いた。
どうして私がここまで残るんだろう・・・
歌、ヘタなんだよ?ほら、クラスの人達に陰口叩かれてるよ・・・

「何怖がってるのあさ美!ちょっとした旅行だと思えばいいじゃん」
「このさいモー娘。になっちゃえ!素質があるから残ったんだよ!」
メソメソしてる私を励ましてくれた親友・・・
今でも仕事で落ち込んだら、皆の言葉を思い出して頑張ってるよ。ありがとう。

合宿はやっぱり怖いけど、皆に励まされたからなか?
合格しないだろうけど合宿はやってみようと思ったんだ。
友達も家族もいない、
いるのはライバルとテレビ局の人達だけ・・・
そんな所で一人で頑張れば、少しはオドオドしたこの性格治るかな?

そういう気持ちで私は合宿に参加した。
この時はまだ「モーニング娘。」になりたいという気持ちは無かったんだけど。
19名無し募集中。。。 :02/07/29 07:16 ID:BKcDHwrI
〇 皆に励まされたからかな?
× 皆に励まされたからなか?

早速誤字ハケーン、試しに書いてみたんですけどどうだろう・・・
20名無し募集中。。。:02/07/29 07:17 ID:7v0hFMPW
>>18
イラネ。
21 :02/07/29 10:54 ID:YhdOWLeQ
ii!!
22sakura:02/07/29 11:12 ID:sYroE3uS
23名無し募集中。。。:02/07/29 19:02 ID:n5M0Cq+U
>>19
すごくイイです。
紺野オタの僕としては、ぜひ続きが見たいです。
どうか続きを書いてください。
お願いします。m(_ _)m
24川o・-・)ノ募集中。。。:02/07/29 19:13 ID:IUse6lCI
>>19
禿しく(・∀・)イィ!!
続き頑張って下さい川o・-・)ノ
25名無し募集中。。。:02/07/29 20:38 ID:sTntTCTz
>>19
まだ貴方以外に書いた人は
いないので、そのまま続けて書いてほしい。
小説の内容も面白そうだし
これからもっと面白くなりそうなので。

2619:02/07/29 20:40 ID:em2mK2J3
リレー小説にしませんか?
27名無し募集中。。。:02/07/29 20:57 ID:m9URKfxb
>>26
リレー小説というのは
どうやるの?
2819:02/07/29 20:58 ID:em2mK2J3
18の続きを別の誰かが「次、書くよ」と宣言してから書き、
その続きをまた別の人が書く・・・というモノです。?リレー小説
29 :02/07/29 20:58 ID:BEBancGt
>>27
誰かが>>18に続けて書いていけばいいんじゃない?









俺は書かないけど
30名無し募集中。。。:02/07/29 21:33 ID:ZI1baUot
誰か18の続きを書いてくれることを希望。
31紺野オタ:02/07/29 23:19 ID:vgHYU2ex
作家募集中です。
これらの小説を書いてくれる人を
待っています。
32名無し募集中。。。:02/07/29 23:29 ID:MjmwqH/f
誰か紺野たんの小説書いてくれーーーーーーーー!
頼むーーーーーーーーーーーーーーー!m(_ _)mm(_ _)m
お願いだーーーーーーーーーーーー!(T-T)
33名無し募集中。。。:02/07/29 23:35 ID:DyHJ4y4I
人に頼まれた題材で書き始めるヤツってたいがい下手っぴな罠・・。
34名無し募集中。。。:02/07/30 00:00 ID:pAadvCVu
なかなか小説書いてくれる人いないな。
羊板に紺野オタはいないのか!
集まれ!
紺野オタ達。
35名無し募集中。。。:02/07/30 01:01 ID:3t4rUvlZ
4と9は
どこに行ったんだ?
4と9書いてくれ!
36名無し募集中。。。:02/07/30 01:33 ID:7a0AzG1v
紺野あさ美のシンデレラ小説を
書いてくれる神はいないのか!
37名無し:02/07/30 01:37 ID:QwkZFTde
>2ちゃん作家デビュー予備軍
いまだぞ!練習のつもりで書いたれ!神になれるぞ!w
38名無し募集中。。。:02/07/30 01:45 ID:BtYK+VQg
長く続く小説っていうのは、DAT落ちするかしないかのところで
マターリ進むものです。あんまり急かすのは逆効果と思われ
39名無し募集中。。。:02/07/30 06:40 ID:GI9QPrlI
作家募集中age
40紺野オタ:02/07/30 19:00 ID:MxStsroV
ひき続き作家募集中です。
これらの小説を書いてくれる人を
待っています。
41川o・-・)ノ募集中。。。:02/07/30 19:12 ID:ThHYDrl1
こんこんにはいつも泣かされてます・・・つД`;)

 だ っ て 可 愛 い ん だ も ん

そんな俺をさらに泣かせてくれる作者募集中(w
42川o・-・)マジヲタ:02/07/30 22:27 ID:BeQpJrnr
いつものレコーディングスタジオ
いつも見ている機材
いつものメンバー、スタッフ。そしてつんくさん
でもその日、紺野あさ美の何かが変わった。


某月某日某レコーディングスタジオにて
モーニング娘。新曲レコーディングがあった。
つんくが言った
「今回のメインは後藤、安倍」
後藤真希と安倍なつみは、
「はい。」
と言った。
そして
「新メンバー高橋・・・。」
高橋は元気に、そしてうれしそうに
「はい。がんばります。」
と答える。
この時紺野あさみは思った
「高橋ちゃん歌うまいからな。私もがんばらなきゃ。」

このあとつんくの口からは
「紺野でいく。」
と、思いもよらない言葉が・・・。
紺野はこの時何が起きたのか理解できなかった。
今までメインどころか、ソロパートすらなかったのだから。
つんくは紺野に
「おまえの努力みんなに見せてやれ。」
「・・・・はい。」
しかし紺野は不安だった。
「私にできるんだろうか?」


このあと
続けるかどうかわからない。
43川o・-・)マジヲタ :02/07/30 22:30 ID:BeQpJrnr
自分で読んでいて
ぜんぜんおもしろくないから
書くのやめる

恥ずかしい・・・
44_:02/07/30 22:58 ID:cyf+ganr
>>42
話飛び過ぎ・・・
45紺野オタ:02/07/30 23:57 ID:7qX3C2by
ひきつづき作家募集中です。
誰か神になってください。
お願いします!m(_ _)m
46(*'ー')momonga ◆I5fAb/7M :02/07/31 00:56 ID:qfsdumlC
ほのぼのレイ○、紺野。
47名無し募集中。。。:02/07/31 01:10 ID:l+WMmNns
AHのこんこん良かった。
48名無し募集中。。。:02/07/31 01:17 ID:rDvd9OTM
マジレス。
ここでみんなが期待してるモノって、言わばノンフィクション?
だとすると作者の技量に大きく左右されるよね。内容が捻りにくい。
途中でネタ入れたりエロ入れたり妄想入れたりしないと、
書く方も読む方も面白くないと思うんだけど・・・
それとも初めからネタエロ妄想入り小説きぼんなの?



まあどのみち俺が書くワケじゃないんだけど
49紺野オタ:02/07/31 06:56 ID:FkHpYZM0
>>48
基本となるベースのストーリーはノンフィクション
ですが、これにネタやエロや妄想を加えても
いいです。
とくに制約はないです。
というわけでひきつづき作家募集中です。
みなさんの参加を待っています。
50紺野オタ:02/07/31 18:42 ID:uXlF1L+u
作家募集中です。
みなさんの小説を待っています。
51名無し募集中。。。:02/07/31 20:33 ID:JcBdL8o6
保全age
52名無しの:02/07/31 21:53 ID:A7pszqyB
age
53名無しの:02/07/31 23:55 ID:kA+txaHD
後藤と保田脱退かよ。
紺野かわいそうだな。
後藤と仲良かったのに・・・・・。
誰かこのことを小説にしてくれよ。(T-T)
54名無し募集中。。。:02/07/31 23:58 ID:8D6fkVXs
>>53
ミュージカル最終日の涙と絡められそうだが・・・

漏れには文才がない・゚・(ノД`)・゚・
55紺野オタ:02/08/01 19:09 ID:YMA17b22
ひきつづき作家募集中です。
みなさんの参加を待っています!
56タンピコ:02/08/01 19:29 ID:3uZMo82H
ぜひぜひ、続きが読みたいです...
文才があれば、私も協力するのですが...
がんばれ!
57名無しの:02/08/01 20:46 ID:u2aZo2pD
紺野たんの小説を
激しく希望。
58紺野オタ:02/08/02 00:06 ID:PTAOsFed
誰かー!
書いてくれーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
お願い!m(_ _)mm(_ _)m
59:02/08/02 00:16 ID:xc1OERfi
おまえらしつこいよ
少しは自分で書く努力したら?
60名無し募集中。。。:02/08/02 00:25 ID:esmIWZmc
>>55>>57-58
ちょっと今の板の雰囲気読め
61名無しぼ集中。。。:02/08/02 00:36 ID:s7qjafyk
悲しいよー!
62名無し募集中。。。:02/08/02 14:56 ID:90FeuZGn
>>60
意見には同意だが、56を抜いたのはナゼ?
63名無し募集中。。。:02/08/02 19:03 ID:VUtP5tNy
保全age
64名無し募集中。。。:02/08/02 22:07 ID:TCpFoyvB
紺野は毎朝大根めしを食っては、野良作業に出ていた。
とある日、畑から帰る途中、だれが落としたか豪奢な手鏡を拾った。
「綺麗な鏡だべ」そう思いながら、その鏡をのぞき込むと、
そこには不抜けた狸のような顔が映し出されていた。
「オラこんな、面してただべか…」
その日から体調をくずし、畑仕事にも行かず、寝込む日々が始まったのでした。
65名無しの:02/08/02 22:18 ID:tQP3P697
>>64
最強につまらないよ。

神はいないのか!
66名無し募集中。。。:02/08/02 23:33 ID:rMqIIzxy
保全age
67名無し募集中。。。:02/08/03 17:35 ID:lIjTgLna
作家希望age
68名無し募集中。。。:02/08/03 23:59 ID:F15sIQDS
保全age
69名為しの:02/08/04 10:51 ID:bX7f07K8
作家募集中!
70ななしの:02/08/04 16:28 ID:RGLcqqBe
保全age
71紺野オタ:02/08/04 17:56 ID:S0TuDD81
作家募集中。
72名無し募集中。。。:02/08/04 17:59 ID:OU1SZIoM
まだ募集してたのかよ!
73名無し募集中。。。:02/08/04 18:08 ID:AXO1aud9
ある意味ここまで作品がない小説スレは珍しい。
紺野は人気がないのか?
それとも小説にするには題材が難しすぎなのか?
74名無し募集中。。。:02/08/04 18:37 ID:MjGBtQn9
後藤さんの突然の脱退…
それは私にとってとても衝撃的な事件だった。
今回の新曲で初めてメイン的ポジションを任された私。
前回はソロパートすら無かった私は、喜びよりもずっと大きな緊張に襲われていた。
そこから救ってくれたのが後藤さんだった。
私と後藤さん。安倍さんと愛ちゃんの2ペアが今回のボーカルだ。
まだうまく出来ない私に、励まし、支え、勇気づけてくれたひと…。
彼女の脱退は私にあまりに大きな穴を空けたような気がする。
「このツアーが最後か…」
「え?何か言った」
愛ちゃんの声に私は我に返った。
「あ、ううん。別に…」
「そ」
愛ちゃんは気にすることもなく、荷物整理を始めた。
そうだ。さっきホテルに着いて部屋に入ったんだっけ。
私は愛ちゃんと2人部屋。右隣の部屋がまこちゃんと里沙ちゃん。
左隣には吉澤さんと……後藤さん。
75名無し募集中。。。:02/08/04 20:52 ID:wGnEkpSs
愛ちゃんは一通り荷物を整理すると、私が座っていたベットにポンっと
ならんで腰掛けた。
「後藤さん…いなくなっちゃうの、寂しい?」
愛ちゃんの言葉にはっとなり、私は顔をあげた。
「新曲でずっとアドバイスもらってたもんね、あさ美」
また涙が出てきそうになり、顔下げると、肩に手が回された。
「私も悲しかったよぉ。会見で泣かないって決めてたのに…涙がこみあげて
 きちゃったもん。――でもさ、後藤さんが抜ける穴、あさ美なら埋められ
 ると思うな」
76名無し募集中。。。:02/08/04 21:42 ID:hLilsRW1
神キターーーーーーーーーーーーーーー!(^o^)/(^o^)/
ありがとうーーーーーーーーー!
このまま続きを書いていってください!
お願いします!m(_ _)m
77紺野オタ:02/08/04 23:00 ID:TgBfe1dy
>>74.75
小説書いていただいて
ありがとうございます。
78名無し募集中。。。:02/08/05 01:37 ID:o/VEJi+Y
保全age
79名無し募集中。。。 ◆OpeTE2Ts :02/08/05 02:05 ID:/OyliwzR
「・・・え?私に後藤さんの代わりなんて・・・
 歌ヘタだし、踊りは苦手だし、後藤さんみたいに美人でもないし・・・」
「もっと自信持ちなよ。あさ美にはあさ美のいいとこがある」
愛ちゃんがその綺麗な瞳で、じっと私を見つめている。
吸い込まれそうな瞳。
凛として、優しい。
この瞳に私はいつも助けられていた。
それは、初のレコーディングの時から。
80名無し募集中。。。:02/08/05 06:54 ID:dh+27pVm
>>79
更新お疲れ様です。
これからも頑張ってください。
81名無し募集中。。。:02/08/05 18:43 ID:5eIl4dcg
???
これはリレーなの?
82ななしの:02/08/05 18:55 ID:rUT8rOZS
>>79
すげーーーーーーーーイイ!
これからも頑張ってください。
83なし:02/08/05 20:01 ID:jbQw/I/X
木の香りがした。
風がなく静かな夜だった。
森は闇で包まれ、空を覆う木々の隙間から
斜めに月光が差していた。
白い空手着に身を包んだ紺野は、巨大な縄文杉の前に立ち、
目を閉じて構えをとった。
(何ができるんだろう?)
紺野は中段突きをした。
(何でできないんだろう?)
紺野は上段突きをした。
(どうしてあたしは・・・)
紺野は手刀回し打ちをして上段受けをし、
回し蹴りに続いて後ろ蹴りを放った。
(でも・・・)
紺野は足を戻し、両手を額の上で交差させ、胸の横までひきながら
息を整えた。
(・・・・・・・)
月が雲に隠れて、森が真の闇に包まれた。
紺野の足が、突然疼いた。
紺野は縄文杉の元にかがみ込んだ。
(何をしてるんだろう?)
紺野は唇を噛み、涙をこらえた。
それでも涙が頬をつたった。
(何をしたいんだろう?)
森は静かだった。
(あたしは・・・)
月の光がもどり、木々の隙間から斜めに
差し込んで紺野を照らした。
紺野は縄文杉に背をあずけて、目をつぶった。
何も考えなかった。
遠くから鳥の声が聞えた。
(みんなと歌いたい)
紺野は目を開けて、深呼吸をした。
そして


1.歩き出した。
2.真空波衝拳を打った。
3.誰か考えてください。
84名無し募集中。。。:02/08/05 21:12 ID:tznz4a31
>>83
====終了====
85名無し募集中。。。 :02/08/05 21:44 ID:dvf2K+uP
>>83>>84
同時進行もいいかもよ
いつか2つの作品の紺野が、どこかで出逢ったりして・・・
だから、終了だけは無しにしておこうよ
誰かが閃いたらいつでも続ければいいってことで
86名無し募集中。。。:02/08/05 23:13 ID:xOv02zx1
>>85
激しく同意!
このまま続けていこう。
8779 ◆OpeTE2Ts :02/08/06 02:24 ID:/8M11dRi
続き書くね。
あ、74・75さんとは別の者です。

「ええか、今回の曲は乙女心とジゴロがテーマや。
 淡い恋心を弄びながらも、心のどこかでホントは振り向いてほしい男。
 その気持ちを歌で出して欲しい。
 ・・・特に新メンは初のレコーディングや。
 色々大変やと思うが、娘。の一員になった以上、もうプロや。
 聞いてくれるお客さんのためにもがんばるんやで」

13人になった娘。を前に、つんくさんは話し始める。
これがレコーディングスタジオ・・・
初めて入る空間。
初めて見る機械。
私には見当もつかないような、わけの分からない機械がたくさん積んであり
その中で黙々と働くスタッフの皆さん。
とにかく分かったのは、私はプロになった、ということと
緊張している、ということだ。

「あ、新メンにはソロパートもある。
 4人で1箇所やがな。」

4人で一緒に歌うのか。それなら少しは気も楽。
・・・そんな甘い思いは、すぐに壊された。

「4人の声を録ってみて、一番この歌にあってる奴のものだけを使う。
 悪い言い方かもしれんが、お前ら4人で、
 ソロパートの争奪戦をやってもらうっちゅうことや」        
88名無し:02/08/06 06:55 ID:vB+lpvhz
保全age
89名無し募集中。。。 :02/08/06 06:57 ID:KmvQKp1j
ZZZ・・・。
90紺野オタ:02/08/06 18:46 ID:sjf1NVGe
小説の続きを書いてくれる
作家募集中です。
91名無し募集中。。。:02/08/06 20:04 ID:dsOFL6l0
>>75の続き
「そんな…私なんか…歌もダンスも下手だし…補欠だったし」
私は正直に言ったつもりだった。
「愛ちゃんの方がすごい期待たれてるじゃない。石川さんとニュースやったり
 ソロで藤井さんの番組でたり…新曲だってソロ多いじゃない」
「あさ美だって今回メインじゃない。期待されてるってことだよ」
「そんなんじゃないよ…前回はソロなんかなかったし、ミュージカルでさ…私
 暗記とか得意だから…それでできるって勘違いされただけで…」
そんな私をみながら愛ちゃんは「ううん」と首を振った。
「勘違いなんかじゃないよ!きっと、ううん絶対。つんくさんが、あさ美のこと
 評価してくれたんだよ」
そこまで誉められると、現金な物で、私も何て言うか自信みたいのが沸いてくる。
「そうかなぁ…」
「そうだって」
愛ちゃんはおもむろに立ち上がると、両手を広げた。
「最近あさ美のファンの人もすっごい増えてるみたいだよ。っていうか、私も
 マジで可愛いと思ったもん。新曲の時のあさ美見て」
そう言って、手をカメラの様にして、写真を撮る真似をする。
私もなんだかおかしくなって、笑ってしまった。
「ほらあ、笑っとるあさ美の方がぁずっと可愛くみえるよぉ。――後藤さんだって
 悲しいんだからさ、あさ美がそんな悲しそうな顔してちゃ駄目だよ!」
92名無し募集中。。。:02/08/06 23:13 ID:+72uW7TX
75の続きは91がイイ!
93名無し募集中。。。 :02/08/06 23:29 ID:VtOZ/rhM
>>92
とりあえず全ての作品有効で行ってみようよ
続けたい物語があったら続けるということで
後で誰かが整理すればいいじゃない
パラレルワールドで行こうよ
乱立する物語の中から何かが生まれるかもしれないよ
9479 ◆OpeTE2Ts :02/08/07 01:21 ID:P53it7sP
どうしよ?書こうか辞めよか迷ってます。
多分91=75の方なんで、人の作品を汚すのもなんだしねぇ・・・

書くとしたら、明日あたりにでも書きます。

95名無し募集中。。。 :02/08/07 02:26 ID:ADWDdhI7
>>94
ガンガン続けて下さい。
79 ◆OpeTE2Ts さんの書かれる世界は
75の時点から枝分かれしたのです。

現段階で本流の   91番世界
そこから枝分れした 87番世界
格闘技編ともいえる 83番世界
他に          18番世界〜オーディション編〜
             42番世界〜レコーディング編〜
             64番世界〜昔話編〜

と、このようになってると考えたほうが
面白いのではないでしょうか。
それぞれが、どこまでいけるか自由に
進んでみるべきではないでしょうか。
96名無し募集中。。。:02/08/07 06:56 ID:zxYQJJ4m
>>94
続けてもいいと思いますよ。
>>95
激しく同意です!
こうゆう形は賛成です。
97紺野オタ:02/08/07 18:58 ID:0tJHLh3P
ひきつづき作家募集中です。
みなさんのおこしを待っています。
98梨華おた ☆:02/08/07 19:00 ID:Yqntt/L1
 ♪
   ⊂ノノハハ()) ♪ < イエーイ!ミーが作家ね。
♪  (〜^◇^〜)     チェケラッチョ〜!
__○___ξつヾ_
|  拾ってください  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
99名無し募集中。。。:02/08/07 20:24 ID:EkwbsBEy
この小説はどこまでの未来を書くのか?
紺野のタンポポ入りは決まっているから
そこまで書いてあとはリアルタイムにするのか?
100名無し:02/08/07 20:42 ID:iGF4zb2W
まず真っ先にやらなければいけないこと・・・






小説スレはsage進行が望ましいという事を頭に叩きこむ。
101名無し募集中。。。 :02/08/07 21:22 ID:keeOFfj3
>>99
現実とは違って、プッチモニに入った紺野、ミニモニに入った紺野が、
「もしかしたら自分はタンポポに入るはずだったんじゃないか?」
って、そんなことを思ったりするのも面白いかも。

正確にとか、まっすぐにとか拘らないで、何でもありに近いほうが
先の展開が無限に広がって、その結果、物語の収拾は付かなくなるかも
しれないけどそれでよいのでは。

現実のこんこんとは性格が微妙に、あるいは大きく違う小説世界ならではの
紺野キャラクターが誕生することこそ、みんなが最も期待するところなのでは。
終わりなど考えなくて良いのでは、ネバーエンディングで良いのでは。

まあ、これは賛同者がいないかもしれない個人的意見ですが・・・
102名無し募集中。。。:02/08/07 23:01 ID:8y2SOctd
今回の24TVの熊本大家族企画の主役は
紺野みたいだからこの企画の内容を
想像して誰か小説にしてくれ!
103名無し募集中。。。:02/08/08 00:13 ID:PDeiEZ+U
保全age
104紺野オタ:02/08/08 06:57 ID:XZ/Z/FrX
ひきつづき新しい作家募集中です。
105名無し募集中。。。:02/08/08 18:54 ID:CrrW5fYT
保全age
106紺野オタ:02/08/08 21:31 ID:Tw31OAWL
ひきつづき作家募集中です。
107川o・-・)ノ募集中。。。:02/08/08 21:48 ID:c6LsGXHi
下手だけど>>18さんの続き…

ここに来たことを後悔していた…

私は第五期モーニング娘。追加オーディションの最終選考の為に寺に来た。
そこにいたのは、もし私がオーディションに合格すれば未来の仲間…
しかし今はライバルである女の子達…
第一印象からしてみんな可愛い子ばかりだった。
『この中から選ばれなきゃダメないのか…』
そんな後ろ向きの気持ちしか抱けなかった。
スタッフの方から今回の寺合宿についての説明があった。
前回と同様に歌・ダンスの練習だけでなく、今回は演技の練習もあるらしい。
これらの練習の成果で、誰がモーニング娘。になるかが決まる、との事だ。
私は歌もダンスも演技も余り自信がなかったけど、
もしかしたら合格できるかもしれない、
そんな薄甘い期待と、根拠のない自信があった。
でも、それらはすぐに打ち砕かれた…
歌も、ダンスも、演技も…周りの人はみんな数段上だった…
うぅん…むしろ私が…
歌では「酷い」とハッキリ言われ、ダンスではいつも私が怒られた…
演技では、台詞は憶えられたけど、上手く演じることはできなかったし…
だから、スタッフの方に「何かアピールして」と言われても
「頑張ってる姿を見て欲しいです」
としか言えなかった。これが精一杯の自己アピールだったから…
そんな合宿だったけど、終わってから一つだけ芽生えた強い感情があった
『モーニング娘。になりたい』
それは、この数日間の精一杯の努力を認めて欲しい。
そんな想いからだった…
108名無し募集中。。。:02/08/08 22:59 ID:o1NbR2ra
>>107
凄くイイです!
ぜひこのまま続きを書いてください!
お願いします。m(_ _)m
109名無し募集中。。。:02/08/08 23:45 ID:eu74dKWs
誰か107の続きを書くことを希望!
110名無し募集中。。。 :02/08/09 02:09 ID:CkEtXwMI
現  在  編    74→75→91
現在編(平行世界) 74→75→79→87
格 闘 技 編    83
オーディション編   18→107
レコーディング編   42
昔  話  編    64

良いタイトルありませんか?
111ななしの:02/08/09 06:59 ID:w/8BqHXQ
このスレをもっと活性化させるには
どこで宣伝したらいいか?
112名無し募集中。。。 :02/08/09 11:02 ID:IwDpHfyr
>>111
sage進行ですすめること。age進行だと変な荒しが着たりするので
作者がいやがることが多い。
113名無し募集中。。。:02/08/09 18:59 ID:1DIWug7W
保全sage
114紺野オタ:02/08/09 19:03 ID:V2I1lVwp
みなさんこれからはsage進行でいきます。m(_ _)m
ひきつづき新しい作家募集中です。
115名無し募集中。。。:02/08/09 20:38 ID:5RiggUZg
保全sage
116名無し募集中。。。:02/08/09 21:27 ID:tn6fKC3D
110にこれまでの小説が
まとめられているけど、みんなは何編がイイ?
俺は現在編がいちばんイイ!
オーディション編もいいけど。
117名無し募集中。。。:02/08/09 22:23 ID:ShPjNlcI
保全sage
118名無し募集中。。。:02/08/09 23:03 ID:ThRo0+Sa
たまに保全age
119名無し募集中。。。 :02/08/10 00:56 ID:QQBVcGwQ
>>116
どれも続きを読みたいけど、実は昔話編の続きに期待していたりして。
120名無し募集中。。。:02/08/10 01:19 ID:UQCee+Jp
>>116
俺はオーディション編だな。
121名無し募集中。。。 :02/08/10 01:22 ID:ekXgWNRz
>>116
格闘技編は是非続けてほしい
紺野ならではの物語ではないだろうか
122121:02/08/10 01:40 ID:ekXgWNRz
それから、現在編(平行世界)の「79 ◆OpeTE2Ts」さんには、
そのまま書き続けてほしいです、リアルなので・・・
123名無し募集中。。。 :02/08/10 01:57 ID:nrJ6LokO
◎現  在  編
 >>74>>75>>91

◎現在編(平行世界)
 >>74>>75>>79>>87

◎格 闘 技 編
 >>83

◎オーディション編
 >>18>>107

◎レコーディング編
 >>42

◎昔  話  編
 >>64
◎現  在  編
 >>74,>>75,>>91

◎現在編(平行世界)
 >>74,>>75,>>79,>>87

◎格 闘 技 編
 >>83

◎オーディション編
 >>18,>>107

◎レコーディング編
 >>42

◎昔  話  編
 >>64
125124:02/08/10 02:17 ID:nrJ6LokO
ごめんなさい。上二つともうまく行きませんでしたので
どなたかよろしくお願いします。
126名無し募集中。。。:02/08/10 16:42 ID:I+jtCSKI
保全age
127名無し募集中。。。:02/08/10 17:22 ID:h7S6L9QA
>>122
激しく同意です!
79さん続き書いてください!
頼みます!m(_ _)m
128124:02/08/10 19:08 ID:PAU4WblV
あっ! 今見たらちゃんとリンク出来てる!
一体何があったの? どうやったの?
何故深夜には出来なかったのだろう?
謎だけが残ってしまった・・・
129名無し募集中。。。:02/08/11 00:23 ID:oensLH7A
保全age
130124:02/08/11 00:37 ID:PNo9JGog
またしても、一部がリンクしてない。どうなってるんだろう・・・
変な書き込みばかりしてゴメンナサイ、皆様・・・
131名無し募集中。。。 :02/08/11 01:26 ID:FCrITFl7
昔話編の続き、とても読みたい
132名無し募集中。。。:02/08/11 02:00 ID:HDERxfZw
>>91の続き
本番を翌日に控え、その日は早くベットに入った。
電気を消した後もしばらくは愛ちゃんと話をしていたが、静かな寝息を立て始めた
ので、私は今1人で暗い天井を見上げている。
明日はいよいよ、後藤さん最後のコンサートが始まる。
当然新曲はメインの1つになるため、今日も何回もリハーサルをした。
何度も失敗して、何度も怒られて、そして何度も後藤さんに励ましてもらった。
リハ終了後、居残りを言われた私につき合ってくれた後藤さん。そして愛ちゃんや
安倍さんまでつき合ってくれたあの時。不甲斐なくも涙がでそうになった。
でも、愛ちゃんに言われたことを思い出し、唇を噛んで耐えた。
「――あさ美?」
愛ちゃんだ。まだ起きていたのか?
「――まだ起きてる?」
「うん…」
「そっち言っても良い?」
え?と思ったときは、愛ちゃんが私のベットに滑るように入ってきていた。
冷房が程良く利いているので、暑いということはない。
「今日偉かったね」
「何が?」
「リハの時、泣きそうになってたけど、頑張って耐えたでしょ?」
「――分かっちゃってた?」
「うん。でも大丈夫。後藤さんにはばれてないよ」
「ねぇ愛ちゃん」
「ん?」
私は前から気になっていたことを口にした。可愛くて、唄もダンスも上手な愛ちゃん。
ほんの少しのコンプレックスと共に、憧れもいだいていた私。
「そうすれば、愛ちゃんみたいに強くなれるの?」
「ええ?強い?私が?」
愛ちゃんは、ふふっと笑うと、
「そんなことないよ。でも――そう見えるんだったら多分、あさ美のおかげ」
その意外な言葉に、私は驚いて彼女の顔をまじまじと見つめてしまった。
133名無し募集中。。。:02/08/11 02:01 ID:HDERxfZw
>>132
鬱だ…14行目「そっち行っても良い?」に訂正
134名無し募集中。。。 :02/08/11 03:51 ID:xf7aZPpj
>>133
では、訂正したものを下にコピペしていいですよね。
135名無し募集中。。。 :02/08/11 03:53 ID:xf7aZPpj
>>91の続き
本番を翌日に控え、その日は早くベットに入った。
電気を消した後もしばらくは愛ちゃんと話をしていたが、静かな寝息を立て始めた
ので、私は今1人で暗い天井を見上げている。
明日はいよいよ、後藤さん最後のコンサートが始まる。
当然新曲はメインの1つになるため、今日も何回もリハーサルをした。
何度も失敗して、何度も怒られて、そして何度も後藤さんに励ましてもらった。
リハ終了後、居残りを言われた私につき合ってくれた後藤さん。そして愛ちゃんや
安倍さんまでつき合ってくれたあの時。不甲斐なくも涙がでそうになった。
でも、愛ちゃんに言われたことを思い出し、唇を噛んで耐えた。
「――あさ美?」
愛ちゃんだ。まだ起きていたのか?
「――まだ起きてる?」
「うん…」
「そっち行っても良い?」
え?と思ったときは、愛ちゃんが私のベットに滑るように入ってきていた。
冷房が程良く利いているので、暑いということはない。
「今日偉かったね」
「何が?」
「リハの時、泣きそうになってたけど、頑張って耐えたでしょ?」
「――分かっちゃってた?」
「うん。でも大丈夫。後藤さんにはばれてないよ」
「ねぇ愛ちゃん」
「ん?」
私は前から気になっていたことを口にした。可愛くて、唄もダンスも上手な愛ちゃん。
ほんの少しのコンプレックスと共に、憧れもいだいていた私。
「そうすれば、愛ちゃんみたいに強くなれるの?」
「ええ?強い?私が?」
愛ちゃんは、ふふっと笑うと、
「そんなことないよ。でも――そう見えるんだったら多分、あさ美のおかげ」
その意外な言葉に、私は驚いて彼女の顔をまじまじと見つめてしまった。
136ということで:02/08/11 03:57 ID:xf7aZPpj
◎現  在  編
 >>74>>75>>91>>135

◎現在編(平行世界)
 >>74>>75>>79>>87

◎格 闘 技 編
 >>83

◎オーディション編
 >>18>>107

◎レコーディング編
 >>42

◎昔  話  編
 >>64
137名無し募集中。。。 :02/08/11 04:12 ID:xf7aZPpj
>>133
ゾクゾクする場面であります、失礼。
どうか、この後も続けてお願い致します。
138名無し募集中。。。:02/08/11 09:52 ID:Cf2abSbR
現在編キターーーーーーーーーーーーーー!(^o^)/
139名無し募集中。。。:02/08/11 14:28 ID:OgHZ53wE
保全age
140名無し募集中。。。:02/08/11 15:05 ID:/C4qoYB2
誰か続き希望!m(_ _)m
141名無し募集中。。。:02/08/11 22:11 ID:51kFDNek
保全age
142名無し募集中。。。:02/08/12 00:00 ID:USbtcm8b
紺野オタで紺野の小説書きたい奴集まれ!
143名無し募集中。。。:02/08/12 00:27 ID:6AZvtG3k
>>132or>>135の続き
狭いベットの中、私は右半身を下にして体ごと愛ちゃんの方を向くと、
「私のって?」
愛ちゃんは、スッと右手を伸ばすと、私の額辺りを撫でながら
「オーディションの時ね…もう1年も前か…4人残ったとき、あさ美のこと、
 結構意識してたんだ」
「意識?それって真琴ちゃんじゃないの?」
「――うん。まこのことはね…ちょっとライバルっぽく見てたかもしれない。
 里沙ちゃんは2つ年下だったじゃない。部活の新入生と同い年だからさ、
 ちょっと友達みたいには…今は違うけど、すぐにはそう思えなかった」
「うん」
私は、話を促した。
「でもさ。あさ美は違った。年は1つしか違わないし。私ね、結構福井の
 学校いたとき1つ後輩の子とかとも仲よかったりしたから。でね?あさ
 美、劣…ごめんね…劣等生として入って来たでしょ?でも…合宿の時見
 てたから、あさ美がすっごい努力してるの」
「――ありがと」
「うん。でね?この子絶対大きくなるんじゃないかなって……そう思ったの」
「でも…後藤さんみたいには…」
「自信持つの!こんな事言うの不謹慎かもしれないけど、後藤さんのパート、
 結構あさ美に回ってくるんじゃないかな?」
「そんなこと…」
「つんくさんもさ…あさ美の力を見ようと思って、今回後藤さんとペアにしたん
 じゃない?」
「………」
私は驚いていた。愛ちゃんに。自分を誉めてくれたという事よりも、きちんと回りを
見て、いろんな事考えてるんだなと。
「ありがと――愛ちゃん」
返事がないので顔を上げてみると、彼女はスヤスヤと眠っていた。私のベットを半分
以上占領して…。
反対のベットに移動しようしたが、微かに自分の左手に絡まっている愛ちゃんの右手
に気がついた。ほどいたら起こしてしまうかもしれない。
――ま、いいか。
私は姿勢を楽に直すと、女の私でも思わず可愛いと思ってしまうような愛ちゃんの寝顔
を見ながら、眠りについた。

144名無し募集中。。。 :02/08/12 02:23 ID:Yl87kHuR
>>143
ふ〜〜っ。危険な方向に行かなくてよかったぜ・・・
ありがとうございます。スリリングであります。
この後もどうか続けてよろしくお願いします。

◎現  在  編
 >>74>>75>>91>>135>>143

◎現在編(平行世界)
 >>74>>75>>79>>87

◎格 闘 技 編
 >>83

◎オーディション編
 >>18>>107

◎レコーディング編
 >>42

◎昔  話  編
 >>64
145名無し募集中。。。:02/08/12 06:50 ID:/TTmGfml
>>143
すげーーーーーーイイ!
146名無し募集中。。。:02/08/12 18:43 ID:4Wl2DFFV
紺愛最高ーーーーーーーーーー!(^o^)/
147名無しの:02/08/12 23:11 ID:YiO8XNM7
誰か143の続き書いてくれーーーーー!
148名梨の:02/08/13 06:54 ID:YQlcKf9y
保全age
149名無し募集中。。。:02/08/13 18:43 ID:U0RRnvNM
おい!
もっと書き込もうぜ!
150名無し募集中。。。:02/08/13 20:41 ID:5sKimRIw
150GET
151名無し募集中。。。:02/08/13 21:29 ID:19WX4FLc
現在篇書いています。
愛様オタの為、エスカレート気味です…すまそ。

おそらく長編になると放置してしまうので、(前科10犯くらい…)
短編にしてもよろしいでしょうか?
152名無し募集中。。。 :02/08/13 21:51 ID:jvifO3iT
>>151
このスレの小説が、すでにパラレルワールド・ストーリーで
行くことが認められているわけですから、どのようにも
御自由にお書きになってよろしいかと思います。
ぜひ、閃きによりまして、別の世界もどんどん創って戴きたいです。
153名無し募集中。。。:02/08/13 23:20 ID:A11/JkuI
オーディション編の続きを
誰か書いてくれ!
154名無し:02/08/14 06:57 ID:IEkYu6GZ
保全age
155ななしの:02/08/14 18:34 ID:gplYSCpz
おい!
もっと書こうぜ!
156名無し募集中。。。:02/08/14 22:24 ID:tY3Y238C
みんなどこいったんだ?
157名無し募集中。。。 :02/08/15 02:55 ID:RSnqfEfh
>>151
もちろん短編でもOKです。お願いします!
158ななしの:02/08/15 07:00 ID:P1MZIceP
>>151
OKです!
159名無し募集中。。。:02/08/15 18:39 ID:BdSvoBX6
>>151
大OKー!
160名無し募集中。。。:02/08/15 23:08 ID:ORoUtkl0
誰か続き希望!
161コピペ:02/08/16 01:39 ID:gW5Zygqk
48 :  :02/08/14 23:24 ID:S+kjtNIC
汚星様への願いが届いたのか、
俺はモー娘。コンサートのスタッフになるという夢を果たした。
しかも娘。の衣装担当だハァハァ

川o・-・) <あの・・・私の衣装はどれですか?

(;゚∀゚)ノ <これですよ紺野さんハァハァ

川o・-・) <ありがとうございます・・・ん・・・あれ・・・?

(;゚∀゚)ノ <着付けに悪戦苦闘してますね?私が手伝ってさしあげましょう

手始めに紺野を下着姿にし、衣装を着せるフリをして
その魅惑的なボディを堪能しようと手を伸ばした。


       
  (⌒\.     
   \ ヽ川o・-・)     
    (m    ⌒\        +
 +    ノ     / /   +
     (   ∩ ∩ 
   ヘ丿 ∩∀・;)         +
   (ヽ_ノゝ _ノ   
162名無し募集中。。。 :02/08/16 02:57 ID:S7rQaXDl
>>161
とりあえず伺いますけど、どのスレからのコピペですか?
163名無し募集中。。。:02/08/16 03:17 ID:hHrsbZzP
>>162
モーオタがコンサ&番組スタッフになった体験小説
http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1029163181/

ここだと思われ。
164名無し募集中。。。 :02/08/16 15:08 ID:UeL2l7Hw
やっぱり>>161は、みんながこのスレで期待している
物語とは、ちょっと違うのではないでしょうか。
このスレに書いてくださる作家さんには自由に
書いていただきたいので、161の表現が違いすぎるとは
言いません。物語の展開によっては、こういう表現に
限りなく近くなることだって充分ありうると思いますので。
165名無し募集中。。。:02/08/16 21:16 ID:jC0e7tGL
>>164
意味不明だー!
ゴルァーーーーーーー!(−−#
166川o・-・)ノ募集中。。。:02/08/16 22:11 ID:8973zgH0
オーディション編人気無いの?w
取り敢えず誰も書きそうにないので
24hが始まる前にうp目指します
167名無し募集中。。。:02/08/17 00:24 ID:spp5ayx2
>>166
よろしくお願いしまっす!!!
頑張って下さいませ!!!
168164:02/08/17 01:27 ID:5pOJRF4G
>>165
ごめんなさい。「このスレは紺野あさ美のシンデレラストーリーを
小説にするスレです。」と、>>1で紺野ヲタさんが言われてます。

例えば現在編で、あさ美と愛がベッドで一緒に寝ていますが、もし
あの場面で、何かちょっとしたきっかけがあったら、>>161の表現に
近いような展開だってありえただろうという、そーいうようなことです。
それが良いとか良くないとかではなく。

私としては、幅が広くなりますので161を含めておいても面白いとは
思いますが、作品の続きがエスカレートしていくんだったら、このスレに
合わなくなってくるのでは・・・

他のみなさんはどう思いますか?
169名無し募集中。。。:02/08/17 02:22 ID:vwOqy16p
私の名前は紺野あさ美。モーニング娘。の五期メンバー。
今回は、昔私が体験したことを少しお話したいと思います。

私がまだ小学4年生だった頃の事です。
当時私は、あまり活動的ではなく、おとなしい子供でした(今もそうかも知れませんが)。
決まった友達と言うのがいなく、放課後友達と遊ぶことはめったにありませんでした。
それで学校が終わってから何をするかと言うと、それもあまり決まってなく、
弾けないピアノをみようみまねで弾いてみたり、本を読んだり。
そんな毎日を過ごしていました。
決して楽しい日々ではなかったけれど、私はそれなりに満足していました。


六月ごろだったと思います。小学生ですから、毎日、小さな事件があちこちで起きていました。
あの事件も、ちょっとしたきっかけさえなければ、
そんな後から思い出すこともない小さな事件になっていたはずです。
170こんこんの夏休み:02/08/17 02:25 ID:vwOqy16p
事の起こりは同じクラスの女の子が、シャーペンを無くしてしまった事でした。
小学生には少し高い、きれいなシャーペンで、その女の子はすごく大事にしていたようです。
なので、その子は何とかしてシャーペンを探そうとしました。
確か、なくした事に気付いたのは一時間目の体育が終わって、
その後の休み時間だったと思います。
昼休みまで必死に探して見つけられなかったその子は、
ついに「誰かが盗んだんだ。」と思ってしまったのです。

小学生らしい単純な考えだったのかもしれません。
ただ、その女の子がシャーペンを探す態度は、恐ろしいほど真剣で、
いつも一緒にいる女の子のグループと、クラス中に聞いて廻りました。
今思うと、少し探偵ごっこのような物だったのかもしれません。

結局、私がその子が無くしたのと同じシャーペンを持っていたのが
見つかって(もちろん私が盗んだわけではないですよ)。
171こんこんの夏休み:02/08/17 02:26 ID:vwOqy16p
私は犯人にされてしまいました。
私が前からそのシャーペンを使っていたことを知っている人は一人もいなかったのです。
いくら私じゃないといっても信じてもらえず、次の日から、陰湿ないじめが始まりました。

私は、ある日突然、いじめられっこになってしまったのです。
172名無し募集中。。。:02/08/17 02:29 ID:vwOqy16p
シンデレラストーリーではないんですけど、いいですか?
173名無し募集中。。。 :02/08/17 04:14 ID:FraOfFJ7
>>172
ありがとうございます! 勿論この作品はOKです。
タイトルは『こんこんの夏休み』で、よろしいでしょうか。

◎現  在  編
 >>74>>75>>91>>135>>143

◎現在編(平行世界)
 >>74>>75>>79>>87

◎オーディション編
 >>18>>107

◎こんこんの夏休み
 >>169-171

◎格 闘 技 編
 >>83

◎レコーディング編
 >>42

◎昔  話  編
 >>64
174名無し募集中。。。:02/08/17 10:52 ID:0BzZjJJP
>>172
すげーいいよ!
大OKよ!
このまま続けてくれ!
頼む!m(_ _)m
175名無し募集中。。。:02/08/17 13:07 ID:/RGKRyal
紺野の24TV大家族編も
誰か書いてくれ!
今日のを見て。
176名無し募集中。。。:02/08/17 15:05 ID:uPfmeUKR
保全age
177川o・-・)ノ募集中。。。:02/08/17 18:25 ID:yz25ZRVx
>>107の続き

オーディションの合宿が終わり数日後、
東京のスタジオに最終候補生が全員集まった。
私は正直、ここに来たくなかった。
選ばれたいけど、選ばれるはずがない、来ても恥をかくだけだ、
そんな気持ちにしかなれなかった…
−−なんでここに来ちゃったんだろう…なんで応募なんてしちゃったんかな…?
今更、少し前の自分がした軽率な行動を恥じた…
テレビで特番を組んで放送すると言うことも、私には辛いだけだった。
控え室で待つみんなの表情は不安の中にも期待を持っている、そんな顔だった。
私はと言うと、ただただ暗いだけ…明るくなれる筈がなかったし…
手鏡で自分の顔を見てみる。
「ははは…ひっどい顔…」
無理矢理作る笑顔も悲しい顔をしていた。
178名無し募集中。。。 :02/08/17 21:14 ID:4n+5A9wT
>>177
ありがとうございます。
どうか引き続きよろしくお願い致します。

◎現  在  編
 >>74>>75>>91>>135>>143

◎現在編(平行世界)
 >>74>>75>>79>>87

◎オーディション編
 >>18>>107>>177

◎こんこんの夏休み
 >>169-171

◎格 闘 技 編
 >>83

◎レコーディング編
 >>42

◎昔  話  編
 >>64
179名無し募集中。。。:02/08/17 22:17 ID:WCdTO0Vq
177のオーディション編最高です。
ぜひこのまま続けてください。

あと24TVの紺野たん可愛い!
最高ー!(^o^)/
180名無し募集中。。。:02/08/17 23:01 ID:CjoVcrwX
保全age
181ななしい:02/08/18 00:44 ID:0IW3xI52
>>175
24TVの大家族編、期待したのに、紺野のでてるVは5分もしないうちに
終了。その後の辻、飯田のほうがメインになってた。
さらに、V終了後、毒蜜からコメント求められた時に、松本が邪魔して
紺野のコメントが聞けなかった。松本氏ね。
182名無し:02/08/18 00:58 ID:aWbBbc2Z
>>181
激しく同意!
短すぎだよ!
他のくだらないのやりすぎ!
カットしすぎ!
もっとVTR流せよ!(−−#
30分くらいやると思ってたのに
全部で13分で紺野たんがたった5分かよ!
日テレと糞松本は逝ってよし!(−−#
183名無し募集中。。。:02/08/18 01:03 ID:54IdEFZJ
>>182
しかもDINの後ろの画面ではお風呂の世話しているコンコンの姿が
だったらもっと流せよ!
184名無し募集中。。。:02/08/18 13:18 ID:hPg/TA4/
保全age
185名無し募集中。。。:02/08/18 21:49 ID:em/72YY9
24TVで小川が帰ってきたときの
紺野たんが最高ー!
「心配したんだからね!」

誰かこれらのことを小説にしてくれ!
186名無し募集中。。。:02/08/18 23:44 ID:3PLVT7Ct
>>185
現在篇に取り入れたいけど、24時間全く見てないんで…
参考資料(状況おせーて)を求む
187 ◆KOSINeo. :02/08/19 00:06 ID:0idDuVbK
>作者の皆さん
小説総合スレッドで紹介&更新情報掲載しても良いですか?
http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1027284701/
188名無し募集中。。。 :02/08/19 00:32 ID:5GK1b6/R
24時間TVを見て…

『やっぱり紺野さんはかわいかった。』
189名無し募集中。。。:02/08/19 01:15 ID:CMwHlMVr
190名無し募集中。。。 :02/08/19 02:36 ID:O3OujkkE
小川と新垣が富士登山に行ったんですが、悪天候や小川の体調不良で
9合目で断念して下山となりました。でも、夜7時を過ぎて車椅子の
人たちと一緒に「そうだ!We're ALIVE」を歌うときにもなっても
まだ戻りませんでした。

TVでは誰も何も言わず、何のそぶりも見せませんでしたが、ファンは
一体どうなっているのか、放送終了に間に合うのか、どこかで事故ってる
んじゃないのかと心配していたのです。

そして8時10分過ぎ、二人が無事にステージ上に現われたときの会話が
>>189さんが紹介してるところにあるものです。そこで、お手紙があります
ということで、なっちから5期メンバー4人のひとりひとりに励ましの言葉が
送られて、次に13人で「I WISH」を歌いました。殆んどの人の声が
震えていたのが印象的でした。

そのあと、ステージ上の全員で「でっかい宇宙に愛がある」「サライ」と
歌う中を24時間マラソンを完走した西村知美さんが夫に支えられて
日本武道館内の階段を降り、ゴールテープは自分だけで切りました。
何人かと抱き合って、インタビューに答えて、みんなが涙しているところで
The end。大体こんな感じでした。
どこか間違えてたらどなたでも訂正願います。

下は実況スレからのものですが、出来事の大まかな感じがわかるのでは
と思ってコピペしておきます。毒光、毒、毒蜜とは徳光アナのことです。
191名無し募集中。。。 :02/08/19 02:37 ID:O3OujkkE
537 :名無しさん :02/08/18 16:18
小川麻琴的 24H TV
17:19 毒光「小川琴美」発言  
05:04 小川、新垣まさかの富士登山!?
06:08 小川、新垣富士登山確定  
06:26 小川+新垣+石塚+デブ8人+etc 富士登山出発
07:50 小川富士山中継でピヨピヨ  
09:05 デブヲタ、娘。本人(小川新垣)を目の前にし興奮で呼吸困難
09:08 小川衰弱(これより小川祭り開始)  
09:20 毒。小川の名前また間違う
09:23 小川ドクターチェック開始。∬T◇T∬<登りたい。。。  
09:25 カッパ姿で泣き出す小川に毒蜜があさみ連呼で追い討ち→小川号泣
09:42 小川登山再開。小川>>>>>西村の扱い  
11:12 小川復調気味。新垣完全放置
14:06 ∬´◇`∬<雨は九合目過ぎに、みぞれに変わるだろ〜♪  
15:18 悪天候で登山断念!!
15:25 毒光また琴美と発言

ただこれは、24時間テレビのたくさんの企画のうちの一部における
出来事でありました。でも、モー娘。ファンから見ると重要な事件で
あったということです。念のため。
192名無し募集中。。。 :02/08/19 02:41 ID:O3OujkkE
上の二つは>>186さんに、です。
193名無し募集中。。。 :02/08/19 02:49 ID:O3OujkkE
>>187
私は作者ではありませんが、別に何の問題もないと思います。
194こんこんの夏休み:02/08/19 02:55 ID:R433IZIV
独りでいることが多かった私は、いじめられることに多少の免疫がついていたのかもしれません。
最初はどうって事ないような顔をしていました。
しかし、それがいけなかったのか、いじめはどんどんエスカレートして行き、
ついに私は不登校になってしまいました。

それほどまでにいじめは酷いものだったのです。
具体的にどんなことがあったかはここには書けませんが。

幸いにも、私が学校を休み出したのは七月初め、もう夏休みが目の前の時期でした。
結局私は通知表をもらいに行くこともなく、夏休みを迎えました
195こんこんの夏休み:02/08/19 02:57 ID:R433IZIV

夏休みに入ってすぐ宿題を済ませた私は、
母親の提案で、一人福井にあるおばあちゃんの家に向かいました。
おそらくは自然に触れてのびのびした生活を送り、
また二学期から学校に行って欲しかったんだと思います。

と言うわけで、八月に入ると同時に私はおばあちゃんの家に向かいました。
おばあちゃんの家は、すごい田舎にあって、近くの川で泳いだり、
空き地でサッカーや鬼ごっこをしたり。とにかく遊ぶ場所には困らなかったんです。
ただ、私が一人じゃなければ。

八月初めではまだお盆に入っていないので、私と同世代のいとこ達もいなく、
私は毎日おばあちゃんと過ごさなければならなかったんです。

もちろん一人でできる遊びもたくさんありました。
セミを取りに行ったり、とりあえずあちこち歩いてまわってみたり……。
しかしそれもらしばらくやると、飽きてきます。
時間は嫌と言うほどたっぷりあるのになにもすることがない。そんな状況でした。
196名無し募集中。。。:02/08/19 03:01 ID:R433IZIV
↑は>>169-171の続きです。

>>173
そうです。「こんこんの夏休み」でお願いします。

>>187
俺は全然OKです。
197名無し募集中。。。 :02/08/19 03:29 ID:O3OujkkE
>>196
ありがとうございます。先の展開が楽しみです。
このあとも、引き続きよろしくお願い致します。

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 >>42

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 >>64
198名無しの:02/08/19 06:55 ID:qBo0sdod
このスレイイ!
199名無し募集中。。。 :02/08/19 13:20 ID:8asQMgHs
>>195
福井か・・・あの子がでてくるのかな?
200名無し募集中。。。:02/08/19 18:49 ID:6O8g8ZYa
>>143の続き
「…あさ美…あさ美!起きてってば!」
誰かに方を揺り動かされ、私は思い瞼をあげた。
焦点が定まらない目を向けると、
「もう起きないと間に合わないよ!」愛ちゃんだ。
私は枕元の携帯電話を手探りで探し当て、ディスプレイを見た。
写メールで撮ったみんなの写真の待ち受けに重なって『3:14』という表示が見えた。
「なんでこんな早くに起こすのぉ〜」
2度寝しようとした私の顔を、愛ちゃんは今度はペチペチとたたき始めた。
「何言ってんの?今日だよ!富士山!」
あ…思い出した。
この間の24時間テレビ。

「最後の1合だけ登れなかったんですけどみんなといっしょに頑張ってこれたんでとって
 もうれしかったです」
「真琴ちゃんも、普段と違う経験したかもしれないね」
「そうですね。みんなで協力して登れてうれしかったです」
「小川さんも、途中で体調を悪くなりかけたりしましたからね」
「ご心配おかけしました」
「よっかたなぁー」
「心配だったんで、すごいうれしいです」
201名無し募集中。。。:02/08/19 18:49 ID:6O8g8ZYa
その夜。私たち4人は里沙の家にみんなで泊まった。
北海道、新潟、福井と、みんな家が遠いので、彼女の家でお泊まり会をすることがあるのだ。
言い出したのは、やっぱり愛ちゃんだった。
「ねえ!今度の休みに、みんなで富士山登らない?」
8月末の2日間のお休みの事だ。その2日目を使って、みんなで再挑戦しようという提案に、
今回涙を呑んだ2人は直ぐに賛成した。もちろん私も。
今日はその当日だ。

「早く!2人とももう準備してるよ!」
「うん。わかった」
「着替えたら朝ご飯食べてね。用意しておいたから」
「は〜い」
ちなみにここは富士山の麓の貸バンガロー。
昨日の夜、みんなでここに来た。
今回は、完全にプライベートなので、大変だった。
従兄弟の山岳部に入ってるお兄ちゃんにいろいろ聞いたり、富士山の情報を電話で調べたり。
そんな経過や、24時間の時の里沙や真琴の涙を、私は思いだしていた。
たった今、愛ちゃんに急かされたのに、私は何となくここまでやってきたことを振り返っていた。

202名無し募集中。。。:02/08/19 18:51 ID:6O8g8ZYa
こんな形でいいかすら?
24時間内のことは回想シーンで描きます。
あとは、登山経験と妄想を交え、フィクション場面を進めます。

情報下さった皆さんありがとう。

こんなの嫌!でしたらおっしゃってくらはい。
203名無し募集中。。。:02/08/19 18:53 ID:w42InmoX
>>199
高橋のこと?
204名無し募集中。。。:02/08/19 19:16 ID:ZqMHBy9D
>>202
おもしろいです。4人の富士登山、どうなるのか楽しみです。

>>117
の続きも期待してます。
205名無し募集中。。。 :02/08/19 19:26 ID:+wq4Q7kv
>>202
早速24時間TVのことを書いて下さいまして有難うございます。
登山経験を生かされた展開に期待が高まります。
今後もよろしくお願い致します。

なお、リンク先では真琴となっているのですが、小川は麻琴が正解です。
また、>>200では、方→肩、思い→重い、のことであると思われますので
訂正して下にコピペさせて頂きます。
206名無し募集中。。。 :02/08/19 19:27 ID:+wq4Q7kv
>>143の続き
「…あさ美…あさ美!起きてってば!」
誰かに肩を揺り動かされ、私は重い瞼をあげた。
焦点が定まらない目を向けると、
「もう起きないと間に合わないよ!」愛ちゃんだ。
私は枕元の携帯電話を手探りで探し当て、ディスプレイを見た。
写メールで撮ったみんなの写真の待ち受けに重なって『3:14』という表示が見えた。
「なんでこんな早くに起こすのぉ〜」
2度寝しようとした私の顔を、愛ちゃんは今度はペチペチとたたき始めた。
「何言ってんの?今日だよ!富士山!」
あ…思い出した。
この間の24時間テレビ。

「最後の1合だけ登れなかったんですけどみんなといっしょに頑張ってこれたんでとって
 もうれしかったです」
「麻琴ちゃんも、普段と違う経験したかもしれないね」
「そうですね。みんなで協力して登れてうれしかったです」
「小川さんも、途中で体調を悪くなりかけたりしましたからね」
「ご心配おかけしました」
「よっかたなぁー」
「心配だったんで、すごいうれしいです」
207名無し募集中。。。 :02/08/19 19:29 ID:+wq4Q7kv
その夜。私たち4人は里沙の家にみんなで泊まった。
北海道、新潟、福井と、みんな家が遠いので、彼女の家でお泊まり会をすることがあるのだ。
言い出したのは、やっぱり愛ちゃんだった。
「ねえ!今度の休みに、みんなで富士山登らない?」
8月末の2日間のお休みの事だ。その2日目を使って、みんなで再挑戦しようという提案に、
今回涙を呑んだ2人は直ぐに賛成した。もちろん私も。
今日はその当日だ。

「早く!2人とももう準備してるよ!」
「うん。わかった」
「着替えたら朝ご飯食べてね。用意しておいたから」
「は〜い」
ちなみにここは富士山の麓の貸バンガロー。
昨日の夜、みんなでここに来た。
今回は、完全にプライベートなので、大変だった。
従兄弟の山岳部に入ってるお兄ちゃんにいろいろ聞いたり、富士山の情報を電話で調べたり。
そんな経過や、24時間の時の里沙や麻琴の涙を、私は思いだしていた。
たった今、愛ちゃんに急かされたのに、私は何となくここまでやってきたことを振り返っていた。
208名無し募集中。。。 :02/08/19 19:32 ID:+wq4Q7kv
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209中学生日記:02/08/19 20:14 ID:27TnvlSF
放課後になると、すぐに部活に教室を出ていってしまうタケちゃんが、
私は好きだった。
いつからなのか思い出そうとしてもはっきりとはわからない。

思い出すのは入学式の次の日、げた箱で目が合ったこと。
みんな中学の制服がまだ馴染んでなくて、着られてる感じだったのに、
上ばきをはいているタケちゃんは、どこかしっくり似合ってた。
靴をしまいながらなんとなく横目でタケちゃんの背中を見ていたら、
はき終わったタケちゃんが振り返った。

目が合って、タケちゃんは少し私をにらんだ気がした。
私はドキドキしながら、でも「嫌われた」と思った。
目が合わなければ良かったかな、と思った。

教室ではタケちゃんの斜め後ろで、
気が付いたら毎日タケちゃんの背中を見てた。
タケちゃんは名字が鈴木で、クラスに3人鈴木がいるので、
下の名前から取ってみんなにタケちゃんて呼ばれるようになった。
先生にも「タケ!」と呼ばれていた。
私は男子には「紺野」女の子には「あさちゃん」「あさ」と呼ばれてる。

210川o・-・)ノ募集中。。。:02/08/19 20:14 ID:XIRvUmyI
>>177の続き

控え室に来たスタッフの方が
「じゃぁみんな、ステージに出てる準備して」
と指示を出す。
ドクンッ、と心臓が波打つ。緊張のし過ぎで頭が軽く痛い…
『帰りたい…』
率直な気持ちだった。
それでも帰るわけにはいかない。
効かないと分かってても、手のひらに人と書いて飲み込む。
ステージが近づくに連れて、私の顔は前より暗くなっていく…
「じゃあここで待機してて下さい」
そう言われて袖まで案内された。出番が来るまでの時間がやけに長く感じる。
収録本番が始まった。
大音量の伴奏の中、モーニング娘。さん達が歌を歌う…
上手だ。歌もダンスもここにいる誰もが敵わないと思った。
みの「それでは第五期追加メンバー最終候補生の皆さんに出てきてもらいましょう」
−−ついに来た。
これから奇跡が起こるとも知らず、ステージに上がった。
ステージに上がると、そこには沢山の人が居た。
観客の人、司会のみのもんたさん、そしてモーニング娘。…
みの「この中から…」
みのもんたさんが番組を進行させる。
これから起こることは私とは何の関係もないこと…
番組の進行そっちのけで、これからは二度と直に見られないであろう、
モーニング娘。のメンバーをじっと見ていた。
211中学生日記2:02/08/19 20:15 ID:27TnvlSF
入学して半年のある日、男子が私を「コンちゃん」と呼んでからかった。
私はなんのことだか分からずに、きょとんとしていたけど、
男子の雰囲気から、いやらしいことなんだろうと思った。
「コン」てなんだろう?と一日悩んだ。

放課後廊下で、からかった中にいた上田が
「コンちゃん、忘れるなよ!出来ねーぞ!」と私に叫んだ。
昼は友達が言い返してくれたけど、今は一人。
いやだなあと思った。

「おい、コンちゃん、一番いいのってなんていうコンちゃんなの?」
上田はなんだかしつこくて、きらい。
「知らない」
怒った顔で言い返しながら、少し涙が出てきた。
廊下の先をタケちゃんが歩いてるのが見えた。
聞こえてないといいなあ。
こういうとこ、見られたくない。
そう思うともっと泣きそうになって、下を向いて歩いた。
上田はまだなんか言ってる。

前がふっと暗くなった。
「お前、紺野じゃなくてB組の近藤、からかえば?」
顔を上げるとタケちゃんが立ってた。
「あいつはつえーぞ」
タケちゃんは、怒ったような顔をしてた。

「何おまえ、紺野好きなの?ばかじゃねーの」
そう言うと、上田は教室に戻っていった。
タケちゃんは上田が居なくなると、
「んじゃね」と言って走って部活に行ってしまった。
212中学生日記3:02/08/19 20:16 ID:27TnvlSF
お礼、ありがとうって言えなかった!
と、一瞬置いて気が付いたけど、もうタケちゃんは見えなくなっちゃってた。

家までの帰り道、見上げたタケちゃんの顔をひとつずつ思い出しては、
恥ずかしかった。
口元にニキビがあった。
うぶげみたいなヒゲが生えてた。

お風呂に入っているとき、急に
「おまえ、紺野好きなの?」と上田が言った事を思い出して、
またドキドキした。
上田の言うようなことに動揺するなんて、バカだ。
でも。
タケちゃんは助けてくれた。
それだけかも知れないけど、でも。

教室でタケちゃんと目が合うと、私はその日一日しあわせでいられる。
そのことにやっと気が付いた。
私はタケちゃんが好きなんだ。
上田、それは違うよ。紺野がタケちゃんを好きなんだよう。

急になんだか切なくなって、
お風呂に顔をつけて、ぶくぶくいつまでもやっていた。

213川o・-・)ノ募集中。。。:02/08/19 20:24 ID:XIRvUmyI
うp終わったんかな?割り込んでスマソ・・・
214212:02/08/19 20:25 ID:27TnvlSF
こちらこそごめんなさい!
終わりました。
215川o・-・)ノ募集中。。。:02/08/19 20:29 ID:XIRvUmyI
>>214
書くときは一応sageとこ
小説スレだし
216214:02/08/19 20:33 ID:27TnvlSF
があ、重ね重ね失礼を致しました。
初かきこみなもので。
217名無し募集中。。。:02/08/19 21:02 ID:Ks572HGP
オーディション編イイ!
キターーーーーーーーーー!(^o^)/
218名無し募集中。。。 :02/08/19 23:00 ID:NTmCEKCb
>>215
ありがとうございます。
今後も引き続きよろしくお願い致します。

>>216
初登場ありがとうございます。
タイトルは『中学生日記』でよろしいですね。
続けてよろしくお願い致します。

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219名無し募集中。。。:02/08/19 23:47 ID:vZSdevDZ
>>202
24TV見て感動したので
この小説は凄くいいです!
ぜひこのまま続けてください。
頼みます!m(_ _)m
220219:02/08/19 23:49 ID:vZSdevDZ
間違ってageてしまいました。
すいません!m(_ _)mm(_ _)m
221名無し募集中。。。 :02/08/20 01:14 ID:Q+Ph0Bto
>>216
いいですねぇ・・・「中学生日記」
これからもよろしくお願いします
222名無しの:02/08/20 06:56 ID:opN2ehmN
このスレいい!
223うん:02/08/20 07:31 ID:2R0NKnUh
あさみちゃんに顔面シャワーして〜。
224名無し募集中。。。 :02/08/20 16:10 ID:NWrzgdqA
昔話編の続き、誰か書いてくれないのかなあ・・・
225名無し募集中。。。:02/08/20 18:50 ID:AycI53uC
紺野たん最高ー!
226名無し募集中。。。:02/08/20 23:16 ID:tgurECLg
保全age
227名無し募集中。。。:02/08/21 01:58 ID:vlUGt1gK
更新期待!
228はじまらない昔話:02/08/21 18:46 ID:kHv8AWp2
『むかしむかし あるところに おじいさんと こんこんが いました。
 こんこんは こんこんアタックという パソコンをいじめる・・・・・』

・・・違う!

『むかしむかし あるところに おじいさんと こんこんが いました。
 本当は おばあさんが いるはずなのですが こんこんが 食べちゃったので
 いないのです・・・・・』

・・・違うと思うのれす。

『むかしむかし あるところに こんこんという娘っ子が おったそうな。』

・・・お、ちょっといいかもしれない!
229はじまらない昔話2:02/08/21 18:47 ID:kHv8AWp2
『娘っ子は モー娘。っちゅう娘っ子たちの仲間になりたくて おでんを食べ
 ・・・いや、おでしょんを受けたそうな。』

・・・わ、わるくないかも。

『おでしょんでは おねしょを しちゃ いけねっしょと おねーしゃんが
 おっしゃるので・・・・・』

・・・違うべさ!

『むかしむかし あるところに 智弁和歌山という娘っ子が おったとさ・・・・・』

・・・違うに違いない!

『昔々 某所に 祖父と コングコングが 居た。コングコングは キングコングの
 娘だったため・・・・・』

・・・違うことを希望します。
230名無し募集中。。。 :02/08/21 18:49 ID:kHv8AWp2
昔話編が始まらないので、「はじまらない昔話」という物語を始めてみました。
このスレのおまけみたいなものとして読んでやって下さいませ。

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231名無し募集中。。。:02/08/21 18:54 ID:Tgoc347d
このスレの小説は
いろんなパターンがあるな。
232名無し募集中。。。:02/08/21 23:48 ID:dRafvN9b
神希望!
233こんこんの夏休み:02/08/22 02:55 ID:W7yMVWnA
そんな中、私は川へ向かいました。毎年お盆に来た時に泳いでいた場所です。
別に泳ごうと思ったわけではなく、なんとなくそこに足が向いたんです。

川では、地元の子らしき子供達が何人か泳いでいました。
私はそこから少し離れた川原に座って、それをぼんやりと眺めながらボーっとしていました。

それは、私がなんとなく川を流れていく木の葉に自分を重ねてみていた時の事でした。
「ねえ。」
後ろから女の子の声が聞こえました。
「ねえ。」
二回目で、自分が呼ばれていることはわかったのですが、
びっくりしたのと緊張で振り向けずにいました。

「ねーえ。」
三回目でようやく振り向いた私の目に映ったのは、同い年くらいのかわいらしい女の子でした。
「ねえ、どこから来たの?何年生?」
「あ……、北海道から。四年生……。」
答えながら私は、この近くの小学校は、
生徒が全学年で二十人くらいしかいなかった事を思いだしました。
つまり彼女達にとって見たことない子はどこかから来た子なんです。
234こんこんの夏休み:02/08/22 02:57 ID:W7yMVWnA
「じゃあ私の一つ下だね。それより、一緒に遊ばない?」
「え?」
みると、女の子の向こうで、五人くらいの子供達が川から上がって着替えていました。
「うん……。」
返事をしたとたん、彼女はぱあっと顔を明るくし、
私の手を思いっきり引いて仲間が待つ所まで駆け出しました。

私は、苛められるようになってから、人に話し掛けることがなかなか出来なくなっていました。
話し掛けられても、最低限の言葉しか返しませんでした。
嫌われるのが怖かったからです。
でも彼女は私のそんな思いをするっと通り抜けてしまったように思いました。

「ねえ、一緒に遊ぶってさ!」
「ほんと!? よし、じゃ空き地行こう!」
「じゃ僕ボール持ってくる。」

それはもう、北海道にいた時とは世界が違うようにすら感じました。
初対面の子に、『一緒に遊ぼう』なんて言う事は絶対に札幌ではしなかったし、
団結力みたいなものがあるように感じました。
それと同時に、苛められていることがバカらしくも思えました。
235名無し募集中。。。:02/08/22 03:06 ID:W7yMVWnA
自分でやっときます。

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236名無し募集中。。。 :02/08/22 03:10 ID:NPbgRZaX
>>234
素晴しいです。いつもありがとうございます。
引き続き、よろしくお願い致します。

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237236:02/08/22 03:13 ID:NPbgRZaX
>>235
すみません。ダブっちゃいましたね。
238235:02/08/22 03:17 ID:W7yMVWnA
>>237
あーすいません。こんな夜中にすぐ来てくれるとは思わなかったんで。
239236:02/08/22 03:24 ID:NPbgRZaX
>>238
これからは直前チェックを行なって慎重に行ないますので。
自分でされても勿論OKですよ。
240名無しの:02/08/22 06:57 ID:JKWlM2pu
保全sage
241名無し募集中。。。:02/08/22 18:42 ID:1EGn01JI
ここは最高ー!
242235:02/08/22 21:12 ID:Iq9Ri6aP
>>239
わかりました。どうもすいません。
243名無し:02/08/22 23:09 ID:OSetZIb7
保全age
244名無し募集中。。。:02/08/23 00:45 ID:jlb64/9R


「紺野あさ美」に1票お願いします。

―――――――――――――――――――――――――――――

  ∧ ∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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―――――――――――――――――――――――――――――
2時間につき5票まで投票可能なのでどんどんお願いします。
245:02/08/23 00:46 ID:lfnxkTzo
ガラスの靴もはいんねえくせによ
246名無し募集中。。。:02/08/23 00:59 ID:JiiP/D68
sageでも保全されるので保全の際もsageましょう。

あと保全しすぎじゃ・・・(w
247名無しの:02/08/23 06:57 ID:evoheyuB
保全sage
248 :02/08/23 10:12 ID:jlb64/9R
「紺野あさ美」に1票お願いします。

―――――――――――――――――――――――――――――

  ∧ ∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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2時間につき5票まで投票可能なのでどんどんお願いします。
249名無し募集中。。。:02/08/23 17:43 ID:BdOk0Wmw
新たな物語始めたら怒られますかね?
同時進行で書かせてください。
250不器用な恋心:02/08/23 17:46 ID:BdOk0Wmw

最初は、あの人との接点なんて、何もないと思っていました。
251不器用な恋心:02/08/23 17:47 ID:BdOk0Wmw

 金髪の中学生、デビュー。
 ……知っています。
 
 女の子3人組、日本一の記録樹立。
 ……知っています。
 
 教育係のその人の卒業時に、大泣きしたしたこと。
 ……知っています。

 ソロデビュー曲が、オリコン1位を飾ったこと。
 ……知っています。

 
 そして、あの人が。
 わたしなんて足元にも及ばないような可愛らしい彼女のことを好きでいることも。
 ………知って、しまいました。

252不器用な恋心:02/08/23 17:47 ID:BdOk0Wmw

 ねえ、後藤さん。
 わたしはずっと、あなたに憧れていました。好きだとか嫌いだとか、そんなんじゃ
 なくって。本当に、とても純粋な気持ちで憧れていました。
 あんな風に笑えたら。
 あんな風に踊れたら。
 あんな風に歌えたら。
 あんな風に、周りの人達に認められることが出来たなら。

 いつからだろう、この気持ちが憧れなんてものじゃなく、
 「好き」って気持ちに変わっていたのは。
 いくら勉強しても、その感情を上手く説明することは出来ません。
 後藤さん。わたしは、あなたのことはきっと、あなたが覚えていないようなことでも
 知っています。幾らでも、話すことができます。
 だけど、あなたは。
 そんなわたしの気持ちも知らないでしょう。
 そんなわたしに対する興味なんて、彼女に向ける気持ちの欠片もないでしょう。

253不器用な恋心:02/08/23 17:48 ID:BdOk0Wmw
 
 それでも、夢見がちなわたしは。
 小さな頃からまるで成長していないわたしは。
 こんなわたしでも、側にいればいつか。
 いつか。

 ――― わたしにも、目を向けてくれるんじゃないかって。
 淡い期待を抱いていたりもするんです ―――

254名無し募集中。。。 :02/08/23 18:42 ID:DgM8MeYr
>>249
他作品と同時進行ということなのですね。
本当にありがとうございます。以後も
よろしくお願い致します。

◎現  在  編
 >>74>>75>>91>>135>>143>>206-207

◎現在編(平行世界)
 >>74>>75>>79>>87

◎オーディション編
 >>18>>107>>177>>210

◎こんこんの夏休み
 >>169-171>>194-195>>233-234

◎中学生日記
 >>209>>211-212

◎不器用な恋心
 >>250-253

◎格 闘 技 編  ◎レコーディング編  ◎昔  話  編
 >>83         >>42          >>64
 
◎はじまらない昔話
 >>228-229
255名無し募集中。。。:02/08/23 18:52 ID:KVunKxfU
不器用な恋心は凄くイイ!
256名無し募集中。。。:02/08/24 00:30 ID:qC12Z+N3
オーディション編の続き希望!
257駄文が書きたい子。:02/08/24 01:29 ID:SoP4jIky
夏の終わり。
一夏の恋をした人もいるだろう。
外国でのんびり過ごした人もいるだろう。
ずっと家にひきこもった人とかもいるだろうな。
気がつけばいつのまにかセミの鳴き声も消えて、涼しい風が吹き始めていた。
そのおかげですごしやすくなり、扇風機だけで机にむかっている。
毎年のように机の上につまれる宿題の山。
来年こそは…と思っていたのだが、やはり無理だった。
とはいっても、まだ今から普通に頑張れば終わる日付。
忘れかけた数学の解き方を思い出そうとしていた時、
ふと俺は今年の夏休み、いったい何をしてすごしたのかと考えてしまった。
「なんか…もっと目標とかたててなんかすれば良かったなぁ。」
歴史は繰り返すってこーいう事なのか?
そんなくだらない事を考えていると、ラジオから歌がながれてきた。

258駄文が書きたい子。:02/08/24 01:33 ID:SoP4jIky
駄目な自分を愛せはしない
強く生まれ変われ
やると決めたら背伸びはしない
体一つでぶち当たれ

なんだか凄く心に響いた。
すっかり数学の宿題の事なんて忘れて、
中学入ってからの事、夏休みにあった事、そしてこれからの事を
無意識に考えこんでいた。
「喉かわいたな…」
喉の渇きと、少し鬱な気分を変えるために、台所へむかった。
家族はすでに寝ており、電気は自分の部屋以外消えていた。
なんだかんだいって受験生なので、最近は寝る時間も遅くなるくらい勉強している。
ということにしているのだが、実は勉強をしている事は少なく、
ネットをしていたり、ラジオを聞いたり、深夜番組を見たりしていた。
冷蔵庫を開けると、残っていたはずのジュースはなくなっていた。
「ふぅ。」
夜風に当たるのも良いかなと、近くコンビニにでかける事にした。
259駄文が書きたい子。:02/08/24 01:38 ID:SoP4jIky
やっぱ主人公がこんこんじゃないと駄目ですよね?
シンデレラになってゆくこんこんを見て…
という感じにするつもりなのですが…
続けてと言ってくれる人がいるなら、
続きを書いてくつもりです。
260名無し募集中。。。:02/08/24 01:50 ID:L4l5zMQo
続けるな
261名無し募集中。。。 :02/08/24 01:56 ID:uWC57mxn
>>259
ありがとうございます。大丈夫です!
いづれそういう展開になるのでしたら問題ありません。
どうか続けてよろしくお願い致します。
題名を決めていただけないでしょうか?

◎現  在  編
 >>74-75>>91>>135>>143>>206-207

◎現在編(平行世界)
 >>74-75>>79>>87

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◎不器用な恋心
 >>250-253

◎(タイトル未定)
 >>257-258

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 >>83          >>42           >>64
 
◎はじまらない昔話
 >>228-229
262名無し募集中。。。 :02/08/24 02:11 ID:uv0ej4me
>>259>>260
私はそういう視点からの作品があっても良いと思います。
多様な小説が並ぶこのスレに相応しいと思います。
何の問題もないと思います。
263駄文が書きたい子。:02/08/24 09:38 ID:Zg0Lx285
コンビニに入ると、いつものように今流行の歌が流れていた。

Do it! Now あなたが持ってる未来行きの切符
夢は叶うよ絶対叶うから
行こう

なんだか…、日付の変わった今日という日は、俺に何が言いたいんだ?
と内心腹をたてていた。モーニング娘。ねぇ…
ぶっちゃけちょっと顔が良いだけじゃん。
最近話題になる事も少ないし。
世の中不公平だよなぁ。
生まれた時から人間は平等じゃない。
顔が良いだけで生きてけるやつは生きてけるもんなぁ。

‘ああ一生忘れない’

とか思っていたのに、頭の片隅で、紺野は可愛いくなったなーとか思っていた。
最近歌番組を見た時、こんな可愛い子いたっけとよく見て確認した覚えがある。
やっぱり人間こんなもんかなと心の中で微笑していた。
コーラとスナック菓子を買い、コンビニからゆっくりと家にむかって歩く。
夜風にあたりながら、数学の公式を思い出していた。
264駄文が書きたい子。:02/08/24 09:45 ID:Zg0Lx285
ええ?タイトル?
シンデレラに憧れて(現在)
で良いですか?
265名無し募集中。。。:02/08/24 11:02 ID:V+wIP79a
>>264
OK!
266名無し募集中。。。 :02/08/24 13:52 ID:apnF6nSI
>>264
ありがとうございます。では、次回からはそのタイトルで
お願い致します。タイトルに(現在)と一応入れておきますが
これでよろしいのですか?

◎現  在  編
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◎現在編(平行世界)
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◎不器用な恋心
 >>250-253

◎シンデレラに憧れて(現在)
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 >>83          >>42           >>64
 
◎はじまらない昔話
 >>228-229
267名無し募集中。。。:02/08/24 14:11 ID:L2rGXCKp
>>266
いいと思うよ。
268名無し募集中。。。:02/08/24 18:26 ID:dpIu6t6L
シンデレラに憧れてキターーーーーーー!
269名無し募集中。。。:02/08/24 21:01 ID:4su+AVmB
現在編の更新期待。
270駄文が書きたい子:02/08/24 21:32 ID:cjY0bO/8
>>266
それで良いです。
良ければみなさん、下手文章に指摘をください。
あと、主人公の男が嫌いな人、感情移入できない人は、
その理由も教えて下さるとありがたいです。
271駄文が書きたい子。:02/08/24 21:35 ID:cjY0bO/8
>>263
夢を見た。広い広い草原に、一本道がずーっと続いている。
凄いと思った。大陸なみの広さだ。
後ろを見ると今度もまた見事な海だった。
自分の2、3歩後ろは1メートルくらいの砂浜が広がっていた。
明るくて、凄く良い景色なんだけど、なんだろう…寒かった。
風がひんやりと冷たくて、半袖のTシャツの俺は鳥肌が立った。
突然声が聞こえてきた。低くて、威圧感のある声。
「気をつけな。災難ってのは、突然ふりかかってくる。」
意味がわかんなかった。
「はあ?」
俺が言った直後だった。いっせいに、これでもかという音量で、
凄く高いトーンの叫び声が聞こえてきた。
異常なまでの不快感が一気にこみあげてきた。
そこで目が覚めた。ただ、おきた瞬間に今見たばかりの夢を忘れてしまった。
272駄文が書きたい子。:02/08/24 21:40 ID:cjY0bO/8
「ねえねえ、まこっちゃん聞いて。私今日変な夢見たの!なんか恐いおじいさんに、
急に人生観について話されて、
あんまり恨まれる事はするなよ。まきこまれるぞ。気をつけな。(声真似)
とかなんとか言われて、むかついて大きなお世話って叫んでやった…」
「え〜!?私もその夢みたよ!なんか広いトコにいて、急に声が聞こえてきて!
私も叫んでやったよ。そんな事してない!って。」
「えー!?こんな事ってあるもんなの?恐っ…。
もしかして正夢かなんだったりして?」
「変なおじさんにコンサートで説教くらうとか?(笑)」
「あはは(笑)でも正夢ならきっとそんな感じになるんだろうねー。」
高橋は移動のバスの中、大声で笑った。加護と辻は前で別の話をして、
大声で笑っていた。話そう話そうと思っていた紺野は、
二人の会話が一段落終えたところで高橋と小川に話しかけた。
「あ…私もそんな夢見たよ。」
「ええ!?あさみちゃんも見たの?わたしだけ見てない…なんかヤダなぁ。」
四人の中で唯一、新垣はその夢を見ておらず、へこんでいた。
そんな新垣をみて小川は話しかけた。
「あはは(笑)別に良いじゃん。きっと何かの偶然だしさ」
「そうそう。メンバー全員が見てたりしたら気持ち悪いもん。」
高橋が続けて慰めた。
273名無し募集中。。。 :02/08/24 22:27 ID:rt8TCrqq
>>270
ありがとうございます。面白い展開になってきましたね。
続けてよろしくお願い致します。名前欄には作品タイトルを
入れて下さることを希望します。

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 >>74-75>>91>>135>>143>>206-207

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 >>250-253

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 >>257-258>>263>>271-272

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◎はじまらない昔話
 >>228-229
274名無し募集中。。。:02/08/25 01:15 ID:mrA7LkAl
>>206-207の続き

「わあ綺麗!」
小屋から一歩出た私は思わず声をあげた。
 まだ暗い空一面に星が散りばめられていた。
都会ではまず見られないその景色に、うっとりと見とれた。
つい北海道が懐かしくなる。
――いつだったろうか。友達とキャンプに行ったときの星空に似ていた。
山の頂上で見るともっと綺麗なんだろうか…。
「あさ美?起きたの?」
早々に荷物をまとめ始めている麻琴が言った。
「うん。きょう頑張ろうね!」
「今度こそ頂上行ってみたいんだ。あさ美もしっかりね」
 山での食事は高カロリーの物が意識されているので、今朝は煮込みうどん。
従兄弟に聞いたところ、朝からラーメンなんかを食べることもあるらしいが、
さすがに…ということで、愛ちゃんが提案したものだ。
 今回食事は愛ちゃんの担当で、昨夜も手作りのカツ丼(もちろんソース)が
とても美味しかった。今朝のうどんも格別で、料理下手な私は、なんとなく羨ましかった。
「遅くとも4時半には出たいから。それまでに荷物まとめてね」
「うん。愛ちゃん。これすごく美味しいよ」
 これを食べて、片づけて、荷物をまとめて、1時間で終わらせないと。
さんざん小屋を散らかしてしまっているので急がないと。
 ふと見ると、麻琴と里沙が「頑張ろうね」と、やっているのが目に入った。
――大丈夫。運動には自信あるし、絶対頂上まで行ける。
私は自分に言い聞かせると、残ったうどんの汁を口の中に流し込んだ。
275名無し募集中。。。:02/08/25 01:17 ID:mrA7LkAl
勝手に
川*’ー’川…料理人
川o・-・)…料理下手
って設定にしちったけど、本当のところはどうなんだろう…
276名無し募集中。。。 :02/08/25 01:52 ID:2pj10+Ao
>>275
ありがとうございます。いいですねえ、素晴しいです。
設定については、構わないのではないのでしょうか。
結局、想像で書くしかないのですし。この後もよろしく
お願い致します。

◎現  在  編
 >>74-75>>91>>135>>143>>206-207>>274

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 >>250-253

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 >>257-258>>263>>271-272

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◎はじまらない昔話
 >>228-229
277夜の時間帯のリンクについて:02/08/25 02:21 ID:2pj10+Ao
夜間〜深夜にかけて新しいほうから、かなりのレスへの
リンクが出来なくなるようです。その場合は、アドレス欄の
一番右の数字のみを変更してやってください。今現在ですと
276にします。そうしますと、レス番号276だけが表示されて
全てにリンクされています。
278名無し募集中。。。:02/08/25 10:57 ID:NWGa5WrK
現在編キターーーーーーー!(^o^)/
279名無し募集中。。。:02/08/25 15:24 ID:IA1ulmc0
オーディション編の更新期待。
280シンデレラに憧れて:02/08/25 16:43 ID:gxS1ZmX3
>>271-272の続き
「そうだけど…加護さ〜ん」
新垣の呼ぶ声に、辻と話していた加護は顔だけふりむいた。
「なーにー?」
「今日夢って何みましたー?」
「えー?夢?…うーん、うちは覚えてないなー。ののはなんか見た?」
加護はきょとんとした表情で、辻に話しをふった。
「んー、ののはね、今度のハロモニでゲームに勝って、いっぱい食べ物を…」
「なんや、また食べ物の夢かいなー(笑)」
加護がにこっと笑うと同時に、車内が明るい笑い声につつまれた。
「そんなんやから太るんやで〜(笑)」
「良いじゃん!夢じゃ太らないんだし!あいぼんの馬鹿〜!!(怒)」
「そうだよねー。私たちもそういう夢見る事あるし。ねーまこっちゃん♪」
高橋は自然に、なおかつ抜群のタイミングでフォローをいれた。
紺野と新垣は、やっぱ愛ちゃんは凄いなと、心の中で見直していた。
「結構あるんだよねー。
で、起きてから夢で食べてたもの食べちゃう!(笑)」
小川も高橋のフォローにのって、笑顔で答えた。
実は、ちょっと気になる事を言ってしまったのだが、
別に嫌な気分にはならない。高橋は、自分をけなすために
言った訳では無いと、わかっているからだ。
281シンデレラに憧れて:02/08/25 16:46 ID:gxS1ZmX3
「でも、三人が同じ夢をみるのって十分気持ち悪いと思う…。」
一番後ろで、新垣と座っている紺野が会話をもとに戻した。
「だよねぇ。何かあったらどうしよう。」
少し弱気な小川に、高橋は笑顔で答える。
「大丈夫、全然幽霊とか関係なさそうだったもん。」
「あれやないの?まこっちゃんと愛ちゃん、同じベッドで寝て、
あーしたりこーしたりとかしてるから同じ夢を…(笑)」
笑いながら茶化してくる加護に、小川は顔を真っ赤にして否定した。
「そんな事ないもん!」
「私たちの愛は永遠だもんねー(はーと)」
高橋はまるで気にしちゃいなかった。
それどころかほっぺたにキスをしようとしてくる。
「もうっ!やめてよ愛ちゃん!!(笑)」
小川は高橋のほっぺたをぐいとおしのけた。
車内はまた明るい笑い声につつまれた。
皆がそんなやりとりをしている間、紺野は不安な気持ちでいっぱいだった。
感じたのは自分だけなんだろうかと。あの妬みの視線のようなものを。
282シンデレラに憧れて:02/08/25 16:53 ID:gxS1ZmX3
訂正:最後の一文。
夢の中での、あの妬みの視線のようなものを。
283名無し募集中。。。:02/08/25 19:06 ID:UBOgN2Fl
シンデレラに憧れては結構イイ!(^-^)
284名無し募集中。。。 :02/08/25 19:24 ID:S6Bz3wOb
>>282
ありがとうございます。とても楽しいですね。
この後も続けてよろしくお願い致します。
訂正が最後の一文なので、とりあえず282を
含めて下に記録しておきます。

◎現  在  編
 >>74-75>>91>>135>>143>>206-207>>274

◎現在編(平行世界)
 >>74-75>>79>>87

◎オーディション編
 >>18>>107>>177>>210

◎こんこんの夏休み
 >>169-171>>194-195>>233-234

◎中学生日記
 >>209>>211-212

◎不器用な恋心
 >>250-253

◎シンデレラに憧れて(現在)
 >>257-258>>263>>271-272>>280-282

◎格 闘 技 編  ◎レコーディング編  ◎昔  話  編
 >>83          >>42           >>64
 
◎はじまらない昔話
 >>228-229
285名無し募集中。。。:02/08/25 21:48 ID:yeYZqidv
このスレの小説の種類は
始めのころにくらべでかなり増えたな。
286不器用な恋心:02/08/25 22:28 ID:b8LQpWeZ


 後藤さんの視線に気付いたのは、些細なことがきっかけでした。



287不器用な恋心:02/08/25 22:29 ID:b8LQpWeZ

 ―――

 昨年も行われた「モーニング娘。のミュージカル」。
 それは今年もまるで当然の流れのように開催されることになり、もちろんわたしを
 含め昨年の8月に加入した第5期メンバーにとっては、初めての経験でした。

 「すごいねー、アタシ達もやるんだ、ミュージカル!」
 麻琴ちゃんは、いつものように明るい口調で言いました。底知れないほどエネル
 ギッシュな彼女は、わたし達4人のムードメーカーです。ダンスが得意な麻琴ちゃ
 んは、舞台やコンサートが人一倍好きだと公言してるのです。

 「あたし何の役かなぁ」
 早口でぼそりと呟いたのは、年長の愛ちゃんです。彼女の独特な言葉の訛りは、
 どことなく雰囲気を和ませる力を持っているように思います。何でも器用にこなす
 愛ちゃんなら、どんな役でもものにしてみせるのでしょう。

 「安倍さんと一緒にできるんだぁ、楽しそうだなぁ。嬉しいな」
 目をきらきら輝かせながらそう口にしたのは、最年少の里沙ちゃんです。彼女は
 全面的に安倍さんの崇拝者でした。純粋に、誰に憧れていると口に出せるのは、
 彼女が幼く、素直であるが故でしょう。少し、うらやましくも思えます。

288不器用な恋心:02/08/25 22:30 ID:b8LQpWeZ
 
 「ねえっ、あさ美。ホント、どんどんあたし達も活動の枠が広がってくね」
 「…そうだね……」
 
 麻琴ちゃんが嬉々として話し掛けて来てくれるのには気付いていましたが、わたし
 の意識は残念ながら彼女には向けられていませんでした。
 生返事を返しながら、わたしは後藤さんをただ見ていました。

 ( 後藤さん、何だか眠そうだなー )
 ( 鼻高いなぁ、うらやましいなぁ。カッコいいなぁ… ) 

 この時まだ、わたしは自分の気持ちに気付いてなんていなかったんです。後藤さん
 を見ていたのは、正直その端正な横顔に見惚れていただけであって。
 そう、例えるならば、手の届かない憧れの先輩をこっそり盗み見ているような、そん
 な感覚と思ってもらえれば間違いないでしょう。
 
 そこに複雑な感情などは生まれていませんでした。
 少なくとも、そのときはまだ。


289不器用な恋心:02/08/25 22:31 ID:b8LQpWeZ

 だから、そのとき。
 後藤さんを見ていなければよかったんです。
 そうしたら、何も気付かなかったのに。何も気付かず、ただ平穏に時は流れていっ
 たはずなのに。

 ……ううん、きっと違う。
 遅かれ早かれ、わたしはきっと自分の気持ちに気付いていたでしょう。そして、その
 瞬間こそが、この時この場所から始まったのであって………。
 ともかく、わたしが後藤さんを見続けていたその視線の先に、全ての始まりが存在
 していたんです。


290名無し募集中。。。:02/08/25 23:10 ID:rMRFidac
更新キターーーーーーーー!
291☆全作品案内所☆:02/08/26 00:22 ID:12oxyFf7
>>289
ありがとうございます。素敵な物語ですね。
この後もよろしくお願い致します。

◎現  在  編
 >>74-75>>91>>135>>143>>206-207>>274

◎現在編(平行世界)
 >>74-75>>79>>87

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 >>18>>107>>177>>210

◎こんこんの夏休み
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◎不器用な恋心
 >>250-253>>286-289

◎シンデレラに憧れて(現在)
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◎はじまらない昔話
 >>228-229
292名無し募集中。。。 :02/08/26 02:31 ID:PacQR79L
「中学生日記」の続きが読みたいです。
293名無し募集中。。。:02/08/26 06:50 ID:RoziEwwu
このスレいい!
294 :02/08/26 07:11 ID:MtmW/sL2
2ちゃんねらーが、テレ東を攻撃中

ニュー速板
http://news3.2ch.net/test/read.cgi/news/1030200524/l50

295紺色の獅子:02/08/26 15:17 ID:qsFCCzGF
>>210の続き

みの「それでは今までの経過をVTRで観てみましょう」
会場の大画面ではこれまでのオーディションの様子が流れてた…
二次選考…寺合宿…・
所々で私が映るがどれもパッとしない。
−−映さないでよ
テレビの向こうでは親やクラスメイトも観るのだろう。
そう思うとなるべく目立ちたくなかった…
他のみんなの様子を見ると、真剣に画面を見てる人が多いけど
私のように半ば諦めてる様に見える人もいた。
VTRが終わり、画面につんく♂さんが出た。
いよいよ新メンバーの発表。

−−選ばれたい!選んで下さい!
いよいよ最後になってそれまでみたいに消極的な気持ちでなく
画面に映るつんく♂さんに必死にお願いしていた。
胸の鼓動が激しい…額からタラリと汗が流れた…
確か3人って言ってたっけ…
最後の一人でも良いからどうか私を選んで下さい…
296紺色の獅子:02/08/26 15:17 ID:qsFCCzGF

つんく♂「まずは……小川麻琴!」
違った…
でもしょうがないよね…
小川さんはダンス上手だったし…
まだ後二人残ってるもんね。まだ諦めちゃダメだよあさ美


つんく♂「次は………新垣里沙!」
また違う…
でもしょうがないよ…
新垣さん、元気だしスタイルも良かったからね…
後一人…
神様お願い!どうか私を選んで!


つんく♂「そして…………高橋愛!」
−−ダメだった…
でもしょうがないんだよ…
高橋さんは本当に歌が上手だったし…
所詮私みたいな子がモーニング娘。になりたいなんて
無謀すぎる夢だったんだよね…


諦めていたその時だった…
297紺色の獅子:02/08/26 15:37 ID:qsFCCzGF
つんく♂「最後にもう一人だけ…」
−−え?
つんく♂「モーニング娘。に入れたい子がいます」
−−え?えぇ?

つんく♂「その子は…紺野あさ美!」

−−私?…今、つんく♂さんは私の名前を呼んだの?

突然の事態に思考がついていかない…

つんく♂「この子は歌もダンスも演技も正直言って赤点。
      だけどインスピレーションを信じて選びました」

−−私…選ばれたの?

信じ切れない気持ちで頭の働かない中、先に選ばれた3人と
モーニング娘。のいる場所へ歩いていった…
そこに行くと、会場にいるみんなが私たち4人に向かって
「おめでとう!」
「頑張って!」
と声を掛けてくれていた。
それでも私はまだ信じ切れていなかった…
−−夢でも見てるのかなぁ?間違いじゃないのかなぁ?

でも、モーニング娘。の皆さんが周りに来てくれた時、
「おめでとう。これから一緒に頑張ろうね」
と声を掛けてくれて初めて実感が持てた…

この瞬間、は念願だったモーニング娘。に入れました…
298紺色の獅子:02/08/26 15:40 ID:qsFCCzGF
>この瞬間、は念願だったモーニング娘。に入れました…

この瞬間、私は念願だったモーニング娘。に入れました…

です…(鬱

当時のビデオ捜したけど無かったので、
記憶便りで多少の着色をしてあります…
299名無し募集中。。。 :02/08/26 16:02 ID:3IOkP8Kx
>>298
ありがとうございます。紺野、選ばれました、嬉しいです。
では、オーディション編を『紺色の獅子』というタイトルにします。
この後も続けてよろしくお願い致します。
なお、298を含めて記録しておきます。297のみ訂正されるのでしたら、
そのように、下の記録を変更いたします。
300☆全作品案内所☆ :02/08/26 16:03 ID:3IOkP8Kx

◎現  在  編
 >>74-75>>91>>135>>143>>206-207>>274

◎現在編(平行世界)
 >>74-75>>79>>87

◎紺色の獅子
 >>18>>107>>177>>210>>295-298

◎こんこんの夏休み
 >>169-171>>194-195>>233-234

◎中学生日記
 >>209>>211-212

◎不器用な恋心
 >>250-253>>286-289

◎シンデレラに憧れて(現在)
 >>257-258>>263>>271-272>>280-282

◎格 闘 技 編  ◎レコーディング編  ◎昔  話  編
 >>83          >>42           >>64
 
◎はじまらない昔話
 >>228-229
301名無し募集中。。。:02/08/26 20:09 ID:rj8LJvYt
紺色の獅子は凄くイイ!
302シンデレラに憧れて:02/08/26 21:36 ID:vlT1G+1j
俺が目を覚ました時、時計はすでに11時を過ぎていた。
いつもなら時間がもったいないと思い、9時には起きるのだが、
今日は9時を知らせる目覚ましを止めた後、二度寝した。
変な夢を見て一度起きたのだが、今はもう思い出せなかった。
母親は仕事に行ったらしい。
台所には朝食というより、昼食のような料理が置いてあった。
それを静かに食べ終えた俺は、勉強する気にはなれなくて自転車に乗ってでかけた。
少し強い風に吹かれながら、町の中心へとむかう。
町並みが変わってくるにつれて、外を歩いている人間も少し変わってくる。
この辺りには男にも人気な、洋服のショップなどもあるらしい。
少ない友達にも洋服が好きなやつとかいるが、あんな高い服買うなら、もっと
実用的な物を買えば良いのにと思う。
さほどの興味もないので、その辺りは素通りした。
なんとなくCDがみたくなったので、いつも行くお店に自転車にとめる。
ぷらぷらと店内を見てみる。
なんだか最近はラップやらインディーズやらが流行って
きてるらしい。前とは扱いが変わってるのがすぐわかる。
売る側の扱いで、全然売れなかったバンドが急に売れたりするのでは?
自分も情報に流されてたりするのかなぁと、ふと思った。
303シンデレラに憧れて:02/08/26 21:39 ID:vlT1G+1j
それにしても、人間って不思議だ。
何でもない出来事が、自分の奥底にあった何かを呼び覚ます。
女性アイドルの欄で、ふとあるものが目に入った。
堂々と、一つのコーナーになっている一角。
モーニング娘。とハロープロジェクトのCDたち。
CDだけでなく、DVDや写真集までもがおいてある。
自分でもわからなかった。なぜこんなに気になるんだろう?
昨日の夜、曲を聞いたからなんだろうか。
昨日コンビニで聞いたあの曲が頭に流れる。
コンビニに行く前にラジオで聞いた曲より、深く頭に残っている。
ここで足をとめている自分がいた。
だから、顔が良いだけだって。
たいして歌上手くねーじゃん。
テレビで頑張ってる姿とかも、きっとやらせだって。
自分の頭のどこからか、こんな声が聞こえてくるにも関わらず、
俺はDo it! Now のCDを手に取り、じっと見つめていた。
304シンデレラに憧れて:02/08/26 21:44 ID:vlT1G+1j

テレビ収録の前の楽屋での事。新垣、小川と話していた紺野は、
移動のバスの時話題になった夢の事が、どーうしても気になり、
頑張って先輩の誰かに聞いてみようと、二人と話しながら考えていた。
三人の会話がふと止まり、そこに矢口がやってきた。
「ん?何々??三人共、矢口がきていきなり会話やめないでよー(笑)」
そんな事言われても、ちょうど話が一段落ついたとこに来ただけで、
ある意味自信過剰なんじゃ…と新垣は思ったが、口にも顔にも絶対出さなかった。
チャンス!紺野はためらわず、夢の話を持ち出した。
「矢口さん、昨日の夜ってどんな夢見ました?」
「え?昨日の夢??昨日は…そーいや変な夢見たんだけど…あー、あー、う〜
…思いだした!なんか変なおじいちゃんに人生どーのこーの言われた(爆)」
その答えを聞き、小川、紺野、新垣は驚きの声をあげた。
「えー!矢口さんも!?」
「信じられない!」
「矢口さんもかぁ…」
三人のあまりにも大きな声に、楽屋のメンバー全員が注目した。
「どうしたの?何かあったの?なっちにも教えて〜。」
「何?なんか面白いことでもあったの?」
矢口、阿部、保田をきっかけに、三人を中心にして夢の話が始まった。
305シンデレラに憧れて:02/08/26 21:47 ID:vlT1G+1j

高橋、加護、辻、石川、吉澤がトイレから戻って来ると、
楽屋には変な空気が漂っていた。
5人が状況をつかめず、不思議そうな顔をしていると、
リーダーの飯田が口を開いた。
「ねえ、高橋。あなたも草原で変なおじさんに説教される夢をみたの?」
「あ…はい。そうですけど、それがどうかしました?」
「メンバー内でね、内容は少しずつ違うんだけど、ほぼ同じ夢を見た人が
何人もいるの。紺野、小川、高橋、ごっつあん、矢口、圭ちゃん。」
その話を聞いて、石川も驚いた。
「え…飯田さん、多分…私も…。」
「石川も??」
「はい。声だけで、おじさんの姿は見てないけど、低い男の人の声で…」
「なんか言われたんだ?」
「はい。」
「そっか…誰かにこの事言ったほうが良いのかなぁ?」
飯田の誰に言うようなわけでもない、
独り言のような質問に、矢口はすばやく答えた。
「大丈夫でしょ。別に恐い夢じゃなかったし。ね、圭ちゃん♪」
「うんうん、そう。みんな疲れてるし、たまたまだと思うよ。きっと!」
根拠のない保田の一言、そして慌てた矢口の素振り。
夢を見たメンバーの表情の暗さ。
加護は心の中で確信していた。やはり、みんな似た内容の夢を見たんだと。
そしてそれは確かに、‘恐い’夢ではないけれど、泣きたくなるような夢
だったんだろうという事。
そして、夢の内容は誰にも言えない、言いたくないという事。
加護は思い出しただけでも、身震いし、泣きたくなった。
306シンデレラに憧れている作者。:02/08/26 22:01 ID:vlT1G+1j
>>続きってのを作るの忘れました。
すみません。
しばらく更新をストップします。
読んでいる人は少なそうですが…。
307格闘技編:02/08/26 22:50 ID:nNukOnZv
立ち上がり腰を落として構える。
(でも・・・)
軽い気合と共に、正拳突きを放った。
静寂を破り、大気に波紋を作っていく。
木葉が一枚舞い落ちた。
(こんなことができたって)
俯いて拳を見つめる。
(結局、何もかも中途半端なんだ)
歌もダンスも演技も、何一つ飛び抜けた物はない。
そんな思いが、紺野の心を追いつめていた。
ヒュウゥゥゥゥ
金切り声のような音と共に、突如、突風が吹き抜けた。
思わず、後ろで束ねた髪を押さえる。
落ち葉が闇夜に吸い込まれて行く。
(さっきまであんなに静かだったのに)
肌寒く感じて、胴着の胸元を深く重ね直した。
(もう帰ろうかな・・・)
心の迷いが晴れるのではないかと思い、
何かに惹きつけられるように、この森にやって来たが、
結局何も見出せなかった。
紺野は重い足取りで、スポーツバッグが置いてある方へ向かった。
308格闘技編:02/08/26 22:52 ID:nNukOnZv
「そこのお嬢ちゃん」
突然、後から声をかけられ、驚いて振り返えった。
暗闇の中に小さな影が見える。
「どこかで見たことあると思ったら、やっぱりあさ美ちゃんかい」
嬉しそうに話しかけてくる。
話し方や、声の調子からして、それなりの年齢の女性のようだ。
「だれ?」
紺野は少し警戒しながら、
目を凝らして闇の中を見つめた。
影はフォッフォッフォと笑い、
「おや、こないだわたしの作った饅頭が美味しいと、散々言ってたじゃないか」
そう可笑しげに呟いた。
確かに紺野には聞き覚えのある声だった。
いつの間にか消えていた月明かりが戻り、
辺りを景色を映し出す。
声の主にも光が当たり、その姿を浮き上がらせた。
そこには和服姿の白髪の老婆が立っていた。
目元に厳しさが感じられるが、
全体的に優しい雰囲気を感じる。
その顔を見て、紺野は思わず呟いた。
「麻琴の・・・おばあさん?」
目の前にいるのは、メンバーであり、
親友である小川麻琴の祖母だった。
家に遊びに行っては、何度かお菓子などをご馳走になっている。
「そうだよ、わたしに気付かないなんてねぇ」
老婆はからかうように苦笑いをしてみせた。
309格闘技編:02/08/26 22:54 ID:nNukOnZv
「・・・何で、ここにいるんですか?」
こんな夜中に森の中で、老婆が一人でいるのは明らかに不自然だった。
紺野は相手が知人だったので、少し安堵して尋ねた。
その質問には答えず、老婆は口を開いた。
「この森は、死してなお戦いを求める強者の魂が集まると場所と言われているんだよ」
そう言って目を細める。
「あさ美ちゃんも何かに惹かれて来たんじゃないのかい?」
確かにその通りだった。
気を晴らすために、久々に空手をやろうと家を出たが、
どうやってこの森に来たのか、まったく記憶がなかった。
気付いたときには、この縄文杉の前に立っていたのだ。
「一試合、するかい?」
突如、老婆の足が地面を蹴った。
飛び込むと同時に右手が伸びてくる。
(貫き手!)
紺野は反射的に身構えて、後に飛んだ。
一回転して着地する。
ピッという音と共に、髪留めが切れて黒髪が宙に流れた。
空気を切り裂くような一撃。
紺野は思わず首筋に手を触れた。
(避けなかったら、やられてた)
目の前の老婆はすでに構え直している。
身長はゆうに10cmほども低い老婆が、
今は巨大な戦士に見える。
310格闘技編:02/08/26 22:56 ID:nNukOnZv
背筋が凍りつくような恐怖。
しかしその中に、一片の別の感情が混ざっていた。
(ドキドキ・・・してる?)
心の底から湧き上がるような昂揚感。
緊張したときの鼓動とは違う、
もうずいぶん長い間忘れていた気持ちだった。
(最後に感じたのは、そうだ、デビューしたときだ)
5期メンバーとして加入して、これからすること、出来ること、感じること。
未来の出来事を想像しては、いつも心弾ませていたあの頃。
(そっか。忘れてたのは、これだったんだ)
掌で顔をパンパンと叩いて、目の前の老婆を見据える。
(自分に出来る精一杯のことをする。それが私)
右手を引いて中段に構えた。
「良い眼をするじゃないかい」
老婆は嬉しそうに顔を歪めてから、
やや後屈気味の構えをとった。
(結果は、結果は・・・)
「結果は、自分次第!」
前に飛んで左手を突き出す。
軽く払われる。
左足を主軸に、右の正拳を放った。
やはり受け止められるが、勢いを止めずに右の上段蹴り。
「クッ!」
老婆の顔から余裕が消える。
払いきれずに、両手でガードしたため体勢が崩れた。
「つぁッ!」
軽い発声と共に体を捻って地面を蹴る。
(これが今の私の精一杯だ!)
回転する視界。
攻撃が決まったのか否か確認する前に、
紺野の意識は闇に溶けていった。
311格闘技編:02/08/26 22:59 ID:nNukOnZv
朝焼けの空にぼんやりと月が浮かんでいる。
背中に感じる落ち葉の質感が気持ち良かった。
額にはぬれたタオルがかけられている。
「まったく、着地も考えずに胴回し回転蹴りを使うなんて」
近くで溜息混じりの声がした。
「ごめんなさい」
紺野は反射的に謝ってしまった。
「おや、気付いたかい」
老婆は紺野の顔を覗き込んだ。
「ホントに無茶する子だよ。ウチの子もそうだけどね」
そう言って苦笑すると、額のタオルを交換してくれた。
(そっか、私負けたんだ・・・)
しかし心はなぜか清々しかった。
「よいしょっと」
紺野は体を起こすと縄文杉に寄りかかった。
「さっきまでとは全然違う顔してるよ」
「えっ?」
老婆の言葉に、紺野は思わず顔を上げた。
「最近ずっと浮かない顔をしてただろ?麻琴が初めて連れて来た頃のあさ美ちゃんは、いつも目をキラキラ輝かせてたのに」
紺野は黙って老婆を見つめる。
「あの子もずいぶん心配してたんだよ。最近あさ美が元気ないってね」
老婆は横に腰掛けると、紺野の頭に手を乗せ、ポンポンと叩いた。
「今はまだ頑張るだけでいいんだよ。評価なんかは後から着いて来るよ。それよりも、精一杯頑張れる紺野あさ美を忘れないことが大切だよ」
「・・・はい」
思わず目頭が熱くなり、紺野は手で顔を覆って、小さく頷いた。
(そっか、追いつめてたのは私自身だったんだ)
腕で目をゴシゴシと擦って立ちあがった。
312格闘技編:02/08/26 23:01 ID:nNukOnZv
「私、もう行きますね」
スポーツバッグを肩にかける。
「気をつけてね」
そう言って老婆は片目を瞑ってみせた。
「はい!」
紺野は背筋を伸ばして空を見た。
その目にもう迷いはなかった。
東の空にはもう朝日が昇っている。
「あ、そうだ。おばあさん・・」
振り返るとそこに老婆の姿はなかった。
「・・・おばあさん?」
辺りを見まわしても人影はない。
しばらくポカンとしていたが、気を取りなおして息を吸い込んだ。
「ありがとぉ〜〜〜〜!!!」
紺野は、思い切り叫んで笑顔になると、
縄文杉に背を向けて走り出した。

313名無し募集中。。。:02/08/26 23:12 ID:nNukOnZv
>>83さんのが好きだったので、続けてみました。
イメージ違かったらごめんなさい。
314名無し募集中。。。:02/08/26 23:34 ID:1/gDBgqb
>>306
自分は読んでますよ。
小説の内容は展開がまったく読めないので
とても面白いです。
あとしばらく更新できないんですか・・・。
でも気長に待っていますので
これからも頑張ってください。
315こらああああ!!!:02/08/26 23:54 ID:ZUOWPk4Y
>>306
あんた、ここで終わってどうするの!
面白いストーリーだ、これからどーなるんだろうって
ワクワクしてたあたしゃ一体どーすりゃいいんですかい?
・・・あ、終わるとは言ってなかったですね・・・。
お願いしますよー。いつかちゃんと更新してくださいね!
お待ち申し上げております m(_ _)m
316☆全作品案内所☆:02/08/27 01:07 ID:OSCmUOne

◎現  在  編
 >>74-75>>91>>135>>143>>206-207>>274
◎現在編(平行世界)
 >>74-75>>79>>87
◎紺色の獅子
 >>18>>107>>177>>210>>295-298
◎こんこんの夏休み
 >>169-171>>194-195>>233-234
◎中学生日記
 >>209>>211-212
◎不器用な恋心
 >>250-253>>286-289
◎シンデレラに憧れて(現在)
 >>257-258>>263>>271-272>>280-282>>302-305
◎格 闘 技 編 
 >>83>>307-312  
◎レコーディング編
 >>42
◎昔  話  編
 >>64
◎はじまらない昔話
 >>228-229
317名無し募集中。。。 :02/08/27 01:09 ID:OSCmUOne
>>306
ありがとうございます。ますます面白い展開になってきましたね。
是非この続きもお願い致します。お待ちしています。

>>313
格闘技編、来て下さいましたねぇ! 本当にありがとうございます。
凄いの一言です。この後も続けてよろしくお願い致します。

※上の作品案内が、リンクしてなかった時はこれをお使い下さい。
http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1027866988/316

※本文が長すぎます!と出てしまったので、やむなく作品案内は
 見づらいかもしれませんが詰めさせて頂きました。
 2レス使うべきだという意見がありましたら、そうします。
318名無し募集中。。。 :02/08/27 02:51 ID:xSEjs+PY
>>313
格闘技編、最高です!!待ってた甲斐がありました。
>83さんの雰囲気を確かに引き継いでいると思います。
壮大な物語になってほしいです。応援します!
319名無し募集中。。。:02/08/27 18:57 ID:h35uVQ5e
現在編最高!
320名無し募集中。。。:02/08/27 23:06 ID:ld0CxsKI
作家募集中。
321ご注意下さい!!!:02/08/28 00:17 ID:701sq2fy
 只今、2ちゃんねるは、クッキーを有効にしないと、
書き込みが出来ないようになっております。
 接続ごとの最初の書き込み時には「クッキーがないか
期限切れです! 」という表示が出るようです。
 そこで戻るボタンを押しますと、設定の仕方によっては、
本文は消えないようですが名前欄やメール欄の書き込みが
消えたりします。
 1書き込みごとにご注意下さい。

 作家様方に於かれましては、文章は書き込みの完了を
確認するまで、必ずメモ帳やワードなどに残しておいて
下さるようお願い致します。
322名無し募集中。。。:02/08/28 02:14 ID:y54imraH
更新期待。
323名無し募集中。。。:02/08/28 02:30 ID:HX/7XujW
>>319-322
あんたらsageろよ・・・
324名無し募集中。。。:02/08/28 10:36 ID:JAe2zXGa
保全sage
325 :02/08/28 10:45 ID:dVvG2I3s
「紺野あさ美」に1票お願いします。

―――――――――――――――――――――――――――――

  ∧ ∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  (,,・д・)< こんこんを学園祭に呼ぼう!の投票はコチラ↓
〜(___ノ  \_____________________
http://www.eventtool.net/cgi/vote/tvote.cgi?event=yumei2001_jo
http://www.eventtool.net/cgi/vote/tvote.cgi?event=yumei2001
―――――――――――――――――――――――――――――
2時間につき5票まで投票可能なのでどんどんお願いします
326名無し募集中。。。:02/08/28 14:23 ID:+cB5d5AT
紺色の獅子更新期待。
327名無し募集中。。。:02/08/28 18:28 ID:fyCNrMrc
紺色の獅子すごくいいよ!
次の更新期待。
328名無し募集中。。。:02/08/28 20:45 ID:2e+gZIPT
ここ2日更新なしか。
寂しい〜。
329名無し募集中。。。:02/08/28 23:17 ID:fSLrDgnQ
更新激しく期待。
『現  在  編』
   只今、紺野は富士登山の途中で残ったうどんの汁を
   口の中に流し込んでます。
『現在編(平行世界)』
   只今、紺野は「ミスムン」のレコーディングで、新メン
   4人でソロパートの争奪戦をやることになりました。
『紺色の獅子』
   只今、紺野はモー娘。のオーディションで選ばれました。
『こんこんの夏休み』
   只今、小学4年生の紺野は女の子に遊びに誘われて、
   苛められていることがバカらしく思えてきました。
『中学生日記』
   只今、中学1年生の紺野はお風呂に顔をつけて、
   ぶくぶくやっています。
『不器用な恋心』
   只今、紺野は後藤さんが気になってます。
『シンデレラに憧れて(現在)』
   只今、紺野は移動バスの中で、加護が泣きたくなってる
   ことを知りません。
『格 闘 技 編』
   只今、紺野は「ありがとぉ〜〜〜〜!!!」と叫んで、
   縄文杉に背を向けて走り出しました。
『レコーディング編』
   只今、紺野は新曲のメインの一人に選ばれ、自分に
   出来るか不安になってます。
『昔  話  編』
   只今、紺野は体調をくずし、畑仕事にも行かず、寝込む
   日々を送ってます。
『はじまらない昔話』
   只今、紺野はコングコングになってます。

・・・以上です。
331川o・-・)の夏休み:02/08/29 06:01 ID:Ah8ti0UC
その日から、私は毎日彼女達と遊びました。
自分でもいつからこんなに活発になったんだろうと疑問に思うほどに。
彼女達の遊びに対する貪欲さは素晴らしく、いろんな事を知っていました。

そして、私が彼女達と出会ってから少し経った日。
私達は、この間とは別の、小さな小川のほとりへ遊びに行きました。
気持ちいい風に煽られて、服がびしょびしょになるほど遊びました。
しばらく遊んで、疲れた私達は小川のわきに腰を下ろし、
今度はくだらない話に花を咲かせ、いつのまにか日が暮れようとしていた時。

私達のいる場所から少し離れた場所に、車椅子に乗った少女と、
その母親らしき人が歩いているのが見えました。
一緒に遊んでいた子達もその子を知らなかったらしく、
また私の時と同じように声をかけようと走り出しました。
332川o・-・)の夏休み:02/08/29 06:02 ID:Ah8ti0UC
「ねえ、どこから来たの? いくつ?」
しかし、車椅子の少女は返事をしませんでした。それどころか私達をにらんで来たんです。
それを見て、私も他の子達も、思わず動けなくなってしまいました。

「麻琴ちゃん……。ごめんなさいね。この子、今機嫌悪いみたい……。」
その子の母親らしき人が、申し訳なさそうに言い、
同時にその子はぷいっとむこうを向いて車椅子を動かし始めました。
333川o・-・)の夏休み :02/08/29 06:07 ID:Ah8ti0UC
その次の日。私たちが空き地で鬼ごっこをやっていると、昨日の少女がまたやってきました。
今度は一人でです。私達は走るのを止め、その子の行動を見ていました。
すると彼女は、近づいてきて言いました。

「……昨日は、ごめん。」
その言葉に引き寄せられたように、私達はその子のところへ集まっていきました。
「別にいいよ。気にしないで。いくつ? 名前は何ていうの?」
「四年.名前は、小川麻琴。」
「じゃあ同い年だね。私は紺野あさ美。よろしくね。」
「私は五年の高橋愛。よろしく!」

それからみんな一通り自己紹介をして、麻琴ちゃんも遊びに加わりました。
鬼ごっこだと麻琴ちゃんが不利だと言うことで、野球を始めました。
その日も大いに盛り上がって、帰路についたのはいつもよりかなり遅くなってからです。
帰り道、私と麻琴ちゃんと愛ちゃんは方向が同じなので一緒に帰りました。
334川o・-・)の夏休み :02/08/29 06:12 ID:Ah8ti0UC
「ねえ、麻琴ちゃんは何で車椅子に乗ってるの?」
今なら、こんな事聞いちゃいけないのはわかるんですが、なにせその時は子供だったので……。
「……車にぶつかって、頭打っちゃったんだった。でも練習すればまた立って歩けるんだよ。」

「ふーん……。あっそうだ!あさ美ちゃんも麻琴ちゃんも、明日いいもの見せてあげる!」
「……いいもの?」
「そう。すごいよ。きっとびっくりする。」
「なにそれー。気になる!教えてよー。」
「だめー。明日までのお楽しみね。じゃーねー!」
そういって愛ちゃんは、自分の家のほうへ走っていってしまいました。
残された私たちも、土砂降りのように降り注ぐセミの声の中を歩き出しました。
335☆作品案内所Part.1☆:02/08/29 13:56 ID:V4bDlnBy

◎現  在  編
   >>74-75>>91>>135>>143>>206-207>>274

◎現在編(平行世界)
   >>74-75>>79>>87

◎紺色の獅子
   >>18>>107>>177>>210>>295-298

◎こんこんの夏休み
   >>169-171>>194-195>>233-234>>331-334

◎中学生日記
   >>209>>211-212

◎不器用な恋心
   >>250-253>>286-289

◎シンデレラに憧れて(現在)
   >>257-258>>263>>271-272>>280-282>>302-305

◎格 闘 技 編 
   >>83>>307-312
336:☆作品案内所Part.2☆ :02/08/29 13:58 ID:V4bDlnBy

◎レコーディング編
   >>42
◎昔  話  編
   >>64
◎はじまらない昔話
   >>228-229

>>334
ありがとうございます。素晴しいです。
この後も引き続きよろしくお願い致します。
タイトルは『川o・-・)の夏休み 』に変更
するのでしょうか?

※この作品案内が、リンクしてなかった時はこれをお使い下さい。
http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1027866988/335-336
337名無し募集中。。。:02/08/29 14:46 ID:WGuKLEmK
>>336
紛らわしいことしてすみません。ちょっと思いつきでやってみただけです。
今まで通り、『こんこんの夏休み』でお願いします。
338名無し募集中。。。:02/08/29 18:54 ID:DKx7YCmf
保全sage
339名無し募集中。。。:02/08/29 21:11 ID:ZcSbfcVu
現在編の続き早く見たいー!
340名無し募集中。。。:02/08/29 23:33 ID:+m4Q+siu
更新期待下げ。
341名無し募集中。。。:02/08/30 01:29 ID:qGrLU+1/
保全sage
342名無し募集中。。。:02/08/30 18:56 ID:AlD10sOU
更新激しく期待。
343名無し募集中。。。:02/08/30 19:38 ID:vRN46iGo
保全sage
344名無しの:02/08/31 01:06 ID:C07NI2im
更新ないな〜。
345名なしの:02/08/31 06:52 ID:1B+SkH+N
保全age
346シンデレラに憧れている作者:02/08/31 16:13 ID:deo/aLku
>>330
駄文をまとめていただいて、とてもありがたいとは思う
のですが、紺野さんは今、加護ちゃんと同じ楽屋にいます…(w
文章が下手で、わかりづらいせいでしょうか。ごめんなさい。
読んでくれている少ない人のために、続けます。
347シンデレラに憧れて:02/08/31 16:19 ID:deo/aLku
>>302->>305の続き

静かな夜。
順調に進めば、夏休み最終日は遊べるかもしれない。
そんな事を考えながら、終わった英語のテキストを無造作に机のすみに置く。
「あー、つまんね〜。」
自分の部屋でのむなしい独り言。
宿題はやらなきゃいけないものだ。受験生だし。
でもアイドルとかはやらずに学校行っても、将来に問題
とかないよなぁ…。
またこれだ!
気がつくと、モーニング娘。の事を考えている。
気がつくと、モーニング娘。の曲が頭に流れてくる。
気がつくと、Do it! Now を歌ってる姿が目に浮かぶ。
気がつくと、潤んだ、奇麗な瞳でこちらを見る紺野の顔が浮かぶ。
(‘ああ一生忘れない’を歌う紺野)
やはり、そうなんだろうか。自分は今、モーニング娘。のファンへの
一歩を踏み出しているのではないのだろうか。
昼の出来事もあり、いい加減自覚を持たない方がおかしい。
可愛い女の子を見るのは、そりゃあ嫌いじゃない。
でも…自分がアイドルを好きになるなんて思わなかった。
それに何よりも、それが突然すぎて驚いていた。
きっと昨日、感傷的だったからだ。眠たかったしな。
…こんなふうに、自分に理由をつける自分がいた。
348シンデレラに憧れて:02/08/31 16:27 ID:deo/aLku
娘。たちの泊まるホテルの一室。
紺野と同じ部屋の高橋は、なかなか寝付けずにいた。
今日見た夢を、また見てしまうのではないかと。
そして気になっていた。同じ風景の夢を見た人は、
自分と同じような夢を見たのかと。
今日のテレビの収録は、矢口たちが大丈夫といってからすぐだった。
その後はあの夢の話はまったく出ず、いたって普通に仕事を終えた。
そんな訳で誰にも聞くタイミングはなかったし、内心、誰にも聞かれずに
いた事をほっとしていたのだった。
「ねぇあさみちゃん。」
「なあに?」
「やっぱまだ起きてたんだ。」
「うん。」
やはり紺野も寝付けずにいることを確認すると、
夢の事をどうしても聞きたくなった。

あさみちゃんを傷つけるかもしれない…。でも…
349シンデレラに憧れて:02/08/31 16:33 ID:deo/aLku

「あさみちゃんさあ…昨日の夢って具体的にどんなのだったの?」
高橋は先ほどまでむこうをむいていたが、急にこちらに向きを変え、
紺野をじっと見つめて言った。
紺野はずっと聞こうと思っていたことを、高橋に先に
聞かれてしまって驚いた。
実は、紺野は今日一日中困惑していたのだ。
今日バスで移動していた時は、高橋も小川もとても明るく、夢の話をしていた。
それには少し疑問だったのだ。
少なくとも自分にとっては、気分の悪い夢だったから。
しかし、テレビ収録の前の楽屋では
雰囲気は一変し、夢を見たと言っていた人たちは、皆信じられないくらい
暗い表情をしていた。ただ…、それにも紺野は違和感を覚えた。
気分は悪かったけど、

私でも、あのくらいじゃそんなに暗くならない。

紺野が考え込んでいると、しびれを切らした高橋が話し始めた。
「そうだよね。あんな夢、言えるわけないよね…。
じゃあ私から言うから、あさみちゃんも教えてね…良い?」
くりっと大きな瞳に吸い込まれそうになった紺野は、
とりあえず話しを聞こうと、ゆっくりうなずいた。
350330を書いた者:02/08/31 17:16 ID:qReWWyg0
>>346、作者様
ごめんなさい。言い訳しません。今度途中経過を書かせて
いただく時は、決して間違えません。申し訳ありませんでした。
お許し下さい。
351名無し募集中。。。:02/08/31 17:17 ID:pPl+SBc6
シンデレラに憧れてキターーーーーーー!(^o^)/
352☆作品案内所Part.1☆:02/08/31 17:51 ID:0LmPb6Gh

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◎こんこんの夏休み
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353☆作品案内所Part.2☆:02/08/31 17:52 ID:0LmPb6Gh

◎レコーディング編
   >>42

◎昔  話  編
   >>64

◎はじまらない昔話
   >>228-229

>>346
皆さんの更新の期待に答えて下さり、ありがとうございます。
ますます興味深いストーリーになってきましたね。
この後もよろしくお願い致します。

※この作品案内が、リンクしてなかった時はこれをお使い下さい。
http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1027866988/352-353
354315:02/08/31 21:54 ID:9Y12OJLB
>>346
こんなに早く更新してくださって嬉しいです。ありがとうございます。
このあとどうなるのか、本当にワクワクしてます。
それから、読んでる人があまりいないのではないかと、気になさってる
ようですけど、ワタシはこのスレを見ている殆んどの人は、全部の小説を
読んでいるのではないかと思っています。更新されるスピードも、催促が
来るくらいですし、作品案内所で全作品がこれだけきれいに整理されて、
リンクさせてあるわけですから。
ただ、たくさんの人の作品が並ぶこのスレでは、読んでる方が細かい
感想を言いづらいということはあると思います。
書き手の側から見て、手ごたえを感じにくいかもしれませんが、ちゃんと
皆さん読んでいらっしゃるような気がします。
355名無し募集中。。。:02/09/01 10:31 ID:6Z7D1h6K
このスレ凄すぎ。
356お知らせ:02/09/01 18:04 ID:CxzA0D/C
クッキーをオフにしても、書き込みできるように戻りました。
そうすれば以前のように、1書き込みごとに確認画面が出ます。
357名無し募集中。。。:02/09/01 18:20 ID:+rb2EgmX
シンデレラに憧れての主人公の男と紺野は
絡んだりするのですか?
358名無し募集中。。。 :02/09/01 18:41 ID:CxzA0D/C
>>357
それも含めて全く先の予想がつかないのが面白い。期待大。
359シンデレラに憧れている作者:02/09/01 20:01 ID:zprUmL7Y
>>354
ありがとうございます。そう思う事にしました。
最初に書いた時に‘続けるな’ってきてたので、へこんでいたんです。
やっぱこんこんが主役じゃ無いうえに、主人公が厨房だからみんな
読んでないかと思っていました。
>>358
凄くプレッシャーです(w
期待に答えられるかわかりませんが、頑張ります。
360シンデレラに憧れて:02/09/01 20:04 ID:zprUmL7Y
>>347-349の続き

高橋の見た夢。
私ね、エンジェルハーツの練習を、みんなで練習してる
夢を見てたのね。初めは前練習したところと同じ場所だったかな。
振り付けもこの前全部完成したし、あとはどれだけ
上手くやれるかってみんなで頑張って練習してた夢だったの…。
それでね、何回も練習して疲れてきて、みんな休憩を取ろうって
言って休み始めたの。私は思ったより疲れてなくて、鏡のある方へ
少し歩いていったの。足きちんと上がってるかなって。
そしたら、なんて言えば良いんだろう…。
誰かが鏡の中から見てる気がして…そしたらさ、その瞬間に
突風が吹いたの。びゅわーって!そして気づいたら…そう、
みんなが見た、見渡す限りの奇麗な草原だったの。
吹く風が冷たくて…なんだか奇麗だけどさみしいところじゃなかった?
私が驚いて立ち尽くしていたら、うしろから男の人の声が聞こえてきて…
「おお、モーニング娘。の…えーっと、誰じゃっけ。」
振り替かえると背の低いおじいさんがいて、無視するのもひどいなと思って、
ちゃんと答えたのね。
「高橋愛です。」
そっけなくだったけど。それを聞いておじいさんは驚いたみたいで、
小声で言ったの。
「まさかモーニング娘。が来るとはのう…。」
そんな独り言言われても、何て言えば良いの?って考えていたら、
さっきの人と同じ人だとは思えない、ドスの聞いた声で聞いてきたの。
「おまえは今、何のために生きてるんだ?」
361シンデレラに憧れて:02/09/01 20:06 ID:zprUmL7Y
「え?」
思わず聞き返しちゃった。まさか、そんな事聞かれるとは
思わなくて…。
「おまえは何のために生きてるのかって聞いたんじゃ。」
ドスの聞いた声には変わらなかったけど、もう一度言い直し時は、
なんだかちょっと丁寧だったかな。
…次にひどい事言ってきたけどね。
私が答えに戸惑っていたら、はっきり、こう言ってきたの。
…今から言う事はこれっぽっちも思ってないし、今から言う事はただの夢だから、
あさみちゃん、本気にしないでね…。
ホントだから、お願いね。
うん、ありがと。
こう言ってきたの。
「おまえは、まわりに優越感を得るために生きているんだろ?」
「それは違います!」
もちろんすぐ言い返したよ。でも…
「なんじゃ、もうこれは言っちゃまずいと考えたあとだったかのぅ。」
「違っ…。」
「ずいぶんと返事が早いじゃないか。」
「なっ…。」
「じゃなきゃ、あんまり自分の力を他人に見せ付けるのは良くないもんだぞ。」
おじいさんがそう言ったら、またみんなと練習しているところへ戻ったの。
362シンデレラに憧れて:02/09/01 20:08 ID:zprUmL7Y
さっきいた場所だったんだけど、雰囲気が全然違ってた。
っていうか、みんな白黒に見えたの。
しかもおじいさんもそこにいたし、私とおじいさん以外のみんなは、
まるで時間が止まっていたみたいだった。
しかも、よくみたら白黒のあたしもいて、足を上げて練習していた…。
「だったら、心の声を聞かせてやろうか。ほれ。」
おじいさんがそう言ったら、なんとなく
みんなの心の声みたいなのが聞こえてきたの。
363シンデレラに憧れて:02/09/01 20:12 ID:zprUmL7Y
「何?そんなに足が上がるところを私たちに自慢したいわけ?
バレエやってたからそりゃ上がるでしょう。
もう良いって!うざい!やめてくれない?頼むから」
「まこっちゃん…」
「何、今はカメラ回ってないんだから、そんなにやらなくて良いじゃない。
ちょっと5期で一番人気あるからって、目障りなのよ。はいはい、
一番年上ですし、エンジェルハーツの主人公ですもんね。わかりました。
私は何も言いませんよー。加護さん何か言ってやって下さいよー。」
「りさ…ちゃん…」
「なんやぁ、もう、ちょっとじっとしとってや愛ちゃん。
そりゃあ今の人気は凄いって、わかるから、静かにしてや。
うちだって疲れとんねん。」
「…あいぼん」
「あーあーそう!私にそんなに奇麗な足を見せたいの!?
どーせあたしはデブで頭悪いよ。細い人は良いですねー。
私なんて踊っても転がってるの?とかきっとからかわれる
だけなんだもん。嫌になる!もうやめろってば!」
「ののちゃん…」
「良いよね。愛ちゃんって。可愛くて、歌上手くて、バレエだって
できちゃうんだもん。私みたいに頭でっかちじゃないし、ぼーっと
してないし、人気だってもう凄いし。もう…やめてよ。
そんなに私とあなたは違うって見せ付けて、楽しいの?
私が苦しんでいるってわかってやってるんでしょ?
これ以上他人の気持ちひっかきまわさないでよ!!!」

あさみちゃん!違う、違うよ!みんな違うよ!…違う!本当!…違う!信じて…
364名無し募集中。。。:02/09/01 20:50 ID:emFkLdb/
次の日。私は朝起きてからずっと、
昨日の愛ちゃんの言っていた事が気になって仕方ありませんでした。
もしかしたらものすごく怖いものかも知れない。はたまたすごく嬉しいものかもしれない。
そんな、期待と不安が入り混じった不思議な気持ちで、
いつもの待ち合わせの時間よりだいぶ早く家を出ました。

波のない水面のような綺麗な青空。
もくもくと湧き上がる入道雲。
そして周りを囲む山々に、アブラゼミの声、トンボの大群。
北海道とは時間の種類が違うようにすら感じました。

そんなことを考えながらボーっとしていると、どんどんみんなが集まってきました。
そして、全員集まった所で、愛ちゃんが大きな声で宣言しました。
「出発、しんこー!」
365こんこんの夏休み:02/09/01 20:52 ID:emFkLdb/
私は、歩き始めるとすぐ、麻琴ちゃんの車椅子を押しながら、先頭を歩く愛ちゃんのところへ行きました。
「ねえ、昨日言ってたすごいものってなんなの?」
「へっへー、秘密。すっごいよ。きっとびっくりする。」
「何よー!気になる……。」
「後ちょっとで着くよ。」
「うん……。」
しばらく歩いた後、道と呼んでいいのか疑問なほど廃れた場所を通り、森の中へ入りました。
そしてさらに少し歩いて、ようやくその場所にたどり着きました。

ちょっとした斜面に穴が開いていて、中に漫画やら、ペットボトルやらが置いてありました。
そう、そこは彼女達の秘密基地だったんです。

「わあ、すごーい!」
私は、都会で育ったので秘密基地なんで見るのは初めてでした。
「すごいでしょ! でも、これだけじゃないんだよ!」
そう言って愛ちゃんは大声で叫びました。

「おおーーい、みーかづーきちゃーん!」
「……三日月ちゃん?」
「うん。呼んだらすぐ走ってくるの。すごく可愛いんだよ!」
愛ちゃんが言い終わってすぐ、それは姿を見せました。

「あ、来たー。」
「え……、愛ちゃん、あれ……。」

愛ちゃんに呼ばれて出てきたのは、こぐまでした。
大型犬ほどの大きさでしたが、紛れもなく熊。
胸元の白い三日月の模様は、何度かテレビで目にしたことのあるものでした。
366名無し募集中。。。:02/09/01 20:54 ID:emFkLdb/
すいません、
>>364の名前欄間違えました。『こんこんの夏休み』です。
367☆作品案内所Part.1☆:02/09/01 21:25 ID:Um0z6Lwi

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368☆作品案内所Part.2☆:02/09/01 21:26 ID:Um0z6Lwi

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>>359
ありがとうございます。モー娘。全員を好きな私にとっては、
なかなか辛い場面になってますが、この続きを期待します。
よろしくお願い致します。

>>366
ありがとうございます。現実の夏休みは終わりますけど、
こんこんの夏休みはず〜っと続いてほしい、そんな気に
なってくるお話です。続けてよろしくお願い致します。

※この作品案内が、リンクしてなかった時はこれをお使い下さい。
http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1027866988/367-368
369名無し募集中。。。:02/09/01 22:41 ID:hRXdqB3v
>>359
更新お疲れ様です。
2つのストーリーが展開していて
まったく先の展開が、どうなるのかわからないので
凄い面白いです。
これからも頑張ってください。
応援しています。
370こんこんの夏休み作者:02/09/02 06:23 ID:J5nUjeAK
俺の小説読んでる人はほんとにいない気がする……。
このスレのほかの小説(特に紺色の獅子)すごい好きなので、
俺の小説がスレ汚しになってるだけならここで書くのはやめたいと思うんですが……。
371名無し募集中。。。 :02/09/02 12:56 ID:0/epoBQN
>>370
信じられません!何を根拠にそんなことを言われるのですか?
本当に面白いですよ!とてもホッとするというか、懐かしさを
感じる暖かい小説だと思います。
こんないいところで、やめないで下さいよ!
お願いですから果てしなく続けてください!
372名無し募集中。。。 :02/09/02 15:22 ID:RiDaagMw
>>370
小学四年生の紺野の物語、最高じゃないですか。おもしろいですよ。
スレ汚しなんてことは絶対にありません。
ちなみに、私は全作品を楽しんでいます。最近、更新がない作品も気長に待っています。
そんな人間もここに一人いますです、はい。
373名無し募集中。。。:02/09/02 18:44 ID:ZwtYUZAp
>>370
辞める必要はないですよ。
あなたの小説は斬新な発想と設定なので
とても面白いです。
辞めるなんて言わないでください!
374こんこんの夏休み作者:02/09/02 21:04 ID:pwZ1VF1e
>>371-373
ありがとうございます。本気で誰も読んでないと思ってたので
うれしいと言うかびっくりしてます。
これからも頑張るんで、よろしくです。
375名無し募集中。。。 :02/09/02 23:37 ID:NP3Pazq1
よかった、本当によかった!
「シンデレラに憧れて」の作者さんも、「こんこんの夏休み」の作者さんも、
それから、他の作品の作者さんも、間違いなくたくさんの方が作品を御覧に
なってますので、これからもどうかよろしくお願い致します。
376名無し募集中。。。:02/09/02 23:53 ID:OwULixRB
現在編の続きを読みたい。
377名無しの:02/09/03 06:48 ID:E2w1CZnx
このスレ最高ー!
378名無し募集中。。。:02/09/03 16:26 ID:l5ELATwK
>>274
「ねぇ…背中が痛いんだけど…」
私がそう言うと、すぐに愛ちゃんが見に来てくれた。
何とか荷物整理(専門用語でパッキングという)を終わらせ、ザックを背負った所、
どうも背中にゴツゴツとあたるのだ。
「ちょっと降ろして、見せてみて」
私は言われたとおりにした。
「ああ、ほらあこのペットボトルがあたってるんやよ」
「どうしたらいいかな」
「マットを背中側に持ってくればいいじゃない」
「あそっかあ」
「もう…しっかりしてよあさ美!」
「ごめんなさい」
――「愛ちゃん…ちょっと手伝って」
向こうから里沙が呼ぶ声がして、あいちゃんは「はいはい」と掛けていった。
――羨ましいな
ちょっとそう思った。
379名無し募集中。。。:02/09/03 16:26 ID:l5ELATwK
 愛ちゃんは可愛いだけじゃなくて、とっても頼りになる。
 オーディションが終わったばかりの頃はコンプレックスばかり抱いていたけど、今
ではすっかり頼ってしまっている自分が少し情けない。私は最初、後藤さんや安倍さん
など、先輩メンバーに憧れを抱いていたけど、今ではその対象に愛ちゃんも含まれてた
りする。
 ――本当に私なんかでいいのかな…
 どんどんとネガティブな考えに浸透していく私の肩をポンっと誰かが叩いた。
「何ボーとしてんの?あさ美」
麻琴だ。
「あううん。…準備終わったよ」
「そ、じゃ行こ。――愛〜〜!!」
――「な〜に〜?!」
「あさ美も私も準備出来たよ〜」
――「は〜いよ〜!」
 2人が大声で会話している中、私は1人気を引き締めなおした。
 
380名無し募集中。。。:02/09/03 18:52 ID:0SDBzIi4
>>378.379
更新お疲れ様です。
381☆作品案内所Part.1☆:02/09/03 18:56 ID:AifVa3Mg

◎現  在  編
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   >>250-253>>286-289
382☆作品案内所Part.2☆:02/09/03 18:57 ID:AifVa3Mg

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◎レコーディング編
   >>42

◎昔  話  編
   >>64

◎はじまらない昔話
   >>228-229

>>379
ありがとうございます。私も一緒に登山してる気分です。
この後もよろしくお願い致します。
何かタイトルをお考えでしたら、付けられてもよろしいかと思います。

※この作品案内が、リンクしてなかった時はこれをお使い下さい。
http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1027866988/381-382
383名無し募集中。。。:02/09/03 23:16 ID:Phw/uga2
保全
384名無しの:02/09/04 18:42 ID:GG15a9Ve
更新期待
385名無し募集中。。。:02/09/05 18:45 ID:yqJv6Ruv
紺色の獅子更新期待
386こんこんの夏休み:02/09/05 22:13 ID:d7uMidMy
「絶対に噛み付いたりしないから大丈夫。ね、可愛いでしょ?」
ミカヅキは、愛ちゃんたちの所にくるなり、
まるで犬のようにおなかを見せてゴロンと転がりました。
それを見て愛ちゃんが何か言いながら、おなかを撫でます

。それが終わると、今度は麻琴ちゃんの方に寄っていって、
同じように仰向けに転がりました。
それを見て麻琴ちゃん、おそるおそるおなかに手を伸ばし、
少しぎこちない手つきで撫でてやりました。
「……かわいい。」
「でしょ? すっごい甘えん坊なんだよ、この子。」
愛ちゃんはさも自分のことのように嬉しそうでした。

麻琴ちゃんとひとしきりじゃれた後、今度は私に近づいて来ました。
腰の辺りに擦り寄ってきて、撫でてやったらまた、仰向けになって『もっと撫でて』と催促します。
その姿がたまらなく可愛くって、思わず抱きしめてしまいました。

その日も、ミカヅキとじゃれたり秘密基地の中で遊んでいると、
あっという間に時間は過ぎて行きました。
けれど、私にはその日、もう一つ楽しみにしていたことがあったんです。
麻琴ちゃんと、愛ちゃんの家に泊まりに行くことになっていたんです。
387こんこんの夏休み:02/09/05 22:16 ID:d7uMidMy
愛ちゃんの家に着いたのは、
ヒグラシの声と共に夕日が山の向こう側に隠れようとしていた頃でした。
すぐにお風呂に入って、ご飯を食べて、夜が来ました。
私は、その夜三人で話したことを今でも忘れることが出来ません。

布団に入ってしばらくして、壁の大きな時計が鳴り響いた後、私は打ち明けました。
――私は、学校でいじめられていると。
初めはこんな事言うつもりはありませんでした。
なぜいってしまったのか今でもよくわかりません。
「私、学校でいじめられてるの。みんな私のこと嫌いなの。」
重い空気の中を一瞬の沈黙が走りぬけました。

すると愛ちゃんは寝転がったまま襖を開け、
そのままほふく前進のようにして廊下に出て雨戸を開けました。
私と麻琴ちゃんにこっちへ来いと合図します。

私たちがそこで目にしたものは、
――星でした。
信じられないほどたくさんの星が輝いていました。
例えようもないほど綺麗でした。
388こんこんの夏休み:02/09/05 22:24 ID:d7uMidMy
愛ちゃんは、私たちが魂を抜き取られたように星に見入っているのを見て、
満足そうに言いました。

「ここだと、都会よりは多く見えるかもしれないけどね、
 人間の目って暗さに慣れるのに10分から30分かかるんだって。
 だから、あと10分も見てればもっと多くなるんだよ。」
今にして思えばそれは愛ちゃんの励ましの言葉でした。
けれど私はあまりの星空の美しさにうわのそらでした。

結局、虫が入ってくるといけないのですぐ雨戸を閉めてしまいました。
電気を消して、30分くらいしてからまた見ることにしたんです。


三人が感動を胸に溜め込みながら布団に戻ってすぐ、
愛ちゃんがいつになくゆっくりと言いました。

「私、夢があるんだ。」
この言葉を言った時の愛ちゃんはすごく前向きな目でした。
389☆作品案内所Part.1☆:02/09/06 00:16 ID:gjrSRr4E

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390☆作品案内所Part.2☆:02/09/06 00:17 ID:gjrSRr4E

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>>379
ありがとうございます。素晴しいです。光景が目に浮かびます。
この後もよろしくお願い致します。

※この作品案内が、リンクしてなかった時はこれをお使い下さい。
http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1027866988/389-390
391390:02/09/06 00:22 ID:gjrSRr4E
失礼しました。>>379さんへではなく、>>388さんへの間違いです。
ごめんなさい。
392名無しの:02/09/06 01:53 ID:9aAnPFJ+
保全sage
393名無し募集中。。。 :02/09/06 04:34 ID:Hugxqqky
今やこのスレは、もの凄いことになって来ていると感じてます。
どの作品も面白いので、かえって迂闊なことを言えないのです。
これで完結です、と作者が宣言された時に初めて、その作品に
ついて感想を述べることが出来そうです。
そういうことを、それぞれの作品の完結ごとに行なう・・・しかないのかも。
もちろん作者さんから、感想を聞きたいと言われた場合は別ですが。
ただ、完結どころか、長く続いてほしいお話ばかりなのです。
いったい、どうなるんでしょう・・・あらためて、スゴイです!
いづれの作品も、続きを読みたいです。
更新の止まっている作品も、どうか続きをお願いします。
なんか、妙な書き込みとなってしまいました・・・。
394名無し募集中。。。:02/09/06 21:12 ID:w3fQaLg3
紺色の獅子の更新激しく希望。
395名無し募集中。。。:02/09/06 21:36 ID:iBdTP5AH
>>394
でもsageようぜ。
396名無し:02/09/06 23:07 ID:mZkv9qov
保全
397ななしの:02/09/07 11:00 ID:gtF//9Gy
保全下げ
398こんこんの夏休み:02/09/07 21:23 ID:dsHzTRKg
「夢?どんな?」
「……歌手になること。高校生になるまでにオーディション受けて、歌手になるの。」
「え……じつは、私も!」
そういったのは麻琴ちゃんでした。
「私もちっちゃい頃から、歌手になりたかった!」

「そうなんだ。あさ美ちゃんは夢とかあるの?」
「え……。」
正直な話、ここ最近そんなこと考えたことは一度もありませんでした。
10年や20年も先の未来などまったく考えず、
明日もあさってもみじめに過ごすだけだと言うことばかり考えていました。
その時私は始めて、目の前の闇の向こうにあるはずの光り輝く未来を感じることが出来ました。

「まだ決まってないかな……。」
と私は返しました。けれどすぐ言い直しました。
「まって。やっぱ変更。私も歌手になる!愛ちゃんとおんなじオーディション受ける!」
「あ、いいね。それ。じゃあ、私は中学3年生の時受けるから、麻琴ちゃんとあさ美ちゃんは中2で受けてね!」
「うん!」

今からすれば、本当に呆れるばかりの会話ですが、その時は真剣でした。
それから私はその日の約束を糧に生きていたんです。
399こんこんの夏休み:02/09/07 21:25 ID:dsHzTRKg
「……そろそろ、もう一回星見てみる?」
「そだね。」
そういわれて私は体を起こしました。
さっきは見えなかった襖の模様がぼんやりと見えています。
確かに、目が暗闇に慣れてきているようでした。

ガラガラと、大きな音を立てて雨戸が開きました。
「わあ……。」
少し青の混じったような夜空に、手の届きそうな所で無数に輝く星たち。
確かにさっきよりもさらに数が増えてより美しくなっています。

また、胸がいっぱいになるような不思議な感覚になりました。
胸をときめかせた物は、ため息となって夜の闇に溶けていきました。

「これが、本当のあさ美ちゃん。
 さっきのは、あさ美ちゃんのクラスの人が見たあさ美ちゃん。
 その人たちも、時間がたてばあさ美ちゃんのよさをわかってくれるよ。」
「愛ちゃん……。」
「実はね、私が嫌なことがあって落ちこんでた時に、友達におんなじ事言われたんだ。
 だから、今度は私があさ美ちゃんにと思って。」
愛ちゃんらしい、暖かい毛布のような優しい優しい言葉でした。
400こんこんの夏休み:02/09/07 21:28 ID:dsHzTRKg
ついでに400!
401名無し募集中。。。:02/09/07 21:48 ID:+iaDOBbZ
>>398-399
凄くイイ!
402シンデレラに憧れて:02/09/08 00:45 ID:8cYvFA/l

「自分にはそんなつもりがなくても、
他人にはそう見える事があるってことじゃ。」
何も言えなかった。ペタンって座って、夢の中で泣く寸前だったの。
「良いか、所詮人間は自分のために生きとる。」
「…。」
「だから、まあ自分が好きなように生きるのが一番じゃ…」
「…。」
「でもな、あんまり人に恨まれるような事はするなよ…」
…切れちゃった(苦笑)
「大きなお世話!どっかいってよ!馬鹿!あなたじゃない!
人の気持ちひっかきまわしてるの!」
「…まきこまれるぞ。気をつけな。」
なんか…ぼそってそう言われて…小声で良くわかんない事言うもんだから、
むかついて叫んでやったの。
「うるさい!」
「そうか…人の好意くらいうけとりな。本物の悪夢を見せてやるよ。」
そう言われたすぐ後だった…。
そしたら…、思いだしたくない…。
色んな…多分ファンの人たちだったんだけど、
私の事ブスだって叫んでたり、私でやらしいことしてる人がいたり、
…アイドルやめろ、モーニング娘。やめろって言ってた。
私の前に出てきた人たちは……。
そこで、いやーって叫んで、目が覚めたの…。
403シンデレラに憧れて:02/09/08 00:47 ID:8cYvFA/l

「あーあ!どっこいせ!」
自分の部屋から3っつほどの近い部屋なのだが、矢口は
今日の仕事で疲れて、たったこれだけの距離を歩くのもしんどいようだ。
一番最後に座った矢口は、今から何をするのか、なんとなく
わかっており、それをして一体どうしたいのかがわからなかった。
みんなを心配した飯田が、お姉さんメンバーを自分の部屋に呼んだのだが…
矢口はもう夢の話はしたくないと思っていた。
「はい、みんなに集まってもらったのは、今日の楽屋で話題になった夢について
話したいからです。」
矢口がベットに座ると、飯田は話をスタートさせた。
しかし、一言目を言った後、すぐ矢口のすぐ横に目線をむけた。
矢口の隣に座っている阿部は、もう眠る寸前だった。
「はいはい、なっち、私たちは夢見て無いから普通に寝れるけど、
矢口も圭ちゃんもきっと今日は眠れないんだから!」
「んんー…」
目を2、3度こすり瞼を開ける阿部。
飯田の話に、まあ私はそんな事ないけどと、
矢口は心の中でつぶやいた。
しかし、この後話始めた保田の話しを聞いた後、
さすがに矢口も、不安と恐怖にかられる事になる。
404シンデレラに憧れて:02/09/08 00:51 ID:8cYvFA/l

矢口の見た夢。
「んんーあー、疲れたー!」
けのびをして独り言。矢口は自分で独り言が多いと自覚している。
部屋から出て、放送の色々をしてくれていたスタッフに挨拶をした。
中々良い人たちである。芸能界はドス黒いとか、
アイドルは所詮、体を売らなければならないとか言われるけど、実は
そんな事はあんまり無いのだ。
矢口がラジオでミスした時も、笑いながら励ましてくれるし、
からかってはくるけど、全然嫌になるタイプのそれじゃなかった。
オールナイトニッポンスーパーが終わり、ジュースを買いにとさらに
もう一つのドアを開けた時だった。
突風が吹いた。
冷たい、まるで北風だった。
その瞬間、矢口は自分の目を疑った。
どこまでも広がる、とても広い草原が目に写ったからだ。
405☆作品案内所Part.1☆:02/09/08 03:30 ID:48TYlA7c

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>>400
ありがとうございます。優しい気持ちになりますね。
この続きもよろしくお願い致します。

>>404
ありがとうございます。とても興味深い場面で、この後も
楽しみです。続けてよろしくお願い致します。なお、なっちは
阿部ではなく安倍でありますので、よろしくお願い致します。

※どうやら、1レス当りのリンク数に限りがあるのか、「本文が
 長すぎます!」 と出てしまうので、長く更新のない作品は、
 とりあえずリンクを外させて頂きます。ご了承下さい。

※この作品案内が、リンクしてなかった時はこれをお使い下さい。
http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1027866988/405-406
407☆作品案内所Part.1☆:02/09/08 06:35 ID:sxO4Hv+U

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※次回からは、こういう感じにしたいと思います。
 その時に更新された作品のみ、全レス番号を載せます。
409名無し募集中。。。:02/09/08 14:39 ID:oChEoIib
紺色の獅子更新激しく期待
410名無し募集中。。。:02/09/08 21:15 ID:SkqEBUNg
シンデレラに憧れての主人公の男とモー娘が
絡むシーンはあるのか?
411名無し募集中。。。:02/09/08 21:17 ID:tEId9D3z
「紺野あさ美」に1票お願いします。

―――――――――――――――――――――――――――――

  ∧ ∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  (,,・д・)< こんこんを学園祭に呼ぼう!の投票はコチラ↓
〜(___ノ  \_____________________
http://www.eventtool.net/cgi/vote/tvote.cgi?event=yumei2001_jo
http://www.eventtool.net/cgi/vote/tvote.cgi?event=yumei2001
―――――――――――――――――――――――――――――
2時間につき5票まで投票可能なのでどんどんお願いします。


412名無し募集中。。。 :02/09/09 01:46 ID:EkQ1+lIp
>>410
先を急がないほうが良いのではないでしょうか。
作者さんには自由に書いて戴きたいです。
私はこの作品、面白いです。
この先どうなって行くのだろうかと、
まさにそこのところがとても楽しみなのです。
413名無し:02/09/09 19:00 ID:G7xARHOT
>>412
激しく同意。
414名無し募集中。。。:02/09/09 23:23 ID:kzg2ro2Z
保全下げ
415名無しの:02/09/10 18:53 ID:y5f0NZA2
保全
416名無し募集中。。。:02/09/10 20:19 ID:p0UjHAvu
>>379の続き。

 登り始めた時は、もう随分明るくなっていた。
 私たちは、経験者の麻琴、里沙、私、愛ちゃんの順にならんでいた。とは
言っても、直ぐにばらけて何となく2人ずつ並んで歩いていた。
「あさ美登山の経験あるんだっけ?」
愛ちゃんが私に追いついてきた。
「うん。ちょっとだけ…北海道で」
「ああ北海道…」
「こないだのロケじゃないよ。デビューする前」
「俺も北海道行きたかったんだよ」
「え?」
「ううん。何でもない。私はさ、学校のキャンプで登ったくらいかな。最後
までがんばれるかちょっと心配」
愛ちゃんはそう言うと、前の2人を見た。
「やっぱりはりきっとるなあ。でも今日は天気もいいし頑張れるやようとは
思うんけど」
「――ねえ愛!?」
「なあにい?」
麻琴に呼ばれて、小走りに掛けておく。
――「明日何時からだっけ?」
――「ん〜と10時かな」
――「じゃあどんな遅くても帰って無くちゃいけない時間は――」
2人の会話を聞きながら、私はそっと目を閉じた。…少し頭が痛いのだ。でも
気にしなければ判らない程度。わざわざ言って心配掛けるわけには行かない。
「――あさ美!多分6時には下山できてればいいから、十分時間はありそうだよ。
どうしたの?まだ眠い?」
「ううん。大丈夫」
私は慌てて頭をふった。
「そ?昨日ちょっと遊びすぎちゃったかな?」
417名無し募集中。。。:02/09/10 20:20 ID:p0UjHAvu
あんま書けてません。忙しいもので…m(_ _)m
418☆作品案内所Part.1☆:02/09/10 21:01 ID:Pmk26hb/

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419☆作品案内所Part.2☆:02/09/10 21:02 ID:Pmk26hb/

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>>417
お忙しい中、本当にありがとうございます、大感謝です。
愛ちゃんのセリフが興味深いです。以後もよろしくお願い致します。

※この作品案内が、リンクしてなかった時はこれをお使い下さい。
http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1027866988/418-419
420名無し募集中。。。:02/09/11 00:29 ID:gFq/+8s3
>>417
更新お疲れ様です。
421名無し募集中。。。:02/09/11 18:51 ID:4xZ+uNXx
保全
422名無し募集中。。。:02/09/12 18:55 ID:X0sMXyKJ
保全age
423@@:02/09/12 19:44 ID:Q+4qdn+s
[email protected]
これって矢口のメルアドって知ってたか?お前ら!これマジやで!

klugkk
424名無しの:02/09/13 01:35 ID:Dkyn//Hr
保全
425名無し募集中。。。:02/09/13 18:51 ID:5+a0n6Iy
ここしばらく更新ないね・・・・・・。(T-T)
426名無し募集中。。。:02/09/13 21:50 ID:QOZNK1os
Delivered-To: ********@***.or.jp
X-BBQ-Received: (qmail 7717 invoked from network); 13 Sep 2002 10:25:21 -0000
X-BBQ-Received: from unknown (HELO ms1.din.or.jp) (210.135.65.21)by 0 with SMTP; 13 Sep 2002 10:25:21 -0000
From: "holos" <[email protected]>
To: <[email protected]>   
Subject: BBSカキコ
Date: Fri, 13 Sep 2002 19:23:52 +0900
X-Priority: 3

ご忠告ありがとうございます。
親として言うべき事は言っています、
法律すれすれの事をやっているのは知っています。
何度も注意していますが。。。

しかし直メールでなくBBSにカキコするなんて、
あなたのやり方も姑息、汚い恥ずべき行為です。

何を勘違いされているのか、イオンド大学は卒業していません。
名誉博士号を授与されただけです。
これは授与時に大学側からも「この肩書きを大いに利用して
活躍下さい」と言われておりますので、何の問題もありません。    


平木千賀子
427名無しの:02/09/14 00:49 ID:uFGvnvvP
寂しい〜。
428シンデレラに憧れている作者:02/09/14 19:58 ID:SYJ1GjuT
前回の更新で、変換ミスをしてしまいました(鬱
これからもミスするかもしれませんが、
よろしくお願いします。
もっと早く更新したいのですが、最近忙しくて…。
429シンデレラに憧れて:02/09/14 20:01 ID:SYJ1GjuT

「ああー気持ち良いな〜。」
矢口はまた独り言をつぶやき、大の字になって草の上に寝転ぶ。
ゆっくりと雲が流れていくのを見ながら、このまったりとした空間を
楽しむ。
「毎日忙しいんだよなー。地方とかいっても全然遊べないし。
オイラは楽しいけど、やっぱ普通の子はやれないでしょ〜。」
「やっぱモーニング娘。ってのは忙しいのかね?」
「そりゃあ一年中コンサートやってるし、歌や踊りだって…ってあれ!?」
「どうかしたのかね?」
「いやいや、おじいちゃん誰?」
とても自然に会話に入ってきて、まるでコントでもしているようだ。
確かに先ほどまでは、人の気配は無かったのだが。
「わしか?わしの事は良い。それよりそなたは多分…」
名前を言うだけで5分かかりそうな口調に、矢口はすぐ様、
会話を速めるように答えた。
「矢口真理です。」
「おお、そうじゃそうじゃ。本当に小さいのぅ。」
な、なにさ、いきなりそんな事言わなくたって…
と頭の中でだけつっこみを入れていると、
先ほどの話し方やトーンとは全く違う声で、老人は
質問をしてきた。
「おまえは今、何のために生きているんだ?」
430シンデレラに憧れて:02/09/14 20:04 ID:SYJ1GjuT

「え、あ、うーん…ええ?(笑)」
笑ってごまかしたのだが、老人の鋭い視線に、すぐ矢口は失笑した。
「え?今何のために生きているかって…?」
それは色々考えてはいるが、人に言えるようなものは…
と少し悩んだが、老人に真剣に話す必要もないという結論が、
矢口のコンピューターからくだされた。
「なんだ、そんな歳でそんな事も考えずに生きているのか?」
「いやね、おじいちゃん、私だって何も考えてないわけじゃないんだよー。」
「だろうな、見ればわかる。野心が見え隠れする強い心が…。」
以外な答えに、矢口は少し返答に困った。誉められたのかも、けなされたのかも
わからないからだ。ただ思ったのは、老人は凄く頭がきれるのではないかと
いう事。話し方や声のトーンで威圧感をコントロールしているのだ。
矢口が次に口を開く前に、老人は口を開いた。
「しかしじゃ、自分を貫くのも良いが、もうちょっと他人の評価を気にした
らどうじゃ。」
「…え?」
別に気にしてない事はないし、インターネットなどでも、
自分の人気を探ってみたりする。
それは良いとして、なんで老人がそんな事を言ってくるのか、訳がわからなかった。
「何、おじいちゃんは矢口の事嫌いなの〜?」
「自分を貫く時は、人にもっとやさしくしてやるもんじゃ。」
穏やかなふりをしていたが、まるで自分を物凄いわがままのように
いう老人に、矢口もいい加減腹がたってきた。
「おじいちゃん、あんまり人の事わがままみたいに言わないで。」
老人はふっと微笑し、また口を開く。
「だったら、少し見せてやる。」
景色が、ラジオの収録場所へと変わっていった。
431シンデレラに憧れて:02/09/14 20:08 ID:SYJ1GjuT
先ほどまでいた場所…なのだが、矢口はびっくりしていた。
「あああー、浮いてる〜!(笑、泣)」
世間で言う、幽体離脱のようだ。
自分の体がその辺にあるのではないかと、天井に張りついたまま
探してみるが、それはこの部屋には存在しなかった。
矢口が慌てていると、下にいるラジオのスタッフたちが話しているのが
聞こえてくる。
「まったく、ホントあの女はアドリブきかないなぁ。」
「しょうがねえよ。アイドルなんて、顔だけの能無しばっかりだ。」
「え、でもあいつ可愛いか?ただのチビじゃん。おまえロリか?(笑)」
「馬鹿言うなよ、あんな整形してもブスなやつ好みじゃねえっつーの!」
「おまえはいい歳こいて加護ちゃんだもんな。十分ロリだ!(笑)」
「加護ちゃんはなんだ…赤ん坊が可愛いのと一緒なんだよ!」
「だったら胸でけえとか話してくるなよな(笑)」
「う…、まあ、あんなわがままでチビで能無しより全然良いの!」
「まあな。あんなうるさくてわがままで、頭悪いのよりは良いかな(笑)」
矢口は、腹の底から怒りが込み上げるのを感じていた。
「あんたら人がいないからって何を好き勝手に…!」
矢口が大声で叫ぼうとしたとき、なんと地面にむかって落下し始めた。
「!!!〜!?」
432名無し募集中。。。:02/09/14 21:13 ID:qjmX8gz4
>>428
更新お疲れ様です。
433☆作品案内所Part.1☆:02/09/14 21:23 ID:qLJYrwx8

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>>428
お忙しい中、本当にありがとうございます。とても面白いです。
こーなってくると長編が期待できそうですね。
これからもよろしくお願い致します。
ところで、やっぱり矢口は真里なのです。ごめんなさい。
↓こちらにメンバーのプロフィールなど詳しいですよ。
ttp://www.morningmusume.to/

※この作品案内が、リンクしてなかった時はこれをお使い下さい。
http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1027866988/433-434
435名無しの:02/09/15 11:12 ID:1vTzLf1c
保全
436紺色の獅子:02/09/15 19:07 ID:+0126JCp
私情で申し訳ないですが、かなり忙しくて小説書く暇がありません・・・
そのうち暇になると思うので、気長に待っていただけたら幸いです。
437名無し募集中。。。 :02/09/15 19:49 ID:/Dm82Y6H
>>436
「紺色の獅子」の作者様。
続きを書いて下さることがわかったからには、
いつまでだって、ずーっと待てるというものです。
お暇になりましたら、どうかよろしくお願いします。
438名無し募集中。。。:02/09/15 23:15 ID:FN7lwVOs
>>436
続きを楽しみに
待っています。
439名無し:02/09/16 13:59 ID:X+1cfMYj
保全
440名前がわからん:02/09/16 21:06 ID:RwbuAghU
konkonkon
441名無し:02/09/16 23:14 ID:yON0wE1y
保全
442名無し募集中。。。:02/09/17 18:51 ID:ZUxfZoWb
新しい作家募集中です。
みなさんのおこしを待っています。
443名前がわからん:02/09/17 23:36 ID:5+L+C4ie
konsinderera
444名無し募集中。。。:02/09/18 00:19 ID:/Q+SQ902
このスレ最高ー!
445名無しの:02/09/18 18:41 ID:TKXanc4c
保全
446名無し:02/09/19 00:33 ID:sTyblBWY
保全
447名無し募集中。。。:02/09/19 20:14 ID:SWebxfuX
保全
448こんこんの夏休み:02/09/19 22:16 ID:bJtk9iD5
次の日。その日は麻琴ちゃんが新潟に帰る予定になっていました。
六時にこっちを出るので、五時にはうちに帰ると言っていました。

昼過ぎから、ここで仲良くなった友達とお別れ会と称して
ちょっとしたパーティーが開かれました。
あまりに騒ぎすぎてよく覚えてないですが、大いに盛り上がったはずです。

どんな歌よりもせつなく聞こえるヒグラシの声が辺りの山に溢れる頃、会は終わりました。
これは後から聞いた話なんですが、
愛ちゃんが帰ってすぐに親から教えてもらったんだそうです。
とても見過ごすことの出来ない話を。

それを聞いた愛ちゃんは、とりあえず電話番号のわかる友達に連絡をとり、
それからまず麻琴ちゃんの家へ向かいました。
誰かに心臓をギュッと握られたような感覚を抱きながら、全速力で愛ちゃんは駆けました。
449こんこんの夏休み:02/09/19 22:17 ID:bJtk9iD5
愛ちゃんは途中で左右違う靴を履いていることに気付きましたが、無視して走りつづけました。
体の中に火があるような苦しさが限界に近づいた頃、麻琴ちゃんの家に着きました
。愛ちゃんは、チャイムも押さずにいきなり扉を開けて叫びました。

「まことちゃーん!!」
しかし、出てきたのは麻琴ちゃんではなく、
初めて麻琴ちゃんと会った時一緒にいたおばさんでした。

「おばさん、麻琴ちゃんは!?」
「ああ、ごめんね。麻琴ちゃんはもう出ちゃったわ。」
「そんな……。家の電話番号わかりますか?」

「……麻琴ちゃんから何も聞いてないの?」
「え……。どういうことですか?」
「実はね……。」
それを聞いたときの衝撃は、愛ちゃんの小さな体をもの凄い勢いで駆け抜けたはずです。

「……え?」
おばさんの話に、愛ちゃんはそう呟くことしか出来ませんでした。
450こんこんの夏休み:02/09/19 22:24 ID:bJtk9iD5
なかなか更新できなくてすみません。
高校最後の文化祭が終わったので、これからはもっとはやくできると思います。
451☆作品案内所Part.1☆:02/09/19 22:56 ID:eU4KBuNI

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>>450
お忙しい中、本当にありがとうございます。衝撃を受けそうなので
心の準備をしたいと思います。この後もよろしくお願い致します。

※この作品案内が、リンクしてなかった時はこれをお使い下さい。
http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1027866988/451-452
453名無し募集中。。。:02/09/20 01:32 ID:BS6rtkQB
>>450
更新お疲れ様です。
454紺色の獅子:02/09/20 15:41 ID:6KvCwsL2
−−数日後−−

私は都内某所のレッスン場にいた。
そこには他の新メンバーとダンスの先生にアシスタントの方
それに事務所の人がいた。
他のモーニング娘。のメンバーはここにはいない。
私たちに一定期間の「特訓期間」お設けられ、
足手まといにならないよう頑張っていた。
「紺野!間違えてるのわかってる!?」
−−たった数日で私の実力が上がる訳でもなく
毎日怒られてた…
でも、私はもうモーニング娘。に入ったのだから
早く他の3人や先輩達に追いついて迷惑を掛けないようにしなきゃ…
今まででは考えられないほど頑張っていた。
『モーニング娘。だから完璧にならないと』
という使命感もあったが
『赤点』
と言われた悔しさで頑張っていた…
455紺色の獅子:02/09/20 15:42 ID:6KvCwsL2
−−更に数日後−−

つんく♂さんから、私たちが入ってから初の新曲を出すと言う話を聞いた。
今回の曲は吉澤さん、安倍さん、後藤さんがメインで
他のメンバーはバックにつくという事だそうだ。
当然、私にはソロパートは無い。
でも、3人以外はみんな無いからしょうがないか…
ダンスのレッスンでみんなの立ち位置が決められた。
私は…

一番奥の右隅
一番目立たない場所

悔しかった…
でも、ここから頑張っていくしかない。
赤点で入ったとか、オマケだとかは言われたくない。
ここで頑張って、みんなに認めて貰わなきゃ…
練習ではやっぱり怒られてばかりだけど、
今まで以上に頑張って練習してた。
456☆作品案内所Part.1☆:02/09/20 20:19 ID:7Fct3MGV

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>>455
全く待たずに済みました、感謝します。お忙しい中、本当にありがとうございます。
紺野、頑張ってほしいです。引き続きよろしくお願い致します。

※この作品案内が、リンクしてなかった時はこれをお使い下さい。
http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1027866988/456-457
458名無し募集中。。。:02/09/20 20:35 ID:zmxjynfm
>>紺色の獅子さん
更新お疲れ様です。
これからも頑張ってください。

459名無し募集中。。。:02/09/21 01:57 ID:YGNWGd0o
>>紺色の獅子さん
久々の更新キタ──(゚∀゚)──ッ!
460名無しの:02/09/21 14:51 ID:hgncRVlC
保全
461名無し募集中。。。:02/09/22 22:38 ID:LCIMlE9s
紺色の獅子イイ!
462名無し:02/09/23 11:17 ID:8v78FOnY
保全
463ななしの:02/09/23 23:05 ID:CJv6R8g8
保全
464名無し募集中。。。:02/09/24 19:02 ID:7Qbf/IqB
新しい作家募集中です。
465名無しの:02/09/25 01:28 ID:RLpTmmjl
保全
466名無し募集中。。。:02/09/25 18:08 ID:CWOistnL
新しい作家募集中。。。
467名無し募集中。。。:02/09/26 00:30 ID:Px2geuBo
保全
468名無し募集中。。。:02/09/26 23:50 ID:FQgVVThq
更新期待
469名無し募集中。。。:02/09/27 03:30 ID:CIhupOkD
保全してみる
470名無し募集中。。。:02/09/27 21:54 ID:1litm9lt

  新  し  い  作  家  募  集  中
471シンデレラに憧れている作者:02/09/27 22:06 ID:aMYLCBZb
>>434
すいません、言葉もありません。

実はこの話は、後藤卒業の前に完結させるつもりでした。
なるべくリアルタイムで書こうと思っていたのに、力量がたりませんね。
更新します。
472シンデレラに憧れて:02/09/27 22:11 ID:aMYLCBZb

普通、夢はこういう場面でさめるものだが、矢口が目をさましたのは
草むらの上だった。
まださっきの怒りがおさまらない。
「くそう!なんだよあいつら!言いたい事があるなら直接言ってみろ
てんだ!」
独り言を大声で言うと、矢口に老人が話し掛けてきた。
「チビでわがままで、整形してもブスでうるさいか。大変じゃのう(微笑)」
矢口は怒りに満ちた視線を老人にむける。
小さいからこそ、自己主張をすることを得意とした矢口は、
老人を睨み付けたまま、強い口調で言う。
「チビでブスでうるさいかもしれないけど、整形なんてしてないし、
少なくとも辻加護よりわがままじゃないよ!」
「ほう。まあ、自分の姿ってのは見えないもんだからのう。」
わかったような口を聞く老人に、とうとうきれてしまった。
「何、じゃああなたは私の何を知ってるの?
あなたはなんのために生きてるのよ。」
その問いに、激しく老人の目が開かれた。
矢口は背筋が凍るような、凄まじい恐怖を感じた。
そんな矢口の反応を知ってか知らずか、老人はまた落ち着いた口調で、
ゆっくり話し始める。
「人が死ぬときっていつだと思う?」
473シンデレラに憧れて:02/09/27 22:14 ID:aMYLCBZb

何をまたいきなりと感じていた矢口だったが、老人がなんとなく、
悲しみのオーラを放っているのに気づいた。
黙って話しを聞こうという姿勢の矢口に、老人は続けて言う。
「わしはな、他の人間から忘れられた時だと思うんじゃ。」
哲学のような答えに、矢口は苦笑いをする。
「おぬしはまだ何かを求めておるな…幸せの証拠じゃ。」
結局それが言いたかったのかと呆れている矢口を見て、
今度はとても小声で、独り言のように話す老人。
「巻き込まれるぞ、気をつけな。」
小さな声だったが、聞き逃さなかった。
「…何!私何かにまきこまれるの?」
ふらふらと向こうへ歩いて行こうとする老人に、矢口は尋ねた。
しかし、老人はふっと消えて、同時にまわりは暗闇になっていった。
ここからが、信じられない悪夢だった。
まるで走馬灯のように、脳に直接叩き付けられる何か。
めまぐるしく場面が変わり、気分が悪くなっていく。
どんな場面にいっても、矢口がやらしい事をされているところだったり、
陰口を叩かれている場面だったり、ファンがやめろと言っていたりという
酷く醜いシーンばかりだった。
いつまでも終わらない悪夢に、流石に矢口も発狂した。
「イヤーーーーーーーー!!!!!もう何も見たくない!!!!!!」
474シンデレラに憧れて:02/09/27 22:19 ID:aMYLCBZb

そりゃあね、酷い夢だったよ。最近はそうゆう夢は見てなかったし。
私一生の夢の中でも、上位にはいるくらい、嫌な夢だったよ。
でも、あんな夢を今まで見なかった訳じゃないし。
多分、みんなが似ている悪夢を見ただけ。
ごっつあんの卒業とか、ユニットの再編成とかで、
みんな疲れてるから。きっとそうだ。

矢口はそれでも、老人の一言が気になってしょうがなかった。
475☆作品案内所Part.1☆:02/09/28 01:24 ID:lAB/HeHR

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>>471
お忙しい中、本当にありがとうございます。実は私は「シンデレラに憧れて」が
ず〜っと続いてほしいと思っているのです。改めて最初から読んでみましたが、
作品に一段と迫力が出てきたと感じています、失礼な言い方ですみませんが。
この先本当にどう展開していくのだろうかと、大きいテーマだなと、そう思いながら
読ませていただいてます。この後も続けてよろしくお願い致します。

※この作品案内が、リンクしてなかった時はこれをお使い下さい。
http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1027866988/475-476n
477名無し募集中。。。:02/09/28 17:27 ID:UQaUqk9e
保全
478名無しの:02/09/29 10:42 ID:tJtYMHLm
保全
479名無し募集中。。。:02/09/29 10:43 ID:Ki0KwZl+
>>478
あげるなよ・・・
480名無し募集中。。。:02/09/29 17:28 ID:BCK4519K
保全をしちゃいました
481名無しの:02/09/30 00:03 ID:fdk08KER
保全
482名無し募集中。。。:02/09/30 02:25 ID:DlTKejPY
保全しないの?
483名舞し募集中。。。:02/09/30 16:42 ID:X9UHaJqU
こんこんの夏休みの季節はずれ更新希望
484名無し募集中。。。:02/09/30 20:21 ID:i1HN1LBn


      新 し い 作 家 募 集 中
485名無し募集中。。。:02/10/01 21:01 ID:BnVc/SVN
保全
486名無し募集中。。。:02/10/02 21:57 ID:URRRM5V+
保全
487名無しの:02/10/03 21:08 ID:UGEjChEV
保全
488名無し募集中。。。:02/10/04 20:13 ID:AI6/e58b
hozen
489名無しの:02/10/04 20:37 ID:EnhvgBrn
保全。
490名無し募集中。。。:02/10/05 15:58 ID:D5qt0UOp
491名無し募集中。。。:02/10/06 15:59 ID:qFoaUYCj
保全
492名無し募集中。。。:02/10/06 20:11 ID:IYUc/4Bs
保全し
493名無しの:02/10/07 19:02 ID:OQ7VVDn2
保全
494名無し募集中。。。:02/10/07 21:23 ID:jiqM9OFH
ほぜ
495ごめんなさい:02/10/08 04:02 ID:TN4FrG5t
作品案内を書かせていただいてる者です。
私の早とちりで「紺色の獅子」さんというハンドルネームを
作品タイトルと勘違いしてしまいました。
「オーディション編」に戻したいと思います。
紺色の獅子さん、申し訳ございませんでした。
496名無し募集中。。。:02/10/08 16:23 ID:v7Kaa0bE
オーディション編書いてる者ですが
小説のタイトルは「紺色の獅子」のままで結構ですよ。
今更、戻すのも何ですしね・・・^^;
それと更新が大変遅れてますが、正直、ネタが思い付きません・・・
気長に待っていただけたら幸いですm(_ _)m
497495:02/10/08 16:49 ID:mgV+88As
>>496
わぁーい、いいんですか! ありがとうございまーす!
気長〜に待ちますよ。新作も期待してますm(_ _)m
498名無しの:02/10/11 22:32 ID:rJg6b6IV
保全
499こんこんの夏休み:02/10/12 22:53 ID:kFuVszwW
それは、私が家に帰って、パーティーの余韻に浸りながら考え事をしていた時でした。
玄関から愛ちゃんの声が聞こえてきたんです。
驚いて出て行った私に愛ちゃんは言いました。

「あさ美ちゃん!大変なの!」
「どうしたの?そんなに慌てて。」
「いいから、早く私についてきて!!」
私はわけもわからずに、走り出した愛ちゃんの背中を追いかけました。

あまりに愛ちゃんのスピードが速かったので、どこをどう走ったのかまったく記憶にありません。
気が付くと私は村役場のような場所にいました。
大きな建物の隣の広場の隅に、大人が10人程で輪を作っていました。

私と愛ちゃんはその輪に近づいて行きました。
だんだんと輪の中心に何かがあるのが見えてきます。
500こんこんの夏休みで500げっと:02/10/12 22:55 ID:kFuVszwW
オリがありました。大人の腰くらいの高さがある、動物を入れるようなオリでした。
よく見てみると、中にいたのは、あんなに私になついてくれたミカヅキでした。

「!!」

その瞬間、私はパニックに陥り駆け出しました。
それに気付いた大人達は驚いて私を止めようとしました。
しかし私にはミカヅキしか見えませんでした。
私は、大声で叫びながら、駆けていきました。

「なんで、なんでオリに入ってるの!?」
私は必死にオリに近づこうとしましたが、体を押さえられてそれはかないませんでした。
「落ち着きなさい!」
誰かが言いました。しかし私の耳にはそんな言葉は届かず、
涙をぼろぼろこぼしながら泣き叫びました。
それは私が長い間忘れていた感情でした。


私はしばらく泣きつづけました。
涙を流すのも久しぶりのことだったかもしれません。
涙って意外とあったかいなと感じた事を今でもなんとなく覚えています。
501こんこんの夏休み:02/10/12 22:56 ID:kFuVszwW
私がめれた服の袖でもう一度涙を拭こうとしたとき、
ついさっきまで一緒にパーティーをしていた仲間が、駆けつけてきました。
けれど、全員ではありませんでした。麻琴ちゃんがいなかったんです。

私がその事を聞くと、愛ちゃんは、「実は……。」と何か言おうとしましたが、
そのまま言葉を濁してしまいました。
そこで他の女の子の顔を見ると、もう帰っちゃったみたい、といわれました。

私たちが落ち着いたのを見て、一人のおじさんがこうなった経緯を話してくれました。
ただ、その人は私がたまたまこの村にいる事や、
もうすぐ北海道へ帰ってしまうことを知らなかったと思います。
知っていたらあんな話はしなかったでしょう。
おかげで私はあの後何度も聞かなければ良かったと後悔しました。
502こんこんの夏休み:02/10/12 22:58 ID:kFuVszwW
その日の昼、役場に「熊が出た。」と連絡があったそうです。
そして彼らが現場につくと、二頭の熊が畑を荒らしていました。
それを見てすぐに捕獲の準備に取り掛かったのですが、
その間に大きい方の熊が住民に襲い掛かろうとしたので、
そっちは射殺し、もう片方はこうして捕獲してきたのでした。


「それで、ミカヅキはこれからどうなるんですか?」
私は彼の話が終わるとすぐ、聞きました。
「……こいつがこうして騒ぎを起こすのも、もう二回目だから……、殺されるだろうな。」

私は、ハンマーで殴られたような、
もしくは一瞬で頭の中がからっぽになってしまったような衝撃を感じました。
それまでおじさんの顔を見ていたはずの視界が、すうっとぼやけていきました。


私はまた感情のままに泣きつづけました。
声がかれるほど大声で泣きました。
ミカヅキは何もしていないのに、
悪いのは自然を壊し彼らの生活の場を削り取っている人間なのに、ミカヅキは殺される。
あまりにも理不尽で、不公平。私はただひたすら、泣きました。
私はこの日から、ゴキブリも殺せなくなりました。
503こんこんの夏休み:02/10/12 23:01 ID:kFuVszwW
目を腫らし、声ががらがらになりながら家路についた時には、
もう辺りが真っ暗になっていました。
何度もため息をつきトボトボと歩いていると、愛ちゃんが話し掛けてきました。

「あのさ……。」
「……何?」
「……実はさ、麻琴ちゃんの話なんだけど。」
「うん……。」
「なんか、私たちに嘘ついてたみたい。」
「え?」

「麻琴ちゃん、施設で生活してるんだって。」
「……。」
「両親の虐待で、だって。あの車椅子に乗ってるのも、そのせいなんだって。」
背中をぞくっと何かが駆け上っていきました。
同時に体の中で何かが燃え上がるような気がしました。
「そっか……。」
「……。」

「♪わたしかーらー あなたへー このうたーをー おくります♪」
「あ、あさ美ちゃん、どうしたの?」
愛ちゃんはもの凄く変な顔をしてました。
「私の夢は、歌手になること。だから今から練習するの!二人に負けないように。」
「あさ美ちゃん……。」
「いつか、愛ちゃんと麻琴ちゃんと歌手デビューしてやるっ!」
私と愛ちゃんの歌声は綺麗な夜の闇に溶けていきました。
504こんこんの夏休み:02/10/12 23:03 ID:kFuVszwW


その2日後、私は北海道に帰りました。


夏休み前はあれほど嫌だった学校は、いつしか大好きな場所へ変わっていました。
いじめはだんだんなくなり、4年生が終わる頃には、
私をいじめてた子達とも仲良く話せるようになっていました。
卒業式のときは泣いて抱き合ったほどです。


私の人生の中で一番思い出に残っている夏休み。
匂いまで思い出せるその記憶は、一生私を励ましつづけていくと思います。

 

――こんこんの夏休み おわり――
505こんこんの夏休み:02/10/12 23:09 ID:kFuVszwW
こんな駄文に付き合ってくれた人がもしいたら、ありがとうございました。
いろいろあってだいぶ長いこと更新できなくてすいませんでした。

他の作者さん、頑張ってください。全部読んでるんで(w
506☆作品案内所Part.1☆ :02/10/13 01:14 ID:0cLk6WzQ

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◎こんこんの夏休み <完結>
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◎中学生日記
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◎不器用な恋心
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507☆作品案内所Part.2☆:02/10/13 01:16 ID:0cLk6WzQ

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>>505
素晴しかったです! 本当にありがとう。
なんて素敵で強烈な夏休みの思い出なのでしょうか。
他人の痛みや努力に気付く人間になりたいものであります。

このあと、3人が再会した場面も見たいものです。
あなたが、いつの日か続編か新作を書いてくださることを心から希望します。

「こんこんの夏休み」完結です。ありがとうございました。

※この作品案内が、リンクしてなかった時はこれをお使い下さい。
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508名無し募集中。。。 :02/10/14 14:54 ID:8qpBgSom
>>505
「こんこんの夏休み」
もう何度も読んでるんですが、最初から読み返してみました。
ハッキリ言いまして、何度読んでも面白いです。いいです。暖かいです。
風景や雰囲気の描写などは、作者さんのご経験がもとになってるんだと
思いますが、イメージがとても良く伝わってきました。
ミカヅキちゃんと、もっと遊びたかったですね…てゆーか、遊ぶ場面が
もっと見たかったです、ホントに。
でも、とても楽しませてもらいました。どうもありがとう。
509名無し募集中。。。 :02/10/15 11:27 ID:3pSuaQy+
>>505
『こんこんの夏休み』感動しました。作者さんありがとー!
510名無しの:02/10/19 19:11 ID:mcwlYFKq
保全
511名無し募集中。。。:02/10/20 06:35 ID:3yoMw93C
保全
512名無し募集中。。。:02/10/23 21:46 ID:ihhFmaQs
hozen
513シンデレラに憧れている作者:02/10/25 00:03 ID:telEACr2
静かに更新します…。
514シンデレラに憧れて:02/10/25 00:05 ID:telEACr2

「ねえ、ごっちんも見たんだよねぇ?草原の夢。」
先ほどまでベッドで布団にくるまっていた石川が、急に口を開いた。
唐突だったが、吉澤と後藤は何を話していた訳でもないので、
石川に静かに耳をかす。
「えー?まあ…うん。」
後藤はあっさりと返事をする。
自分の見て無い夢は、会話をそんなに暗くするものなのか、と黙って聞いていた。
後藤はもともと返事のそっけないところはあったが。
「おじいさんが出てきたんだよね?」
「私の夢はね。でも、梨華ちゃんの夢にはでてこなかったんでしょう?」
「うん…。」
「だったら、たまたまみんなが悪い夢を見ただけだよ。」
後藤は、石川が疲れて眠いのだが、夢が恐くて眠れないといった心境を
すぐ理解したらしい。
そしてうまい具合にフォローをいれている。
やはり、彼女は人の気持ちに敏感なんだなと、吉澤は改めて思った。
「そうだよね。ありがとごっちん。」
そういうと、石川は静かに瞼を閉じた。
「疲れちゃったから、先寝るね…。」
「おやすみ。」
吉澤は、石川に優しくそう言うと、後藤をきりっとした表情で見つめる。
気づいていたのだ。わざわざ部屋にまで訪ねてくるなんて、
よほど酷い夢だったのだろう。
そして、夢の内容を聞いた吉澤も、不安を抱いた。
515シンデレラに憧れて:02/10/25 00:07 ID:telEACr2

自分の隣のベッドで、辻は気持ちよさそうに寝息を立てている。
結局自分は誰にも、見た夢の事は話さなかった。
誰かに相談しようかと何度も考えたが、加護の中の何かが、
それを何度も阻止した。

こういう夢を見た事ないわけやない。
たまたまみんなが似てる夢を見たんや。

加護は、心の中でなんども呟いていた。
まるで、自分に言い聞かせるように。

なにかあったら、ののを助けてやらなあかんなぁ…

そう考えながら、彼女の疲れた肉体は休息に入った。
516シンデレラに憧れて:02/10/25 00:09 ID:telEACr2

愛ちゃんはやっぱり、明るく振る舞っていたのだろう。
バスの中で仕事前だし、何より夢の事を深く考えたくないから。
きっと、私と同じ。
そう考えながら、横で寝ている新垣の顔をじっと見てみる。

やっぱりさ、私たちの加入って、必要じゃなかった事なの?
前の先輩たちのようにはなれないの?
私たちなんて、愛ちゃんやあさ美ちゃんより全然人気ないんだよ?

新垣の顔を見て、そんな事を考える。
しかし、自分は新垣よりは、まだ良い待遇である事は知っていた。
彼女は、自らが望んだユニットに入れなかったのだ。
それでも、普段からケロッとでしている新垣は凄いと思った。
純粋に、彼女の強さを認めていた。
そんな事を考えていたら、しだいに夢への恐怖は消えていた。

私だって、戦えるよね。

疲れた体が望むように、彼女も眠った。
517シンデレラに憧れて:02/10/25 00:10 ID:telEACr2



本当なの?圭ちゃん!?
私たちに命に関わる災害が降り注ぐって?
嘘だぁ…根拠がないよ!

あんなおじいちゃんの言ってる事なんて適当だって!
…本当なの?


518シンデレラに憧れて:02/10/25 00:13 ID:telEACr2

酷い。愛ちゃんがそんな夢を見ていたなんて…。
大丈夫。けど…まったく嫉妬して無いかって言われちゃうと…。
「酷い夢。あ…あのね、私が見た夢は、もっと違った夢だったの。」
泣き出してしまいそうな高橋に、紺野は優しく語り掛ける。
「私が見た夢は、おじいさんが草原で、‘気を付けろ’って言っていただけ
なの。だから、きっともうあんな夢は見ないよ。もう遅いし、寝よう?
大丈夫、きっと大丈夫!」
まったく筋の通っていない事を言ったのだが、話しただけで情緒不安定になって
いた高橋は、静かにうなずいた。
「うん、おやすみあさ美ちゃん。」
紺野は普段、活発でしっかりしている高橋のこんな姿は、
あまり見たくなかった。
だから、ちょっとだけ嘘をついてしまったのだ。
あんな事を言われたのは自分だけなのかもしれない。
紺野はなんだか、複雑な気持ちのまま目を閉じた。
519☆作品案内所Part.1☆:02/10/25 02:45 ID:GAD5tTAI

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>>513
静かに(笑)更新ありがとうございます。次々と眠りに就いた
メンバー達にこの後、何が起きるのでしょうか、楽しみです。
以後も、よろしくお願い致します。

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521名無し募集中。。。 :02/10/27 03:16 ID:8jq2UPe4
保全
522名無しの:02/10/27 18:38 ID:B1ySdXze
保全
523シンデレラに憧れて:02/10/27 23:57 ID:Ril0RxXm

夏休みの宿題が終わった。予想以上に早くできて、自分でも驚いた。
今年の夏休みには、変わった事が特になかった。
強いて言えば、モーニング娘。を好きになった事ぐらいか。
目標も無く、くだらない毎日だった。
この俺の頭じゃたいした高校はいけないし、小さいころからの夢もない。
特技もないし、やりたい事もない。
ああ、なんでここにいるんだろ。
これじゃあ死んでるのと変わらないんだろうなぁ。
俺って生きてる意味の無い人間だよなぁ。
ふと、買ってしまった写真集を見る。
かわいいなぁ…。
524シンデレラに憧れて:02/10/28 00:01 ID:dqRFNpaq

あれから私たちのまわりには、何もありませんでした。
みんな変な夢も見なかったみたいで、普段通りの毎日でした。
いろいろな場所でコンサートして、エンジェルハーツも頑張って、
テレビの撮影もして…忙しいけど、楽しい毎日です。
けれど、なんだか様子が変なんです。
飯田さんを筆頭に、安倍さん、矢口さん、保田さん。
4人が、なんだか必要以上に色々…というかすべてに
敏感な感じなんです。うまく伝えられないけど…。
ただそんな仕草も、ゆっくりと少なくなっていきました。
後藤さんの卒業が近づいてきてるからです。多分。
実感が無いって後藤さんは言ってるけど、それはきっと
自分の気持ちをごまかしているだけなんです。
気づいたら、後藤さんが卒業するコンサートまであと数回。
そんな頃でした。
夏の終わりに、事件は起きたんです。
525シンデレラに憧れて:02/10/28 00:05 ID:dqRFNpaq

いつものように自転車で、町の中心へ向かう。
特にあてもないが、家にいても俺はろくな事をしないのだ。
そして、家にいてもろくな事をしない!と自分で自分に言い聞かせてる事も
気がついていた。
そう、今日はあそこでコンサートが開かれる。
俺の家から町の中心を抜けて、ずーっと行ったところ。
あそこに…来るんだ。あの人達は…。
今はまだ、朝日が昇ってくるくらいの時間。
俺は一体何をしているんだろう。
526☆作品案内所Part.1☆:02/10/28 01:44 ID:RzWOeGrE

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>>525
更新、本当にありがとうございます。う〜む、いよいよか!
そういう感じですね。一体どうなるんでしょう。ワクワクします。
以後も、よろしくお願い致します。

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528名無し募集中。。。 :02/10/31 03:04 ID:vklKAKMy
保全
529名無しの:02/10/31 21:41 ID:F7hZOewd
>>525
更新お疲れ様です。
530紺のの:02/10/31 21:43 ID:qsrQhld4
おれ、紺野どこがいいかわかんね
531名無し:02/11/02 00:41 ID:GCL/c+am
保全
532名無しの:02/11/03 11:14 ID:xdYihXjV
保全
533名無し募集中。。。:02/11/05 01:29 ID:YSCTRFm9
保全
534名無し募集中。。。:02/11/06 16:20 ID:7fsxABES
hozen
535ななしの:02/11/06 23:43 ID:hvDmGxRz
保全
536川o・-・):02/11/07 05:59 ID:pLGqOgd/
>>530
全部
537名無し募集中。。。:02/11/08 00:38 ID:ERITZTRZ
保全
538名無し募集中。。。:02/11/08 19:09 ID:eeWqIV15
保全
539シンデレラに憧れて:02/11/09 18:04 ID:7sbXp8nQ
紺野はまだ早い時間に起きてしまった。悪夢を見たわけでも無く、今日のコンサートで
緊張してるわけでも無い。
昨日の夜、ホテルで保田と矢口の会話を聞いていなければ、こんな時間に起きる事はなかったのだろう。昨日の夜更けだった…


「ねえ圭ちゃん、最近は誰も夢を見てないのかなぁ?」
「みたいだねぇー。誰もあの話をぶりかえさないしね。」
「でも圭ちゃんにむかって言った、おじいちゃんの言葉が正しいなら…。」
「うん、そろそろ起きてもおかしくないかも…。」
「…明日大丈夫かな?」
「矢口も感じる?なんか…うまく言えないけど…。」
「…うん、気のせいだと良いけど…。」
「…何もないと良いね。」
そろそろ?どういう意味?待って矢口さん、保田さん!
心の中ではこう叫んでいるのだが、声に出なかった。
急いで自販機に駆け寄った時には,二人はすでにその場にいなかった。


同じ夢を、今さっき見ていた。カーテンの間から漏れる朝日が、紺野を照らしている。
「胸騒ぎがする…。」
隣では新垣が寝息をたてている。今の独り言は聞かれてないようだ。
鳥のさえずりが聞こえる。
起きる時間にはまだ早いので、もう一度寝る事にした。
540シンデレラに憧れて:02/11/09 18:06 ID:7sbXp8nQ

人通りが、ゆっくりと多くなって行く。
何をしていた訳でも無い。流れていく町と時間を、ゆっくりと見ていた。
気づいた時には、自転車を路上放置して、ふらふら歩いていた。
人は感じようとしなければ、感じられないのだと思う。
気づかなければ、一生気づかない事もあるんだろう。
何があったわけでもない。
ただ、自転車のスピードだと気づかない事がある気がして…。
ゆっくり歩くからこそ、見えるものがあると思う。
俺の中で、何かが変わっていく気がする。
何かを感じている。…何も無いのだけど。
ふと顔をあげるて見ると、信号が赤から青に変わった。車が動きだして行く。
ガードレールにもたれていた体をゆっくり起こす。

541シンデレラに憧れて:02/11/09 18:10 ID:7sbXp8nQ





回り出す歯車。夏の終わりに見る夢。
悪夢であるが、喜びと未来を生む。
青になる歩行者信号。
いつものように渡る少年。
ふらふらと歩く赤ん坊。
きちんと手をつないでやらない母親。
それなりのスピードで走るトラック。
その後ろには、有名な少女たち。

悲しみがそのすべてを引っ張っていく。
少年が運命の渦巻きを作っていく…。




542シンデレラに憧れて:02/11/09 18:14 ID:7sbXp8nQ



あーあの子まだちゃんと歩けて無いぞ。
お母さん、あんまり厳しい教育は良く無いと思うよ。
ほら、もっとしっかり手を握ってあげないと。
…やっぱり金髪のママって微妙だな。
あー転んじゃった!
あ、人形がひかれる!
おいおいシカトか?そこのおっさん!
おいママ!先行くなよおい…





いけない!そっちいったら駄目だ!危ない!








543シンデレラに憧れて:02/11/09 18:16 ID:7sbXp8nQ

人間とは、信じられない力を秘めていたりする。
少年の精神は一気に収縮して、そして膨張し、…爆発した。
少なくとも、少年にはそんな気がした。
少年は、すぐ行動に移っていた。5m程の距離をダイブして、一瞬の
うちに右手で赤ん坊を抱いた。しゃがんだまま、後ろを振り返る。
相手はトラックだった。
無駄だとわかっていたが、少年は横断歩道へ飛んだ。


…ぶつかる!


無我夢中で受け身をとったが、無駄だった。
少年は左肩から、トラックと衝突した。


キイイイイイイイイイー!バン!
544シンデレラに憧れて:02/11/09 18:17 ID:7sbXp8nQ

少年はまだ、一瞬の世界にいた。
右手の赤ん坊を、空中で横断歩道の通行人に投げつけた。
時間が止まったみたいだ。
少年の顔は笑っていなかったが、おもしろくて仕方なかった。
「あー、死ぬのかな(笑)」
少年は右肩から落下して、意識を失ってしまった。
545シンデレラに憧れて:02/11/09 18:20 ID:7sbXp8nQ


トラックの運転手は、突然の出来事に驚いて大声をあげた。
「うわーっ!」
トラックもたまったものではない。赤ん坊は見えなかった上に、少年がぶつかる
様を目の前で見てしまった。急ブレーキを踏んだが、間に合うわけが無い。
ハンドルを横にきったが、すでに少年はアスファルトに真っ赤な血を
流していた。
しかもその行為は、確実に現状を悪い方向へと導いた。
トラックは派手に転倒し、交差点の丘となった。


そこに2台の変わった車が追突してきた。


外から中が見えないようになっているガラス。
大きめの車体。
芸能人が乗っているのではないかと、誰もが勘付くような車だった。


ガアアアアーーーーン!ガシャン!ガッシャン!





546シンデレラに憧れて:02/11/09 18:22 ID:7sbXp8nQ


「ああああ〜!!!」
「あー、うるさいよ!どうしたのよっすぃー!」
モーニング娘。の中でも、1、2を争えるほどうるさい吉澤と矢口が、
車内の沈黙を破った。
「ちょっと叫んでみたくなっちゃった(笑)」
いつものようにヘラヘラ言う吉澤に、石川が文句を言う。
「もう、急に叫ばないでよよっすぃー。」
勿論吉澤は、石川の文句など聞いたりしない。
「石川さんは黙ってて下さい(笑)」
「何よそれぇー!(笑)」
二人の会話に、矢口は割り込む。
「あー、ほらほら、二人がうるさいから、圭ちゃんがつり目になっちゃった。」
「これは元々ですー!(怒)」
吉澤が叫んだだけで、一気にうるさくなった。
女ばかりのバスなんて、そんなものなのだろう。
そんな中で、後藤は一人微笑していた。
みんなの会話を聞きながら、胸騒ぎと戦いながら。
朝からずっと、胸騒ぎが絶えないのだ。
数分後に、その理由がわかった時には、すでに手後れだったが。
547シンデレラに憧れて:02/11/09 18:24 ID:7sbXp8nQ


紺野の異常なまでのハイテンションは、いつのまにか終わっていた。
辻の持っていたお菓子を食べ終わった後、すぐにうとうとし始めた。
さっきまでの空気とは正反対の空気が、バスの中に充満する。
ここの全員は、静かに自分の世界に入っていった。
そんな時だった。前の年上メンバーが乗っている車が、派手な音をたてる。



ガアアアアーーーーン!ガシャン!



流石に紺野も目を覚ます。そして状況を把握しようとした。
しかし、覚醒したコンマ0、何秒後、紺野の体は、ぐったりとしていた。

ガッシャン!
548シンデレラに憧れている作者:02/11/09 18:27 ID:7sbXp8nQ
本当にすいません!>>540>>541の間に、この文章があります↓
549シンデレラに憧れて:02/11/09 18:28 ID:7sbXp8nQ


「今日のコンサートも完璧にやってみせる!」
なぜかハイテンションの紺野に、バスの全員はさっきから目が点になっていた。
「どうしたのあさみちゃん?なんか変なものでも食べたの?」
少しなまった声で、高橋はボケてみた。
「あさみちゃん最近食欲増してるみたいやしなぁ(笑)」
加護が続けていじる。しかし、まるで頭のネジがぶっ飛んだかのような
行動をする紺野には、大したダメージは与えられなかった。
「今日の私も完璧です!」
狭い車の中で両手を上げる。まるでスターを取ったマリオのようだ。
あまりにも変なので、小川は朝から一緒にいた新垣に、いつからこうなのか聞いてみた。
「ねえりさちゃん、いつからあさみちゃんこんな風なの…?」
「私が起きた時からずっと…(笑)」
「あさみちゃん本当にいつもよりおかしいよねぇ(笑)」
後ろで小声で会話している二人に、水を得た金魚のような紺野がかぶりつく。
「私は全然暗くない!」
「そんな事一言も…(笑)」
新垣のつっこみは、紺野の耳には全く入らなかった。
「あ、ののちゃん、そのお菓子おいしそう!(はあと)」
550☆作品案内所Part.1☆:02/11/09 19:30 ID:7BW34gpd

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552名無し募集中。。。 :02/11/09 19:33 ID:7BW34gpd
>>548
更新、本当にありがとうございます。凄いですね、大変ですね、言葉が
思いつきません。どうなるんでしょうか。先の展開が心配です。
以後も、よろしくお願い致します。

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553名無し募集中。。。:02/11/10 01:49 ID:4OjAxVV4
更新キターーーーーーーーーーーーーーーー!(^o^)/
すげーイイ!
554名無しの:02/11/11 19:29 ID:bhgIFtdo
保全
555名無し募集中。。。:02/11/13 21:45 ID:KC58DRSE
更新期待。
556名無し募集中。。。 :02/11/15 04:34 ID:SoS4l2h7
保全
557名無しの:02/11/15 22:13 ID:aD8p2i5w
保全
558名無し募集中。。。 :02/11/16 20:17 ID:jX+BQ1j8
保全
559名無し募集中。。。:02/11/17 15:57 ID:hzyddIYc
保全
560sage:02/11/19 02:14 ID:LGXcexEd
hozem
561名無し募集中。。。:02/11/20 01:13 ID:9tBgllgu
保全
562名無しの:02/11/21 19:13 ID:TOYlkCHY
保全
563名無し作者。。。:02/11/21 22:19 ID:tyFPWFPh
思うんだけど、「更新期待」って書くだけより、
感想や思ったことを書いた方が絶対に
作者さんはやる気出ると思うよ。

感想ついてるかなと思って見ると保全ばっかだったりすると
結構へこむし。
>>553みたいなのでもいいから。
564名無し募集中。。。:02/11/23 14:52 ID:B62pBkFU
初めて見たけど
シンデレラに憧れては良かったです。
565シンデレラに憧れて:02/11/24 21:04 ID:qxC9XymK


高橋は、ここがどこか思い出そうとしていた。
しかし、さっきまで自分が何をしていたのかさえ思い出せない。
気がついた時には、とても広い草原に、ぽつんと一人立っていたのだ。
「どこかで見たことある気がする…。」
気を抜くと、自分が誰かも忘れてしまいそうだ。
そんな感覚と戦いながら、彼女は今から何をするべきか考えていた。
遠くのほうに、一本の木が小さくみえる。
きっと、草しかないから見えるのだろう。
よく見てみると、すぐそこに草のないところがある。
アスファルトで舗装されてないが、平らで奇麗な道だ。
なんとなく、あの木まで続いてる気がする。
とりあえず、高橋はあそこまで歩こうと決めた。

566シンデレラに憧れて:02/11/24 21:13 ID:qxC9XymK


後藤は、やっとここがどこなのか思い出した。
少し前に見た、夢の世界。それを思い出した瞬間に、今日はコンサートの日だと
いう事や、自分、そしてメンバー達は、事故にあったのだという事を思い出した。
やはり、ここは天国なのだろうか。
色々な事を思い出すに連れて、周りの世界がはっきりと見えてきた。
周りに気を配る余裕が無いという事では無く、まるで視力が落ちたかのような
感覚に襲われていたのだ。
遠くに、一本の木が見える。いや…よく見ると、さらにむこうにもう一本。
自分がもたれている木の他に、まだ木がある。
もしかしたら、みんな木の下にいるのかもしれない。
彼女は目を覚ました時、この大きな木の下にもたれ、座っていた。

(歩いてみようかな…。)

しかし、そこまで考えた時、後藤はさらに新しい事に気がついた。
「体が、動かない!(苦笑)」
さあ、歩こうと思った瞬間、確かに脳から命令が出ていた。
ただ、酷い疲れのようなもので、首から下が動かないので無意味だった。

567シンデレラに憧れて:02/11/24 21:19 ID:qxC9XymK


石川は、自分が誰なのかを忘れる所だった。
まわりはすべて緑色で、誰もいない。
何も考えられない。
心の奥底から出てくる、自分の叫び声が聞こえる。
(助けて!誰か!お父さん!お母さん!)
「助…けて…誰か?誰?お父さん、お母さん…誰?」
わからなくなっていく。何もかも忘れていく気がする。
(助けて!みんな!)
「みんな?…みんなって誰?」
みんなと口にした時だった。彼女の脳裏にある景色が浮かぶ。
(人がいっぱい…私たちを見てる…。光ってる。何か…言ってる?
ガヤガヤ!わー!チャーミー!ワー!石川ー!梨華ちゃんー!わー!
私…梨華?石川…チャーミーみんな…石川梨華…みんな!?)
「みんなー!!!」
石川はそう叫んだと同時に、目を大きく広げた。
そして視界の緑が草である事に気づいた。
世界に焦点が合い、草原にいる事がわかった。
「モーニング娘。のみんな…」
石川は、自分がメンバーに助けを求めていた事に気づき、
そして周りに誰もいない事に気づいた。
「みんな…どこ?」
そして自分が誰なのかを思い出した。

568シンデレラに憧れている作者:02/11/24 21:37 ID:qxC9XymK
>>563
ありがとうございます。
感想がなくても頑張って書いていくので、大丈夫です。
ありがとうございますw

>>564
ありがとうございます。
文章、ちょっと読みづらくないですか?
僕は少し自分の能力に落胆しています。


すいません。
日々の生活がとても忙しくて、次の更新までまた間が開くとおもいます。
話は頭の中で完結しているのですが、文章に直すのが大変で…。
ごめんなさい。次から多分連続で、大量更新します。
569名無し募集中。。。 :02/11/24 21:46 ID:A9If/A0R
更新に立ち会えるとは!!これからも頑張って下さいね。
570☆作品案内所Part.1☆:02/11/24 23:59 ID:t3HzCHcl

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572名無し募集中。。。 :02/11/25 00:01 ID:X8lUYpJh
>>568
お忙しい中の更新、いつも本当にありがとうございます。
少しだけ感想を述べますと、作者さんの文章は最初の頃から見て
読みやすくなったように思います。こういう言い方は
やはり失礼だったでしょうか。ごめんなさい(笑)。
大量更新、楽しみです。以後も、よろしくお願い致します。

※上の作品案内が、リンクしてなかった時はこれをお使い下さい。
http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1027866988/570-571n
573名無し募集中。。。:02/11/25 01:41 ID:fL+pCxlc
ひさしぶりの更新キターーーーーー!(^o^)/
これからもがんばって!
574ななしの:02/11/27 19:18 ID:OFvSBEp6
保全
575名無し:02/11/30 17:35 ID:FD4+Uj4y
保全
576sage:02/12/01 22:24 ID:rcGnuCOo
577ななしの:02/12/03 23:20 ID:BOw4w6oz
保全
578sage:02/12/05 00:55 ID:XOzIiUT6
ho
579名無し募集中。。。:02/12/06 12:28 ID:BptyDxUc
580age:02/12/07 15:28 ID:hxoGtR25
保全
581名無し募集中。。。 :02/12/08 16:05 ID:XNdth+2X
hozen
582短編いきます:02/12/08 16:33 ID:bxjFSVW1
新曲ミーティングで

つんく「次の新曲のセンターは5期メンバーから一人決める。誰にするかは一週間後に決める。
    一週間お前ら4人のアピールを見せてもらうで〜。以上!」
--------------------------------------------------------------------------------
矢口「何でだよ。チッ!どうせ高橋だろ。帰ろ帰ろ」
(1期〜4期帰る)
小川「何か凄い事になっちゃったね〜」
紺野「そうだよね〜」
高橋「何であんたらそんな和んでんの?今日からお互いライバルやからうちと口きかんといて」
新垣「……(ニヤリ)」
583短編いきます:02/12/08 16:33 ID:bxjFSVW1
1週間後
つんく「次のセンターは紺野!」
全員「エッ???」
紺野「どうしてですか?何もしてないのに」
高橋「そうです!納得いきません!」
つんく「そうやな。理由言わなあかんな。まずは高橋!」
高橋「ハイ!」
つんく「お前俺にコビ売ってどないすんねん。そんなんに騙されんで〜
    それともう少し協調性を持とうな」
高橋「ハイ…(ちくしょ〜あさ美め〜…)」
つんく「次に小川!」
小川「ハイ!」
つんく「お前、一週間オレを避けまくってたやろ?そんな自信ないことでどうするんや!
    娘。加入当時を思い出せ!」
小川「ハイ…」
つんく「新垣!」
新垣「私頑張りました。何がいけなかったんですか?」
つんく「頑張った?ふざけるな!お前オレに裏金渡すとはどういうこっちゃ!
    お前はパート無し、立ち位置も一番後ろや!!
    金で信頼は買われんのやで…」
新垣「そんな!!」
584短編いきます:02/12/08 16:34 ID:bxjFSVW1
つんく「そして紺野!」
紺野「あの、、、私は歌も愛ちゃんほど上手くないし、ダンスだって…」
つんく「そうだ。確かにお前は高橋ほど歌が上手いわけでもない。イヤ、むしろ下手な部類に入るかもな。
    それに、小川のようにキレのあるダンスが出来るわけでもない。
    新垣のような強いコネも持っとらん。
    でも、お前は誰にも負けない純粋さがある。
    センター云々でなく、今自分に出来ることを一生懸命やる。
    この一週間見せてもらってそれが出来てたのはお前だけや。センターやれるよな!」
紺野「ハイ!!」
つんく「よっしゃ〜! じゃぁ目標言うてみい紺野!」
紺野「…オリコン10位以内で…」
つんく「・・・・・」
585お知らせ:02/12/08 16:35 ID:CWPrbfCO
  http://japan.pinkserver.com/eroking
モロみえ ♪   モロみえ ♪   モロみえ ♪  モロみえ ♪
  ∧_∧   ∧_∧    ∧_∧   ∧_∧     ∧_∧    (⌒)(⌒)
 ( ・∀・)  ( ・∀・)   ( ・∀・)  (  ・∀)    (∀・  ) 彡│ || |
⊂ ⊂  )  ( U  つ  ⊂__へ つ  ( ○  つ   ⊂ ○ )   (∧_∧⊃
 < < <    ) ) )     (_)|   \\ \   / //    ( ・∀・)
 (_(_)  (__)_)    彡(__)   (_(__)  (_(_)     ∪
586名無し募集中。。。:02/12/08 17:42 ID:sj1eG/iZ
>>582〜584
すごく笑えました。
587シンデレラに憧れて:02/12/08 23:54 ID:lpeKOC7l

「嫌!まだ死ぬなんて嫌や!」
加護は、木にむかってひたすら走っていた。
寒い。まるで真冬のような体感温度に、彼女は泣きそうになっていた。
「ののは…みんなはどこやねん!」
全力で走っているのに、疲れないうえに暖まらない。
「ここは…どこや!」
寒さと寂しさで涙が出てくる。視界が悪くなったせいで、小石につまずいて
転んでしまった。
「痛い…。」
痛みと寒さ、寂しさ、そして、自分がなくなっていくような感覚が、
彼女を追いつめた。
「…みんなぁ…えっく…」
地面に座り込んだまま、彼女は泣いてしまった。


しかし、すぐ様立ち上がり、泣きながら走りだした。
「絶対、誰かおる!」
彼女は不安と戦いながら、ひたすら走っていった。
588シンデレラに憧れて:02/12/08 23:57 ID:lpeKOC7l


保田と矢口は、二人一緒に歩いていた。
二人は、お互いに違う道から歩いてきた。
そして数分前、はるか後方に見えるあの木の下で逢った。
まるで、彼女たちの人生のように。
そう、一度木の下で逢えば、他にも木の下に誰かいると思うだろう。
むこうに何本かの、似たような木が見える。
そこに誰かいるような気がして、二人はもくもくと歩いていた。
「矢口…。」
「何?圭ちゃん?」
「私たちってやっぱ死んだのかな…。」
「うん…そんな気もする。」
「おじいちゃんが言ってた事、当たったね…。」
「…うん。おじいちゃんは神様か何かなのかな…。」
「私たちだけかな…。
みんないて欲しいような、欲しくないような…。」
「うん…。」
もうすぐ、二人は一本目の木に着く。
二人はほとんど会話をしなかった。

589シンデレラに憧れて:02/12/09 00:00 ID:xPaJklgo


紺野は、歩きながら色々な事を考えていた。
ここは夢で見た場所だという事。そして、夢に関係があるという事。
もしかしたら、自分は死んだかもしれない事。
他のみんなが、ここにいるかもしれない事。
あのおじいさんが、鍵を握っているという事。
その結果出た結論は、これだけじゃ何もわからないという事。
彼女は、きっとみんな木の下にいると思った。
人間は、多分、この状況ではあそこにいくしかないからだ。
どこか高い土地が近くにあれば別だが、そんなものはどこにもない。
何よりも、道は木へとしか進んでない。
絶対とは言えないが、信じるしかない。
発狂しそうな自分がいる事には気づいている。
しかし、紺野は必死になりながらそれを押さえた。
自分に負けたら、自分を失う。
そんな気がしていた。

590シンデレラに憧れている作者:02/12/09 00:02 ID:xPaJklgo
…大量?w
591☆作品案内所Part.1☆ :02/12/09 01:34 ID:T9g7g1Dq

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◎短  編
   1.>>582-584


>>584
短編も大歓迎です、ありがとうございます。「短編1」とさせて頂きます。
面白いお話、これからも期待します。
尚、ageで書き込みますと、このようにお知らせが来たりしますので
sageで、よろしくお願い致します(笑)。

>>590
大量更新では無くても、もちろん構いません(笑)。いつも本当に
ありがとうございます。みんな、これから一体どうなるのでしょうか。
誰と出会って、その後は・・・続きが早く読みたいです。
以後も、よろしくお願い致します。

※この作品案内が、リンクしてなかった時はこれをお使い下さい。
http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1027866988/591-593n
594名無し募集中。。。:02/12/10 19:39 ID:eueH155U
大量更新キターーーーーーーーーーーーーーー!(^o^)/
595シンデレラに憧れて:02/12/11 23:48 ID:xyot+EvJ


保田と矢口は、お互い黙ったまま、一本目の木に着いた。
そこには、奇麗な茶色の髪をした少女が座っていた。
「ごっつあん!」
矢口は思わず、駆け寄って抱きしめた。
「うわ、何!?やぐっつあん!?」
それに続けて、保田も二人を抱きしめる。
「後藤〜!あ〜!」
「ちょっとちょっと二人とも!」
二人に抱擁された後藤は、流石に窮屈なので振り払った。
「もう、二人とも無事だった…。」
この現状が無事と言えるのかと思い、後藤の声は小さくなった。
矢口は後藤の言葉にうつむき、二人に問い掛ける。
「私たち…無事…なのかな?」
さきほどまでと同じ沈黙が、三人に訪れる。
この沈黙を破ったのは、後藤だった。
「何か…考えてもわかんないよ。死んでるなら、きっと天使さんたちが
こっちだよー!とか言ってくれると思うし。」
後藤の能天気な答えに、保田は少し突っ込んだ。
「でも、天国じゃないなら、ここは一体どこ?…。」
暗い空気が三人を飲み込もうとした時だった。
後藤と再会して持ち前の明るさが戻ってきた矢口が、声を張り上げた。
「よーし、わかんないから、ここではないどこかへ行こう!!」
そんな矢口を見て、二人は微笑んでいた。
ミニモニの時のテンションに近いものがあるな、と。
保田は、矢口にはやはりミニモニは似合っていると、心の中で呟いていた。
三人は、次の木のへ、ゆっくりと歩いていく。
希望と絶望の狭間で。

596シンデレラに憧れて:02/12/11 23:51 ID:xyot+EvJ


近づいてくるサイレンの音。
泣きながら、自分の子どもを抱きしめる母親。
大量の血を流し、アスファルトの上で動かない少年。
人が…集まってくる…。
飯田は、今自分がどんな状況にいるかわからなかった。
わかりたくないだけかもしれない。
吉澤と辻は、車の中からメンバーを運びだしていた。
自分の意志で車から出てきたのは、安倍、辻、吉澤、新垣、そして飯田の5人だった。
あとの8人は…これ以上何かを考えると、自分は壊れてしまう。
飯田は今、自分がどんな状態なのか気づいていた。
新垣と安倍が、隣で絶句したまま突っ立っている。
二人も今、自分と同じ状況なのだろう。
597シンデレラに憧れて:02/12/11 23:52 ID:xyot+EvJ



…何も考えたくない。何も言わないで…。


598シンデレラに憧れて:02/12/11 23:53 ID:xyot+EvJ


とりあえず、全員を運び出した時だった。
ついに新垣が、ぽつりと言葉を発した。
「みんな…嘘だ!嘘だよね!!死んじゃったりしてないよね。」
この言葉に、辻と安倍も次々とメンバーに話かける。
「あいぼん!寝たふりは良いから、起きてよ!!ねえ…ののに何か言ってよ!」
「そうだよ、早くなっちーって抱き着いてきてよ!ねえ矢口もほら!」
返事は、勿論なかった。
二人の一方的な会話を聞きながら、吉澤は加護の手首を調べてみる。
(脈は…ある。まだ死んでないのかな…。みんな酷いケガはしてないみたいなのに…
でも…なんでみんな起きないの…?外からじゃ原因がわからないケガ…?)
そう、どこから見ても、意識の無いメンバーに派手な外傷は無い。
まるで童話の、眠り姫のようだ。
(まさか…植物人間……嘘だ!そんな…)
飯田に話し掛けようと、彼女の方へ目をやる。
飯田はいつものように、激しく交信していた。
それだけなら、いつもと変わりはなかった。
しかし、辻が安倍の異変に気づく。
「ああ!安倍さん!どうしたの!?眠いの?」
焦点が合わぬ目を開けたまま、安部が辻にもたれかかっていた。
吉澤の混乱は、ピークに達しそうになった。

599☆作品案内所Part.1☆ :02/12/12 01:57 ID:Bqze6lmn

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>>598
いつも本当にありがとうございます。スゲイですね。
口調が変っちゃいますよ。大変な場面であります。
以後も、よろしくお願い致します。

※この作品案内が、リンクしてなかった時はこれをお使い下さい。
http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1027866988/599-601n
602ななし:02/12/13 19:35 ID:EzUn29r2
保全
603ご注意下さい!:02/12/16 01:45 ID:tVARtPsU
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出ませんので、1書き込みごとにご注意下さい。
604名無し募集中。。。:02/12/18 21:40 ID:Hc5LBr/g
保全
605シンデレラに憧れて:02/12/20 23:27 ID:odlkYoWt


安部は夢を見ていた。
(声が…声が聞こえる…。)
「やっぱさー、後藤って凄いよねー。」
「そうそう、ゴマキが入るまではさー、なんか変な歌歌ってるグループ
だったよねー。」
「いや、今でもそうだし(笑)」
「あ、そっか(笑)でもやっぱ入って良くなったよねー!」
「それは絶対だねー!」
(女子高生くらいかな?)
安倍は不安定な意識の中で、誰かの声を聞いていた。
「最初からいたメンバーとかさー、感謝すべきだよね!」
「あの子がいなかったら、すぐいなくなってたよねー。」
(そんなの、そんなのわからないじゃん…。)
「てゆーかさ、とっととやめた方が良いやついっぱいいるじゃん?」
「あー、潮時だろってやつホント多すぎだよねー。」
(…酷い、何だよ!みんな頑張ってんだぞ!)
「そうそう、安部とかずっといるしさ、もう良いよね。」
「あー、あのお姫様気取りねー。」
(なっ…)
「ていうか普通さ、後藤の前にやめない?」
「ソロ?だって売れなきゃそんな事しないよー(笑)」
(…。)
「あ、そっか(笑)」
少女達の笑い声が、大きく、大きく響く。

606シンデレラに憧れて:02/12/20 23:28 ID:odlkYoWt





そりゃあ、私だって色々考えてるよ…。
ごっちんにセンター取られてしばらくはさ…。
わかってるよ。そんな事。
私は…。
私はいらない?
そんなの、わからない。
でも…。
何がいらないかなんて、誰にもわからないじゃん?
私を応援してくれている人は、きっとたくさんいる。
私は正しくないかもしれない…でも間違ってもない!
今までした事も、これからもずっと…。





607シンデレラに憧れて:02/12/20 23:33 ID:odlkYoWt



飯田は、安部と同じ夢を見ていた。
間違いないと、確信していた。
なぜなら、安部がそこにいるような感覚があるのだ。
さらにそれだけでは無い。安部の声が、ぼんやり聞こえていた。



608シンデレラに憧れて:02/12/20 23:34 ID:odlkYoWt



なっちが笑われている。
なっちがまるで、人気が無いみたいに。
そんな事、無いよ。きっと。
私の方が、いらないのかもしれない…。
モーニングに成りたての頃は良かったな…。
騒いで、目標もいっぱいあって…。
私はこれから、何をすれば良いんだろう。


答えなんか、無いよね。
知ってるよ。
だから私は、これからも自分がやりたい事をやるよ。
うん、そんなの、
地球が回ってるくらい当たり前だよね。


609シンデレラに憧れて:02/12/20 23:36 ID:odlkYoWt



さらに、気配のようなものを感じるのは、安部だけじゃない。
普段は空気と同じで、わからないメンバーの気配。
しかし、一度いなくなったかと思ったから、よくわかる。

矢口、圭ちゃん、ごっちん。
今、同じ夢を見てるでしょう?
どこにいるの??


610名無し募集中。。。:02/12/20 23:38 ID:OCkvIfhD
更新キターーーーーーーーーーーーーー!(^o^)/
これからも頑張って!
611シンデレラに憧れて:02/12/20 23:41 ID:odlkYoWt
保田が目を覚ましてから、既に数分が経っている。
不思議な夢を見た。今自分達はどんな状況かわからないが、確かに夢を見ていた。
眠る寸前まで、全く眠くなかったのに。
途中で三人は、同じように眠気に襲われて倒れた。
歩いていたにも関わらず、抑えきれない程の眠気で倒れたのだ。
何が何だかわからずに、彼女はぼーっとしていた。
「んんぅ…」
矢口が、やっと目を覚ました。
彼女は目を覚ましてすぐ、保田の方を見る。
きちんと目が開いていないせいか、矢口から変な威圧感を感じる。
「圭ちゃん、なっちの夢見た?」
「え、なっちの声がする夢だったよ。」
「う〜ん、やっぱり一緒の夢かぁ。」
「ふあ〜!」
二人の会話の途中で、後藤も目を覚ました。
「お、おはよーごっちん。なんか夢見なかった?」
聞くまでもないかと思っていたが、矢口は一応尋ねてみる。
「夢?うん、見てた。私とっても誉められてた(苦笑)」
612シンデレラに憧れて:02/12/20 23:44 ID:odlkYoWt


「やっぱり…。」
そう言いながら、矢口はすっと立ち上がる。
「私たち、誰かに夢を見せられてるんじゃない?」
矢口の強い眼差しが二人に答えを求めた。
「うん…。そうなのかな…。」
保田はうつむいたまま返事を返す。
「きっとそうだよ。どっかの悪いやつが、私たちに…。」
矢口の話に、途中で後藤が割り込んだ。
「でも、私たちは、確かに交通事故に遭った。…それは変わらないよね?」
矢口は、少し困った表情で後藤を見下ろす。
後藤は座ったまま、話を続けた。
「悪いやつって言うのは、おじいさん?」
「きっと…ね…。」
矢口は青い青い空を見上げて呟く。
613シンデレラに憧れて:02/12/20 23:45 ID:odlkYoWt

「私は、違う気がする。あの人は、気をつけろって言ってくれた。」
「でも、あんなに酷い夢を見せて…。」
「あの夢は、私たちをためした気がするんだ!…多分。」
自分の主張を押し通すために、後藤は強い口調で言った。
「でも!…」
矢口が反論しようとしていた時、黙って二人の会話を
聞いていた保田が、口を開いた。
「私も…そんな気がする。」
「なっ!…本当に?」
1対2である事がわかった矢口は、黙って座り込んだ。
普段なら沈黙が続く状況だが、後藤がすぐに話し始める。
「でも、確かにここは夢で見た場所だよね。」
「うん、だからきっと…。」
保田の話を、矢口が折った。
「おじいちゃんが関係してるのは間違いないよ!
よし、じゃーあ、座ってても始まらないから、歩こう!」
二人は元気な声につられて、ゆっくり立ち上がる。
結構歩いたのだが、全然疲れない事に、後藤は気付いた。


614☆作品案内所Part.1☆ :02/12/21 03:07 ID:yt+xyXHo

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>>613
更新いつも本当にありがとうございます。
物語はいよいよ佳境に入ってきた!?
謎のおじいちゃんの再登場が待ち遠しいです。
以後も、よろしくお願い致します。

※この作品案内が、リンクしてなかった時はこれをお使い下さい。
http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1027866988/614-616n
617シンデレラに憧れて:02/12/22 00:09 ID:UCB0j4t9



矢口と保田からしてみたら、三本目となる木の下で、二人の少女が出会った。
「あいぼん!」
「梨華ちゃん!!」
お団子頭の小さな少女は、優しく微笑む少女の胸へ飛び込んだ。
加護はもの凄いスピードで走ってきたらしく、石川の胸の中で荒い息をしている。
「あっれぇ、何か急に疲れちゃったぁ…。」
(さっきまで全然疲れてなかったのに…。変やなぁ…。)
さらに石川の胸から離れた後は、寒いと感じていた周りの空気が、
むしろ暖かいような気がした。
「あいぼん、大丈夫?寂しかった?」
石川に泣いている事を指摘されたので、慌てて涙を手で拭く。
そしてヒマワリのような、とびっきりの笑顔で石川に言う。
「ううん、もうじぇんじぇん大丈V!(ここでVサイン)」


618シンデレラに憧れて:02/12/22 00:15 ID:UCB0j4t9
石川が高い声のトーンで笑ったその時、石川には劣るが、
同じ高いトーンの声が、少し遠くから響いた。
「石川ー!、加護ー!」
二人ともその聞きなれた声に、大声で返事をする。
「矢口さーん!」
「こらこらー!別にこっち来なくて良い…ワップ!」
同時に二人に抱き着かれ、矢口は倒れそうになる。
さらに後ろから保田も抱きついてきて、何だか大変な事になってしまった。
「あ〜、ぐるじいー!助けてごっちん〜。」
そんな矢口を見ても、後藤はクスクスと笑っているだけだった。
後藤が笑っているのを確認した加護は、矢口に唇を近づける。
「あー、こら加護、キスはやめろキスは!(笑)
あーーー圭ちゃんはもっと駄目だってばぁーーーーーー!(恐怖)」
保田もなぜか調子に乗り、矢口に接吻をせまる。
「そんなに拒絶しなくても良いじゃん矢口ぃ。」
「そりゃあ保田さんのキスは誰でも逃げますよ(笑)」
凄く笑顔でそういった石川が、矢口から離れると
「何〜?」
と言いながら、保田も矢口から離れて、石川を睨みつけた。
石川は凄い。
次の石川の行動で、保田は戦意を失ってしまった。
「コワーイ(ハート)」←ここでポーズ!
「…。(ガクッ!)」
保田のテンションは、一気に下がった。


619シンデレラに憧れて:02/12/22 00:21 ID:UCB0j4t9



石川と保田が矢口から離れ、だいぶ自由になった矢口は、加護に話し掛ける。
「ほーら加護ちゃん、いつまでもくっついてない!」
優しく離れるように言った矢口に、加護はまっすぐな瞳で見つめながら、問い掛けた。
「ねえ、ここどこ?」
この加護の問いに、誰も答える事ができなかった。
しばらくの間、全員が黙る。
加護は依然矢口を見つめたままだったので、矢口はゆっくり口を開いた。
「多分ね…。私たちは夢を見てると思うんだ。」
「夢?」
加護はよくわからないといった表情で、矢口を見つめている。
「でも、みんな交通事故に遭ったんだよねぇ。」
といって矢口は笑った。
「私たちも、よくわかんないんだ…。」
まるで何かを諦めたような顔をする矢口に、今度は石川が話しかける。
「あの…もしかしてここにいるのは、夢を見たメンバーじゃないんですか?」
加護は、また同じ単語を繰り返した。
「夢?」
そして案の定、よくわからないといった表情で、石川を見る。


620シンデレラに憧れて:02/12/22 00:22 ID:UCB0j4t9


石川が加護に説明をする前に、今度は保田が話し始めた。
「でも、加護は夢を見なかったんじゃなかった?」
加護は保田が話している間に、少し前にみんなが見た悪夢の事を思いだした。
そして保田と石川に問い掛ける。
「わかった!草原のおじいさんの夢?」
答えを返してきたのは矢口だった。
「そうそう、正解!よく覚えてたね。」
加護はそれを聞いて、驚いた表情になる。そして、みんなに黙っていた事を
伝えた。
「その夢、実はうちも見た…。」
一番早い反応をしたのは保田だった。
「なっ…じゃあ間違いなく…。」
「夢を見たメンバーしかここにはいない…。」
保田の言葉に、矢口が付け足す。
そして石川が、残りのメンバーを数えた。
「という事は、高橋、紺野、小川がどっかにいる…。」


621シンデレラに憧れて:02/12/22 00:23 ID:UCB0j4t9


後藤は全員の話を聞きながら、自分たちがこれから進むであろう一本道を見つめる。
独特の輝きを持った瞳は動かないまま、全員に話し掛けた。
「残りの木は一本。私達は、オーディションの順番に逢ってるよね?」
「あ…。」
保田がぼそっと呟いた。
「じゃあ、あの木の下に五期メンがいる!?」
矢口が大きめの声量で話す。
「よし、じゃあ三人を探しにいこーう!」
矢口以上の大声で叫んだのは、加護だった。
そして一人スキップしていく。
「早く…早く!」
「おいおい待てよ!」
矢口はしょうがないと言った感じで、加護の方へ歩いていく。

誰も三人を見つけた後、どうするか言わなかった。


622シンデレラに憧れている作者:02/12/22 00:26 ID:UCB0j4t9
連続更新しちゃいました。お話は佳境に入りつつありますね〜。
623☆作品案内所Part.1☆:02/12/22 02:17 ID:qcawQYzG

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>>622
続けて更新、本当にありがとうございます。
とても面白いです。作品にモー娘。本人たちが登場しているような
気さえします。以後も、よろしくお願い致します。

※この作品案内が、リンクしてなかった時はこれをお使い下さい。
http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1027866988/623-625n
626シンデレラに憧れて:02/12/22 21:14 ID:UCB0j4t9


「きっとみんな大丈夫。」
飯田は交信を終えて、最初にこう言った。
「なぜですか?」
吉澤が間髪いれずに聞いてくる。
「え?…うーん、理由は無いけど。」
ガードレールにもたれさせておいた安倍も、目を覚ましたらしい。
「大丈夫…なのかな?なんか…そんな気はするけど。」
何かを考えながらといった表情のまま、安部はゆっくり言った。
先ほど急に倒れた安部に、心配そうに新垣が言う。
「安倍さん、大丈夫なんですか?」
「ああ、なっちは全然大丈夫!」
明るく、眩しいくらいの笑顔で、安部は元気に答えた。

運転手やマネージャーたちは、必死に警察に何かを話している。
人が、どんどん集まってくる。
じっとしたまま、動かない少年。
飯田は、不安だった。
この事件は、報道されて良いものなのか。

627シンデレラに憧れている作者:02/12/22 21:26 ID:UCB0j4t9
物語がここから、一気に進んでいきます。

毎回作品をまとめて、さらに感想書いて下さる方には、心から感謝しています。
これから毎日、しかも一日に数回更新すると思うのですが、他の作者さんたちが
書かないのであれば、毎回まとめなくても良いと思うのですが、どうでしょう?
まとめるのが負担であれば、少し休憩してもらって良いですよ。

年内に終わらせる気なので、もう少し、付き合って下さい。
628シンデレラに憧れている作者:02/12/22 23:13 ID:UCB0j4t9
続けて更新してしまいます。
629シンデレラに憧れて:02/12/22 23:15 ID:UCB0j4t9



私が一番乗りで、木に着きました。
誰かいるかと思ったのに、誰もいません。
泣いてしまう直前でした。
浮かない顔をした天使が、私の前に現われたんです。
ストパーのかかった、奇麗な髪。
愛らしい、くりっとした瞳。
見間違える訳ありません。
「愛ちゃん!」
「あさみ…ちゃん?」
私は全速力で走っていき、思いっきり飛びつきました。

630シンデレラに憧れて:02/12/22 23:16 ID:UCB0j4t9

紺野は抱き着いたまま、高橋に話し掛ける。
「愛ちゃんも、ここにいたんだぁ。」
「うん、でも…ここはどこ?」
高橋は寝起きのような表情をくずすことなく、紺野に問い掛ける。
「え?…それは、私もよくわかんないけど…。」
紺野はそう言うと、高橋からゆっくり離れた。
暗い表情をしている紺野に、高橋はスグに次の質問をする。
「私たちって、今まで何してた?」
「え?…私、たちは…交通事故にあって……。」
紺野がゆっくりそう言うと、高橋は右手で頭を軽く押さえ、
何かを思い出す仕草をする。
そして、頭の中の何かがしっかりとつながった。
高橋が顔を上げた時、彼女の目ははっきりと開いていた。
「思い出した…。私たち移動中に事故にあったんだ!」
「うん…。」
紺野は力なく答える。
そう、それが現実なのだ。
変えられない現実。
「もしかして、ここは天国?」
目をパチパチさせて、周りを見渡す高橋。
「でも、見た事ある気がする…。」
ちょっととボケた話し方をする高橋に、紺野ははっきりと言った。
「きっと、夢で見た場所だと思う。」
「あー!」
高橋はなまった声で、大きく頷いた。
二人がそんな事を話していた時、一番不安定な精神を持った少女が、
ゆっくりと近づいてきた。

631シンデレラに憧れて:02/12/22 23:20 ID:UCB0j4t9


「まこっちゃん!」
高橋が大声で呼びかけるが、まるで無反応な小川。
ゆっくりと重い足取りで、木に近づいてくる様子は、明らかに変だ。
そして高橋の呼びかけに全く反応しなかった。
まるで、二人がそこにいる事に気付いてないような素振りだ。
「まこっ…ちゃん?」
紺野も呼びかけてみるが、無駄だった。
小川は、何かに操られている雰囲気をかもし出している。
(まこっちゃんもしかして、気を失ってる…?)
紺野は、自我が崩壊するような感覚を思い出す。
(きっと…そうだ…。)
紺野が小川の肩に手をかけようとした時、高橋が凄い勢いで先に小川の肩を掴んだ。
632シンデレラに憧れて:02/12/22 23:21 ID:UCB0j4t9

「…!」
小川の口が開いたが、何も言葉は発していない。
高橋は肩に置いた両手で、小川を揺さぶる。
「どうしたの?ねぇ!返事してよ!!」
そう高橋が言った瞬間、
小川は目を閉じて、高橋にもたれかかってきた。
「うわ…まこっちゃん?」
高橋は慌てて抱き留める。完全に力が抜けているようだ。
さらに、困った顔をして小川を支えている高橋にも、異変が起きた。
「…眠い…。」
(ええ!?)
高橋は小川を抱いたまま、後ろへと無防備に倒れていく。
紺野は急な事で驚き、小川とそれを支える高橋を全力で支えた。
そしてゆっくり、丁寧に二人を草むらに寝かせる。
二人とも寝顔が可愛いなとか考えていた時だった。
紺野も信じられない眠気に襲われた。


633シンデレラに憧れて:02/12/22 23:22 ID:UCB0j4t9





輝いているあの人にも、見えない涙がある。




634シンデレラに憧れて:02/12/22 23:23 ID:UCB0j4t9



私は、知ってる。
私じゃ駄目なんだ。あさみちゃんや愛ちゃんみたいにはなれない。
先輩たちには絶対おいつけない。
理沙ちゃんみたいに、私は強くない。
愛ちゃんみたいに、たくさんの人気はない。
あさみちゃんみたいに、おもしろくもない。

私も最初はそれなりのスタートを切ったのに、今じゃみんなにおいていかれて…


635シンデレラに憧れて:02/12/22 23:24 ID:UCB0j4t9


ぴちょっ!
頬に冷たい水滴が当たり、ゆっくり瞼を開ける。
辺りはまるで、黒い布を被されたように暗い。
どこかに壁があるのかもしれないが、人の目では確認できない。
紺野はゆっくり立ち上がってみるが、何も変わらない。
何も見えない。自分が誰なのかもわからない。
今わかる事は、自分の足元に足場があると言う事。
自分が寝ていただけの。
紺野は小さく震えながら、安定しているのかわからない足場に座り込んだ。
「もう…イヤだよ…。」
紺野の小さな呟きは、何も考えずに座り込んでいた高橋の耳に届いた。
「あさみちゃん!!」
紺野の耳に、先ほどまで一緒にいた少女の声が届く。
高橋の声が聞こえたおかげで、ここに壁がある事がわかった。
音が跳ね返ってくるのが確認できた。
勿論わかった事はそれだけじゃない。
高橋は、すぐそこにいる。
紺野は自分の頬に流れていた、先ほどとは別の水滴を手で拭い、
大声で返事をした。
「愛ちゃん、こっちこっち!」
636シンデレラに憧れて:02/12/22 23:25 ID:UCB0j4t9

「こっちって、言われても、見えなくて恐いよ〜!」
「えっと…じゃあ歌って!私も歌うから!」
「え…じゃあお母さんが好きな…」
「私もわかる歌にして!(笑)」
「えーっと…」

Do it! Now あなたが持ってる未来行きの切符
夢は叶うよ絶対叶うから
行こう…

(あ、壁がここに…。)
紺野が歌いながら、色んなほうをむいてみると、すぐそこに
壁がある事を発見した。
おそるおそる手を伸ばしてみる。
(…でっぱり?)
カチッ!パッ!
紺野と高橋が二人いた部屋に、光がともる。
ずっと暗かったから、とても眩しい。
よく見ると、そこにあったのは壁ではなくドアで、すぐ横のところに
電気のスイッチがあった。
「あさみちゃ〜ん!」
高橋は紺野が見えてすぐに、抱きしめにかけよってきた。
「びっくりしたー。今日は知らない場所に飛ばされすぎだよぅ…。」
高橋の体温を感じたまま、紺野は軽く愚痴る。
紺野は一人じゃなくて良かったと、高橋に感謝していた。

637625:02/12/23 02:16 ID:NJKP9kto
>>627
了解です。確かに、物語を遮ってはいけない雰囲気を感じます。
他の方の作品が投稿された時に、作品案内を更新する事にします。
最後まで楽しませていただきます。頑張ってください。
638シンデレラに憧れて:02/12/23 15:21 ID:tEAyxa1+



「ねぇあさみちゃん、このむこうに何があると思う。」
高橋は少しドアを開ける。
「今日は、何が起きても不思議じゃないから…。」
(もう、何があっても驚かない気がする。)
ガチャ。
高橋はドアをゆっくり開け、中を覗き込む。
中はコンクリートの部屋とは違い、暖かみのある茶色の壁紙が見えた。
外は晴れているらしい。暖かそうな光が射し込んでいる窓がある。
その下には、ひざをかかえて座りこんでいる一人の少女がいた。
「あれ、まこっちゃん…。」
「…。」
小川は名前を呼ばれても、顔を上げようとしない。
「え、まこっちゃんがいるの?」
まだコンクリートの部屋にいた紺野は、高橋を押して部屋にはいろうとした。
高橋は抵抗せずに、押されるまま部屋の中に入る。
小川に声をかけようと言葉を探すが、何も浮かんでこない。
小川は、どうやら泣いているようだ。

639シンデレラに憧れて:02/12/23 15:22 ID:tEAyxa1+


紺野は、小川の前で困った顔をしている高橋を見ながら、ドアを閉めた。
そして、高橋の隣へ並ぶ。
高橋は一度紺野の顔を見て、悲しそうな顔をする。
紺野も同じような表情をすると、高橋は小川のほうへ向き直り、
しゃがみ込んで話しかけた。
「まこっちゃん…どうしたの…?」
「…。」
紺野は、小川はまた話してくれないのかと思った。
しかし、小川は泣いた後と思われる声で、ゆっくり喋り出す。
「ねぇ、私ってどうすれば良いの?」
「え…何が…?」
聞きたい事がよくわからないと言った様子で、高橋は優しく言った。

640シンデレラに憧れて:02/12/23 15:24 ID:tEAyxa1+


「どうすれば、みんなに追いつけるの…?」
「え…?追いつく?」
「なんかさ…私、みんなに置いて行かれた気がする…。」
「何で?そんな事ないよ!」
「愛ちゃんはセンターだし、あさみちゃんも今回メインだし、里沙ちゃんだって、
相変わらず元気いっぱいだし…。」
「まこっちゃんだってさ…」
「なんか、私置いてかれたみたい…」
「そんな…。」

高橋が再び反論しようとした時だった。
小川が、顔をふせたまま頭をかかえ、声をあげて泣き出した。
「んっく…うう…あああーーー。」
「まこっちゃん落ち着いて!」
高橋は小川の頭に両手を置いて、強めの口調で言った。
「まこっちゃん…どうしたの…?」
ずっと黙っていた紺野も、小川にそっと話し掛ける。
紺野は、次に小川の発した言葉を予想する事など、とてもできなかった。
鏡を見ても、自分でわからない自分の事なんて、山ほどあるのだ。
小川は泣きながら、自分の中にあったモヤモヤを吐き出した。

641シンデレラに憧れて:02/12/23 15:26 ID:tEAyxa1+



「最初はさ、私、自信があったんだ…。
名前呼ばれたのも一番だったし、何よりも、自分の事…信じてた。
でも、先輩たちは、みんな凄くって…。
TVで見るよりも全然輝いてて…。
最初は、みんなで先輩に追いつこうって頑張ったよね。
でも気がついたら、愛ちゃんはもう先輩たちみたいに輝いてた…。
やっぱり愛ちゃんには勝てなくて…。
最初はつんくさんが‘劣等生’って…後から思ったけど、それは酷いよね。
そんな事は良いんだけど、いつの間にか、あさみちゃんも輝いてた。
眩しいくらい。なんか、とっても可愛くなってて…。
里沙ちゃんはとっても強くて、自信に満ちてる…羨ましい。
なんで?いつからみんなそんなに輝いてたの?
私はどうすれば追いつけるの?どうすれば良いの?教えて…。」


642シンデレラに憧れて:02/12/23 15:28 ID:tEAyxa1+


その気持ち…私にもなんとなくわかる…。

とても思いつめた人がいて、自分を過小評価してる時、
なんて言葉をかければ良いのでしょうか。
どんな言葉をかけてあげても、きっと信じないんです。
「そうだね。」なんて絶対言えません。
自分が誉められていたら、なおさらです。

私が輝いている?まこっちゃんがそんな風に思っていたなんて…。


643シンデレラに憧れて:02/12/23 15:30 ID:tEAyxa1+



小川はそう言い終わると、泣くのもピタッと止めて、何も話さなくなる。
「まこっちゃん…?」
高橋がまた、優しく話し掛けた。
小川の声は、か細く、小さくなっていた。
「私は…誰?なんでここにいるの?私は何をすれば良いの?私は…誰?」
「!(様子が変…!)」
紺野は小川の肩を掴んで、強く揺さ振った。
「まこっちゃん!まこっちゃんはまこっちゃんだよ!大丈夫!?」
高橋はそんな紺野を唖然として見ていた。
小川は、激しく揺さぶられたのに反応して、顔を上げる。
「まこっちゃん…誰?何それ…?」
虚ろな瞳には、高橋や紺野の姿は目に入っていないようだ。
「私は…誰?…」
紺野はまた軽く揺さぶるが、小川の様子は変わらない。
「…まこっちゃん!」
「どうしたの!まこっちゃん!!」
高橋がヒステリックな声をあげる。


三人の心境など知らずに、一人の少年が三人の‘体’に近づいていた。
644シンデレラに憧れて:02/12/23 15:31 ID:tEAyxa1+




俺は誰だ?ここはどこだ?
俺は何がしたいんだ?
何がしたい…‘したい’?

俺は…何してるんだ…?



645シンデレラに憧れて:02/12/23 15:32 ID:tEAyxa1+


少年は何を考える訳でもなく、ただ歩いてきた。
道があったから、歩いてみた。
時々、歩くのが面倒になって座り込んだり、眠ったりした。
起きたら、やはりやる事がなくて、とりあえず歩いていた。



そして今、三人の眠っている少女達を見つけた。
どこかで見た事がある。
ただ、思い出せなかった。
不自然な格好で寝ている少女を横切り、
並んで寝ている二人の少女たちの横に座った。
きっと可愛いのだろう。顔を見てそんな事を考える。
(だろう…?いや、可愛いよな…。あれ、わかんねぇ…。)
座ってすぐに、三人の少女たちが目を覚ました。

少年の人生と、少女たちの人生は、確かに今交わった。

646シンデレラに憧れている作者:02/12/23 15:35 ID:tEAyxa1+
もうすぐ少年と老人、そしてモー娘。が勢揃いします。
647名無し募集中。。。:02/12/23 16:59 ID:sl/oVe68
          |     |/ _t__ \|
          |     |  (( ) )  |
          |      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      ∬´◇` ∬ 
        (∩∩)───────────────
      /
    /

どうしてもこのマコが目に浮かぶ(w
648シンデレラに憧れている作者:02/12/23 22:05 ID:tEAyxa1+
>>647
うっ…つっこみありがとうございますw
更新します。
649シンデレラに憧れて:02/12/23 22:06 ID:tEAyxa1+


「あ、あそこにあさみちゃんがおる!」
加護はずっと変わらないスピードでスキップしていた。
信じられない体力の加護に、矢口は驚きの声をあげる。
「おーい、加護ちゃん、いい加減疲れない?」
「ぜ〜んぜん!矢口さんは、疲れると思うから疲れるんだよ!」
「え…?」
矢口は加護の意外な答えに、目をいつも以上にパチパチさせた。
そんな矢口に、後藤は声をかけに後ろから走ってきた。
「やぐっつあん、多分、本当だよ。」
「え〜?ごっつあんまで何を言って…。」
「だってここ、夢の世界だもん。」
「ん…まあ、そうなのかもしれないけど…。」
矢口が言葉に詰まると、石川も矢口のところまで走ってきて、会話に割り込んできた。
「でも、確証が無いですもんねぇ。」
一人になっちゃった!と言わんばかりに、後ろから大声で、保田が声をかけてきた。
「ちょっとー、待って〜!」
三人は保田の声を聞き止まろうするが、前から加護が大声をかけてきた。
「みんな〜!誰か、知らない人がいる!」


650シンデレラに憧れて:02/12/23 22:07 ID:tEAyxa1+


加護の大声に、紺野はすぐ反応した。
目をむけてみると、間違いない。
(あのシルエットは加護さんだぁ。)
そして、後ろにメンバーの何人かが一緒にいる事を確認すると、
思わず微笑んでしまった。
「愛ちゃん、みんなが来たみたい!」
「え…本当?」
高橋はちょうど木の影にいて見えなかったので、紺野の横まで来て確認した。
「本当だ…みんな〜!!」
少しなまった大声をあげた。
(それにしても…どうしよう…。)
紺野はいくつもの問題を解決しようと、必死に考えをめぐらせていた。
(まずまこっちゃんとこの男の子…廃人になってる…。どうしよう…。
それで、ここはどこ…。どうやったら帰れるの?
あっちから走ってくるのは、加護さん、矢口さん、石川さん、後藤さん、保田さん…。
私たち、これで全員なのかな…?う〜ん。)
紺野がそんな事を考えている間に、ずっと無言で対峙していた少年が、言葉を発した。
「おまえら、誰だ?」

651シンデレラに憧れて:02/12/23 22:09 ID:tEAyxa1+


「え…?」
紺野は喋らないもんだと思い込んでいたので、少し驚いて聞き返した。
紺野が少年に答える前に、高橋が先に少年に話しかける。
「人に名前を聞く時は、自分から名乗るべきだよ!」
見た目からして、同い年か年下だと思った高橋は、少し強めにでた。
「名乗る…俺の名前…?」
「そう!」
高橋は少しオーバーに頷く。
紺野はそんな二人の会話を黙って聞いていた。
普通に会話ができれば、聞きたい事がいくつもある。
まず少年がどこから、どうやってここに来たか気になる。
小川と違い、まだ意識があるようなので少し期待していたが、
少年の口から出てきた言葉は、また驚かされるものだった。
「…わからない。」
「…え?」
高橋が少し高い声を出した。
紺野の帰れるかもしれないという期待は、すぐ打ち砕かれてしまった。

652シンデレラに憧れて:02/12/23 22:17 ID:tEAyxa1+


少年とそんなやりとりをしていると、加護を先頭にみんなが木の下にやってきた。
「愛ちゃ〜ん!」
加護は甘えた声で高橋に飛びついた。
「ああ、ちょっと今は待ってください、加護さん!」
「え〜!あさみちゃ〜ん、愛ちゃんが冷たい…。」
「あ、加護さん、ちょっと…。」
「加護、少し黙ってなさい!」
高橋に構ってもらえず、紺野に話しかけた事を矢口に叱られると、
加護は少ししゅんとした。
「矢口さん…残りのみんなはどこにいるんですか?」
紺野はまず、ここにいるのが全員なのか聞いてみた。
「あ…多分ね、大丈夫!」
矢口は少し自信がなさそうだったが、大きく頷いた。
(矢口さんが言うなら、多分大丈夫。)
紺野はそう自分に言い聞かせていると、保田が話し掛けてきた。
「ねえ、この男の子は誰?」
「私たちも知らないんです…。三人で夢を見ていたと思ったら、急に目が覚めて、
気付いたらこの人が愛ちゃんの隣に座っていたんです。」

653シンデレラに憧れて:02/12/23 22:18 ID:tEAyxa1+


三人という言葉で、加護は小川の異変に気付いた。
「あ、あれ?まこっちゃん、どうしたの…?」
「それもわからないんです。まこっちゃんとは会った時からそんな感じで、
夢の中でも…泣いてました。」
紺野は少し暗い表情で答えた。
「夢を見たって事は、私たちはやっぱり生きてるんじゃないかな?」
後ろで話しを聞いていた石川は、同じく黙っていた後藤に話しかける。
その時だった。いつか聞いたあの声が、再びここにいる全員の耳に届く。
「正確には、死んじゃいないが、生きているというわけじゃないのう…。」

654シンデレラに憧れて:02/12/23 23:43 ID:tEAyxa1+
俺のID、よく見たらもう少しで‘あや’w
すいません、ただの独り言です。
655名無しの:02/12/24 01:47 ID:Icjw0++U
更新キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!(^o^)/
656シンデレラに憧れている作者:02/12/26 00:09 ID:x0yNvmO9
>>655
毎回喜んでくださって、ありがとうございます。
更新します。
657シンデレラに憧れて:02/12/26 00:10 ID:x0yNvmO9


矢口の頭の中で、繰り返す悪夢。
「おい、じいさん、どこにいるんだよ!出てこい!」
ありったけの空気を肺から出した矢口に、その場の全員が固まってしまった。
「おお、相変わらずうるさい女じゃのう…。」
老人の声がまたどこからか聞こえると、ありえない事がまた起きた。
少年と小川から見ると正面に、そして紺野たちの真後ろに風が集まっていく。

ビュオオオイウウウーーー

その風のせいで木からたくさんの葉っぱが抜け、そして一点に集まると、
渦をまいてから飛び散った。
そして、その中には黒い服を着た老人が、笑顔で立っていた。
658シンデレラに憧れて:02/12/26 00:11 ID:x0yNvmO9

「言うならば、ここはあの世とこの世の狭間じゃ。」
「…何それ?」
保田がすばやく反応すると、老人は保田を見てニッコリ微笑み、また話し始めた。
「やはり、事故を防ぐのは無理じゃったか…。」
「交通事故だって言ってくれれば、防げたかもしれないわよ…。」
「まあ、若い女がそう恐い顔をするでない。特に金髪のちっこいの。」
矢口は‘ちっこいの’と言う言葉に切れる寸前だったが、
伊達に芸能界で生きていない。
見事に怒りを断ち切り、静かな表情で言った。
「それで、私たちは帰れるんですか?
他のみんなは無事なんですか?
…ていうか、あなたは誰なんですか?」
「……ふーっ…。」
矢口の問いに、老人は大きくため息をついた。

659シンデレラに憧れて:02/12/26 00:13 ID:x0yNvmO9

「おぬしら意外は、大丈夫じゃったよ。
ワシが誰か…話さねばならんかのぅ?」
老人は少し力の無い声で言った。
矢口は雰囲気の凄まじい変わりようから、間違いなく同一人物だと再確認した。
「いえ、帰してくださるのなら、無理にとは言いません。」
矢口の声には、相変わらず芯の強さが感じられた。
「帰りたいか…じゃがのう…。」
そう言うと、紺野と高橋を見つめて、そしてむこうに座っている小川を見る。
「今おぬしらが帰ると、あの子は確実に助からんぞ。」
それを聞いて、少年を除いた全員が、小川を見た。
「どうすれば…どうすれば助かるんですか!?」
「教えてください、お願いします!」
「おじいちゃん、どうしたら良いか知ってるの?」
高橋、紺野、加護が一斉に話し掛ける。
三人の勢いに、老人は驚いて後ずさりした。
「おお、三人とも元気じゃな。こうやってみると、可愛らしいもんじゃ。」
660シンデレラに憧れて:02/12/26 00:14 ID:x0yNvmO9

優しい口調でこういう老人に、残りのメンバーも話しかける。
「お願いです、助けてあげてください!」
「悪い人じゃないって知ってます!」
「お願いします。」
「小川を、助けてあげてください。」
保田、石川、矢口、そして後藤も頭をさげる。
「まあ…ちょっと落ち着いて聞いてくれるかのぅ?」
ピンと張り詰める空気。
老人が態度がまた改まったのに気付いた少女達は、静かに頷く。
少年は、少女達の後ろから、ずっとやりとりを見ていた。

661シンデレラに憧れて:02/12/26 00:14 ID:x0yNvmO9


「実はこの世に帰るのは、簡単な事なんじゃ。心の底から、帰りたいと願えば良い。
なんだかんだ言って、みんなそんな事考えなかったじゃろう?
雑念が邪魔していただけなのじゃよ。」
「…それで、どうしたらまこっちゃんは助けられるんですか?」
高橋の言い方は、小川を助けたいという気持ちでいっぱいで、
そんな事は後回しといった感じだった。
「実はな、この世界に来ると、自分が不安定になった人間は消滅する。
そう、それが死じゃよ。おぬしらは交通事故のショックで全員ここへ来たんじゃ。
ここで自我が崩壊すれば、間違いなく体も死ぬ…。」
「あっ…。」
石川が思い出したように声を出す。矢口はそれに少しつっこんでみた。
「どうしたの?」
「あの……私も危なかった…。」
石川は背筋がぞっとする感覚を、久しぶりに思い出した。
その感覚を思い出していたのは、実は石川だけじゃなかったが、
誰もその話の続きは話そうとしなかった。
「…それで、まこっちゃんは今大丈夫なんですか!?」
紺野が強い口調で話を進めた。

662シンデレラに憧れて:02/12/26 00:15 ID:x0yNvmO9

「そうだよ、まこっちゃんはもしかして今…。」
加護が泣きそうな声でそう言うと、老人は話を続けた。
「まだ大丈夫じゃよ…。ただ、もう一つ悪い知らせがあるのじゃが。」
悪い知らせと言う言葉に、全員が不安そうな顔を浮かべる。
「…悪い知らせって?」
保田が勇気を出して聞いてみると、老人は眉間にしわをよせ、小川を見つめて言う。
「元に戻るには、その子次第じゃ。もしかして失敗すれば、彼女は死ぬかもしれない。」
「それで…?」
矢口はさらに話を進めようとする。老人はすぐに続きを言い始めた。
「そう、ようはそこの少年の心に入り込む。
すると、もしかしたら、元に戻るかもしれない。」
「あの人に…?なぜ?」
高橋は小さな声で老人に尋ねた。
すると老人は深いため息をつき、小川を哀れみの目で見つめながら言った。
「おぬしらは、一度彼女の心の部屋に入ったんじゃろう?」
「…え?」
今度は、紺野が静かに返事をする。

663シンデレラに憧れて:02/12/26 00:16 ID:x0yNvmO9

「はい…。」
「それはな、彼女の心の部屋なんじゃ。
それで、おぬしらは彼女の心は取り戻せなかったんじゃろう?
「…はい。」
「それなら、きっともう一度やっても同じ事。
先輩の誰かが入れば、小川は立ち上がるかのぅ?」
紺野と高橋は顔を見あわせて、二人で暗い顔をする。
「…私たちじゃ駄目なの?」
矢口は悲しい表情で、高橋と紺野に聞いた。
「はい…多分駄目だと思います。」
紺野の答えを聞いて、場に暗い空気が流れる。
「それでじゃ、流石にワシにも彼女を立ち上がらせる事できないわい。
可能性が一番高いのは…きっとあの少年なんじゃよ。」
「なぜですか?」
矢口が間髪入れずに聞き返してきたが、老人はふっと笑い、
答えをはぐらかした。
「あのガキも、色々あるんじゃろう。」
664シンデレラに憧れて:02/12/26 00:17 ID:x0yNvmO9


「それで、どうやって心の部屋?とかいうのに入るんですか?」
保田が次の会話へと進ませる。
老人はまたふと笑い、一歩さがって言った。
「よし…じゃあ準備は良いか?」
「…準備ですか?」
紺野がすぐ聞き返す。
「何か、心構えがいるんですか?」
矢口が続けて尋ねた。
「最初の部屋にはな、トラップがあるもんじゃよ。
誰だって自分の奥の部分には、隠したいものがあるじゃろ?」
その一言を聞いて、紺野は小川の暗闇の部屋を思い出した。
「あの…まこっちゃんの心でさえ、それなりのトラップがありました。
最初は、気を抜かない方が良いと思います。」
紺野がそう言うと、高橋も頷いた。
二人の話が終わると、老人が再び話し出す。
「彼の心の部屋に入るのは簡単じゃよ。
彼の前で、私たち、モーニング娘。です。と名乗ってみるんじゃ。」

665シンデレラに憧れて:02/12/26 00:18 ID:x0yNvmO9


「よし、行こう!」
ずっと黙っていた加護が、元気よく言った。
「大丈夫かなぁ…。」
石川が、少し不安そうな声をあげる。
「大丈夫、きっと大丈夫。」
後藤が聞き覚えのあるリズムで言う。
そして、矢口が少年の前に立った。
少年は、先ほどからまばたきの一つでもしたのだろうか。
焦点のあってないその鋭い目は、何を見ているのだろうか。
紺野は、矢口が次のセリフを言うまでに、そんな事を考えていた。
「私たち、モーニング娘。って言います。知ってますか?」
666シンデレラに憧れて:02/12/26 00:19 ID:x0yNvmO9






夏の終わりに見る夢…。





667名無し募集中。。。:02/12/26 02:38 ID:DI+aav2a
更新お疲れ様です。
668平井堅 他:02/12/26 11:50 ID:VPOgs45h
ざろ〜んえんわいんでぃんろう〜
669シンデレラに憧れている作者:02/12/27 00:34 ID:4uewu+eX
>>667
ありがとうございます。
>>668
この小説にあってるという事なんでしょうかw

残り2回、3回で物語りは幕を閉じます。
670シンデレラに憧れて:02/12/27 00:36 ID:4uewu+eX


矢口がそう言った瞬間、少年の目に一瞬だが、生気がともった。
すると、前にいた矢口、加護、石川、と次々にみんな倒れていく。
隣の高橋は凛とした表情をしていたが、ゆっくり目を閉じて眠っていった。
そして、紺野にも眠気が襲ってきた。

少年はゆっくりと、木にもたれて座った。


671シンデレラに憧れて:02/12/27 00:37 ID:4uewu+eX



紺野は気がつくと、西洋のお城のような場所にいた。
「ここは…?」
小さく、そしてトラップらしきものがない部屋に、紺野は驚いた。

(なんで何もないの…。それどころか…。)

そう、ここはまるで、客人を泊めるような部屋だ。
部屋自体はせまくて装飾も少ないが、高級感がある部屋だった。

(まだ…安心はできない…。)

紺野は気を抜く事なく、ドアノブに手をかけて、一気に開けた。
するとそこに見えたのは、今一緒に夢を見ている仲間たちだった。
「あさみちゃん遅い!」
可愛らしくなまった声で、高橋が笑って言う。
「紺野、小川より遅かったよ!」
同じく可愛らしい声で、石川は紺野に小川がいる事を伝えた。
小川の目は相変わらず死んでいたが、しっかりと、その場に立っていた。

672シンデレラに憧れて:02/12/27 00:39 ID:4uewu+eX
八つの客室から出てきた少女たちは、一本道を歩いていく。
左右の石の壁にはろうそく以外何もなく、足元には絨毯がひいてある。
誰も何も話さない。
うつむきながら歩く紺野は、実は不安だった。
何かで読んだ事があるのだが、複雑な構造をしてないと言う事は、
確実に王を守れる何かがあるのだ。

(嫌な予感がする…。)

しかし人間の悪い予想は、時には外れてくれる事がある。
少女たちは、ついに広い部屋に出た。
一人の少年が、どっしりと、大きなイスに座っている。
顔を下にむけて動かないその姿は、寝ているようにしか見えなかった。

673シンデレラに憧れて:02/12/27 00:40 ID:4uewu+eX


「モーニング娘。か…。」
「そうです。」
矢口が強い口調で答えたが、少年は何も反応しない。
矢口の事を無視するかのように、少年は続ける。
「良いな…。楽しそうだよ…なんか…。」
少年はゆっくりとした口調で続けた。
少女たちはどうすれば良いのかわからず、誰一人、何も言おうとしない。

しばし続く沈黙…。

この沈黙を破ったのは、やはり少年だった。
「紺野…だよね…?」
「あ…はい。」
紺野はいきなり名前を呼ばれ、少し驚いた。
「なんか…やっぱあんたは凄いよ…。」
「……え?」
紺野は今日、自分がこんなに誉められるなんて、思ってもいなかった。
いつだって自分はまだまだで、目標なんてとっても遠い。
全然駄目な子なのに、小川とこの少年が、なぜ誉めてくるのかわからない。
紺野はそんな考えを巡らせていた。
「良いな…やりたい事があって…しかも、それが楽しくて…。」

674シンデレラに憧れて:02/12/27 00:41 ID:4uewu+eX


少年のこの一言に、今までまともに話さなかった少女が、ついに口を開いた。
「私たちだって…つらくないわけないよ…。」
小川の目は、焦点があってないように見える。
しかし、体は少年のほうを、確実に向いていた。
「私なんて…頑張って…頑張って…それでも駄目で…。」
小川のその言葉に、娘。たちはみんな、暗い表情をする。
そして、みんな次々と心の中で言う。

(そうだよね…頑張ってるけど…駄目なのかもしれない。)

しかし少年は、そんな娘。たちを、笑った。
「ははっ…頑張れれば、良いじゃないか。
頑張れる事があって、良いじゃないか。
じゃあ、誰か俺に教えてくれ…俺は、何をすれば良いんだ?何がしたいんだ…。」
少年の問いに答えられる人間は、誰もいない。
たとえ彼の事をよく知っている人間だとしても、それは不可能である。
全員が黙ると、少年はまた話題を変えた。
「なぁ、この世界でさ…何が本物で、何が嘘か、わからなくなった事はないか?」

675シンデレラに憧れて:02/12/27 00:42 ID:4uewu+eX


「なにがヤラセでさ、なにがマジか…わかんねぇ。
…最近はさ、よくブラウン管見てたんだ。
あと俺…マンガとかそういうの好きで…。
自分のいる世界は、嘘なんじゃないかって…。
ヤラセかなんかじゃないのか?って…。
今、俺は夢を見てるんじゃないかって…。
これは、俺の本当の人生じゃないような気がして…。
そんな中でさ、高校選べだってよ…勉強しろだってよ…。
そんなの…やりたくねぇよ…。
うざいんだよ!全部、全部、全部が!!」

676シンデレラに憧れて:02/12/27 00:45 ID:4uewu+eX






少年の奥底に潜んでいた暗闇は、次々と言葉を吐き出す。

少年が叫んだ後、またしばらくの沈黙が続く。




677シンデレラに憧れて:02/12/27 00:46 ID:4uewu+eX



Do it! Now あなたが持ってる未来行きの切符
夢は叶うよ絶対叶うから
行こう…





Do it! Now あなたが持ってる未来行きの切符
夢は叶うよ絶対叶うから
行こう…




678シンデレラに憧れて:02/12/27 00:48 ID:4uewu+eX


身近な人だから、小川には言えなかった。
えらそうだ!とか思われたくなかったのかもしれない。
でも…今度は、言ってあげられる。
きっと…きっとあなたも輝けると。
信じれば…頑張ればきっと…大丈夫だと。
…自分もそうだったのだ。
赤点とか、歌もダンスもヘタとか言われて…。
それでも、頑張ったら、輝いてるって言ってくれる人がいた。
関係ないよ、実力なんて。
どんな人だって、頑張って、それで努力して、
楽しそうに笑っていれば…輝いてるよ!きっと!

679シンデレラに憧れて:02/12/27 00:50 ID:4uewu+eX



紺野は優しく微笑んで、ゆっくり言った。


「もっと、自分を愛してみませんか?」
680シンデレラに憧れて:02/12/27 00:52 ID:4uewu+eX


少年はそう言った紺野を顔を上げて見た。
そしてまたゆっくりうつむくと、少年の姿が消えた。
いや、まわりの風景が変わっているようだ。

681シンデレラに憧れている作者:02/12/27 00:54 ID:4uewu+eX
更新終了ですが…失敗した!w
>>677はひとつの予定でした。編集してくださってる方は、代わりに↓を使ってください。
682シンデレラに憧れて:02/12/27 00:55 ID:4uewu+eX






Do it! Now あなたが持ってる未来行きの切符
夢は叶うよ絶対叶うから
行こう…






683シンデレラに憧れて:02/12/27 23:28 ID:4uewu+eX


次々と、目の前の風景が変わっていく…。
でもみんな、心よく応援してくれている人たちばっかり…。

あ、ハロモニ見て笑ってる…けど服くらい着てください!!
ラジオ聞いて勉強してる…あー私のコーナーで笑ってくれてる。
…良くみると、私ってこんなふうに写ってるんだ…。
輝いてるのかなぁ…。

684シンデレラに憧れて:02/12/27 23:31 ID:4uewu+eX



娘。たちは全員、気がつくと草原に戻っていた。
紺野が起きると、もう既にほとんどの人が起きていた。
また最後かと思ってあたりを見回すと、小川がまだ、変わらない格好で座っている。
みんなそれぞれ草の上に座り、小川を見ている。
紺野は失敗したのかと思った。
高橋は紺野がおきたのに気付くと、隣に近寄って座った。
「まこっちゃん、起きるかな…。」
高橋は小さな声で、紺野に話し掛けた。
「うん。きっと…。」
口では、失敗したかな?なんて言えない。
(そういえば、あの人はどうしたんだろう)
紺野は先ほどまで、自分が心に入っていた少年を見つめる。
その時だった…。
「んっ…。」
今まで自分の心の隅で座り込んでいた少女が、目を覚ました。

685シンデレラに憧れて:02/12/27 23:32 ID:4uewu+eX


「ま…」
「まこっちゃ〜ん!」
「まこっちゃん!」
「小川…。」
「良かったー。」
「大丈夫?」
「心配したよー。」

七人が一斉に声をかける。

「あ…う…ごめん、ごめんね。なんか…私変な泣き言っちゃって。」
「良いよ別にぃー。」
「本当に良かった…。」

紺野と高橋は、いつのまにか涙が溢れていた。
他のメンバーたちも、次々と涙目になっていく。
小川も涙を流しながら、照れ笑いをして話す。
「なんか…あの人の心の部屋から急に変わったよね…。
そしたらさ…うっく…なんか、みんな私を応援してくれてて…。
良い人たちが私を楽しみにしてくれてて…。それで…。」
「もう良いよぅ…。」
高橋がそう言って、小川の体を抱きしめる。
「本当に良かった…まこっちゃん…。」
紺野も続けて抱き着いた。

686シンデレラに憧れて:02/12/27 23:33 ID:4uewu+eX

「これで、みんな帰れるんじゃな。」

ずっと娘。たちと少年を見ていた老人が、穏やかな表情をして言った。
「ありがとうございました!」
高橋は照れもせず、大声で言い放った。
「フォフォフォ。まあ、みんなに悪夢を見せたのはワシじゃから、
おあいこじゃろう(笑)」
老人の今の一言に、矢口は食いついてみた。
「なんで、私たちにあんな夢を見せたんですか?」
「ん?なぜかって…まあ、そこの少年の頭の中が、おぬしらでいっぱいだったから、
気になったんじゃよ。何が良いのかと。」
「へえ…。」
矢口は、正確な答えじゃないように感じたが、それは言わなかった。
「あと…そうじゃ。」
老人は今思い出したような素振りで、また話始めた。
「帰る途中、きっとまた悪夢に襲われるが、負けないようにするんじゃよ。」
「え…またですか?」
石川が、少し裏返りそうな声で言った。

687シンデレラに憧れて:02/12/27 23:36 ID:4uewu+eX


「そうじゃ。自分を誰か、決して忘れないようにするんじゃ。
特に、みんなに迷惑をかけた君!」
「あ…もう、大丈夫です!」
小川は天使のような、とびっきりの笑顔でそう言った。
「じゃあ、みんな帰ろうか。」
矢口が静かに言う。
「よし、カオリのとこまで戻ろう!」
保田は元気に言った。
「おじいちゃん、ありがとうね!楽しかった!」
後藤はなぜか、楽しかったと言っている。
「私は石川梨華、大丈夫!」
石川は、最後まで心配なようだ。
「よし、じゃあ加護が一番乗りでいきま〜す!」
加護は元気良くそう言って目を閉じると、なんと
奇麗に発光して、消えていった。
「凄い…。」
思わず、紺野は目を疑った。
これは現実の出来事だという事を、ほっぺたをつねり再確認した。

688シンデレラに憧れて:02/12/27 23:37 ID:4uewu+eX


メンバーが次々と発光して消えていく。
「じゃあ、私たちも帰ろう!」
高橋がそう言った時だった。小川は紺野と高橋の服を掴み、二人を引き寄せた。
「なあに、まこっちゃん?」
紺野は目を丸くして、小川に問い掛けた。
「私、あの人が目を覚ますまで、帰れない…。」

小川の真剣な表情に、高橋と紺野も決心した。

689シンデレラに憧れて:02/12/27 23:37 ID:4uewu+eX



もう、邪魔やって!
ののも心配しとるし、早く帰らして!
私を誰やと思ってるん?
加護亜衣や加護亜衣!


690シンデレラに憧れて:02/12/27 23:38 ID:4uewu+eX



ソロになるのが、不安じゃないわけない。
恐いよ。一人になって、売れなくなったら嫌だよ…。
でもさ、自分を信じてるから。
駄目だったら、それはそれで良いよ。
覚悟は、できてる…。


691シンデレラに憧れて:02/12/27 23:39 ID:4uewu+eX



そうだよね。
たんぽぽとか、がんばらないとね。
うん、そのとおりだよ。
私って本当に歌下手だな〜。
でも、これから、これから!


692シンデレラに憧れて:02/12/27 23:40 ID:4uewu+eX



私も卒業が決まっちゃったなぁ…。
これから大丈夫かって、そんなのわからない。
これからモーニング娘。で何をしよう?
やっぱ花火みたいに、派手に散りたい…。
時間は残り少ないんだから、はやく帰してよ!もう!


693シンデレラに憧れて:02/12/27 23:42 ID:4uewu+eX



これからも、自分信じて進んでいく!
それで全部OKだよね。
なんだか、良い経験した気がするなぁ。
矢口もミニモニ卒業かぁ…。
大丈夫かな〜、あいつらでやっていけるかなー。
よし、いっちょキッズと頑張るか!
もう、夢は早く覚めて!


694シンデレラに憧れて:02/12/27 23:44 ID:4uewu+eX






いつかは、終わる夢。





695シンデレラに憧れている作者:02/12/27 23:49 ID:4uewu+eX
小説も残すところ、更新一回分となりました。多くの方が見てくださっているのでしょうか?

ストーリーがこのように進む事を予想できた方はいますか?…いそうだなぁw
最後まで楽しんでくださると、ありがたいです。
696シンデレラに憧れて:02/12/29 00:32 ID:HvdTcppw



老人は、帰ろうとしない紺野、高橋、小川に問い掛けた。
「少年が目覚めるまで、帰らぬ気か?」
「はい。」
小川は間髪いれず、力強く頷く。
紺野はそんな状況を見ながら、少年を目覚めさせる方法を考えていた。
(まこっちゃんの時もわからなかったけど、どうやったらああいう人は目覚めるの?
私も精一杯の言葉をかけてみたけど…。)
「でもまこっちゃん、もしあの人起きなかったら…」
「そんな事はないぞい。」
老人は、最悪のケースを言おうとした紺野に、笑って言った。
「シンデレラがきちんと、ワシにきっかけを作ってくれたからのう。」
そう言うと老人は、紺野にウインクをする。
小川と高橋は、紺野の顔を見て、口をそろえて言う。
「そうそう、かっこよかったよ!あさみちゃん。」
「ホント!やるときはやるねー。」
紺野は顔を赤らめ、照れて下をむいた。
「え…だってまこっちゃんもあの人も…。」
言いたい事がまとまらずに、下をむいた。


697シンデレラに憧れて:02/12/29 00:33 ID:HvdTcppw


「さて、そこでお嬢さん方、お願いがある。」
老人は悪夢を見せた時のような、険しい表情を見せる。
「これから何が起きても、何も聞かず、黙っていてもらえるかの?」
紺野は老人の目に、今までとは違う怒りの感情を見た気がした。
三人は老人の迫力に圧倒され、黙って頷く。
「良い子じゃ。……おい、とっとと起きんかこのくそボーズ。」
三人は老人の低く攻撃的な声に、恐怖すら感じた。
しかし少年には全く動じる様子は無い。
自分を失いかけているせいもあるとは思うが、あの少年は凄いと紺野は感じていた。
動じるどころか、攻撃的な視線で老人を見つめている。
ここからでは老人の表情は見えないのだが、やはり老人も睨んでいるはず。
あんなに強い人が、なぜ自分を失いかけているのか紺野には不思議だった。
色々な事を考えていると、今度は少年が口を開いた。
そして老人と少年の口論が始まる。

698シンデレラに憧れて:02/12/29 00:34 ID:HvdTcppw


「なぁ……どうしたら自分なんて愛せるんだ?」




「そのぐらい、自分で考えたらどうなんじゃ?甘えるのもいい加減にしたほうが良いぞい。
それにしても、やはり好きな女の子には心のトラップは無しかのぅ(笑)」

老人は三人の方をむいて笑ったが、少年は老人の行動を無視した。
表情を変えず、強い口調で続ける。
699シンデレラに憧れて:02/12/29 00:35 ID:HvdTcppw


「自分に好きなところなんてひとつもない。
どうやったって好きになんてなれない。
自慢できる事っつったらそれぐらいだし…。」



「ふ…それは自分が何も努力をしてこなかったからじゃろう?」

少年の目は相変わらず輝きを持たないが、紺野には怒りの炎がともったように見えた。
激しい怒りの感情をあらわにしたまま、老人をさらに睨み付ける。
700シンデレラに憧れて:02/12/29 00:36 ID:HvdTcppw
「小さい頃、自分で何を頑張っておいたら良いなんて、わかんないじゃないか。」



「と言うか、別に何かに優秀じゃなくても、自分を愛せると思うがのぅ。」

少年は老人のその言葉に何かを感じたのか、一度うつむいて、また顔を上げる。
701シンデレラに憧れて:02/12/29 00:37 ID:HvdTcppw

「無能なまま人波に飲まれて、何もできずに死ねって事か…?」



「ふむ、まあそういう人生もありじゃのう。」

紺野は老人のそのセリフに驚いた。
落ち込んでいる人間に、そんな言葉をかけて良いのかと。
しかし黙っている約束をしたし、明らかに自分が話せるような状況じゃない。

702シンデレラに憧れて:02/12/29 00:40 ID:HvdTcppw

「なんだよ…くそう!それじゃあ死んだほうがマシなんだよ!」



老人はここぞとばかりに少年に近づき、声を張り上げた。

703シンデレラに憧れて:02/12/29 00:41 ID:HvdTcppw


「…そう、その考え方が…お前がここに来た理由なんだよ。
まあもともと死相が出てたけどな!
俺はそんなおまえをここへ一度呼び出してやった。
危険がせまってるって忠告してやったろ?
お前は心を取り戻したらすぐ帰れるんだよ!
帰りたいと思えばすぐ帰れるんだぞ!
お前の体は、まだギリギリ生きてんだよ!くそったれ!」

704シンデレラに憧れて:02/12/29 00:42 ID:HvdTcppw


紺野は自分の目を疑った。
なんと、今さっきまで老人だった人が、急に若返ったのだ。
年齢は…そう少年と同じくらい。
自分と変わらないくらいだ。
さすがに少年も驚いたらしく、目を少し大きく開いている。
老人は姿だけでなく、声も少し若返っている。

「なぁ…お前みたいなやつに限って、
本気で自分を好きになるように努力なんてした事ないだろ?ああ?
言ってる事は間違ってねーし、それだけタチ悪いんだよ。」

少年は老人の変わりように驚いているのか、黙ってまま口を開こうとしない。
少年が反論する気配が無いのを確認すると、老人だった少年は再び話しかける。

「あんまり驚いてんじゃねーよ。
ここではな、強く思った事が現実になるんだ。
まあ、俺の本来の姿はこっちなんだけどな。」

(もう、何がなんだかわからない…ここに来た時からそうだけど…。
そういえばおじいさんは、矢口さんが誰って聞いた時、名乗らなかった。
神様か何かだと思ってたけど、違うのかな…。)

おじいさんだった少年は、もう神々しいオーラはまとっていなかった。
その代わり、とても悲しそうな目をしていた。
705シンデレラに憧れて:02/12/29 00:43 ID:HvdTcppw


「なぁ…人が死ぬときっていつだと思う?」

おじいさんは…いえ、おじいさんだと思っていた人はそう言うと、
自分を失いかけている人だけでなく、ずっと黙って立っていた私たちも見たんです。
誰も喋ろうとしません。
私は色々考えているうちに、ある事をひらめいてしまいました。

「あ!…。」

私は思わず、声を出してしまいました。
まこっちゃんも、愛ちゃんも私の顔を見ています。
それだけでなく、自分を失いかけたあの人まで見てる…。

「シンデレラ様、何かご意見が?」

おじいさんだった人は、優しい目をしてそう言いました。

「いえ…なんでもないです。」
「そんな謙遜なさらずに、どうぞ思った事を言って下さい。」
「あの、本当になんでもないんです。」

私は必死に嘘をつきましたが、
おじいさんだった人はそれを見透かしているみたいでした。

706シンデレラに憧れて:02/12/29 00:45 ID:HvdTcppw


私が喋るつもりがない事もきっと見透かしていたんでしょう。
「それで、おまえはどう思う?」
おじいさんだった人は、自分を失いかけたあの人に向き直りました。
「…そりゃあ、人が死ぬときって…死ぬときだろ…。」
自分を失いかけた人も、きちんとした答えはだせないみたいでした。
そんな自分を失いかけた人に、そして私達に、おじいさんだった人は言いました。





「それじゃあ、植物人間って生きてると思うか?」








…やっぱり。そういう事だったんだ。
一番この世界で苦しんでいたのは、この人だったんだ。

707シンデレラに憧れて:02/12/29 00:46 ID:HvdTcppw






悲しみが姿を現す。





708シンデレラに憧れて:02/12/29 00:47 ID:HvdTcppw


…植物人間?
あんたがそうだって事か?…そんな事言われても…なんだって言うんだよ…。

「帰りたいと思えば、いつでも自分の体に帰れる。
でもな、帰っても何もできない。
なぁ、頑張ってどうにもできないみたいなんだ。
…俺はどうしたら良い?」

かけられる言葉なんて無い。

「もう、何年も経ったんだ。
俺も何歳になったのか…60歳くらいかな。」

「おまえくらいの時だったよ。
事故に逢ってな。
両親は、そこで死んだ…。
俺にはさ、親戚とかいなくて…何年も病院に一人でいるんだ。」

「何回か死のうと思った…。
けど…俺は忘れられない!俺の名前を!忘れられるわけない…。」

709シンデレラに憧れて:02/12/29 00:48 ID:HvdTcppw


「…実はさ、俺もおまえみたいに、‘死んでも良い’とか思ってた時に事故にあった。
でもさ、少し時間がたってから沸いてくるのは後悔、後悔、後悔なんだよ!
わかるか!?そんなの一時的な感情なんだよ!」






「…生きろ。」





気がついたら、私は涙を流していました。
まこっちゃんも、愛ちゃんも…。
710シンデレラに憧れて:02/12/29 00:49 ID:HvdTcppw






私たちは、自分が軽やかに階段を登っているときは、気付かないんです。
自分がとても輝いている事を。
そして自分がつまずいて転んだとき思うんです。
ひたすら階段を登っている人が、輝いていると。






711シンデレラに憧れて:02/12/29 00:51 ID:HvdTcppw


「まず生きてみろ。苦しめ。苦しんで苦しんで苦しめ。
それで、本当に死ぬときに死ね。お前はまだ死んじゃいない。
…おまえは誰だ?」





俺は…そうだ……………………俺の名前は…………

712シンデレラに憧れて:02/12/29 00:52 ID:HvdTcppw






夢は、いつか覚める。





713シンデレラに憧れて:02/12/29 00:53 ID:HvdTcppw


少年のまわりに、空気が流れていく。
少年は目を閉じたまま、空を見上げたかと思うと、深呼吸をした。
息をはくのと同時に、ゆっくりと輝いた目を開いた。
シンデレラを見た目は力強く、希望に満ちているように見えた。

「で、じいさんはこれからどうするんだ?」
少年の問いに、老人だった少年は強い口調で言う。
「俺の勝手だ。とっとと帰れ。」
ぶっきらぼうな答えに、少年は穏やかに笑った。
そしてシンデレラたちを見て、また笑って言う。
「ああ、モーニング娘。の皆様はどうするんですか?」

急に声をかけられたので、三人は顔を見合わせる。
先ほどまであんなふうだった少年に、なんて言葉をかければ良いかなどわからなかった。


「それじゃあ、お先…。」

少年はそう言うと、静かに光って、消えていった…。

714シンデレラに憧れて:02/12/29 00:54 ID:HvdTcppw






少年は、目を覚ました。
体中が痛い。
とても長い夢を見ていた気がする。
横を向いてみる。
やはり、ここは病院らしい。
母親が置いていったのだろうか、ラジオがおいてある。

715シンデレラに憧れて:02/12/29 00:56 ID:HvdTcppw


僕の奥の方 熱は量を増して 途切れず加速して 光を目指して

輝いているあの人にも見えない涙がある
走りつづける僕の胸に熱い命がある

駄目な自分を愛せはしない 強く生まれ変われ
やると決めたら背伸びはしない 体ひとつでぶちあたれ

716シンデレラに憧れて:02/12/29 00:57 ID:HvdTcppw







少年と同じ病院で、何年も入院していた脳死の患者が、今日この日に亡くなった。






717シンデレラに憧れて:02/12/29 00:58 ID:HvdTcppw



まだまだ階段は終わらない。
彼女は、自分がシンデレラだと気付いてないのだろう。
ガラスの靴をはいても、きっと満足しない。
大人の階段上るシンデレラ。


これからつまずき、時には転落してしまうかもしれない。
それでも、あなたはシンデレラだと思う。

718シンデレラに憧れて:02/12/29 00:59 ID:HvdTcppw


その後少年がどうなったのか、誰も知らない。
719シンデレラに憧れている作者:02/12/29 01:16 ID:HvdTcppw

〜あとがき〜
これでこの話は終わりです。楽しんでいただけましたか?
この板に駄文が書きたい子よりも早くいて、それでこの話が始まって見なくなった人には、
とてもとても申し訳ないと思っています。
そして、毎回まとめてくださった方、保全をしてくださった方、読んでくださった人たちへ。
本当にありがとうございました。

実はですね、この話はだいぶ圧縮しました。
大まかな流れは何も変えてないのですが、最初の予定よりだいぶ短くしましたね。
まとめてくださる方に、これは長編になりますね。みたいな事を言われたときに気付きました。
おいおい、俺にはそんな時間が無いぞと。
それに自分の文章能力の無さに気付きましたし。
まあ、そんな理由で話をコンパクトにしました。

後から読んでみると、きっとミスや誤字脱字が多いでしょう。
だから見ませんw
つっこみとかあったら、書いてやって下さい。
720☆作品案内所Part.1☆:02/12/29 04:20 ID:CI9X6pIn

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722☆作品案内所Part.3☆:02/12/29 04:24 ID:CI9X6pIn

◎シンデレラに憧れて(現在) <完結> 〜後半〜
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◎短  編 1.
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>>719
長い間、そして長い作品本当にありがとうございました。楽しませて
いただきました。私の感想はのちほど致します。
短くても構いませんから、皆さんもご感想をどうぞ。

※この作品案内が、リンクしてなかった時はこれをお使い下さい。
http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1027866988/720-722n
723紺野LOVE:02/12/29 17:16 ID:Ku7DGtGP
なにが起こったんだろう……

……ここは何処なんだろう?

目の前にいる子は誰?

(……あなたよ)

え……?

(……あなたは、私……)

……な、なにを言ってるの?

(現実から目を背けないで)
(私は、あなた自身……)

私……自身……?

(そう。私もあなたも、紺野あさ美なの)

そんなの変! 私は私!
あなたは、誰!?

(だから……私は、あなた自身。
あなたのココロのな……)

もう、
「ヤメテー!!」

ジリリリリ……
紺野が叫んだと同時に、枕元の目覚ましが鳴った。
724紺野らぶ:02/12/29 17:30 ID:YomJOhVx
(ココは何処?)

ココは、あなたのココロの中……

(あなたは……誰?)

私は、あなたよ

(……私?)

そう……あなた自身

(そ、そんなの、変!)

……ヘ…ン?

(だって、私は私。あなたな訳無いもん!)

でも、あなたは、私を見たことがある……

(無い!あるわけな……)

紺野の目の前の女性が、甲高い声で笑いだした。
身動き一つ取れない。
ゆっくりと、目の前の女性が顔をあげる。
あと、数センチ顔をあげると、目が合うて言うところで、紺野は、目が覚めた。
725名無しの:02/12/30 02:47 ID:qpWQFd5q
新小説キターーーーーーーーーーーーーー!(^o^)/
726☆作品案内所Part.1☆:02/12/30 03:09 ID:MFCUkpfw

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727☆作品案内所Part.2☆:02/12/30 03:11 ID:MFCUkpfw

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◎(タイトル未定)
   >>723-724


>>724
ありがとうございます。作品タイトルを決めていただきたいのですが。
以後も続けてよろしくお願い致します。
なお、書き込みはsageで行なうことに、ご協力をお願い致します。

※この作品案内が、リンクしてなかった時はこれをお使い下さい。
http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1027866988/726-728n
729728:02/12/30 03:19 ID:MFCUkpfw
>>719
「シンデレラに憧れて」
作者さんが言われますように、物語の後半になって、圧縮された作品
というイメージを時々持ちました。もっと細かく描写して数倍の長さに
なっているのが、この作品の本来の姿ではないかという気がします。

モー娘。に深く感情移入するからこそ生まれてくる楽しい会話場面が
たくさんありました。
会話が面白いと物語も面白くなりますよね。

視点が次々と違うメンバーに移るのは、これだけ長い作品ですから、
読む側として集中力を維持するのが大変であると感じました。

ですから、この作品をモー娘。が実際にドラマとして演じて、それを私たちが
見ると、数倍楽しめるように出来ている小説であると思います。



このスレを支える大長編を書いてくださり心から感謝します。
意外なストーリー展開で4ヶ月以上も楽しませていただきました。
本当にありがとうございました。

当スレの残りを考えますと、ここからの長編連載は難しいので、なにか
短い作品が閃きました時は是非よろしくお願い致します。
730紺野大好き:02/12/30 21:30 ID:HepSEqxj
いま私がいるのは、駅前のバーガーショップだ。ロータリーを行きかう人の姿が、この窓際の席からはよく見える。
空は、抜けきって高い。あまりの蒼さに胸が痛くなる。頬杖をつき、花壇に植えられたコスモスが満開なのを眺め回した。
花の群れが風に揺れて波打つのを見つめているうちに、ひとりで催眠術にかかってしまいそうだ。店内に流れるヒット曲のインストゥルメンタルと、エンドレスで鳴り響く横断歩道のか<通りゃんせ>が混じりあうのを聴いているとなおさら。
731紺野大好き:02/12/30 21:39 ID:b7TdBlwS
花の海から目をそらし、あまりにぎやかとは言えない商店街を見やる。狭い道路のはるかつきあたりには、壁のような山々がそびえている。
遠く離れたこの駅で、迎えを待つこと三十分、到着時間にあわせて来てくれるはずだった迎えの人がいつまでたっても現れないので電話してみると、
<あ、こりゃいけね、忘れてた>
申し訳ない、すぐ迎えに行くからそのへんで待っててくんな、とそのおじいさんは言った。受話器口をふさいで周りと話している感じではどうもオーナーではなさそうだったから、たぶん宿で働いているスタッフの一人なのだろう。
732紺野大好き:02/12/30 21:49 ID:b7TdBlwS
<あさ美もさあ、もっと素直に、思ってること口に出せばよかったんだよ>
あの夜、電話の向こうの愛ちゃんは情け容赦なく続けた。
<あさ美って、いやなことでもめったにいやだって言わないし、怒ってる時でも怒ってないとか言って黙っちゃから。やせ我慢っていうか、そういうのって、ほんとの優しさとは違うと思うよ。なんでもわがままきいてやるだけじゃ、誰もついてこなくなるよ>

真夜中だった。とつぜん携帯が鳴り響き、今度こそまこっちゃんだろうと意を決して手に取ったら愛ちゃんだったのだ。
733こんこんの夏休みを書いた人:02/12/30 22:15 ID:xYpEAeF/
>シンデレラに憧れての作者さん
素晴らしかったです。感動しました。
是非作者さんの他の作品が読みたいっす。
ほんとにありがとうございました!
734728:02/12/31 00:49 ID:J93qSmJ0
>>732
ありがとうございます。>>724の続きでしょうか? そして、タイトルを
「紺野大好き」とします、ということでしょうか。それがハッキリしないと
作品案内を更新できないのですが…。違っていたら訂正願います。
作品案内の更新は1日延ばします。
作品の続きをよろしくお願いいたします。
735紺野大好き:02/12/31 06:17 ID:JwIQpaX5
ごめんなさい。
別に紺野大好きはタイトルではありません。
ごめんなさいm(__)m
736紺野大好き:02/12/31 07:09 ID:xa8rXyOH
まだ山の中にいるんだとばかり思ってた、と私が言うと、その山の中からわざわざかけてやってんじゃないの、と愛ちゃんは言った。
夏休みを利用して、愛ちゃんは民宿だかペンションだかのアルバイトをしている。愛ちゃんがそこでバイトを始めたのは去年の冬休みが最初あで、その時点での目当てはスキーだったわけだけど、この春夏とまた同じところに舞い戻ったのはもちろん別の目的でだった。
<リゾート地のバイトって最高だよ>と、開口一番、妙に明るい調子で愛ちゃんは言っていた。
737紺野大好き:02/12/31 12:26 ID:JwIQpaX5
えー、タイトルを決めました。
『雲』にします。これからは、名前のところに、『雲』と表示します。勝手ですみませんm(__)m
738『雲』:02/12/31 14:00 ID:5bs3zNog
<いろんな人と出会えて、しかも自然と触れあえる。どう、あさ美。あなたもこっち来ない?そっちでのことはしばらく忘れてさあ>
そう言えば、この夏間じゅうずっと山の上にいたはずの愛ちゃんが、どうしてこっちの事情を知ってるんだろう? そう思って問い詰めてみたところ、案の定だった。まこっちゃんから電話が行ったのだ。なんでもまこっちゃんは、愛ちゃんに頼んだそうだ。
<私が言わなきゃいけないんだろうけど……愛ちゃんから謝っといてくれないかな>
739『雲』:02/12/31 14:11 ID:JwIQpaX5
ほんの半年前まで、小川麻琴は私や愛ちゃんと同じグループの仲間だった。ひょんなことから、私は笠松祐介と言うグループ内でも人気のある彼と、つき合うことになった。つき合いはじめてから、結局私たちが恋人同士だったのは一年足らず。

──恋人同士。

少なくとも私のほうはそうだと思っていた。休みのたびに待ち合わせて映画を観たり、学校帰りに互いの買い物につき合ったりして、腕を組んで街を歩き、夜の公園でキスしをし、明日また逢えるというのに長電話する……
740『雲』:02/12/31 14:21 ID:xa8rXyOH
そういう関係を<恋人>と呼んでいいならばの話だが。

でも、その関係ももう終わった。考えられる限り最悪のかたちで終わってしまった。

祐介君は、別の女性を好きになり、私には「友達と旅行にいってくる」と嘘をついてその女性と出かけた。
その嘘を、彼がどんな気持ちで口にしたのかはわからない。わかりたくもない。いずれにしても私は、ひとかけらの疑いもなく祐介君の言葉を信じていた。二人の乗ったバスがスリップ事故を起こしさえしなかったら、今でもまだ信じ続けていただろう。
741『雲』:02/12/31 14:29 ID:DU5UC9V0
幸い、事故自体はそれほどの大事には至らなかった。
単独事故だったし、死人も出なかった。
祐介君のほうは顎の骨折とむち打ちで入院、まこっちゃんは右腕の骨にひびが入ったものの他はかすり傷で済んだ。

<気持ちはわかる……なんて簡単に言われたらよけい腹が立つだろうけど>愛ちゃんの声も、さすがに沈んでいた。
<でもね、あさ美。あなた達三人の中で一番つらいのは、もしかしたら、間にはさまれた麻琴かもしれないよ>
私は黙っていた。
742『雲』:02/12/31 14:37 ID:5bs3zNog
<麻琴だってあさ美のこと、裏切ろうと思って裏切ったわけじゃないずじゃない。祐介君だってそうだと思うよ。
あなた達昔から仲良かったんだし、親友の恋人なんか盗りたいと思って盗るわけないよ。
もう、どうしようもないとこまで来てたんだろうと思う。だからさ、しょうがないよ。人を好きになるってそういうもんだし……>

そういうものだ、ということくらいは私にだってわかってた。それでも、どうしても納得できない。

あんなに私を好きだって言ったのに。

あのときの言葉も、みんな嘘だったのかな。
743『雲』:02/12/31 14:46 ID:xa8rXyOH

いつから二人で私をわらってたんだろ。

そんな卑屈な考えばかりが頭の中でぐるぐる回ってしまうのを、自分でも止められないのだ。
祐介君が旅行だと言った週末、まこっちゃんはまこっちゃんで私に、急におばあちゃん家に行ってくると嘘をついて出かけていた。
そんないくつもの後ろめたい嘘を、まこっちゃんと祐介君が二人で相談して用意しているところを想像すると気が狂いそうになった。
嫉妬と怒りで体がねじ切れるかと思った。
744『雲』:02/12/31 14:54 ID:lugw3cin
<そっちも少しは涼しくなってきたんじゃない>と愛ちゃんが言う。

私は、携帯を耳にあてたまま網戸のそばへ這っていった。夜風が入ってくる。
灯籠の足もとあたりで鳴くコオロギの声に混じって、軒下の風鈴が針の落ちるような音をたてた。
「うん、少し」と私は言った「そっちはどう?」
<朝夕はセーターが欲しいくらいよ。山の空気は澄んでるし湿気も少ないから、昼間の熱を貯めないんだ。だから夜にるとぐっと冷え込むって言ってた>

かなり長い沈黙が続いた後、再び口を開いたのはやなり愛ちゃんだった。
745『雲』:02/12/31 15:05 ID:JwIQpaX5
ふだんとは別人のように低い声で、愛ちゃんは言った。
<あさ美、麻琴が退院してきたらどうする気?>
「どうって……」
<いくらあさ美が鈍感でも、いま顔合わせるのは気まずいでしょ>

<ねえ。あさ美、冗談抜きでこっち来ない?>
「こっちって……どっち」
愛ちゃんが、深々とため息をついた。<分かってるでしょ>
「だって、もうすぐ学校始まるよ?」
<わかってるよ、そんなこと。けど、そんな状態で学校行ったってどうせ何にも頭にはいらないだろうし。
麻琴が退院してきたらどうすんの?>
746名無し募集中。。。:02/12/31 15:42 ID:lPZROhUl
『シンデレラに憧れて』
あまり、物語を深く読む事は苦手なんですけれども、
小川のエピソードで泣きました
それと少年の心境が自分と似通っていて
色々と考えさせられました
あと、チャコフィルの曲がイイカンジだとか思ってみたり
いち読者より
一応sageときます
747『雲』:02/12/31 15:47 ID:oZbQ+izD
<しばらく休んで、落ち着くまでこっちでバイトしてればいいじゃん。ちょうど来週末に私が抜けるから、かわりの人募集してたんだよ。>

私が黙っているのをためらっていると受け取ったのか、
<ね、あさ美来なよ>愛ちゃんは熱心に言った。<学校なんかちょっとくらいやすんだって大丈夫だって。あさ美なら進級だってちゃんと出来るよ>

しばらく考えて、その思いつきみたいな愛ちゃんの提案を受け入れてしまった。

とにかくココから離れたい。祐介君とまこっちゃんの気配を感じないで済むとこならどこでもいい。
748『雲』:02/12/31 15:59 ID:xa8rXyOH
そういう状態にあった私は、愛ちゃんの誘いがただ一筋の光明のように思えた。暗闇の中で光<非常口>の案内版みたいに。


「……ちゃん」

シャツのそでを引っぱられて我に返った。自分がどこにいるのか思い出すのに、ちょっと時間がかかった。
見れば、椅子の横に立ってしげしげと私を見つめているのは三歳くらいの男の子だった。
小さな左手で私のシャツをつかみ、溶けかけのソフトクリームをしっかり握っている。
「かーちゃん」と、男の子はくり返した。
749『雲』:02/12/31 16:07 ID:lugw3cin

自慢じゃないけど、三つにもなる子どもに母と呼ばれる覚えはまったくない。迷子かな? とあたりを見回したその隙に、何を思ったか、敵はひざによじのぼってきた。
「あ、ちょ、ちょっと待って」押し止めようとしたものの、どこをどう触っていいものやら見当がつかない。「ねえ、違うって、どこあなたのお母さん」

聞いていない。ひざの上で向きをかえようとした拍子に、彼がにぎっていたソフトクリームがべっちゃりと私のシャツについた。
若い母親らしき人が駆け寄ってきたのはその時だっあ「何やってんの、健太……!」
750『雲』:02/12/31 16:17 ID:hz1hiv4H

白いTシャツに色あせたジーンズ、無造作にはねたロングヘアー。年の頃は21、2といったところだろうか。すっきりとあか抜けた目鼻立ちと背の高さのせいで、周囲からえらく目立っている。
テイクアウト用の紙袋をテーブルに放り出し、母親は私のひざからこどもを抱き上げようとした。
「うわあぁぁぁぁん、かーちゃん!」
「母ちゃんじゃないでしょうが、この人は」
「かぁぁぁぁちゃぁぁぁん!」

しがみつこうとする男の子の手の中でソフトクリームのコーンが握りつぶされ、ドロリとした白い液体が私の、スカートーに落ちた。
751『雲』:02/12/31 16:25 ID:DU5UC9V0
(あ、あ、あああ)
「あ、ばか、何てことを」とうとう本格的に泣き出してしまった子どもを肩の上にゆすりあげた母親が、「すみません。この子ったら、ちょっと目を離した隙に……」

言いながら初めて私を正面から見おろしたとたん、目を見ひらいた。

一瞬の間に、彼女の表情は複雑きわまりない変化を一巡した。驚き。喜び。懐かしさ。あきらめ。哀しみ。非難。自制……。そんなふうなもねがめまぐるしくその目の中を出入りするのがわかった。
最後には値踏みするような目つきに落ち着いて、ひとの顔をまじまじ見ている。
752『雲』:02/12/31 17:40 ID:DU5UC9V0
「あの……何か?」
「ああ、ごめんなさい」彼女は、少し照れくさそうに笑った。「ほんとに似てたものだから」
誰に、とは聞かなくても想像がつく。……あれ? ってことは、この人は母親じゃ、ない……。
「待ってて。いま何か拭くもの借りて来るから」

いいと言うより先に、彼女はカウンターのほうへ行ってしまった。ぐずっている男の子を砂袋か何かのように肩をかついだまま。

とりあえず、手近にあった紙ナプキンで、シャツとスカートについたソフトクリームを拭った。甘ったるいバニラの匂いにつられて奥歯が痛くなる。
753『雲』:02/12/31 17:46 ID:oZbQ+izD
テーブルの上に残された紙袋からはフライドポテトの匂い。庶民のささやかな幸福を象徴するような二つの匂いが、柔らかな窓越しの日差しのなかで入り混じる。

ふいに、鼻の奥がつぅんと痛んだ。このところ、ちょっと油断するとすぐこれだ。
自分では何とかコントロールしているつもりなのに、ほんのささいなきっかけから感情のエアポケットのようなところにはまりこむと、自制心をガクガク揺さぶられ、上も下もわからなくなってしまう。
そのたびに私は、必死でどこかつかまりところを探した。
754『雲』:02/12/31 17:56 ID:DU5UC9V0
でも、つかまれるものなんか何もなかった。
まるで巨大な貯水槽の底に落っこちたみたいな感じだった。
はい上がろうとしても手に触れるものはつるつる滑るばかりで、爪の先すら引っかからない。夜は夜で、いやな夢ばかり見た。叫んでも叫んでも助けが来ない。
水の底から何か邪悪な意志を持った触手が伸びてきて、私の足にからみつき、ゆっくりとなぶるように引きずりこまれ、息が続かなくなり、鼻と口の両方から吸い込んだ水が肺にあふれ、やがて私はすべてをあきらめる……。
755『雲』:02/12/31 18:04 ID:WDCkqqNO
夢を見るからにはいくらかは眠っているのだろうが、眠ったという実感はまったくなかった。
きっと、まこっちゃんと祐介君を憎めば少しは楽になれるのだろうが。
でも、もともと私は誰かを憎んだりするのがあまり得意ではないのだ。
努力なんかしなくてもそういった感情を持続できる人間がうらやましいほどだった。
それでもやはり、恨めしい気持ちはあった。あの二人を赦せる日が来るとはとても思えない。
以前のように仲間みんなで笑いながら遊んだりする日がもう一度来るなんて想像もできない。絶対に無理だ。
756名無し:02/12/31 22:35 ID:xa8rXyOH
327>頑張れ
757名無し:02/12/31 23:30 ID:1Ip93msF
新作はじまってる!!!
ってかsageた方が良いのでは?&改行してくれた方が読み安い
758☆作品案内所Part.1☆:03/01/01 04:08 ID:YyyPcvxU

◎現  在  編
       ………作品はこちらから→>>418………最新は >416

◎現在編(平行世界)
       ………作品はこちらから→>>389………最新は >87

◎紺色の獅子
       ………作品はこちらから→>>456………最新は >454-455

◎こんこんの夏休み <完結>
       ………作品はこちらから→>>506

◎中学生日記
       ………作品はこちらから→>>405………最新は >209,>211-212

◎不器用な恋心
       ………作品はこちらから→>>405………最新は >286-289

◎格 闘 技 編
       ………作品はこちらから→>>406………最新は >307-312

◎レコーディング編
       ………作品はこちらから→>>390………最新は >42

◎昔  話  編
       ………作品はこちらから→>>390………最新は >64

◎はじまらない昔話
       ………作品はこちらから→>>406………最新は >228-229
759☆作品案内所Part.2☆:03/01/01 04:10 ID:YyyPcvxU

◎シンデレラに憧れて(現在) <完結>
       ………作品はこちらから→>>727-728

◎短  編 1.
       ………作品はこちらから→>>593………最新は >582-584

◎『雲』
   >>723-724>>730-732>>736>>738-745>>747-755


>>737
もしかして、この作品は(以下略)…と書いたら怒られちゃいますか(笑)。
続きがとても楽しみです。以後もよろしくお願い致します。

※この作品案内が、リンクしてなかった時はこれをお使い下さい。
http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1027866988/758-759n
760名無しの権兵:03/01/01 05:22 ID:9N5KqOnQ
かまかまかま
761名無しの権兵:03/01/01 05:22 ID:AnUEFmA4
かまかまかま
762名無し:03/01/01 05:29 ID:7wOWZPF9
あかまか
sage
新作来たー
763顔無し:03/01/01 05:38 ID:AnUEFmA4
俺も書いてみようかなぁ……
764顔無し:03/01/01 05:39 ID:upg7ioZi
俺も書いてみようかなぁ……
765隣の席の紺野ちゃん:03/01/01 19:41 ID:KCUvWjyq
ボクの席のとなりに転校生が来た。
芸能人らしい。北海道から来たその女の子は紺野ちゃんという。

彼女はいつもぼんやりと笑っている。彼女を表現する言葉でみんなが思いつくのはぼんやりとか、ふんわりとか、曖昧な感じの表現だろう。

ボクの思いつく表現もそんな程度だ。自分のボキャブラリィのなさに笑ってしまうけど。

今日はちゃんと授業に出てきている。
たまに早退したり、欠席したりする。
芸能界にまったく興味がなくて、どんなことをやっているかは知らないけど、
766隣の席の紺野ちゃん:03/01/01 19:53 ID:AnUEFmA4
紺野ちゃんはとても人気のあるアイドルグループに入っているらしい。ボクの興味のあることといえば、カーレースとパソコンとゲームだけ。
インターネットも少しするけど芸能人関係にはまったく興味ない。

隣の席にいるボクをみんなうらやましがるけど、芸能人と一緒にいるという感覚はボクにはないので、よく理解できない。

今日の紺野ちゃんは、いつもと違って、ぼーっと窓の外の景色を眺めていない。
一生懸命にノートに何か書いている。
珍しいこともあるものだと、ボクはノートを覗いてしまった。
767隣の席の紺野ちゃん:03/01/01 21:15 ID:WYRLVapg
紺野ちゃんは絵を描いていた。
なんか猫の絵みたいだ。
絵の下に「キティちゃん」の文字が無かったら、とてもそれが「ハローキティ」とは気づかなかったと思う。

ボクの視線に気づいた紺野ちゃんが笑った。ボクは恥ずかしくて、慌てて視線をそらした。

その時、先生が紺野ちゃんの名前を呼んだ。
今は数学の授業だ。ヤバイと思った。

紺野ちゃんが、ゆっくりと立ち上がって黒板を見つめている。
ちょっと下を向いた。もうだめだと思い、同じように下を向いたボクの耳に紺野ちゃんの自信なさそうな声が届く。
768隣の席の紺野ちゃん:03/01/01 21:26 ID:WYRLVapg

「解はx=3です」

先生は忌々しそうに唇の端を曲げると語気荒く言った。

「よし、正解!次、吉田、解いてみろ!」

紺野ちゃんは、とても頭のいいコなんだと思った。
ボクは尊敬してしまった。

すぐ後の給食の時間、デザートに出たイチゴのケーキを食べている紺野ちゃんが、とてもかわいく見えて、ボクは意地悪したくなった。

ボクは横から手を伸ばして上に乗っていたイチゴを横取りすると食べた。
紺野ちゃんの顔がびっくり顔になる。でも、予想に反して笑った。

「イチゴ、嫌いなの。食べてくれてありがとう」
769隣の席の紺野ちゃん:03/01/01 21:32 ID:7wOWZPF9
ふんわりと笑う紺野ちゃんの顔を見つめてボクは確信した。
ボクはこのコに恋しているって。

次の日も、その次の日も紺野ちゃんは欠席した。
コンサートツアーで遠いところにいっているらしい。隣の席のぽっかり空いた机の上がやけに広く見える。

午後から授業がホームルームだけの日、紺野ちゃんは午後から登校してきた。
ボクなら一日休んでしまうのにと思った。

紺野ちゃんが、クラスの女の子たちとなにやら騒いでいる。
自分の席で机に肩肘ついてぼんやりしていると、
770隣の席の紺野ちゃん:03/01/01 21:40 ID:upg7ioZi
紺野ちゃんがいきなりボクのほうへ振り向きざまに蹴りをした。短いスカートが勢いよくひるがえる。
友達に空手の型を見せていたようだ。
真っ赤になったボクと紺野ちゃんの目があった。
紺野ちゃんもみるみる真っ赤な顔になると、みんなを置き去りにして教室から駆けだした。もうすぐホームルームが始まるというのに。

ホームルームが終わってボクはすぐに下校の道へと向かった。

後ろから紺野ちゃんに声をかけられた。

「一緒にかえりませんか?」

はにかむの笑顔の紺野ちゃんが立っている。
771隣の席の紺野ちゃん:03/01/01 21:48 ID:p0yl7M9R
「でも、紺野の家って逆方向じゃなかったっけ?」

精一杯に平静を装ったボクは言う。
「ロケバスが迎えに来るんです。ちょっと場所がわからないので一緒にいってくれませんか?」

とても丁寧にお願いする紺野ちゃんにボクはうなずいた。

一言も話をせずにボクは紺野ちゃんと並んで歩いた。
でも、なんかとても楽しい。

このままロケの現場まで送って行きたいと思う。

突然、紺野ちゃんがつまずく。
ボクに寄りかかってきた。しがみつかれてボクは動けなくなった。

恥ずかしそうな、申し訳なさそうな紺野ちゃんが
772隣の席の紺野ちゃん:03/01/01 21:54 ID:upg7ioZi
とてもかわいかった。
自分の気持ちを抑えきれないボクは自分でもびっくりするぐらいに大胆になった。

紺野ちゃんの手を握って、子どもを案内するように歩き始めた。
振りほどこうと思えば軽くほどけるぐらいにしか握らなかった。でも、紺野ちゃんは振りほどかなかった。

紺野ちゃんの様子を伺った。
ボクの顔を見て紺野ちゃんは恥ずかしそうに笑った。
「嫌じゃない?ボクはとてもうれしい。だって、紺野のこと好きだから」

ボクは思いっきって言ってしまった。
773隣の席の紺野ちゃん:03/01/01 21:59 ID:upg7ioZi
後悔した。やめておけばよかったと思った。

「嫌じゃないよ、私も……」

聞き取れなくなるほど小さくなった紺野ちゃんの声だったけど、ボクにはちゃんと聞こえた。
信じられないぐらいうれしい一言が。

ロケバスが止まって待っているのが見え始めたあたりで、ボクは紺野ちゃんの手を離した。

途端に紺野ちゃんが駆けだした。
後ろ姿を見送っていたボクに紺野ちゃんが振り向いて立ち止まった。
774隣の席の紺野ちゃん:03/01/01 22:04 ID:p0yl7M9R
とても大きく三回ほどボクに手を振ると、とてもかわいい笑顔をくれた。

そして、ロケバスに向かって再び駆け出す。

ボクの隣の席に転校生がきた。芸能人らしい。北海道から来たその女の子は紺野ちゃんという。

いつもぼんやりとふんわりと笑っている彼女はボクのガールフレンドだ。


『隣の席の紺野ちゃん』

775名無し募集中。。。:03/01/01 22:15 ID:a1zMMXkE
>>774
パァーン!や、やられた!って感じです
くやしいけどかなりツボ入りますた(笑)やっぱ
り純情な感じが似合いますね。
しっかし、主人公がうらやますぃ〜
ね(笑)
776☆作品案内所Part.1☆:03/01/01 23:23 ID:YbD2X+tf

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◎紺色の獅子
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◎隣の席の紺野ちゃん <完結>
   >>765-774


>>774
ありがとうございます。いいですねぇ、理想的紺野かなぁ…。
『雲』の作者さんですよね。これからも閃くままに作品を発表して下さって構いません。
面白い小説大歓迎です。よろしくお願い致します。

※この作品案内が、リンクしてなかった時はこれをお使い下さい。
http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1027866988/776-777n
778作者じゃないよ:03/01/02 00:11 ID:cO+m2AIT
779名無し募集中。。。 :03/01/02 01:12 ID:5kolDHIu
>>778
その小説のところにたどり着けないんですが。
何かおかしなことが起きてしまったと言う事でしょうか?
780778:03/01/02 03:28 ID:cO+m2AIT
あれなんでだろ。さっきはぐぐればキャッシュが出てきたのに。
とりあえず今はなくなったけどここ見れば転載だということは分かると思う。
http://search.msn.co.jp/results.asp?cfg=SMCINITIAL&RS=CHECKED&v=1&srch=5&FORM=AS5&q=%E9%9A%A3%E3%81%AE%E5%B8%AD%E3%81%AE%E7%B4%BA%E9%87%8E%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93

やっぱりこういう場合は、丸写しである事を書いておかないといけないと思う。
781777:03/01/02 15:04 ID:c+Nemsqu
>>780
どうもありがとうございます。



複数作品を同時に進行するのは、どうやら限界に達したかもしれません。
読者は各作品の感想を言いづらく、作者は手ごたえを感じづらい。

やはり1スレ1作品、少なくとも1つの作品が終わるまでは次の作品を
スタートしないのが正解かも知れません。

次スレが立つことがあるならば、そういうルールが必要と思います。

「紺野あさ美のシンデレラ小説スレ2」というタイトルよりも、
「紺野あさ美のシンデレラ小説スレA」「紺野あさ美のシンデレラ小説スレB」
「 〃 〃 C] …… などとして、新作を始めたい場合は次々と新スレを
立てていけばよいと思います。

過去ログには、前スレとしてこのスレを、必要ならば別スレとして
「……A」「……B」…を載せておくと良いのではないでしょうか。



ということで、このスレに書いて下さる作家さんのオリジナル作品ではなく、
出所不明の作品まで登場してしまったからには、もう作品案内は
更新できません。
このスレの中の作品の続きを書かれる場合も、その作品を新スレに
コピペしてから始められると良いと思います。
782:03/01/02 17:35 ID:B2thWmjs
「シンデレラに憧れて」も、パクリですよぉ
783ななしの
保全