彼女の名前は飯田圭織。森裕太の同級生である。
私が彼女と会うことになったのは、裕太本人から言われたことだった。
「僕のことを知りたいのなら彼女に会ってみてよ。
多分誰よりも僕のことを知っているから。
そして彼女に預けてあるものを見せてもらえばいい」
そういわれては接触しない訳にはいかない。
私は何とか彼女と連絡を取りつけた。
彼女は最初は報道記者やフリーライターと思ったらしく、全く相手にされなかった。
私自身が裕太本人から頼まれた、彼から預かっている物を見せてほしいと話したら、
彼女は私に重い口を開いてくれた。
「今度の土曜日に神社に来て。渡す物があるわ」
私は我に返り彼女に挨拶をした。
しかし彼女は無表情のまま、私に質問をしてきた。
「彼のなにを知りたいの?」
私は本人から直接頼まれて文章にしているだけだと説明をした。
「それだけの理由?なら止めた方がいいわ」
どういう意味なのか私には理解できなかった。
私が困惑した表情を見せると、彼女は睨むような目線を向けてくる。
「ここから先はあなたの人生を狂わせることになるわ」
「あなたは今、ある境界線を跨ごうとしているの。
それは私や裕太のいるこちら側と、今あなたが暮らしているそちら側。
あなたが興味で裕太のことを調べているのなら、今すぐ止めるべきね。
もしあなた自身が本当に自分の意志で知りたいと思うのなら・・・」
彼女は鞄からある物を取り出し、私の目の前に差し出した。
「これを受け取る資格があるわ」
彼女が預かっていた物、それは裕太が残した日記である。
日記の存在を知っているのは彼女と裕太しかいなかったのだ。
日記はCD−Rに焼かれて、計13枚あった。
いや、日記と言うにはあまりにも複雑なものである。
自ら創作した文章、ダーウィンの進化論、πの神秘、ルーシーモノストーンmp3など
彼が気に入っているものがすべて突っ込まれているようなものだった。
「さ、行きましょう」
彼女は立ち上がり歩き始めた。
私も夢遊病のように彼女の後をついて行っていた。
私達は山の中へ入っていき、約15分ぐらいだろうか?山を登りつづけた。
道はけもの道を歩いていたので足場は悪くなかったのだが、
傾斜がきつく非常に疲れた。
そして山頂付近のある場所で彼女は歩くのを止め、
横倒しになった木に腰をかけた。
そこはちょっとした空き地のようになっていて、
地面には薪をした跡があり、人がいた形跡が残っていた。
そしてこの場所にはとても大きな木がそびえ立っている。
それは非常に雄大で力強く、私たちを迎え入れてくれてくれているかのようだった。
彼女は鞄からペットボトルを出し、一口飲み話し始めた。
「さぁ何から聞きたいの」
−此処は?
「裕太の隠れ家・・・いや、彼を育てた場所かな」
−裕太はここで何をしていた?
「彼は此処で猫を食べ、自分に葛藤し、知識を増やしていたの。
裕太の本当の姿を知っているのはこの場所だけよ」
私自身もこの場所に踏み入れた瞬間、裕太の陰を見たような気がした。
ここは彼にとってのサンクチュアリだったのだ。
彼以外に知られることはない。
絶対に汚せない聖域。
そして今でも染みついている彼自身の気配。
彼の本当の姿を語るにはこの場所こそがふさわしかったのだろう。
彼女もそのことを知っていた。
「此処は私と裕太の二人だけが知り得る場所なの」
私は彼女に質問を始めた。
−何故私をこの場所に連れてきたんだ?
「あなたは裕太に選ばれた人だから。
そしてあなたが一番知りたいことの始まりの場所だからよ」
−始まりの場所?
「そう・・・彼が初めて人を殺し、そして食べた場所」
そうこの場所こそが最初の被害者、加護亜衣の殺害現場だった。
ここまで。
ゴメンね。時間かかってしまいました。
考えた小説内容に近づけるには今回の話がどうしても必要になってしまったんで、
ちょっと長いけど書いてみました。
さぁ最初の被害者がとうとう登場しました。
加護ちゃんはどのように殺され、どのように食べられたのか?
どうなってしまうのか?まて次回!!!
こっから俺の文章力が問われる部分ですね。
どうなるんだろうな・・・。不安しか出てこねぇよ。
いいのか?大丈夫か俺?
それから毎回の保全、本当にありがとう。
こんな思いつきを気長に待っていただいてる方々には頭が上がりません。
(足を向けて寝れないのだが、ドコにいるのか分からんのでそれは無視)
もう一個の小説もこれぐらい寛大な心で見て欲しいんだけどなぁ。
(なんか一匹鬱陶しいのがいて場が荒れ気味です)
急かされても仕事は減らねぇつーの。
愚痴っぽくなってきたなぁ、いかんいかん。
まぁ次回はなるべく早く書けるはずなので(仕事納めが24日なんです)、
もうしばらくおつき合いください。
あと食人について興味がある人
http://academy.2ch.net/test/read.cgi/whis/990595677/ ↑此処覗いてみて。結構詳しい食人の歴史とか載ってるから勉強したい人にオススメ。
私もたまに書いたり覗いたりしてます。(名無しだけどね)
更新キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
そして加護キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
いやー加護かー・・・いいですなあ・・・保全
頑張ってね
更新お疲れ様です。
>(足を向けて寝れないのだが、ドコにいるのか分からんのでそれは無視)
立って寝ればよかったりして。でも階下にいたりして。
否、冗談冗談。足向けるななんて畏れ多いことはいいませぬ。
純粋に楽しみにしている故なので。
200 :
雷禅:02/12/19 11:34 ID:KSc6SYM/
200get
腹減った。
保全。
ほほほほほほほ前
おでん。
帰省します。保全をお願いします。
ぽ
時間はとまねっす!YO!チェケラチョ!
保全ありがとうございます。
ちょっと今年中に更新できませんでした。
ゴタゴタしてまして書くヒマなかったっす。
なんか彼女が結婚してくれオーラを出してきました。(家族に紹介されてしまった)
鬱陶しいっつーの。結婚なんかしねーよ!!!!
と、今年最後の鬱憤をここではらしてっと。
今年一年本当にありがとうございました。
来年1発目がいきなり不謹慎極まりない小説になりますが、おつき合い下さい。
210 :
名無し募集中。。。 :03/01/02 20:52 ID:qML0UVhK
吉澤さん、引退してください。
211 :
vvv:03/01/02 20:53 ID:KNe9O4Tl
sage
保全。
保全。
215 :
山崎渉:03/01/10 17:03 ID:WMf2v4nq
(^^)
保全
217 :
あぼーん:03/01/12 16:36 ID:eES8nM9u
あぼーん
積極的に保全!
おれトムクルーズ目指す
底辺より浮上
222 :
あ:03/01/15 01:53 ID:7QDYVB7K
何だ?このスレ
下げで保全。
224 :
:03/01/18 21:42 ID:tLScyMDh
モー板はこんな糞スレでも200以上逝くのか…
保全。
保全。
徹夜あけ保全。
228 :
山崎渉:03/01/28 13:59 ID:3mTZ7UF2
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
今夜も保全中。
230 :
山崎渉:03/01/31 10:41 ID:hcR/4xMn
(^^)。
保全。
ごめんなさい。
ちょっと入院してまして書けませんでした。(2/1退院)
前から調子の悪かった首の爆弾が爆発しまして、即入院でした。
(首の骨が変形して神経を圧迫してる。確かXのyoshikiと同じ症状)
突然激痛が走ったと思ったら動けなかった。
病院でのたうち回るぐらいの激痛に襲われ、本気で死ぬかと思った。
手術はしないでリハビリで直す予定です。
んで、小説なんですが、一応書いたんですがとても発表出来ない。
どうもスランプ突入です。申し訳ない。
なんかイメージと違うんです。自分の才能の無さに打ちのめされてます。
なのでちょっと時間を下さい。
えーっと「名乗れません」さんでいいのかな?
狩りで短編小説書いてましたよね?(人違いだったらスマン)
今日見ました。面白かったです。
ああいう萌え短編なんて、自分はよう書かんので感心しました。
それ読んで多少なりとも刺激を頂いたので、自分も頑張りたいと思います。
あと、非常に個人的で我が侭なお願い。
「保全」ってものすごく味気ないので、オススメの本でも書いてください。
小説・漫画ジャンルは問いません。
1保全に付き一冊で結構です。よろしくお願いします。
ばれましたか(w
あちらの更新情報に載るとは思ってなかったので。
うーん、自分はごく短いシナリオとかシーンが浮かんで、
そこから構想をつくるタイプなんで、萌え短編は書けるんですが
ストーリー作りが要求される中・長編はよう書きません。
なのでM・P・Dさんのように長いものを書いていく方はやはりすごいなあと。
本っすか。大学に入ってからはいわゆる新書しか買ってないなあ。
じゃあ、吉田戦車「伝染るんです」から。
首ですか。大事になさってください。
M・P・Dさん、首お大事にしてください。。
保全
オススメ本→『20世紀少年』浦沢直樹 マンガです
土田よしこ「つる姫じゃ〜!」
下らなすぎてなかなかよろしい。
237 :
松キング:
あ〜あ
つまらんスレになったものだ
全盛期の・・