【矢口】(〜^◇^)『BDOH』(´◇`〜)【チンポ】
(嫌がる女の子をむりやり……か。一回やってみたかったんだよね。燃えるな
ぁ〜っ。)
市井の眼前にはおびえた表情の柴田。その瞳はまるで三流ホラー映画の殺人鬼
に遭遇してしまった金髪美女かのごとく、露骨に恐怖に染まりきっていた。
「おねがい……やめて……っ。」
(後藤はいっつも自分からだからなぁ。エロすぎても物足りないもんなぁ。最
近矢口と連絡取ってないし。)
市井はその身体を柴田に重ね合わせた。
「い……いや……。嫌っ!」
柴田は市井の腹を蹴り上げようとした。しかしその脚も市井の腕によって首尾
よく抑え付けられてしまった。
「大丈夫だよ。痛いのは最初だけだから。そりゃ、ローション塗って入れたと
ころで、ちょっとは『切れる』かもしれないけどさ。」
完全に後ろへ挿入するつもりの市井。
「変態!この変態っ!」
「チンポ勃てて言うなよ。」
市井の唇が柴田の唇に押し当てられる。
「んん〜〜〜っっっ!」
(ズッギュゥゥゥーーーーン、ってか。)
「んん……。」
(舌が気持ちいいのに歯閉じるなよな。……この出っ歯。)
言ってはいけないことも頭の中でなら平気で考える市井。
(いや!いやぁっ!!)
口付けをあきらめた市井は柴田を開放する。
「っ……はぁっ……ったく。ほら、後ろ向いて。」
「……っ。」
抵抗する柴田の目からは大量の涙が零れ落ちている。
「そんな泣くほどいやがることじゃないって。ホラ、怒るよ。」
市井の口調は穏やかだったが、台詞回しに迫力があった。柴田は次第に、抵抗
が不可能であることを悟りはじめる。先ほどから肉体的な抵抗が何一つとして
市井に効いていない。体力にそれほどの差があるとも思えないのだが、どうに
も相手は場数を踏んでいるのか身体を抑え付ける技術に長けていた。実際のと
ころは市井自身はレイプまがいのセックスなどあまり経験はなかったが、その
あたりは天性の才でまかなっていた。
「……ひっく……ひっく……。」
「泣くなって言ってるのに。ほら、よし。そうだ。痛くないようにローション
塗ってやるからな。」
柴田はやっとのことで後ろを向いた。
「……えっぐ……ぅぁぁ……。」
(キャワイイなぁ……。)
市井は、どこから取り出したのかローションを取りだして、両手に塗りたくっ
た。そしてそれを、柴田の肛門あたりにすり込む。柴田は肛門のあたりに、ロ
ーションの冷たい感覚を味わうことになる。
「ぁ……ぅっぐ……。」
「ほら……気持ちいいだろ……。」
「ぅ……ぁ……。ぁ……。」
「冷たいローションお尻の穴にいっぱい塗られてるんだもん。気持ちいいに決
まってるよね。」
「ぐ……そんなの……。……あっ。」
「かわいい声出すんだな。」
「く……ぅ……。」
(指入れ挑戦、っと♪)
「ひゃぁぅっ!」
「あは。初挿入。まぁ指一本なんて入れたうち入らないから。」
「ぁぁ……ぁぁ……。」
市井はその指で柴田の直腸をほじくり回す。腸壁を強く押したり、撫で上げた
りと、さまざまなバリエーションで柴田を責める。柴田はこれ以上無い屈辱感
を味わっていた。
「市井の指って結構細いんだよ。自慢なんだけどね。だからさ、ぜんぜん痛く
は無いでしょ?爪切ってあるし。女の子相手にしてると、どうしても爪伸ばせ
ないのは不満だけれどね。」
「ん……ぁ……。」
「しっかし……けっこう柴田ってケツの穴ガバガバなんだね。がっかりだよ。」
「!!……し、知らないわよっ!」
柴田には心当たりがあった。普段から柴田は石川とスカトロまがいのプレイを
楽しんでいたのだ。石川以外の人間に尻の穴を弄ばれるのこそはじめてではあ
ったが、こういった行為自体がはじめてであるわけでもなかったのだ。とはい
えそのことを知っている人間は石川以外に居ないはずだった。
「石川と結構すごいことやってるんじゃないの。にしてはリアクションが初々
しいのはよろしいけどね。合格。」
「……ぇ?……ぁ。」
柴田の尻の穴から、市井の指が抜き取られた。
「んじゃ、準備はいいね。」
市井はニヤリと笑った。
「ん……ん・・・…。」
「いっ……たぃ……。」
「はぁぁ……。」
「あぁぁっ!痛い!痛いよ!」
市井の肉棒がゆっくりと、柴田の尻の奥へと入り込んで行く。
「はぁぁぁっ。最高。」
「痛い!いや!抜いて!抜いてぇっ!」
柴田は必死に身体を動かして、なんとか市井の肉棒から抜け出そうとするのだ
が、市井に腰をうまいこと抑え付けられてしまってかなわない。
「やっぱいつ姦っても最高だね、アナルのこの感じって。」
「変態!変態っ!やめろ!やめろよぉっ!」
柴田の声は市井の耳に届かない。
「ん……ふぅ〜っ。」
市井はゆっくりと腰を前後させはじめる。
「がっっ……!やめてっ・……!痛い!痛い!」
(……。)
市井は聞く耳を持たない。
「うご……くなぁっ!ああああ!」
(やべぇ。気持ちいい。)
最初は手探りの拍子を取っていた腰のリズムが、だんだんと一定になってくる。
それにつれて市井が味わう快楽も、じょじょに高まってくる。
「ぁぁっ!ぁぁぁぁぁっ!……ぅ……!」
「大丈夫だよ。声出していられる間はぜんぜん余裕あるって。それにさ……ほ
らっ。」
言いながら市井は、右手の指先で柴田の亀頭をコンコンと二回ほど突っついた。
「うぁっ!」
その刺激に、柴田は一瞬だが射精感を味わってしまう。
「ギンギンに勃起してるんじゃん。本当にいやだったら勃起なんてしないって」「ぃぃから……ゃめて……。」
「やだよ。我慢しな。それより柴田こそ、してほしいんじゃないの?チンポ。」「ば……か……ふざけるな…・・ぐ……ぅっ!」
「そ。ならいいけど。そうだよね。別に柴田は気持ちよくなんてないんだもん
ね。いやだからさっさと終わってほしいんだもんね。」
「ん……ぅ……。」
市井に亀頭を突っつかれたこと。いや、それだけではない。先ほどから市井に
されたいたずら、肛門にローションを塗られたこと、指を入れられたこと、そ
して今こうして犯されていること。それらのすべては、柴田にあるひとつの感
覚を与えていた。それは表面的に見て、屈辱感や陵辱感といった言葉がぴたり
と当てはまるものであっただろう。しかしその奥底には、確かな快楽が潜んで
いることもまた事実だったのだ。柴田はそれに気がついていなかった。いや、
気がつかないふりをしていた。しかし男性の一番感じやすい部分である肉棒を
刺激されたことにより、快楽は確かにその片鱗を見せ始めていた。
「柴田がどうしてもしてほしい、ッて言うんなら、手コキぐらいしてあげても
いいんだよ。柴田の一番感じるトコいじってさ。」
「く……そんなのっ!」
相変わらず語気の荒い柴田が、市井にはみょうにおかしく感じられた。
「ふふっ。だよね。いいよ無理しなくて。市井だけ気持ちよくなるから。」
「……ぐっ。……変……態ッ!。」
「今時アナルセックスぐらい普通だと思うんだけどなぁ。柴田『ろじぱら』見
たこと無いの?」
「く……あぁっ!」
柴田にはまったくもって『ろじぱら』の意味などわからない。
「ん。……さて。……はぁ。」
市井の快感も高まってきて、そろそろ普通に喋ることはできなくなってきてい
た。
「ぅぅ……。」
理性的な言葉を吐いている内は、市井は自身の快楽をむさぼるよりもむしろ柴
田を陵辱して楽しんでいたのだ。しかし、いよいよもって市井の肉体も高まっ
てきている。柴田にもそれは察知できていた。そうしたときに、柴田はふいに、
市井の姿が先ほどまで以上に恐ろしく感じられた。市井の目の色が変わってき
たのが見えたせいなのかもしれない。
「ハァ……ハァッ……。」
「い、……いや……。」
「……ぅん……ん……。」
「ぁ……だめ……。」
「……ハァッ……ハァ……。」
「や……め……て。やめて……っ!やめてくださいっ!お願い!お願いだから
ぁっ!」
「……。」
市井の鼻息の音が耳に飛び込んでくる。そしてそれを縫うようにまた、下半身
の辺りからは市井の肉棒と柴田の直腸とがローションを伝ってこすれ合う、ぬ
ちょっ、ぬちょっという音が聞こえてきていた。
「……もう……許してぇ……。」
柴田がいくら泣いても、その涙は市井を余計に興奮させるだけだった。
「……。」
「うぅっ。うぅっ……。」
柴田の中で何かが途切れようとしていた。これまで十七年間生きてきた女のプ
ライドか。あるいはアイドルとしてのプライドか。何かが壊れゆこうとしてい
ることを察知しながらも、それが何なのかがわからない感触の悪さも、ただ身
体の振動にかき消されるばかりだった。
そんなふとした瞬間のことだったのだ。個室のドアが開いたのは。石川がト
イレから戻ってみたのだ。柴田の胸の中は、石川に救いを感じて安堵する気持
ちと、石川に屈辱的な姿を見られて何かが締め付けられる気持ちとで一気に満
たされた。
柴田は何も理解していなかったのだ。石川の裏をよく知っている柴田なら…
…石川の人間性をよく知っている柴田なら……予想の付かないことではなかっ
たのに。ただもしかしたら、柴田はすでに事の裏筋をどことなく予感していて、
ただそれを認められないままこうして市井に肛門を差し出す羽目になっていた
だけなのかもしれない。だからこそ、柴田は帰ってきた石川の姿を確認しても、
助けを求める言葉すら放たなかったのかもしれないのだ。
石川は部屋に入り、入り口のドアを閉めた。そして、ソファに倒れこんでア
ナルセックスをしている二人に近づいた。始め市井の肉棒と柴田の肛門の結合
部辺りを、続いて柴田のギンギンにそそり立った肉棒を、それぞれ二秒ほど表
情もロクに浮かべずに見つめていた。やがて視線は柴田の顔へと移り、そのと
きになって始めて柴田は石川の顔に表情が見て取られた。石川の顔は紅く染ま
り、そして潤んだ瞳をしていて、ようするに恍惚とした表情であった。
石川は柴田に顔を思いっきり近づけて、そして、言った。
「どう? お尻の穴を無理やり犯されちゃう気持ちは。でも気持ちよさそうだ
ね。おちんちんビンビンだよ。」