紺野のエロ小説書いて〜 第2章

このエントリーをはてなブックマークに追加
98小紺
目が覚めたのは、時計の針が七時を過ぎようとしている時だった。カーテンを透かして太陽の光が部屋に差し込み私を照らす。
ちょっとした光でも、起きたばかりの頭には刺激が強くて、クラクラしてくる。
「……痛っ」
上半身を起こすと 腰から肩にかけて大きな痛みが走って、つい声をあげてしまった。
ベッドが微かに軋んでしまい、隣で眠る まこっちゃんを慌てて横目で伺った。
起こしちゃったかな?しかし、私の心配をよそに、まこっちゃんは規則正しい寝息をたてていた。
薄手の毛布の掛けられた平らな胸が 穏やかに上下に動いている。
99小紺:02/08/11 02:16 ID:6YHBuH3M
安堵の息をつくと、特に深い意味もなく まこっちゃんの寝顔を眺めた。
閉じられた瞼を縁取る長い睫、ちょっと気の強そうな眉、艶めかしい赤い唇。
雪のように白い肌は、カーテンの隙間から入り込む朝日の下でより純白に輝く。
汚れを感じさせない。私に酷いことをしている筈なのに、まこっちゃんは どこまでも真っ白な気がした。
理由は分からない。
「……あさ美ちゃん?」
突然、名前を呼ばれた。
驚きのあまり 返事がすぐには出てこない。物思いにふけて霞んでいた視界に、瞼を擦っている まこっちゃんが映っていた。
100小紺:02/08/11 02:19 ID:lqsJg8rD
「おーい、あさ美ちゃ〜ん?」
「……あっ、ごめん」「目ぇ開けて寝ちゃってた?」
寝起きで上手く呂律が回らない口調でそう言って笑うと、まこっちゃんも体を起こした。そして、私の体を引き寄せ抱きしめて、
「おはよう」
甘ったれな子供みたいに微笑んだ。
「……おはよう」
その笑顔に胸がチクリと痛む。
この理由もまた分からない。
気付かないふりをしているだけかもしれないけど…。
そんなこと どうだっていいじゃないと言うように、まこっちゃんの湿った唇が鎖骨に押しつけられ、強く吸われた。
101小紺:02/08/11 02:21 ID:PSB0Euzt
「やっ……跡つけないでよ」
肩を押してみても やはり無駄で。
「……でーきた♪ねえ、見て」
まこっちゃんに吸われたそこには、小さな赤紫色っぽい花が咲いていた。
いっつもそう、まこっちゃんは私を困らせてばかり。
「跡つけないでって言ったじゃない…」
小声で文句を言いながら、指で跡に触れると、花は唾液で微かに濡れていた。
まるで、朝露に濡れた朝顔みたい。
そういえば、今年まだ朝顔見てないな…。
「あさ美ちゃんは私のだぞっ、てシルシ」
私の憂鬱などお構いなしに まこっちゃんは『シルシ』とやらを満足げに眺めている。
102小紺:02/08/11 02:23 ID:iIzuLdp3
まあ……いいか。
どうせ今日・明日はオフだし。
「シャワー浴びに行こう」
声と一緒にタオルが膝に投げられた。
いつの間にか まこっちゃんはベッドから抜け出ていて、裸にバスタオル一枚の姿でドアの傍に立ってる。
「……その恰好で行くの?お家の人に見られちゃうよ」
「やだな〜、お盆になるから実家に帰ったって言ったじゃん」
「そうだっけ?」
「うん。体ベタついて気持ち悪いから先に行ってるよ」
「あぁ、うん…」
私を呆れた目で見ながら言うと、まこっちゃんは一足先に部屋から出て行った。
103小紺:02/08/11 02:28 ID:ePFA84+g
まこっちゃんがいなくなった途端、溜まっていた疲労感が体を一気に襲ってきて、ベッドに倒れこみ、頭まで毛布を被った。

私、いつまでこんなことを続けるんだろう。いつまで こんな朝を迎えなくてはいけないのだろう。
まこっちゃんに抱かれた後に迎える朝は、すごく辛い。
眩しいくらいの太陽の光に、汚れたこの身を照らされるのが嫌だから。
昇ったばかりの澄んだ太陽が、あの人の笑顔に似ているから。
104名無し募集中。。。:02/08/11 02:39 ID:3lACa2eE
96さん>レス&リクありがとうございます。小川・高橋に虐められる紺野…って97さんが言うように 前スレありましたので、ちょっと違うのにします。
(でも、ベースは二人がかりです)
まだリクございましたら常時 受け付けておりますので よろしくお願いします。
105 :02/08/11 14:43 ID:BemprgVq
まここんもっと書いて!
106小紺:02/08/11 16:07 ID:lqsJg8rD
トイレで私を襲ったあの日を境に、まこっちゃんは当たり前のように私を抱くようになった。
仕事が終わった後は必ず。
場所は何処でも。
一度だけラブホテルに行ったことがあったけれど……もう行きたくない。
恥ずかしいし、抱かれることを自分から望んでいるようで嫌だし。だから、大体はどちらかの家で…ってことが多い。

渡されたタオルを体に巻いてバスルームに歩みを進めると、段々とシャワーの音が大きくなってきた。
フローラル系のいい香りがする。
やっぱり一緒に入らないとダメなのかな。
バスルームに着いたのはいいけれど、ドアの前で私は、中に入ることを躊躇っていた。
107小紺:02/08/11 16:13 ID:3lACa2eE
ぼかしガラスのドアの向こうに、シャワーを浴びるまこっちゃんの影が見える。
何度となく一緒に入っているけど、これだけは慣れない。
気恥ずかしい。
ドアノブに手をかけたり、引っ込めたり。
「あさ美ちゃん、早く入りなよ」
「えっ!?……あ…う、うん」
まこっちゃん気付いてたんだ…。
巻いていたバスタオルを丁寧にたたみ、傍にあったカゴに置く。
胸を両手で隠してバスルームに入った。
「ドアの前で何してたの?」
泡立てたスポンジを肌に滑らせ、まこっちゃんは首を傾ける。
無防備なその表情は
誰にでも見せる いつもの顔で、何故かホッとした。
108小紺:02/08/11 16:17 ID:PSB0Euzt
「分かった!ガラスごしに あたしの体見てたんでしょ?やらしいな〜」
「それは違うから。ありえないから」
「ありえないは言い過ぎ」
こうしてやる、と言って まこっちゃんがスポンジの泡を掬って顔に投げてきた。
「もうっ!やめてよぉ」
「あさ美ちゃんが悪いんじゃんか」
そう笑って、また泡を投げつけてくる。
顔についた泡を拭い、私も負けじとシャワーを掴んで お湯を吹きかけてやった。
すると、まこっちゃんは お湯が肌に かかった瞬間、ドラえもんが鼠を見つけた時のような、両足で跳び上がるリアクションを示した。
109小紺:02/08/11 16:22 ID:lqsJg8rD

「熱っ!!あさ美ちゃん!熱いってば!」

「ご、ご、ご、ごめんなさいっ!」
ギィッと必要以上に固い音を立てて 私はお湯を締めた。
代わりに今度は冷水を少しだけ出し、まこっちゃんの赤くなっている肩にかけた。
「んっ、ありがと」
「ごめんなさい……」「マジ熱かった。死ぬかと思ったよ」
まこっちゃんは怒ったように言ったけれど、目は笑ってる。
涙ぐむ私の頭を、「気にするな」と言う代わりに、黙って撫でてくれた。
でも、やっぱり気にしちゃうよ。
この綺麗な肌に火傷の痕が出来たら……。
「痕になったら どうしよう」
「だいじょぶだってば」
110小紺:02/08/11 16:30 ID:iIzuLdp3
「…まこっちゃんの肌、白くて綺麗だし…それに……」
「そんなことないよ。あさ美ちゃんの方が色白くて綺麗だよ」
照れ臭いのか、まこっちゃんは落としたスポンジを拾い、ボディーソープを新たにつけて泡立てだした。
また体洗うのかな…なんて思って見ていたら、まこっちゃんと目が合った。
それがいけなかった。「体 洗ってあげるね」
「え〜、いいよぉ」
「まあまあ、そう言わずに」
声が心なしか弾んでいる。
逃げたくても、まこっちゃんの肩に水をかけている為に、逃げようにも逃げられない。
「…適当でいいから」観念した私は、仕方なく体を洗ってもらうことにした。
111小紺:02/08/11 16:36 ID:iIzuLdp3
最初は腕から。
「っ……はぁ…くすぐったい…」
「我慢して」
腕を引っ込めようとすると、まこっちゃんの手がペチッとお尻の辺りを叩かれた。
肌を擦るスポンジの動きが微妙で 背中が反ってしまう。
……色んな意味で体中がムズムズしてくる。腕の次は首、その次は背中。
「ぁっ……まこっ…ちゃん…」
「ん〜♪なにぃ」
鼻歌まじりの返事がバスルームに憎たらしいくらい良く響く。
あぁ…これ完全にオモチャ扱いされちゃってる。