紺野のエロ小説書いて〜 第2章

このエントリーをはてなブックマークに追加
900新紺
(私は、一体何をしてあげられるだろう・・・?)さっき一瞬は話にちょっと興味
を示してくれて話が弾んだものの、夕食を食べている間あいかわらずあさ美ちゃん
はいつもよりも元気がなかった。あさ美ちゃんの元気の無さは、彼女の食欲に顕著
に現れている。食べるのが遅いのはいつものことだが、メインディシュを食べてる
時も、今デザートを食べている時にも、一度も『ちょっと頂戴っ!』と言ってくる
事がなかった・・・。普段のあさ美ちゃんなら考えられない事で、私は自分の好み
とは少し違う料理を選び、あさ美ちゃんと食べわけられる様にしたことを少しだけ
後悔しつつも、大好きなチョコレートケーキを食べながらそんな事を考えていた。
901JINKATA:03/01/22 09:24 ID:ugk8rtmt
本当ならあさ美ちゃんのお家に泊まりに行きたかった。そうすればあさ美ちゃんも
もうちょっとリラックスして私と会話が出来るかも知れないし、何よりもホテルに
泊まってしまうとお金がすごくかかってしまう。世間には「芸能人=金持ち」の様
な認識が有るかも知れないが、「中学生芸能人」が実際に自由にできるお金なんて
たかが知れている。娘。の中で最年少で簡単に実家に戻る事のできる立場にいる私
にとっては死活問題である。(部屋かたしとけば良かったなぁ・・・。) やっと
最近挑戦し始めた「ホットコーヒー」をお代わりし、私は再びあさ美ちゃんの方に
目をむけた・・・。やっぱり、あまり元気がない・・・。
『私の部屋も掃除してないからホテルに泊まろう。』
あさ美ちゃんはそんなことを言っていたが、最近あさ美ちゃんはまこっちゃんの家
に良く泊まりに行っているらしかった。そんな状況だけに今回の内輪もめについて
すごく苦しんでいるんだろうな・・・。
902新紺:03/01/22 09:26 ID:ugk8rtmt
『愛ちゃんなら・・・。』『えっ!?』『えっ?』
自分でも驚いた。どうやら色々考えているうちに、うっかりと独り言を口に出して
しまったようだ・・・。私と里沙ちゃんはホテルのレストランにはふさわしくない
素っ頓狂な大声を出して顔を見合わせた・・・。周囲のテーブルのお客さん達は、
怪訝そうな顔をしてこちらを見ていた。
『えっ?何?何?あさ美ちゃん!』
雰囲気を全く悟れていない里沙ちゃんは、芯の通った可愛い声で無邪気に私に話し
かけてくる。まっ、まずい・・・。
『ごっ、ごちそさまでした!』
『えっ?あ、ちょっ、ちょっとぉ〜!あさ美ちゃ〜ん?』
私は誰に言う訳でもなく、騒がしく物音を立てて、席を立っていた。場の雰囲気を
悟れてなかったのは、有る意味私も一緒だったのかも知れない。これじゃあまるで
「定食屋の利用客」の様で、とても恥ずかしかった・・・。
903JINKATA:03/01/22 09:28 ID:ugk8rtmt
>>900
タイトル(名前)間違えました。スマソ。
904新紺:03/01/22 11:26 ID:ugk8rtmt
『あっさ美ちゃ〜ん、まっちくりぃ〜〜。』
レストランの入り口あたりで、精一杯気を遣いつつ戯けた里沙ちゃんが、私に追い
ついてきた。(何か里沙ちゃんって本当に優しいなぁ・・・。)それに引き替え、
私は・・・。年下の里沙ちゃんがこんなに気を遣わせておいて、食事中も私は低俗
でしかもよこしまなことばかり考えていた。(愛ちゃんなら・・・。)私が思わず
口にしてしまったのは、こんな時愛ちゃんなら、例え僅かでも自分に沸き起こった
里沙ちゃんに対する性的な感情に対して忠実に、しかも持ち前の端麗な容姿と甘い
言葉をフルに用いて「スマートに墜とす」のだろうな?などと妄想を起こしていた
からだ。仕事が終わって一息ついた段階では、里沙ちゃんと(修学旅行の夜の様な
ノリで過ごしたいな。。)なんて思っていた。「ねね、里沙ちゃんってクラスに
誰か好きな人いるの?」みたいな。話が弾んでいくうち、に自分の今置かれている
立場について少しづつ話していき、相談にも乗ってもらえたりなんかしちゃったら
楽になるかな?なんて・・・。それが気が付くとそんなHな事ばかりを考えている
自分にとても腹が立つ。
905新紺:03/01/22 11:27 ID:ugk8rtmt
私の頭の中は、もうぐちゃぐちゃだった。もしかすると私は今日、里沙ちゃんと
「とりかえしのつかない夜を過ごしてしまう」事になるかも知れない。私は今何を
したいのだろう・・・。里沙ちゃんとは「しがらみを気にせずにはしゃげる友達」
としてこれからも付き合っていきたい。でも、まこっちゃんに犯され、愛ちゃんに
弄ばれ、あらゆる意味で1ヶ月前とは全然違う「女」にされてしまった自分。柴田
さんと抱き合い、その翌日まこっちゃんの身体を自分から求めてみて、その結果と
して女性の身体を女である私から求めていく感覚に興味を持ち始めている「女」と
しての自分。私は元来「コテコテの女の子」である。以前なら普通の女の子として
906新紺:03/01/22 11:28 ID:ugk8rtmt
(私もいつかもっと大人になったら普通に彼氏君とか作って、他の普通の女の子と
同じようにデートとかして・・・。)性欲に関して考えるなんて、まだまだずっと
先の事だと思っていた。私は確かに石川さんが大好きだし、この感情は「恋心」で
あると思う。まこっちゃんとは彼女がどう思っているのかは別として、もしも2人
の関係が男女であったならば「友達以上恋人未満」と言った所だろうし、愛ちゃん
と私の関係は差詰め「愛人関係」ぐらいの表現が適当だろうか・・・。けれども、
それは恋愛や私生活においてもの凄い制限のかけられている「モー娘。」や「ハロ
プロ」の世界の中だからこそ生まれてくる歪みだろう。私がもしも「娘。」という
条件内での芸能人ではなくて、他の形でこの世界に所属していたとしても、多かれ
少なかれはそういった制限された状態にはなるだろう。けれど「娘。」であること
が売りで、しかも「在籍年数の最下級+年少組」である私にとってこの圧迫感的な
ストレスはハンパじゃなかった・・・。
907新紺:03/01/22 12:38 ID:ugk8rtmt
そうだ。この世界が異常なだけなのだ。柴田さんも石川さんや後藤さん達だって、
私よりは全然大人だけど、そのストレスがあるからこそ「同性愛」に走るのだ。
あ〜あ、何か、もうこんな世界辞めたくなっちゃうなぁ・・・。

『あさ美ちゃん??』『わぁ!!』

ホテルに来て食事をした後に、頭の良いあさ美ちゃんの学力をあてにしていた私は、
相変わらずぼんやりと考え事をしていた彼女の事はしばらくそっとしておきつつ、
大の苦手の「世界史」の宿題をようやく終えて、「お風呂に誘おうか」と思い声を
かけた。それにしてもこんなにすぐそばに近づいてきたのに、直前まで全く気付く
事がなかったあさ美ちゃんの様子に、改めて私は、彼女の今背負っている悩み事の
大きさを感じていた・・・。
908新紺:03/01/22 12:39 ID:ugk8rtmt
びっくりした!!いきなり目の前、それもキスできそうなぐらいの接近した距離に
里沙ちゃんの顔が出てきたのだ!(よっぽどぼんやりしていたんだろうな・・・。)
派手に驚かれたことに驚きつつも心配そうに私のことを見つめている里沙ちゃんに
私は軽く微笑み返す・・・。それにしても近くで見ると童顔な様で、里沙ちゃんの
顔って、結構色っぽいなぁ。唇とか凄くセクシーだし。。トレードマークの髪型を
していないせいだろうか。間近でみると私よりも全然大人の女に見えた。
それにしても、こんな距離は今の不安定な私には刺激が強すぎるよぉ・・・。もし
情熱家のまこっちゃんだったらその瞬間に唇を荒々しく奪い、そのまま押し倒し。
里沙ちゃんは襲われてしまうだろう・・・。最も私も人の事を言えた義理ではない。
その場では何とか理性を保ち、「最低限の所までしか踏み外さなかった」程度の事
だし、それを私が踏み外してしまうのは、ほとんど時間の経っていないだけと言う
レベルでしかない・・・。あぁ、私はもう戻れないのだ・・・。
909新紺:03/01/22 12:40 ID:ugk8rtmt
僅かに笑顔を見せてくれたあさ美ちゃんに少しだけほっ。としながら、私はあさ美
ちゃんにもっと元気になって欲しいので、自分で面白いと自分が思っている顔とか
を作ってみる。あさ美ちゃんはやっぱりそんなに笑ってはくれなかった・・・。
(まことちゃんとかだったら、もっと「可愛くて且つ面白い顔」ができたりするの
だろうなぁ・・・。)ちょっと切なくなりつつ私は問いかける。
『あさ美ちゃ〜ん。ムードないぞぉ!せ〜っかく1週間ぶりのオフを2人っきりで
過ごすんだから、相手してよん!』
あさ美ちゃんは何だか驚いたような感じの顔をしている。(ありゃ?私なんか変な
事言っちゃったかなあ・・・。)2・3秒目を逸らしたあさ美ちゃんが応える。
『ごめんね。里沙ちゃん。何だかいっぱい気を遣わせちゃって。本当に優しいね。
里沙ちゃんは・・・。ありがとね!チョメ!』
『ひゃう!』
910新紺:03/01/22 12:42 ID:ugk8rtmt
再び目のあったあさ美ちゃんは、元気に話を始めたかと思ったら、ふいに私の胸を
触ってきた。反射的に私の身体がぶるっ!と震える。
『あれ〜!さっきみたいに「あんっ!」って声が良かったのになぁ・・・。ねぇ、
里沙ちゃん、紺野的にはさっきの里沙ちゃんのHっぽい声、超「アンコール」って
感じなんだけど・・・。』
『えぇっ?ってなんじゃそりゃ〜!^^にゃはは、駄目で〜す!先程の声は本日は
もう売り切れとなりました。期間限定で〜す。』
『えぇ〜!もう一回聞きたーい!えい!』『おっと!甘〜い。』
再度あさ美ちゃんの手は私のバストを狙ってきたが、それをかわしながら私は側を
離れた。何か今日、あさ美ちゃんは変な事をいう・・・。何で私のHな声なんかを
聞きたがるのだろう。さっきもおおよそあさ美ちゃんは食いついて来ないであろう
と思った話だったのに・・・。でも、元気が出てきたみたいで良かった・・・。
911新紺:03/01/22 12:43 ID:ugk8rtmt
『なんでぇ!加護さんには聞かせられるのに〜!私も聞きた〜い〜!』
『変な事ばかり言わないの。ねっ。ねっ。』
私はひとまずあさ美ちゃんに背を向けると、お風呂に持っていく着替えをカバンの
中から取りだし始める。
『あさ美ちゃん、お風呂行かない?時間的に空いていると思うんだよね・・・。』
『ぶぅ・・・。はい。行こう。』
振り返るとあさ美ちゃんは、私とまだ「じゃれあいっこ」をしたかったのだろうか。
不服そうな顔をしていたが、手荷物を開け始めた・・・。