紺野のエロ小説書いて〜 第2章

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881新紺
割とありきたりな日々になって、1週間ほど経っただろうか・・・。

私は、何かこう「言葉には言い表せないような、釈然としない気持ち」を引きずった
ままに、それでも自分なりに培ってきた「芸能人として」という気持ちのみを糧に、
1週間の激務をこなしてきた。 だが、実際は、相当な疲れやストレスが溜まって
来ていた・・・。明日はようやくオフになる。そして明日の予定は、久々に他人に
拘束されたように決められた予定ではなく、自分の為の休日を過ごすことが出来る。
既にアポは取ってあるので、1人でのんびりと、という訳ではない。けれど自分の
友達の中で、条件上「今、最も気兼ねしない相手」と過ごせると言う事だけは、まず
間違いなかった・・・。(あっ、来た来た・・・。)
『おまたせ〜〜!ごめ〜ん、待ったぁ??』
882新紺:03/01/17 11:18 ID:gfyPibod
息を切らせながら私の元へ駆け寄ってきたのは、私が今「娘。」のメンバーの中で、
(「たんぽぽ」の柴田さんとも関係を持ってしまった以上、大袈裟に言うのならば
芸能界の友達の中で)唯一、しがらみを気にせずに話をする事の出来る相手、そう
「里沙ちゃん」である。収録後の反省会を終えた後、辻さんに何か話しかけられ、
そのまましばらく捕まっていたのを私は知っている。1ヶ月前ならば、他の誰の目
を気にすることなく2人会話の輪の中に入っていって、程良い所で、
『私、今晩は里沙ちゃんとお泊まりで、明日は一緒にどっか行くんです〜!』
と言って、誰に気兼ねするでもなく普通にフェイドアウトする事が出来ただろう。。
けれど、今の状態で・・・、まこっちゃんも愛ちゃんも、そして石川さんも一緒に
いる空間で、そんな宣言をできるはずもなかった。
ともあれ、今の段階で里沙ちゃんに「ここ最近、私の身に起きている嵐のような
出来事」について話した訳でもなく(短時間で話せる訳もないのだが・・・。)
883新紺:03/01/17 11:20 ID:gfyPibod
私は里沙ちゃんに、
「まこっちゃん&愛ちゃんと喧嘩をしてしまった。」
と嘘をついたのだ。本当に気の優しい里沙ちゃんは、辻さんとの会話中も、時折
『ごめんね。。』
と目で謝ってくれていて、かつ、「愛ちゃんやまこっちゃんのその場での行動」
にも気を配ってくれていた・・・。
『どしたの?あさ美ちゃん??』
『ううん、何でもない・・・。』
『ぼんやりしちゃって〜!大丈夫だよぉ。まことちゃんも愛ちゃんも、私達と同じ
5期メンバーで一緒に頑張ってきた仲間じゃない!喧嘩をするのは仲の良い証拠な
訳で、あさ美ちゃんのことが嫌いとかじゃなくて・・・。えっとぉ・・・。』
『分かってるよっ。有り難う。気を使ってくれて。。さっ、行こうか!』
884新紺:03/01/17 11:27 ID:gfyPibod
「嫌いとかじゃない事」など、私が一番よく分かっている。むしろ2人の同期生に
「必要以上に好かれている」と言うことが辛いのだ。まこっちゃんの愛情表現は、
日を追う事に私の心に重くのしかかってくるし、愛ちゃんのつまみ食いの癖なんて
「性癖」以外の何物でもない。(何で私だけがこんな気持ちで悩まなきゃいけない
のだ!里沙ちゃんみたいに「普通のメンバー」として過ごしたいよぉ・・・。)
予約していたタクシーの運転手に、手配してもらったホテルの住所が書いたメモを
手渡し、里沙ちゃんを先に乗せる。タクシーの中では「私が喧嘩で悩んでいる」と
信じ切っている里沙ちゃんが、意識的に色々としゃべってくれていたのだが、私は
この1週間の間に自分の心の中で起きている「微妙な心理の変化」について、ただ
ずっと考え続けていた・・・。
885新紺:03/01/17 11:29 ID:gfyPibod
この話を読んでいてくれている人にこんな言い訳をしても仕方がないのかもしれま
せんが、私は最初、里沙ちゃんに「お泊まりの話」を持ちかけた時点では、本当に
「あんな事をしちゃう」つもりではなかったのです・・・。

人のせいにするつもりはないが、私が「魔が差したような行動」に至ってしまった
のは、タクシーが、もうすぐホテルに着こうかという時に、里沙ちゃんがふと話し
始めたこんな話からだったのかも知れない・・・。
『でね〜。最近何か知らないけど、ふざけてやたらと私のおっぱいを触ってくる人
が居るんだよね・・・。』
正直、まだ幼く(とは言っても私と対して年齢は変わらないのだが・・・。)男女
問わず「性的対象」にはおおよそ見られたりするはずないであろう、と鷹をくくる
思いで里沙ちゃんを見ていた私には、寝耳に水な話であった・・・。
886新紺:03/01/17 11:30 ID:gfyPibod
『もしかして、それって愛ちゃん??』
彼女の手癖の悪さを、おそらくメンバーの中で最も痛感させられているであろうと
自覚している私は、即座にそう答えていた。今までが気もそぞろで空返事ばかりを
していたのに急に私が興味を示すような反応をしたので、里沙ちゃんは少々驚いた
様な顔をしていた。だが、すぐに気を取り直したように話を続ける・・・。
『びっくり!この話にあさ美ちゃんが乗ってくるとは思わなかったよ。マジで。。
でもそうか。。。うんうん。よ〜し。ブッブー!!残念でした、外れでーす!』
『じゃあ、まこっちゃん?』
『なーんで5期メンバーの子ばっかなのよ。やっぱあさ美ちゃん気にしてるね。』
第2の解答に彼女を選んだのも、愛ちゃんと同様の理由なのだが・・・。
『まさか、石川さんじゃないよねぇ・・・?』だとしたら妬ける・・・。
『違うよぉ・・・。後ろから「ふにゅ!」ってされた時、石川さんとしゃべってた
時だったけどぉ・・・。』
887新紺:03/01/17 11:31 ID:gfyPibod
こういう無邪気な表現とかが、里沙ちゃんの良い所だし可愛い所で羨ましい・・・。
それに私なら、「ふにゅ!」なんかじゃとても済まされる訳がなかった。
『ちょっとぉ!ちゃんと真面目に考えてる?「悪ふざけ」って言えばさぁ??』
どうも正解は「加護さん」だったらしい・・・。とりあえずは石川さんではなくて
良かった。
『そんでそお、その時だよ!私が石川さんとしゃべっていた時後ろから加護さんに
おっぱい触られてぇ。私、思わず「あんっ!」とか変な声出しちゃったのね。。。
したら石川さんに「おマメちゃん、エローい!」とか言われちゃってさ・・・。』
『!!』ドキッ!とした・・・。それは石川さんのツッコミの話にではない。
里沙ちゃんが再現した「あんっ!」という喘ぎ声に対してである・・・。
888新紺:03/01/17 11:58 ID:gfyPibod
『加護さんは謝りもせずに「ちゃんと食べないと乳も大きくならんぞよ!」なんて
訳の分からない事いってるしさ!私、もう恥ずかしいやらなんやらで・・・。』
ホテルに着くまでの間、里沙ちゃんはその後も色々な話をしていたようだが、私は
ほとんど覚えていない。ただ、里沙ちゃんの「艶めかしい喘ぎ声」だけが耳に木霊
してしまっていた・・・。そして数時間後、私は里沙ちゃんの再現ではない本当の
「喘ぎ声」を聞くこととなる・・・。