紺野のエロ小説書いて〜 第2章

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653石紺
「あ!石川さん!指切ってるじゃないですか!!」
「いや、あの、これくらい大丈夫だから…」
「そういうのがいけないんですよ、消毒しなくちゃ…」
そういうと紺野は棚から救急箱を取り出しその中から消毒液を取り出した。
(なぜ紺野が救急箱のありかを知っていたのかは永遠の謎だ)
もうしょうがない。ここは紺野のお世話になろう……

「うっ……」
「ちょっとしみるかもしれないけど、我慢してくださいね……」
そういって手馴れた手つきで消毒液を傷口にぬる紺野。
ふう……たまにはこうやって後輩に甘えてみるのもいいかもね…

「はい、できましたよ!あとは私がやりますから。」
指にはすごく丁寧に巻かれた包帯……
紺野…どうしてそんなに優しいの……
昨日私あんなにひどいことしちゃったのに……
それでもこうやって普通に話し掛けてくれる……それだけで私は……
「紺野…」
「はい?」
こういう気持ちなんていうんだろ……
うれしいだけどただ単純にうれしいじゃないの…よくわからない……
ただ一ついえるのは今誰よりも紺野にいて欲しい…
「ありがとう…」
なんでだろう…涙出てきちゃった……
654石紺:02/12/09 20:29 ID:Z64LmodY
「できましたよー」
しばらくして朝ご飯の準備を終えた紺野の声が聞こえる。
といっても、私がやり残したのはりんごの皮むきだけ。
料理とかは全部できてたの。
でも、これだけ時間がかかるってことは
紺野もりんごの皮むき一つに結構てこずったのね。
料理の腕前は私と同レベル。

「いっただっきまーす」
食べ物を前にして目をきらきらさせる紺野。
さっきはお姉さんみたいだったけど
こういう面を見るとやっぱり紺野はかわいい。
しかし味噌汁をひとくち口にした瞬間その輝きは一瞬で消えうせた…
「うわっ、甘っ…石川さんこの味噌汁すっごく甘いですよ…」
そんなはずは…
私もためしに一口すすってみる。
確かに甘い…砂糖のような味がする。
「石川さん…砂糖と塩間違えたんじゃないですか?」
「えっ、それはないよ。だって1月前ちょっと多いほうが塩だったはずってちゃんと確認したもん」
「………」

全ての料理に於いて砂糖と塩の加減を間違えてしまった私の料理は当然食べられるわけもなく
結局家にあったスナック菓子を食べて朝ご飯にした…
ああ、恥ずかしい……
655石紺:02/12/09 20:56 ID:rDofxR40
「で、今日はどうするんですか?」
スナック菓子をほおばりながら紺野が唐突に聞いてくる。
当然といえば当然の質問だがいきなり聞かれても困る……
今日1日こうやってまったりと過ごして
紺野のかわいい姿を眺めているのもいいけど…
私は紺野がりんごの皮むきに苦戦している時に
ごっちんからメールが来たのを思い出した。
「あのさ、ごっちんからメールがきてさ
  『今日遊園地行かない?』って言ってるんだけどどうする?」
「え、後藤さんとですか……」
「うん、よっすぃも一緒なんだって。」
「あの、その……」
「やだ?疲れてるんなら今日1日家でゆっくりしててもいいけど」
「いえ、なんでもないです。行きます、行きます。」
「OK!じゃあそうと決まったら早く準備しよ。
    あ、服なかったら私が貸してあげるから」
656石紺:02/12/09 21:06 ID:rDofxR40
こうして、結局私は後藤さんたちと
遊園地に行くことになってしまった。

はぁ……先輩達に囲まれて遊園地か……
いつも遊びなれてる人じゃないからなぁ…うまく溶け込めるかな…
それに後藤さんとかぁ…

こっちも誰か呼ぼうかな…
しかしよく考えてみれば今日は平日…学校がある日なのね…
まぁいっか…1日くらいサボっちゃえ…
まぁもちろんこれで他の人は呼べないのは確定だけど…

「紺野ぉ。まだぁ?」
「は、は〜い。今行きま〜す。」
もういっか。とりあえず準備を済ませた私は玄関までかけていった。