紺野のエロ小説書いて〜 第2章

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朝は唐突にやってくる。

「紺野、朝。」

アナタの低い声で目が覚めた。
寒い夜を素っ裸で過ごしたと思っていたけど、私の上には毛布がかけられていた。
やっぱりアナタは優しいんだと思った。
ただ、・・・なにかがオカシイだけ。

「ご飯作ったから起きな。シャワー浴びといで。」

「あ、ハイ・・・。」

昨日、乱暴に脱がされた服が綺麗にたたんでソファの隅においてあった。
何故ですか?・・・いつものこと、アナタは朝になると優しいんです。
628577:02/12/02 18:00 ID:J7UpT2+n
「紺野?なにボーっとしてんの。」

互いの唇が触れそうな距離で顔を見つめられた。
そして、そのままアナタの唇は私のに重ねられる。
少しずつ進入してくる舌に身を任せながらアナタの首に腕を回した。
自分からも舌を出して、アナタのと絡ませる。
ピチャピチャという卑猥な音がしていたけど、気にせずアナタからの愛に答える。

たとえそれが一方的でも。

唇がどちらからともなく離れると、アナタは私にこう言います。

「まだ、時間あるから・・・いいよね?」
629577:02/12/02 18:01 ID:J7UpT2+n
有無を言わせぬ迫力は朝でも健在なよう。
低く響く声がそれを物語る。

「・・・・ハイ・・・。」

ソファに縦に向かい合って座ると、
私が昨晩使った毛布をアナタは向かい合う二人に被せた。
狭く、暗くなった視界でアナタは言う。

「・・・あたしね、ホントは誰にも見せたくないの。紺野のこと。」

「・・・え・・?」

「大好き、心から愛してる。って意味。」

言い終えるとアナタは毛布を被ったままの形で私を押し倒した。

「ねぇ、紺野・・・?紺野はあたしのこと・・・好き・・・?」

私を抱く気がないのだろうか、私の頬を親指で撫でながらアナタは聞く。
630577:02/12/02 18:02 ID:J7UpT2+n

「・・・答えは・・・YESです。」

「ありがと。嬉しいよ、嬉しいさ。」

私の首筋に顔を埋めるとアナタは唇を這わせた。
なんとも言えない感覚に身震いをしてしまう。

「昨日はゴメン。あたし、どうかしてたよ。ホント、ゴメン。」

首筋から唇を離すとアナタは一度、唇にキスをしてから言う。
夜がいつもこんなに甘いものならと思うけれど、そんなのはただの幻想。
アナタが優しいのは朝だけなんだから。

「いえ・・・。」

アナタに触れたい、という気持ちは決して消えることはない。
それでアナタが私に乱暴しようと、アナタは私を愛している。
アナタが私を嫌うことはない。

・・・・・・そう、思いたかった。
631577:02/12/02 18:04 ID:J7UpT2+n
「やぁっ・・・・んっぁ・・・」

不意に腿を撫でられた。
と、同時に胸の中心にも口付けられる。
腿を撫でている手は少しずつ私の中心のソコに近づいていく。

「あんっ・・・・んぁっ・・・」

ソコに触れられた瞬間に声を上げてしまった。

「紺野・・・もう、濡れてるよ?しかも、びちゃびちゃ。」

キスの時に舌を絡めた時以上に大きなピチャピチャという擬音が聞こえてくる。
何度聞いても恥ずかしいもの。

「気持ちい?ねぇ、紺野ぉ・・・。」

胸の中心から唇を離したアナタは私に問う。
632577:02/12/02 18:05 ID:J7UpT2+n
いつも迷う。
一方的に私を攻め立てる夜とはアナタはまるで別人のようだから
どう答えて良いのか迷う。
『気持ち良い』と答えたらアナタは喜びますか?
何も答えなかったらアナタは怒りますか?

私はどうすればいいのですか?

「はぁ・・・アイシテルじゃ、ダメ?」

「そんなんじゃない」と言いたかったけれど唇はアナタによって塞がれる。
そんなんじゃないんだ。
ただ、アナタに直接触れてみたいんだ。

願いはただそれだけです。

願いが叶うならどんなに恥ずかしい言葉も言うでしょう。
でも、叶うことはきっとないんです。