527 :
紺受け:
(どうして、こんなことになっちゃったんだろう?)
押し寄せる快感の波に、普段の冷静さを欠いた霞みがかった脳裏の片隅で
あさ美はぼんやりとそんなことを考えていた。
「あっ……ぃやっ…はぁんっ」
「やらしー声出すね。紺野っていくつだっけ?15?やーらし、やーらしー」
「やめっ…てくださっ…そんなこと、言うのぉっ…やぁっ!」
目の前で薄笑いを浮かべながら自分を見下ろす「彼女」に、あさ美は頬を紅潮
させながら震える声で必死に抗議する。
だが、その相手にあさ美の言葉は全く受け入れられなかった。
畏怖さえ覚える無感情な顔で、「彼女」は裸身のあさ美を弄ぶ手を止めない。
「ねー、紺野、聞こえる?…びしょびしょなんだけどぉ」
「…は、ぁああんっ」
淡々と喋りながらあさ美の内股の奥、最も敏感な部分に「彼女」の指が侵入してきて、
一際高い声で泣く。
逆に、「彼女」はあさ美がよがるのを見て楽しんでいるようだった。
とは言っても、感情の読み取れない「彼女」の表情からではそれを本心から楽しんで
いるのかと言えば、それは甚だ疑問な点ではあったが。
528 :
紺受け:02/11/12 23:04 ID:DqkqzwhE
――望んでない、こんなこと、あたしは望んでたわけじゃないのにっ…
心中の紺野の悲鳴は、しかし冷徹な笑みを浮かべる「彼女」には届かない。
それでいて、「彼女」の愛撫は性体験はほとんど皆無に等しいあさ美の理性を崩壊
させるには充分過ぎるほど上手だったのだ。
「あっ…や、ああっ……」
弾む息。ビクビクと小さく痙攣する下半身。
あさ美の意思とは無関係に、快感を受け入れる己の体は悦びに満ち溢れているように見えた。
「あはははは。もうすぐイく?イっちゃう?」
相変わらず感情の篭らない瞳で冷たくあさ美を見下ろす「彼女」にもまた、それは伝わって
いたようだった。
理性と性欲は全くの別物。
快感を与えられれば体は反応する。例えそれが、元は無理強いされたものであっても。
「やめて、くださいっ…どうして、こんなっこと……」
荒い呼吸の合間、切れ切れに口にするその言葉が、もはや現状ではあさ美の本心で
ないことを「彼女」は見抜いていた。
フッと口先だけで笑いながら、「あんたが望んだんでしょ?こーなること」。
さも当たり前のことだと言わんばかりの態度の彼女は、更にあさ美の秘部へと差し入れた
指の動きを激しいものへと変える。
529 :
紺受け:02/11/12 23:05 ID:DqkqzwhE
「…ぁんっ」
一際高くなる喘ぎ声と共に、あさ美の腰が跳ね上がった。
絶頂が近いことをそれは現していたがしかし――――前述の通り性体験のないあさ美には、
“イク”ことがどんなものか分かるはずもなく。
ただ漠然と思っていた。
――あたし、おかしく、なっちゃうっ
クチュクチュと、まるで遠い世界から響いてくるその淫靡な音を発しているのが自分だと
気付いた時、あさ美はそれこそ顔から火が出るのではないかと思うくらい恥ずかしくなった。
それが序の口の行為だと分かったのは、ものの数分後のことだ。
下着の中に滑り込ませていた「彼女」の手は、あさ美が愛液によってそこを濡らし始めたのに
気付くと、異様に手慣れた素早さであさ美の衣服を剥ぎ取ってしまったのだ。
全裸の状態で成熟しきっていない乳房も乳首もいいようにいじられ、両脚は限界なくらい
開脚させられ、その中心を舐められ、一体これ以上何をされたら恥ずかしく思うことがある
のだろうと微かな疑問すら沸くほど、あさ美はいいように弄ばれていたのだ。
この行為が始まって、もはやどの程度の時間が過ぎ去ったのかも分からない。
分かっているのは、あさ美はこの目の前の「彼女」に恋をしていたこと、
そしてつい先刻、その思いを告げたこと、
その直後――――フローリングの床の上に押し倒され――――そして今に至ること。
530 :
紺受け:02/11/12 23:06 ID:DqkqzwhE
つまり、あさ美は“抱かれている”のだ。恋心を向けていた相手に。
喜ばしいことなのだろう……もしも、この行為が一方的なものではなく、冷たく固い床の
上などではなく、彼女が一言でもあさ美に「好きだよ」と告げていてくれたのであれば。
しかし、あさ美が思い描く甘い展開にはなりようもなく、
気付いた
「彼女」の右手はあさ美の中へ、そして左手はピンと立った乳首を転がしながら、
そしてその刺激を強める度にビクビクと反応するあさ美を見て笑みを零す。
「やっ…はっ…やめっ…」
「やめていーの?」
不意にいたずらっぽい言葉と共に、「彼女」があさ美の内性器を掻き回していた指の動きを
止める。ついでに乳首に回された手も静止し、滑らかな乳房の上に置かれていた。
「あっ…」
ヤメナイデ!
不満気な声を漏らした自分と、心内で我知らず叫んでいた内容にあさ美は愕然とする。
刺激が急に遮断されたことへの焦り。
欲しい。
欲しい。
いや。こんなのイヤ。
駄目。
でも欲しい。
いや。
イヤ。
こんなの、こんなのっ
「やっ…もっと…」
「え?何?」
「く、ださ…いぃっ…」
531 :
紺受け:02/11/12 23:06 ID:DqkqzwhE
紅潮した顔で哀願するあさ美に、「彼女」は目を細めて低く笑って見せた。
もはやそれを恥辱ととらえるほどの理性の欠片もあさ美には残っていない。
「ごとぉさんっ……おねがっ…おねがい、しますぅっ……」
汗の滲む柔らかな手の平で「彼女」のスカートの裾を掴み泣き出しそうな声で訴える
あさ美を見下ろし、彼女―――つい先刻まではあさ美の想い人であった少女―――
後藤真希は、とうとう堪えきれなくなったようにクハハ、と乾いた笑い声を上げた。
だがしかし、相変わらずその瞳の奥は凍りついたように冷たく、微塵も愉快さなど感じさせない。
「やめてくださいって、さっき言ってたよねえ?」
「…おねがいっ…早く、んっ…」
反論を許さぬよう、後藤はあさ美の唇を自身のそれで塞いだ。元々呼吸を乱して半開きだった
あさ美の唇をいともたやすく後藤の舌が割って入ってくる。
「っ……!」
目を見開いてもがくあさ美に構うことなく、後藤の舌は丹念にあさ美の中を堪能していた。
次第に息苦しさが快感に変わり、あさ美の目が熱っぽさを帯びる。
数秒とも数分とも思える口付けの後、おもむろに顔を浮かして後藤はあさ美の焦点の合って
いない目を覗きこんだ。
「…ご、とう、さ…ん…」
532 :
紺受け:02/11/12 23:07 ID:DqkqzwhE
もはや全身が赤らんで、更には焦らされた欲望の為にヒクヒクと疼く下半身を持て余す様に、
モジモジと太腿を擦り合わせるあさ美。
普段は大人しく、メンバー随一優等生然とした紺野あさ美のこんなにも乱れた姿を、一体
どれほどの人間が予想し、理解し得るだろう。最も当の本人は、もはやそんな次元とは
全く別の世界に“逝く”ことに全身全霊が向けられているのに違いないだろうが。
「そぉんなに言うんなら、望みどおり」
「…ぁっ」
もったいぶるような口調で言いながら、後藤が紺野の太腿の内側に手を添える。
冷たい彼女の手の平に、あさ美は無意識に艶っぽい声を上げ、快感を待ちわびたように
自ら脚を開いていた。
その様子に、後藤は満足げに口の端を小さく吊り上げて笑い、あさ美の耳元に囁く。
「………めちゃくちゃにしてあげるよ…」
そして2人はめくるめく快楽の夜へ堕ちていった……
≪完≫
……ごめんなさい、もう邪魔しません…
後藤犯罪です。レ○プです(w
書き逃げします。更新されていると思った方、申し訳。