紺野のエロ小説書いて〜 第2章

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478石紺
ガタンゴトンと音を立てながら二人を運ぶ電車。
中は意外にもすいていて空席も目立つ。

紺野はさっきの告白(?)のせいでつかれたしまったのか
隅の席でぐっすりである。

その隣で寝顔を楽しそうにのぞきこむ石川。
紺野の寝顔は純粋無垢そのものであった。

(かわいい…キスしちゃおうかな…)
突然そんな考えが頭をよぎる石川。
無邪気な笑顔に魅せられてすこし冷静な判断力を失っている。
(突然キスしたらびっくりしちゃうかな…
         でも…でも、いいよね紺野……)
そう思うと、石川は紺野を起こさないように
ゆっくりと紺野の頬に唇を近づけていった。
純白な肌…いい香りのする黒髪…
(紺野…いつまでも私のかわいい後輩でいてね…)
そう想いをこめると石川は唇をそっと紺野のやわらかい頬に押し当てた。

「ん……?」
「あれ、紺野起きちゃった?ごめんね。」
479石紺:02/10/31 21:22 ID:e4umDDXx
……………
……石川さん……私にキスしたのかな…?
突然のことで頭がいっぱいになる紺野。

えっと…私の名前は紺野あさ美。モーニング娘の5期メンバーで…
今日は新曲のレコーディングで…
それで遅くなっちゃって…
そしたらなぜか憧れの石川さんが待ってて…
帰り道で一緒に焼きいもを食べて…
今日は石川さんの家にとまることになって…
そうかそれでその後電車の中で疲れて寝ちゃったのか…
で、今起きたら頬になぜかキスの感触だけが残ってる…

(石川さんが私にキス…石川さんが私にキス…石川さんが…)
想像が紺野の頭の中でこだました。

石川さんが本当に自分にキスしたかどうかはわからない。
でも、これまで雲の上の存在に思えた石川さんが
今はなぜか手がとどくほど近い場所にいるように思える。
今なら自分の本当の気持ちが伝えられる、と紺野は思った。
「あの、石川さん……」
しかし、その小さな声は電車の騒音にかき消された。

「紺野、降りるよ。」
紺野は顔を赤らめながら笑顔の石川に手をとられて電車を降りた。