紺野のエロ小説書いて〜 第2章

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461石紺
袋いっぱいにあった焼いもはあっという間になくなってしまった。
「はい、これ最後。紺野ホントよく食べるね」
「え〜、石川さんの方が食べてますよ〜」
だいぶ落ち着いてきたのか普通にしゃべるようになる紺野。
話をしながら二人は駅に向かっていた。

駅に着いた二人。石川と紺野は家まで電車が逆方向だ。
「じゃあ、私こっちだから。じゃあね!紺野!!!明日オフだから、またあさって!!」
「あ、じゃあ、さよう……」
言いかけて紺野は語尾につまった。
(このまま石川さんとの楽しい夜は終わりなの?)
と思うと少しさびしい紺野であった。
そう思っている間に石川の後姿はどんどん遠ざかっていく。
せっかく二人きりになれたチャンス。
こんなチャンスは二度とないかもしれない。
(勇気を出して自分の気持ちを伝えなくちゃ!)
紺野は決心した。
462石紺:02/10/27 21:02 ID:ZbQbKWIg
「あ、石川さん!」
「なに?どうしたの紺野」
「えっと、あの、その…」
言葉が続かない紺野。
決心したはずなのにいざ心の中を伝えようとすると恥ずかしい。
「どうしたの、紺野?」
再び問い掛ける石川。恥ずかしさに顔が真っ赤になる紺野
(言わなきゃ!伝えなきゃ!自分の心の中を!)
「ねぇ!どうしたの紺野?」
もう一度聞いてくる石川。
「あの…」
「うん、あの?」
「あの…」
「あの、どうしたの?」
これだけじらされてるのに
少しの苛立ちをも感じさせないやさしい声で話し掛ける石川。
紺野は勇気を振り絞って言った。
「あの、今日石川さんの家に行ってもいいですか?」
「え?」
463石紺:02/10/27 22:02 ID:ZbQbKWIg
突然のことに驚いた顔をする石川。
それはそうだろう。
いきなり家に言っていいですかとか言われて驚かないわけがない。
「いや、あの、モーニング娘。のこととか石川さんが入った時のこととか
 いろいろ聞きたいなって思って…。それに明日オフだし……」
恥ずかしさに顔を真っ赤にしながら続ける紺野。
「う〜ん、そうだな〜」

ほんの5秒ほどの沈黙。
(石川さんに断られちゃったらどうしよう…。
 石川さんには後藤さんもいるしな…
 だいたいもう夜9時じゃない!こんな時刻に家に行っていいですかなんて
 私なんてこと聞いてるんだろう……)
さまざま考えが紺野の頭によぎる。
この沈黙が紺野にはすごく長い時間に感じられた。
「い…いや、その、駄目ならいいです。明日オフだしあさってまた会いましょう!」
沈黙たえられなくなった紺野はその言葉を言い終わるか終わらないか
顔を真っ赤にしながら走り出してしまった。
と、次の瞬間紺野は後ろから石川に抱きしめられた。
そして石川は紺野の耳元でささやいた。
「今日は先輩がいろいろ教えてあげる」

一瞬ぼーっとする紺野。
次の瞬間、紺野は安心からか全身の力がぬけ一瞬よろめいた。
「大丈夫、紺野!?」
「あ、大丈夫です…」
安堵感を浮かべた紺野の顔はまだ少し赤らんでいた。