紺野のエロ小説書いて〜 第2章

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233高紺
 クーラーがガンガンについているわけでもない、照明が薄暗いわけでもない。
 しかし、八畳程あるトイレ内は どこか暗く、どこか冷たいものが感じられ、両腕を体に回して自分自身を抱きしめた。
 鳥肌立ってる…。
 煩わしく思っていた、廊下に漏れ広まっている客たちの陽気な賑わいが今は恋しい。
 ……なに弱気になっちゃってるのよ。
 私の心細さに同調するように、壁に設置されているクリーム色の洒落たランプが一瞬チカチカッと不安定な点滅をする。
 洗面台の鏡に映った自分の青白い横顔を鼻で笑い、個室へと入った。
234高紺:02/08/28 02:33 ID:xjMt1xaU
 便座には座らずに立ったままでスカートに手を差し入れてショーツを指にかけ そろそろと下ろす。
「……うわ」
 影が邪魔で良くは見えないけれど、ショーツに糸が引いているのが分かる。
 プツンと切れた粘液の糸は手に付着し、とろりと肌の上を流れてタイルの床に静かに落ちた。
 ランプに照らされるその粘液は ぬらぬらと厭らしく光ってて……自己嫌悪。
 強引にやられたわけじゃない。抵抗しようと思えば強く拒めた。 それは…今日だけに限らない。
235高紺:02/08/28 02:35 ID:0Opx+LYh
  ……違うの、惑わされちゃうの。いつも、いつも、いつも。
 あの瞳、あの唇、あの指に。
 悪いのは、まこっちゃん…、私は悪く……ない。悪くない…。
 つらつらと言い訳めいたことを考えながらトイレットペーパーを多めに取り、まず手を拭き、その次に 酷使されてグチャグチャなそこを拭いた。
 ペーパー越しに伝わってくる蜜のヌルッとした感触が生々しい。 オフで、遊びにきていて、すごく楽しくて……でも、トイレの個室でこんな事をしているわけで。そんな自分が情けないわけで。
 濡れたショーツとスカートをペーパーで叩いて応急処置程度に乾かし、まだ湿り気があったものの 我慢して穿いた。
236高紺:02/08/28 02:37 ID:YLqJXulL
 鏡の中の私は、私じゃないみたいだ。
 ピカピカに磨かれた硝子に映し出されるその瞳は、こちらの心情を冷静に捉らえた上で嘲笑するかのように見つめ返してくる。
 哀れみにも似た眼差しでもある。
 ひどい顔してる。
 赤くなるまでハンドソープで擦り洗った手を拭くことなく濡らしたままで顔を覆った。 もう…そろそろ限界かなぁ。
「あさ美ちゃん」
 誰もいない筈の室内で突然呼ばれ、弾けるように振り返った。
「あ……愛ちゃん?」 冗談とかそんなんじゃなくて、本当に心臓が止まるかと思った。
237高紺:02/08/28 02:38 ID:GnI3oNXk
「あはっ、驚かせちゃった?ごめんのぉ」
 ストラップを指に引っ掛けて携帯をクルクルと器用に回しながら、悪びれない様子で言う愛ちゃん。
 柔らかい靴音を立てて こっちに近づいて くる間、私は やはり何も言葉を発せられず、跳ね上がった鼓動に意識を奪われていた。 顔についた水滴が、頬をツゥーっと流れていった こそばゆい感じにも、私の手は拭おうとしない。
「…泣いとるの?」
 黙ったまま微動だにもしない私に、頬の雫を見てとった愛ちゃんも心配そうに声のトーンを下げて問い掛けてきた。
 携帯を回す手も止まってる。
238高紺:02/08/28 02:39 ID:xjMt1xaU
 その言葉で私は、愛ちゃんを安心させる為のポーズをとる。
「ん?泣いてないよ。濡れた手で顔触ったからでしょ」
自分で自分を活気づけるように笑いながら言って、指先で水滴を掬ってみせた。
 途端にホニャ〜と崩れる愛ちゃんの顔。
「ほんなら 良かったわぁ。心配してもた」「まあ、私は そう簡単には泣かないから」 てゆーか、流す涙なんて もうないし。
 とっくに枯れてしまってる。
 
239名無し募集中。。。:02/08/28 02:44 ID:2NQHuBWM
レスありがとうございます。
川o・д・)ノ<エロだけじゃなく、文章だけでも読んでもらえる&萌えて頂けるよう精進中です。
頑張ります。
240訂正です。:02/08/28 02:50 ID:xjMt1xaU
レス237の
×見てとった愛ちゃんも心配そうに
は、
○見てとった愛ちゃんが心配そうに
です。
すみません。