紺野のエロ小説書いて〜 第2章

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204小紺高
囁きに反応して、握った手に力が入り、白くキメの細かい肌に青い筋がくっきりと浮かび上がった。
ささやかな反抗のシグナル。
テーブルの下では、絡み合う足から それとなく逃げようとするも、強くは抵抗しない。否、出来ない。
できるわけないよねぇ、下手したら あたしとのことが大好きな愛ちゃんにバレちゃうんだから。
喉の奥で引き攣った笑いを噛み殺す あたしを、あさ美ちゃんは黙って見つめている。
瞳には、怒気と怯えの色が渦を巻いていた。何が可笑しいの?
何をするつもりなの?そう訴えかけてくる。
205小紺高:02/08/25 01:32 ID:rFo1slaW
「ダイジョブだって」自己陶酔しちゃってる愛ちゃんを一瞥し、慰めにもフォローにもなっていない言葉を 信心深いクリスチャンの微笑みで囁いた。
「愛ちゃん気付いてないし」
この微笑みは、あさ美ちゃんには悪魔のように映っていることだろう。
「…こんな所でしなくったっていいじゃない」
「こんな所だから意味あるんじゃん。分からない?」
あさ美ちゃんは恐る恐る頷く。
「……分からなくても…いいよ」
歌っている愛ちゃんを見る あさ美ちゃんの目が、心を嫉妬で覆って真っ黒にさせる。
苦しくて、憎くて、それでも恋しくて……。入り乱れる思考。
正常な回路を壊す。
206小紺高:02/08/25 01:35 ID:rFo1slaW
「あんまり声出しちゃったら、愛ちゃんにバレちゃうかもよ?」
嫉妬しているなんてこと知られたくない。
だから、あさ美ちゃんは何も分からなくていい。分かろうとしなくてもいい。
愛ちゃんが2曲目を歌い始めたのを横目で確認すると、あたしは日避けに羽織っていた薄手のパーカーをあさ美ちゃんの膝にかけた。その下に手を差し入れて、スカートの上から腿の間を撫でた。
「お願い…まこっちゃん。お願いだから…」これから起こることに顔を青ざめさせ、小声で必死に懇願するあさ美ちゃん。
眉は弱々しく下がって、スカートを抑える手には力がない。
諦めではない、怯えきった様子。
乾いた唇を舐めた。
207小紺高:02/08/25 01:37 ID:f/DOJv+w
「足 少し開こうか…」
舐めた唇と同じような湿らせた声で言うと、あさ美ちゃんは 大人しく足を開いた。
スカートをゆっくり捲くり上げ、ショーツの隙間から指を侵入させた。
すごくアツイ。
「やめてとか言ってるけどさぁ…もうトロトロだよ、ここ」
まだ全然触ってないのにね…煽るように付け足す あたしに、あさ美ちゃんは顔を俯かせて羞恥に堪える。
割れ目に沿って 下から上へ指で撫で上げると、 小さく腰が跳ねた。
ぬるぬるの蜜を尖った蕾に塗り込むように、グチュグチュと何度もこね回す。
208小紺高:02/08/25 01:38 ID:wj7uDJTF
「‥‥‥っ、‥‥ぁ」
俯かせていた顔が、刺激によって上を向き始めた。
あたしの指が踊る度にビクビクと震える、涙に濡れた瞳と切ない吐息を漏らす唇が胸をしめつける。
好き、大好き、愛してる。
「‥‥‥ぁっ、や‥‥‥っ」
甘く掠れたその声も、あたしの愛撫に震える体も、全部あたしのモノ。
「ほら、声出ちゃってるよ」
「あぁ‥‥ん、やぁ‥」
愛ちゃんに見せてしまいたいんだ、あさ美ちゃんは あたしのモノだってことを。
209小紺高:02/08/25 01:40 ID:ioj978/y
だから、ほら、もっと感じて見せてよ。
頬に涙が伝うくらい感じて。
「んっ、ぁ‥‥くぅ‥‥」
喘ぎが次々に唇から零れてゆく。
「‥‥いつもより感じちゃってるでしょ?」意地悪くそう言って、あたしはあさ美ちゃんの中に指を潜り込ませた。
2本の指で、左右に開きながら、十分に濡れているそこへの抜き差しを繰り返す。
「あ‥‥っん、あぁ‥‥っ」
大きくなった鳴き声に慌てて 口を抑え、あさ美ちゃんは潤んだ瞳を細めて愛ちゃんの方を見る。
愛ちゃんは、こちらの様子には全く気付いていない。
濡れた音も熱い吐息も、それらは全て 歌声に飲み込まれてゆく。
210小紺高:02/08/25 01:41 ID:f/DOJv+w
「あさ美ちゃん、イッちゃいそう?ねえ?」しっとりとした熱っぽい肉壁が、あたしの指をキュッキュッと締めつける。
あさ美ちゃんは首をゆるゆると縦に振った。敏感な部分を愛撫されて意識が薄れてきているようだ。
それを合図に、締めつけの強くなった肉を押し戻すようにしながら、もっと奥まで指を行き来させた。
「ぁ‥ぁ‥うぅん」
冷たく濡れた布が肌にピッタリと張り付く。溢れてくる蜜でスカートが濡れきているのが分かった。
211小紺高:02/08/25 01:42 ID:wj7uDJTF
薄明かりに照らされたあさ美ちゃんの表情は、瞼を閉じて快感に酔いしれている。
頬を朱色に染めて、弾ける瞬間を身を震わせて待っている。
口を塞いでいるあさ美ちゃんの手を外させ、その手に唇を押しつけて軽く吸い上げるようにキスをすると、抜き差しするスピードを上げた。
「んっ、ふ‥‥もぅ‥‥だめ‥‥‥っ」
グチュッ、グチュッと濡れた音が絶え間無くパーカーの下で立てられる。
指の先端で あさ美ちゃんの感じる場所を容赦なく突いた。
言葉に出来ない想いをぶつけるように突き上げた。
212小紺高:02/08/25 01:47 ID:rFo1slaW
今、目の前にいる愛ちゃんの存在を忘れさせてやる。
あたししか見えないようにしてやる。
そんなどす黒い想いを込めて…。
「あぁんっ‥‥、はぁっ‥‥ぅん!」
ぷっくりと膨れた蕾を親指で撫でながら突いた瞬間、ソファを微かに軋ませて あさ美ちゃんの体がヒクンと跳ね、指がキュッと締めつけられた。
指を引き抜くと入口が縮み、とぷりと蜜が押し流れ出る。
「……いつもより溢れちゃったね」
茫然としている あさ美ちゃんに悪戯っぽく笑いかけたが、あさ美ちゃんは何も言わずに息を切らしていた。
その代わり、いつの間にか唄い終わった愛ちゃんが、あたしとあさ美ちゃんに向けて 意味ありげな笑みを浮かべているのが視界の端に映っていた。
213小紺高:02/08/25 01:48 ID:7pl5GAa1
時間にしたら数秒、愛ちゃんは まこっちゃんと私を訝しげに見つめていた。
マイクを持って立ったまま、唄うわけでもなく、座る気配もない。……もしかしたらバレたのかも。
最悪のことが頭によぎる。
まこっちゃんはと言うと、ナプキンで指を拭い、何事もなかったような顔をして曲選びを始めてしまった。
私は乱れた息を無理やり抑えこむと、自分の周りに立ち込める濃厚な空気を振り払い、愛ちゃんに話しかけた。「あ、愛ちゃん もう唄わなくていいの?喉渇いちゃった?烏龍茶飲む?」
214小紺高:02/08/25 01:49 ID:ioj978/y
動揺している為か 私の口からは どうでもいいことばかりが出てくる。
しかも、テーブルに置いてあるグラスの中身は溶けた氷が入っているだけだし。それを見た愛ちゃんは苦笑い。曲を選んでいる まこっちゃんに
「次 唄うやろ?」
いつもと変わらぬ声で話しかけ、マイクを差し出した。
まこっちゃんも これまた いつもと変わらぬ自然な仕草でマイクを受け取った。
まるでさっきまでのことが無かったかのような空気。
一人で妙に落ち着きなく 二人の様子を伺っている自分が滑稽に感じられる。
215小紺高:02/08/25 01:50 ID:f/DOJv+w
「あさ美ちゃん なんか変やよー」
何故かニコニコ顔の愛ちゃん。
深呼吸してから 動揺を悟られないよう笑顔で返した。
「そうかな?」
「うん。顔色悪いし、クーラーで冷えちゃった?……って、携帯ブルッとるわ」
私の膝にかけられたパーカーを指差しながら、愛ちゃんはジーンズの後ろポケットに手を突っ込んで携帯を取り出した。
二つ折の携帯を開く。「もしも〜し?」
そのまま愛ちゃんは喋り始め、部屋から出ていってしまった。
途端に静寂が訪れ、
パラッ――パラッ―と紙がめくられる音が耳を撫でる。
216小紺高:02/08/25 01:53 ID:ioj978/y
「……あさ美ちゃん
なんか唄う?」
気まずさに視線を泳がせている私に、まこっちゃがバツ悪そうに声をかけてきた。
私を覗き込むように傾けた顔に黒髪が揺れ、それを欝陶しげに耳にかける。
揺らめく指の動きが、さっきまでの行為を彷彿とさせ、体の奥から甘いものが込み上げ、頬が熱くなるのが恥ずかしい。
「まこっちゃん唄ったら?私、トイレ行ってくる」
そう言って立ち上がった。
下着とスカートが濡れていることに今ごろになって気付いたのだ。捲くり上がったスカートは すっかりシワが出来ていた。
直そうと手で丁寧に伸ばしても無駄で。
まこっちゃんに借りたものだったけれど、こうなった原因は、まこっちゃんにあるのだから謝るものか。
217小紺高:02/08/25 01:54 ID:f/DOJv+w
「早く戻ってきてね」ドアノブに手をかけた時、まこっちゃんが小さく呟いた。
すがりつくような弱々しい声だった。
でも、私は返事はしなかった。