新曲

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27HEART
あの事件から二日後。羽山は後藤真希が所属する事務所に呼ばれた。
「君が羽山君か。どうぞ座ってくれ」40代ぐらいの男性が羽山に話し掛ける。
「・・・はい」羽山はゆっくりと椅子に座る。
「君か。先日後藤を助けてくれた青年とは。」
「そうですが。それで何か」羽山は丁寧に聞き返す。
「それでな。実は最近後藤も人気が出てきてな。ファンが多ければ先日のような熱狂的なファンが増えて
 後藤も危険になる。それでな。君に後藤のボディガードになって欲しい。無論、君が
 通学している学校にはきちんと通わせてあげるつもりだ。後藤も仕事は放課後にしているから
 そのときに警護をしてくれたら良い。もちろん給料も充分に払うつもりだ」
その事務所の男性は羽山に畳み掛けるような勢いでしゃべる。
「・・・・・そうですか。でもどうして私なんですか?普通はこうゆのはその筋のプロに依頼するのが
 常識じゃないんでしょうか。何故私のような学生に・・・?」
「それはだね・・・。後藤が君を希望しているんだ。まあ先日の君の動きは私も偶然に撮られたビデオで拝見させてもらったが
 かなりの運動神経だ。君ならボディガードには充分と判断した。問題はあるかい」
「まあ・・・そこまで言われたら。」
「そうかい。では早速明日から頼むよ。」
その男性は羽山と握手をして去っていった。
こうして羽山は人気アイドルのボディガードとなってしまった。