第05話「もうお手上げ!竜巻きコンビ辻ちゃん加護ちゃん」
〜あらすじ〜
ある休日の朝、目覚めるマリ。だが、いつもと何かが違う。
なんと両隣に、ちびっこがふたり寝ているのだ。
台風界でいつも一緒に遊んでいた妹分、辻ちゃんと加護ちゃんだ。
「あ、あんたたち、なんでここにいるのっ!?」
聞けば、ふたりは台風界からマリの後を追ってきたのだという。
帰れと言って聞く二人ではなく、マリは今日一日だけという約束で人間界を案内する。
マリに連れられ、東京見物をする辻加護。だが、平穏に済むはずもない。
渋谷に突風を巻き起こし、新宿にいきなりの大雨を降らせ、
浅草雷門では面白がって本物の雷をバシバシ落とす。
「わーい、おもしろーい!」「やめなさいって、こら!」
とりあえず通行人に謝りながら、辻加護を追いかけるマリ。
だが、マリがちょっと目を離したスキに、二人が迷子になってしまう。
「まさか、お菓子あげるよ、とか言われて誘拐されたんじゃ!」
ありえる。すんげぇありえる。真っ青になって探し回るマリ。
そこにチャーミーが現れる。
「マリ、今日こそ決着をつけてやるわ!覚悟しなさ・・・」
「それどころじゃないの、一緒に探して!」
誘拐かも知れない、と聞いたチャーミーはマリとの一時休戦を宣言。
携帯電話で命令を下すと、チャーミーグループの社員たちが総出で辻加護捜索を開始する。
「チャーミー、ありがとう・・・」
「お礼なら、見つかってから言って!」
そして事件は、意外な終息を迎える。
遊び疲れた辻加護は、マリの部屋ですぅすぅ寝ていたのだ。
顔を見合わせて笑うマリとチャーミー。ついにふたりにも友情が芽生えたか・・・?
「そんなわけないでしょ!次こそぎゃふんと言わせてやるわ!おぼえてらっしゃい、マリ!」
すっかり満足して、台風界へと帰っていく辻加護。
「またくるねー」「来んでええわい!」
言いながらも、ニッコリ笑顔のマリだった。
――なーんか実生活とあんまり変わんないな、と思いつつ、
長さはもう気にしないことにした矢口。ごめんなさい。