藤本美貴でエロ小説を・・・

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最初は、空間が狭いだけで、環境は快適。そこから少しずつ慣れた部分を引き算されて
最後には本当の惨めな檻生活にされてしまっても、
慣れてしまって「キモチいい」とか言ってるのかしら?

……怖い!

中澤先生がフィクション、創作の世界とと言い切った、
鉄の首輪やピアスについても……
革の首輪のザラつきと、お風呂に入るときにいちいち外すのを、
煩わしく感じ始めているのは……誰?
剥き出しの胸に何も拘束が無いのを、物足りなく感じているのは……誰?

まずい……
まずいよ……

今、ピアスするって言われたら……受け容れてしまいそう……

自分がどんどん現実離れした身体にされるのが…… キモチイイ……

檻の外が夕暮れに染まるころ、いい匂いがしてきた。

「ちょっとばかし早いけど、お昼抜きやったからね」
犬の皿にはご飯が平らに盛られ、その上にうなぎの蒲焼が載っていた。
「器が変やけど、うな丼よ。 はい、お箸」
「え?ミトンは?」
「アッハッハ!あれじゃ食べられないでしょ?ご飯の熱でお皿が熱いから気をつけて」
お盆ごと受け取った。
中澤先生は檻の扉を閉めると、向こうへ行ってしまった。

きつねにつままれたような気分で、山椒とタレをかけて、お箸で食べる。
犬の餌皿はホントに熱くなっていたので、お盆ごと持って食べる。
627:02/11/02 19:26 ID:SmdnL+UT
食べながら、また邪推する。
こうやって緩急自在に私のこと操ってるつもりなんだわ。
もう、手で持たなくても食べられることがわかったから、
ミトン嵌めっぱなしにされるかも、って思ってるところへ、手を自由に使わせる。
やっぱりやらないの?って思ってると、そのうち嵌められちゃうんだ……

「あと、どれくらい? 宿題」
「古文のまとめがあと教材半分。それで全部終わりです」
「意外に早く済んだんちゃうん。
 宿題終わったら、もう手を使わなくていいから、
 さっきのミトンみたいな手袋嵌めてあげるね」
「……」

「あと、口が開きっぱなしになっちゃう口枷も嵌めてあげる。
 『あー』とか『ウー』とかしか言えなくなって、本当のワンちゃんみたいになるわよ

 それと、尻尾付きのアナル栓もね。
 フル装備で丸二日檻の中で過ごすチャンスなんて、そう無いわよ」
「フル装備って……」

私は自分の唇に血が通っていないのを感じた。やっぱり準備してあったんだ。
私を犬に造り替えて飼う道具が。口で噛んでるうなぎが、
もう味がしなくなってしまった。最後には言葉まで奪われ、管理されてしまう……
そして、その恐ろしい『調教』は、宿題が終わると同時に始まるのだ。

イヤだ。
イヤだ。
犬はイヤああぁ。

どうしてこんなに濡れるのよぉ。
628:02/11/02 19:27 ID:SmdnL+UT
「そうそう、犬になったら、居間から物置へ檻を移すからね。
 何もせず、ただ飼われるのってどんな気分かしら」
「しりません」

「あと、ファンタジーって言ったけどね、実はあるんだ。鉄の首輪。
 でも鉄じゃなくてステンレスなの。お風呂入って錆びるとやだもんね」

「あとね、実はピアスもあるのよ。 なんと麻酔つき。
 痛くないのは邪道って言う人もいるけど、明けた後が楽しい人にとっては……」
「あーもう!! 中澤先生、少し静かにしてください!!」
「……ごめん」

終わっちゃう……
宿題、終わっちゃう……

終っちゃったら、犬にされる……
イヤッ!!

でも……
ダメ……
自分に嘘がつけない……

「先生…… おわ…… 終わりました……」
あああああああああ!!!