611 :
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その日は、帰って檻に入れられてからは、特に何もない日だった。
檻の中で課題図書読み終わったので、中澤先生にサブノートPC借りて感想を書いた。
『高速』より『拘束』が、『行く』より『逝く』が先に変換候補に並ぶ、
やなサブノートだった。サブノートを中澤先生に返し、印刷を依頼する。
しばらくして、先生は刷り上ったプリントアウトと赤ペンを持ってきた。
「画面上で見るよりこの方がはかどるわよ」
「ありがとうございます」
素直に受け取って、誤字脱字のチェックをする。
う……
おっきい方がしたくなってきた。ガスも溜まってパンパンな感じだ。
「せんせ〜 トイレ」
「ええよ」
折から引き出され、後ろ手に手錠、首輪にリードを付けられ、トイレまで曳かれてゆく
アナル栓で塞がれているので、まず貞操帯を外され、
それからアナル栓の空気を抜かれた。
パンパンに膨らまされて便意に苦しめられた時よりは楽なつもりだったけど、
空気を全部ぬかれると、それでもまだ中で膨らまされてたんだなとわかる。
ゆっくりアナル栓が抜き取られる。プスーッとガスが漏れて、辺りが臭くなる。
「済みません……」
自分のガスの臭さがいやになる。
「いまさら……気にせんよ」
612 :
::02/10/31 18:32 ID:gagmk2I2
お浣腸されているわけではないので、いきなり噴き出したりはしない。
便座に腰掛け、普通に排便する。
「おっと、忘れるところやった」
尿道のリモコンを押してもらう。それなりの量がダジダジと出た。
その間、中澤先生は汚れたアナル栓を始末している。
「済みません」
「だから気にせんでってば」
お尻を洗浄してもらい、そのままお風呂場へ連れて行かれた。
首から下を石鹸で洗ってもらい、貞操帯を戻された。
「アナル栓はもうええよ。 自然に出るところが観察できないし」
「やっぱり見せなきゃダメですか?」
「明日はちゃんと見せてもらうわよ」
「はあ……」
生返事な私。また檻に戻されると、体がサッパリしたのとアナル栓が無くなった事で、
さらに快適になった。またPC借りて誤字や文章を訂正し、
プリントアウトして感想文の宿題は終わった。提出はワープロ禁止なので、
家で原稿用紙に写し直すつもり。そこまでできたら夕飯になった。檻の扉が開けられ、
またリードつけられて引っ張り出された。
「悪いけど藤本さん、今日は和食なのよ。とてもお惣菜とか分けてられないから、
ちょっと檻の中では食べられないの。ごめんね」
どおしてそんな言い方するんですかぁ?
まるで私の檻生活を中断して申し訳ないみたいに……
―ドクン!―
613 :
::02/10/31 18:32 ID:gagmk2I2
そうだ。実はさっきまで、どんなものを犬の皿で食べさせられるのか、
想像していたんだ。目の前に並んだ、お客様用のお茶碗、お皿を見て、
ほっとする一方でがっかりしてる、私。
「いただきます」
キッチンの小さなテーブルで、先生と向かい合わせで食べる。
リードは首の後ろに繋ぎ直され、反対の端は椅子に繋がれている。
「これ、全部先生が作ったんですか?」
「そうや」
「私、習いたいなぁ」
「教えるほど上手じゃないけど、ええの?」
「うん、いいです。わあ、うれしい」
「明日からね」
「はい」
食べ終わって片付けようとしたら、椅子にガクンと首を引っ張られた。
「座ってていいわよ。 今すぐ檻に戻してあげる」
とても日常交わすとは思えない、奇妙な会話。中澤先生は食器を流しに置くと、
私を曳いて、また檻に入れた。その晩は寝る前にオシッコさせてもらったので、
普通に安眠できた。体はもちろん曲げたままだけど、
膀胱パンパンに比べたらなんでもなかった。
614 :
::02/10/31 18:34 ID:gagmk2I2
翌朝、居間に入る光で目が覚めた。ああ……今日も一日、檻の生活が始まるんだ。
目が覚めてもすることがないので宿題の続きをする。あと2教科で終わりだー!
私が起きてからかなり経って、中澤先生が起きて来た。
「おはよー」
「あ、おはようございます」
「どう?背中痛くない?」
「慣れました」
「藤本さん、すごく嬉しそう」
「そんなことないです。惨めです」
「フフフ、そんな顔には見えないわねぇ」
「もうっ」
「ま、ええわ。昨日と同じ犬のごはんあげるからね」
―ドキ!―
「コッ、コーンフレークスでしょ?」
「手、出して」
「?」
私が格子の間から出した手に、中澤先生は革の手袋を被せた。
それはミトン状になっていて指は一まとめにされ、物を握ることができない。
「これ!」
「別に鍵掛けなくても、もうあなた自身ではそれ外せないからね」
「いやああ!」
「これで、昨日と同じメニュー」
「あ……あ……」
昨日頭で考えて、とても無理だと思った、惨めな食事。
615 :
::02/10/31 18:35 ID:gagmk2I2
「汚すといけないから」
中澤先生は檻の戸を開けると、クッションと毛布、布団、枕を全部外に出し、
大きめのお盆ごと、コーンフレークスを盛った犬の皿を、檻の木の床に置いた。
「召し上がれ」
どうしていいかわからない。檻の中で犬のように四つん這いになり、
顔を下して口を皿に着ける。ズズズっと牛乳をすする。
舌を伸ばしてコーンフレークをすくおうとするけど、まだ牛乳が多くて、
舌の上に乗らない。またズズズとすすり、やっと舌でフレークがすくえるようになった
毛布を片付けられ、剥き出しの木の床にされてしまった、殺風景な檻の中で、
手で物を掴めない様にされ、本当に犬のように食事させられる惨めさ……
その惨めさにクラクラしながら、必死でエサ皿から『エサ』を口に運ぶ。
口の周りを牛乳だらけにしながらも、なんとか全部食べ切り、
お皿も綺麗に舐めてしまった。
「あら、上手に食べたんじゃない」
私が食べ終わったのを見届けた中澤先生が声を掛けた。檻を開け、お盆と犬の皿を下げ
手に嵌められた革のミトンを外してくれた。
「手を使わないでこれだけ上手に食べられるなら、
宿題終わったら、もうこの綺麗な手は必要ないわね」
―ゾク!―
616 :
::02/10/31 18:35 ID:gagmk2I2
笑いながら片付ける中澤先生の言葉が、何か恐ろしい自分の未来を暗示しているようで
相槌を打つ気に全くならなかった。クッションや毛布を取り上げられた檻の中で、
檻本来の殺風景な景観と、惨めな取り扱いに、
身体の奥でゾクゾクと被虐の快感を感じながらも、淡々と宿題を片付けた。
剥き出しの木の床にお尻は痛くなり、何度も座り直したり、腹這いになって
問題を解いたりした。腹這いは、乳首が木の床に擦れ、意外に楽じゃなかった。
それでも、その日の夕方までに1教科終わってしまい、あと1教科になった。
全く運動していないのでお昼は抜きだった。コーンフレークスは腹持ちが悪いので、
さっさと消化されて、お腹はグーグー言っているのに、
「お昼抜きね」
と言われると、素直に従うしかない。
……ちょっと待って!
私って、だんだん飼いならされてる?