40 :
a:02/07/13 04:46 ID:jp/hllxp
jijijijijiji
41 :
:02/07/13 22:16 ID:kntM+UEL
あげていい?
42 :
test:02/07/14 00:56 ID:EroLy5Ci
jklh
43 :
test:02/07/14 23:08 ID:x2D3zjcT
hozem
44 :
ザカーヤ:02/07/15 00:56 ID:sjSGzeLG
書いてもいいかなあ?
45 :
ザカーヤ:02/07/15 00:57 ID:sjSGzeLG
『プロローグ』
骨の折れる音。
肉の裂ける音。
血のこぼれる音。
「ぎゃ・あああああぁぁ・・!」
━━ そして、悲鳴 ━━
又、一人男が死んだ。
男達の殺され方は極めて残酷だった。
目から脳まで貫かれた者。
頭蓋を砕かれた者。
折れた肋骨が体から飛び出している者。
腹から内臓を引きずり出された者。
始めは6人いた男達も、もはや2人になって・・・
「・・・うわあぁぁぁ・・・・うぶぁ!」
訂正・・・、あと1人・・・最後の1人。
視線が男を捉える。
「ヒッ、ヒイィ!」
恐慌状態の男は銃を乱射する。
はじける様な音が3回響く、しかし標的の姿は既に無く・・・
「ヒッ、ど、どこだぁ!」
見回し、そして振り返る!
しかし既に遅く、魔手は男の顔面を掴む。
「ば、化物かよぅ・・・お前はぁ!」
━━ そして、悲鳴 ━━
深夜に起こった出来事。
46 :
ザカーヤ:02/07/15 00:58 ID:sjSGzeLG
少女は眠っていた。
無数の廃ビルに囲まれ少女が眠る。
10代半ばの少女は戦闘服を着て眠る。
真っ赤な戦闘服を着て眠る。
血塗れの戦闘服を着て眠る。
少女の周りにも眠っている者達がいる。
しかし、覚める事無い眠り。
━━ 六つの死体だった ━━
47 :
ザカーヤ:02/07/15 00:58 ID:sjSGzeLG
「もう町まですぐだ。」
男はそう言い、厚めの封筒を少女に手渡した。
「護衛期間の3日が過ぎた、ありがとう助かったよ、
これは3日分の護衛料だ。」
少女は封筒を受け取りつつ言った。
「うん、ありがと、でも町まではもう少しあるから
そこまでは護衛してってあげる、もちろんサービスで。」
「そうか、ありがとう。」
陽の光が隠れ始めた頃、仕事を終えた少女が町の中を
歩いていた。
「・・・護衛かぁ、特に何も無くて良かったなあ、
こんな仕事ばかりなら楽なんだけど・・・」
そんなことを考えながら歩いていた。
48 :
ザカーヤ:02/07/15 01:00 ID:sjSGzeLG
(つけられている・・・)
少女がそう思ったのは、夜、宿泊先を探している最中だった。
(・・・相手は複数、逃げ切れなさそうだし・・・戦うにしても
場所が悪いなあ。)
辺りには身を隠す場所が少なく、道は狭い、こんな場所じゃまともに
戦う事が出来ない。
とりあえず少女は気付かぬ振りをしつつ、追跡者と戦い易い場所に移動
しようと思った。
手を出さないところを見ると、相手もこの場でで戦うつもりが無いようだった。
数十分歩いた所で、少女は足を止める。
相手の方が一枚上手だった為か、いつの間にか
逃げ場の無い場所に追い詰められていたのだった。
辺りは無数の廃ビルがあるゴーストタウン、人はいない、
いる筈も無い。
この場所は過去の大戦の激戦区のひとつである、
そう考えれば、この廃ビルも墓標という感があった。
49 :
ザカーヤ:02/07/15 01:01 ID:sjSGzeLG
「困ったなあ・・・どうしよう・・・」
追跡者の1人が姿を現し答えた。
「どうしようもないさ、お前は此処で死ぬだけだ。」
男は銃を少女に向けている。
「一つだけ聞いてもいい?」
男は余裕たっぷりの口調で
「なんだ?」
「私を殺す理由は?」
「さあな。」
男は片手で煙草に火を点け続ける。
「仕事内容がそうだっただけだ、お前の個人データーと共にな、
辻希美、15歳、傭兵業・・・」
男は希美の個人データーを次々と読み上げていく。
「ほう、12歳の時に・・・」
希美がぎくりとする。
「嫌っ、やめて!」
男はニヤニヤしながら言う。
「両親を殺害、はははっすごいじゃないか。」
「やめてーっ!!」
叫びながら銃を抜く希美、瞬間!
男が銃爪を引いた。
50 :
ザカーヤ:02/07/16 00:06 ID:KpidgaLJ
すいません・・・
なんか死にスレっぽいから書き始めちゃいました。
明日っつーか、今日の夜には更新しますので、よろしくお願いします。
でも、まだ見てる人って居ないんだろうなあ・・・
51 :
ザカーヤ:02/07/17 03:15 ID:HwDofUwn
「あぁっ!」
男の放った銃弾は希美の右肩をかすめる程度のものだったが、
その衝撃と激痛は銃を落とすには十分だった。
男は希美の銃を蹴り飛ばし、側頭部に銃を押し当てる。
「・・・」
「その程度で取り乱すのか、傭兵失格だな。」
そして、残りの気配が姿を現した。
「なんだい、もう終わりかよ、つまんねえなあ。」
「いーじゃんいーじゃん、タダ金貰ったようなもんじゃん。」
「そうそう、その金で遊びに行こうぜ!パーっとよ!」
「お、いいなあ、飲む打つ買うってわけな。」
現れる男達は次々と好き勝手な事を言い出していた。
「おい、『買う』必要は無えんじゃねえかぁ・・・?」
その男の視線は希美を捉えていた、。
「・・・ゴクリ・・・」
「ああ、いいんじゃねーの・・・」
「お、俺、こんなちっちゃいのとやって見たかったんだぁ・・・」
「おいおい、ロリータ趣味かぁお前ら・・・へへへェ・・・」
「あはあはあは、かぁわいぃなぁぁ・・・」
「リーダー、イイだろぉ?どうせ殺すんだからさぁ」
連中の1人が希美に銃を突付けていた男に向かって言う、
どうやらこの男がリーダーみたいだ。
「ハッ好きだなお前らも、勝手にしろ。」
苦笑混じりで希美から半歩、身を引く。
52 :
ザカーヤ:02/07/17 23:09 ID:HwDofUwn
希美は隙を見逃さなかった、頭に押し当てられていた銃口が離れた瞬間を。
そのまま地面を蹴り、横へ跳ぶ。
銃声が響く。
しかし当たらない。
「チッ!」
だが、希美が跳んだ先には別の男が待ち受けていた。
「このっガキがっ!」
ガツッ!
「あうっ!」
男はグリップの部分で希美の後頭部を強打する。
そのまま地面に突っ伏す希美、動かなくなる。
「・・・気を失ったか。」
しかし、それも一瞬だった。
53 :
ザカーヤ:02/07/17 23:27 ID:HwDofUwn
━━・・ユラリ・・━━
希美は半身を起こし、
拳を男の膝を横から叩きつける。
ぶちぶちぶち・・・
「あ・ああぁ・あああああああっ!」
男の膝の皿は筋が切れ、おかしな方向を向いていた。
その場に膝を抱えうずくまる男に希美は追い討ちをかけた。
手ごろな大きさの瓦礫を拾い、それを男の頭に━━
ガツッ!ガツッ!ゴツッ!ゴシャッ!グシャッ!グチャッ!グチャッ!・・・
頭蓋を砕かれ絶命した男を、他の者は呆然と眺めていた。
その場にいる全員、何が起こっているか理解出来ないでいた。
54 :
ザカーヤ:02/07/17 23:31 ID:HwDofUwn
リーダー格の男がポツリとつぶやく。
「・・・コイツ、ハロプロなのか・・・?」
55 :
ザカーヤ:02/07/20 00:28 ID:IZvnyyZu
━━ハロプロ━━
この大陸を治めている軍事国家『ゼティマ』が開発した強化改造人間で、
元は『HELL OF PROFESSIONAL』と呼ばれていたらしいのだが、
いつの間にかこう呼ばれるようになった。
大戦時にゼティマが勝利を治めたのも、
ハロプロが戦線に大量投入されていた為だったとも言われる。
ハロプロには様々なタイプがあり、単純に力が強くなるのもあれば、
五感が通常以上になる、知力が上がる等、
無数に存在する。
ただし、副作用も多くあって、
タイプによって様々、
筋断裂、失明、短命、脳汚染、精神崩壊、etc・・・
その為、能力を発揮しての活動時間が限られている。
大戦終了後、現在現存するハロプロは上記理由により少数人で、
大半はゼティマの兵士として存在している。
━━人を効率良く殺害出来る存在━━
56 :
ザカーヤ:02/07/20 00:55 ID:IZvnyyZu
もう既に絶命している男の頭蓋を砕き続けている希美に、
リーダー格の男が発砲した。
軽い音とともに、希美の姿が消える。
戦慄を覚える間もなく背後から。
「うしろれすよ」
リーダーが振り向いた先には希美が立っていて、
その手には、コンクリート構造等で使われる鉄筋、
鉄の棒が握られていて・・・
「違っ・・・お前っ!」
それがリーダーだった男の最後の言葉。
ズリュッ!
目から脳、そして後頭から突出する鉄の棒。
希美が棒を抜くと同時に、
死体になったリーダーはゆっくりと倒れた・・・・・・
57 :
ザカーヤ:02/07/20 01:42 ID:IZvnyyZu
「う、うわぁあひいいぃぃぃ!」
メンバーの1人が絶叫する、一瞬で二人が殺された、
その内1人はメンバー内最強の男だったのに。
しかもそれをしたのが、こんな年端のいかない小娘で、
つい先刻まではこちらの圧倒的優位で、仕事が終わったらパーっと遊んで、
ロリータ趣味で・・・・・・
ゴギャッ!
希美が恐怖の余り混乱した男の脇を鉄棒で強打する、
折れた肋骨が体を突き破る。
「・・・・・・!!」
残ったメンバー3人に、
戦おうとする者、敵を討とうとするものはいなく、
ただ、死の恐怖だけがそこにあった。
そして、逃げ始める、
絶対な恐怖から逃れる為に。
しかし、間近に迫った死は逃れようが無かった。
人を効率良く殺害出来る存在に対抗出来る訳が無かった。
58 :
ザカーヤ:02/07/20 01:49 ID:IZvnyyZu
この日、6名で構成された傭兵集団『レッド』は消滅した。
深夜に起こった出来事。
59 :
ザカーヤ:02/07/20 01:54 ID:IZvnyyZu
これで、プロローグ〜序章の終了です。
一章はもうちょっと待って下さい。
なるべく早めに更新出来るよう努力します。
60 :
:02/07/21 04:56 ID:+sTtTym/
保
がんがれ!
62 :
ザカーヤ:02/07/23 22:17 ID:ujuE7ddp
第一章
━━夢を見ていた━━
何処だかわからない白く、狭い部屋。
幼い私、そしてもう1人の女の子。
二人、積み木でお城を作っていた。
もう少しで完成する・・・と、いう所で、
女の子は積み木を崩してしまった。
私は、「どうしてそういうことするの?」と、怒る。
うつむく女の子。
とうとう泣き出してしまった。
女の子は泣き続ける。
私はただ黙って見ていることしか出来なかった。
しばらくすると、大人の女の人が入って来た。
女の子を連れて行った。
手を繋ぎ、女の子には笑顔が戻っていた。
・・・・・・・・・
積み木が消え
・・・・・・
ドアが消え
・・・
部屋が消え
・
私は1人になってしまった
63 :
ザカーヤ:02/07/23 22:48 ID:ujuE7ddp
目を覚ますと、覚えの無い部屋で寝ていた。
ぐるりと辺りを見回すと、白い天井、白い壁、
淡いベージュのカーテンで閉ざされた窓、丸椅子、パイプベッド。
(・・・病室?)
白尽くめの部屋はまさに病室という言葉がピッタリだった。
「ここは何処なのかな・・・?」
希美はシーツを跳ね除け、ベッドから半身を起こす・・・
「・・・ん・・・?・・・あ・・・!・・・え・えぇ〜!?」
瞬間的に又、シーツ内に逆戻り。
服を着ていない・・・真っ裸だった。
「えっ?何で何で?・・・どうして?」
シーツ内で記憶の糸を辿り自問自答する希美、
その時、ガチャリと、ドアが開く音がした。
「キャハハハ、起きてる〜?」
64 :
ザカーヤ:02/07/23 22:54 ID:ujuE7ddp
今日はここまでです。
短くてすいません・・・
保全してくれる方々、本当にありがとうございます。
本職の方が落ち着いたら、もうちょい早くあげれるはずなのですが・・・
とにかく、早めにうpれるよう、がんがります!
hozen
がんがれ!ザカーヤ!
hozen
がんがれ!
hozen
70 :
ザカーヤ:02/07/27 21:55 ID:dSIgmr14
唐突に、笑いながら入ってきた金髪の女性は・・・
(あ、ちっちゃっ!)
そんな事を思いながら、小さい女性を下から上へとジロジロと眺めた。
「・・・なんだよ〜、そんなに矢口が珍しいのかよ〜
ちっちゃくて悪いのかよ〜」
どうやら背の事は本人が一番気にしているみたいだった、
(・・・あんましジロジロ見なきゃ良かったなあ・・・)
ちょっとばつが悪そうに、希美が謝った。
「あ、ごめんなさい・・・」
素直に謝った事で機嫌を直したみたいだ。
「うん、まあいいや、オイラ、矢口真里、よろしく!」
手を出し握手を求めてくる、
希美がそれに応じつつ聞く。
「で、服何処ですか?」
71 :
ザカーヤ:02/07/27 23:44 ID:dSIgmr14
うわっさらに短かっ!
・・・ごめんなさい。
実は今日まで出張してました。
帰ってきてから、急いで書いたんですが・・・
急に作っていくと何かうまくいかない感じがするので、
今日はココで終わってしまいました。
・・・申し訳ありません、能力不足なもんで・・・
応援してくれる方、保全してくれる方、
ありがとうございます!
すんごい励みになります。
では、明日も仕事なんで、申し訳・・・
期待保全
73 :
ザカーヤ:02/07/29 23:14 ID:Lc0hFARV
「・・・うん、汚れが酷かったから洗ってるよ、血塗れだったし」
「!・・・血塗れ・・・」
希美は6名の傭兵集団から囲まれてからの記憶が曖昧だった、
残っているのは次々と死んでいく男達の映像だけ。
――そう、3年前のあの時も――
「・・・じゃあ、6名の死体があったわけですか・・・?」
矢口はその光景を見たのだろう、一瞬にして青ざめた。
「・・・覚えてないの? あれ、人間技じゃあないよ・・・
――あんた・・・あ、名前まだ聞いてなかったね」
「・・・辻・・・辻希美です」
「・・・ふーん、辻ちゃんかあ〜・・・」
矢口が天井を見上げて、腕を組み、
いかにも考えてるって感じのポーズをとった。
「・・・あの・・・」
矢口は希美を手で制し。
「・・・・・・・・・っん〜・・・とりあえずさあ、オイラ達のリーダーに会ってもらえる?
色々聞きたいことあるだろうしさ」
「・・・・・・いえ、服貸して下さいって言おうと思って・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
74 :
ザカーヤ:02/07/29 23:18 ID:Lc0hFARV
>>72 過度の期待は禁物です。
なーんか更新量が少ない・・・
こういうのは、ある程度たまるまで控えた方がいいんですかねえ?
マイペースでやってってくださいましね。
そうそう、焦りは禁物ザマスよ。
保全
78 :
ザカーヤ:02/08/03 23:24 ID:RxJEVDrI
>>75 >>76 有難うございます、焦らずマターリ更新してきます。
>>77 保全有難うございます。
今日、初めて『導かれし〜』読みました。
凄過ぎっす・・・
自信が無くなりちょっと鬱。
「導かれし娘。」は凄いね。
でも自信もってこの物語作ってってくださいましね。
a
テ
ฺℳฺℴฺℯฺ❤
hehrts;
83 :
脳内:02/08/06 22:59 ID:7sbi9vjg
リモココロン
はやくきえろ
86 :
:02/08/07 19:48 ID:knpxgSLN
〉〉80
テスト
88 :
ザカーヤ:02/08/07 23:29 ID:IquuV+YM
「それ着たら、部屋出て右奥の部屋来てねー」
矢口はそう言った後ドアを開け、出て行こうした直後に振り向き・・・
「あ、下着は新品だから安心して着けていいよーキャハハ!」
ガチャ、バタン
希美はとりあえず服を着ることにした、
矢口のお古だという、水色のTシャツとジーンズ、
(ちゃんと着れるのかなあ?)
・・・・・・
何とか着れた。
「・・・で、部屋出て右奥だったっけ?」
このまま状況に流されて良いものだろうかと思った希美だったが、
他に良い方法も思いつかなかったし、矢口と名乗る女性が悪い人に見えなかったのだ。
「・・・ま、いいか、行って聞いてみよーっと」
89 :
ザカーヤ:
いつも更新有難うございます。
最近、出張が多すぎて更新が思うように進まないっす。
すいません・・・期待せずにお待ちください。