純・語り
・・・そのあとぼくたちは、近くのラーメン屋さんに入った。
薄暗い店内。テーブルの上に3人分のラーメンが置かれる。
愛想の悪い女店員。
女店員: もう時間なので急いでくださいね。
五郎 : あ、ども・・・
麺をすする五郎。純は手をつけずに俯いている。それに気付く五郎。
五郎 : 純、早く食べろ。伸びちまうぞ。
純 : ・・・・・・
麺をすする五郎。間。俯いたままの純が喋り始める。
純 : あの、とうさん・・・
五郎 : ん、なに?
ラーメンを見たまま答える五郎。すぐに純の様子がおかしい事に気付く。
純 : あの、この前のハロモニのことなんだけど・・・
五郎 : ハロモニがどうした?
純 : ぼくは5期メンに興味ないみたいなこと言ってたけど・・・
本当は、ものすごく好きで・・・
五郎 : ・・・・・・
箸を止めて純の言葉を待つ五郎。間。
純 : ・・・だから、ぼくは、5期肯定派で・・・5期マンセーです。
五郎 : ・・・うん・・・わかった、早く食え。
純 : それと、こんこんの事だけど・・・
五郎 : ?!
ギョッとして純を見る五郎と蛍。俯きながら続けようとする純。涙。
純 : ぼくは、こんこんを見てもなにも思わないって言ってたけど・・・
本当は、おっぱい大きいなぁって・・・揉みたいなって思って・・・
・・・もうビンビンで・・・たまらなくて・・・
それで、毎日、とうさんに内緒で・・・ハァハァして・・・
五郎 : ・・・わかった、わかったから、・・・
純 : ・・・それを今まで言えなかったのは、ぼくが、嘘つきで、
偽紺性派で、エロエロだからで・・・でも、ずっと言いたくて・・・
泣き出す純。突然の純の告白に驚く五郎。箸を持って俯いたままの蛍。
厨房でだるそうにタバコを吸いながら待っている女。
五郎 : 純、わかったから、食え。
蛍 : にいちゃん早く食べよ。
純 : ・・・・・・
純を気遣う蛍。下を向いて泣いている純。
ふと何かを思い出したように、口を開く五郎。
五郎 : とうさん、ドキッとした・・・純この前言ったろ、
”なんでハロモニ録画しないんだ”って・・・
”昔のとうさんなら、キャプってコラ作ったハズだ”
って・・・それ言われて、とうさんドキッとした・・・
純 : ・・・・・・
五郎 : モーヲタになって5年・・・いつのまにか、初期の頃のパワー、
失くして・・・コラ作るのが面倒になって・・・
自分で録画しないで、他人のうpばかり頼ってた・・・
店員 : あのーすいません、急いでもらえます?
五郎 : ・・・とうさん、福田の行方が気になって・・・銀杏ハァハァ・・・
店員 : すいませーん、もう店閉めますんで。
五郎 : ・・・いくら?
店員 : 1500円。
しわくちゃの千円札と百円玉を盆の上に置く五郎。そのまま話し続ける。
五郎 : ・・・とうさん、真矢が羨ましくて、・・・彩っぺハァハァ・・・
店員 : どうもー・・・
純のどんぶりを片付けようとする女。その手を払いのける五郎。
五郎 : 子供が、紺乳ハァハァでしょうが!!
どんぶりが床に落ちて割れる。気まずそうに立ち去る女。間。
片付けようとする蛍。
蛍 : ・・・・・・・・・キモッ。
北の国から ’02「モーヲタ」