いい年こいて、モーニング娘。かよ(w   

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165名無し娘。

その日の夜、ウチはお布団のなかで、またおにいちゃんの帰りを待った。
目を閉じると、ののの泣いている姿が浮かんで、悲しくなった。
せやから、一生懸命目を開けていた。
しばらくして、おにいちゃんが帰ってくる。そしてお布団に入ってくる。

「おかえり」
ウチは昨日と同じように声を掛けた。
おにいちゃんは、また驚いた顔をして、子供ははよねんと、と言った。
ウチはそれに少し不満そうな顔で、
「まあ、ええやんか」
と、答えた。
おにいちゃんも、まあ、ええけどな、と答えた。

「そんなことより、のののことやねんけど」
ウチは話を切り出す。おにいちゃんは、また真剣な表情をする。
「どないなん?」
そう尋ねると、おにいちゃんは、薬の手配は上手くいきそうや、と答えた。
「そうか。よかったわ」
ウチはホッとした表情をする。そして、もう一つ聞きたいことを尋ねた。
「なあ、おにいちゃん。のののおにいちゃんにもなってくれへんか?」
おにいちゃんは、不思議そうな顔をする。意味が通じてへんと思ったウチは、
今日、ののが泣いてしまったことを伝える。
166名無し娘。:02/07/30 12:05 ID:NnBUBhBY

すると、おにいちゃんは少し困った顔をして、あいぼんは、ええんか?と、尋ねた。
ウチは、もちろんかまへん、と答えると、おにいちゃんは、のののほうが、
ええ子みたいやし、あいぼんのおにいちゃんは、もうやめようかな、と言った。
「ええ?そんなん嫌や!」
ウチは予想もしない答えに驚いて、思わずお布団から飛び上がった。
おにいちゃんは、笑いながらウチの横にさせると、お布団を掛け、
「寒いやろ。冗談や、ごめんな」
と、謝った。

「もう、ビックリさせんといてな」
と、ウチはおにいちゃんに抱きついた。
おにいちゃんは、ウチをいつものように抱きしめてくれると、
「わかった、のののことはまかせとき」
と、答えてくれた。

ウチは、小さく有難うと、呟く。
飛び起きたお陰で、冷えてしまったお布団の中は、いつしか、暖かくなっていて、
気がつけば、眠りに落ちていた。