もしも１日だけ辻を自由に扱えるとしたら

梅雨の間の晴れた日に、ふたりで海に行く。
水着じゃなくて普通の私服でいい。砂浜にシート敷いて、並んで座るんだ。
バスケットのサンドイッチ食べて、あとはずっと海を見てる。日が沈むまで・・・。
太陽が水平線に完全に隠れたら、約束の時間。・・・お別れの時間だ。
握手だけしたら、辻は笑いながらひとこと「さいなら〜」って言うと、どんどん歩いていっちゃうんだ。
俺も明るく笑いながら「じゃあね〜」って言うんだけど・・・

だんだん小さくなっていく辻の背中を見送りながら、俺、泣くと思う。
素敵な一日だったけど、涙が・・・