910 :
小説娘。:
「・・・あの〜、私って何か怖い病気なんですか?」
とりあえず、お医者さんにどんな感じなのか話してみた。
今は結果待ち・・・
・・・何か怖いよ〜・・・
「・・・君、は・・えっと、16才か・・・」
「は、はい・・・そうですけど・・・」
どういう事?
もしかして、私・・・
嘘でしょ・・・? そんな・・・
「・・わ、私・・・し、死んじゃうんですか?」
「え? どうしてそう思うんだい?」
「だって・・・今、私の歳を確認してたし・・・
"この歳でこんな病気"って事だと・・・」
「はっはっは・・・いや、笑ってしまってすまない。
そういう風に聞こえたのなら、すまなかった」
「じゃあ・・・どうして?」
「いやね、16才でもやっぱりストレスや疲れは
あるんだなぁと思ってね。君の症状は筋緊張性頭痛って言って、
まぁ、簡単に言うと、ただの頭痛だよ」
「ず、頭痛・・・ですか?」
「そう。ストレスや不安とか、変な寝方をすると起こってしまうものなんだ。
まぁ、症状は軽いから、ちゃんと睡眠を取って、ゆっくり休めば治るだろう」
「そ、そうですか・・・良かった〜・・・」
な〜んだ・・・ただの頭痛だったんだ・・・
そう言えば、私って昔から熱に弱かったんだよね。
ちょっと高めの体温になったら、すぐ倒れてたみたいだし。
・・ホント、良かった♪
911 :
小説娘。:03/03/02 01:06 ID:x9mIUhEH
「・・と言う訳で、ただの頭痛でしたっ」
不安そうな顔で待ってた安倍さんに報告する。
した途端、すぐにあの笑顔に戻っていく。
「そっかあ〜・・・良かったね〜、変な病気じゃなくて」
「はいっ。・・あ、ごめんなさい。心配掛けちゃって・・・」
「何言ってんの〜っ、気にしないで良いんだよっ。
なっち達は迷惑だなんて思ってないからっ」
「はい・・ありがとうございます。
あっ、そう言えば、保田さんは・・・?」
「あ、圭ちゃん? 今ねぇ、飲物買いに行ったの。
何か、緊張しちゃって喉がカラカラになったみたい。
もうちょっとで帰って来るんじゃないかな?」
喉が渇くくらい緊張するなんて・・・
保田さんも、私がすごい病気なのかと思ってたのかな?
「あ、あのさ〜、高橋」
「は、はいっ(びっくりしたぁ・・)、何ですか?安倍さん」
「か、加護から何か聞いてる?」
「えっ? 加護ちゃんから? 何をですか?」
「え、あ、ううんっ。何も聞いてないなら、良いんだけどさ・・・」
どうしたんだろ、急に・・・あっ、もしかして・・・
「もしかして・・・携帯の履歴の事ですか?」
「・・・や、やっぱり聞いてたんだ・・・」
「あっ、で、でもっ、その・・・私が聞いたのは・・・」
「おっ、高橋〜っ。どうだった? お医者さん何だって?」
「あ、保田さん。はいっ、ただの頭痛でした。
ゆっくり休めば治るそうです。ご心配掛けました」
「そっか〜・・・安心したよ〜っ。あれ?
どうしたの?なっち。顔色悪いよ?」
「えっ・・・あ、そ、そうかな? 全然普通だよ」
「そう? なら良いけど・・・じゃあ、帰ろっか」
安倍さん・・・確かに顔色が悪いな・・・
さっきまで元気だったのに・・・どうしたんだろ?