新・一緒に暮らすならどの娘?part6(何でも有り

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879smile
>>863-864のつづき

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「丸一年も想いつづけたのになぁ……」

僕はいま高校二年生なのだが、石川さんとは一年のころから
いっしょのクラスだった。
はじめて彼女を意識したのはその年の夏、僕が国語の授業で教科書を
忘れてきたときのことだ。
僕は当時すごく引っ込みじあんで(いまでもその傾向は完全には
抜け切れてないが)、クラスメイトに教科書を見せてもらうこともできず、
一人でオロオロしていた。
「教科書ないの? じゃあいっしょに勉強しようよ」
当時隣に座っていた石川さんは、そんな僕を見て机をくっつけてくれた。

もちろん石川さんが僕にだけ親切だったわけではない。
誰が教科書を忘れていても、自分から見せていただろう。
彼女は学級委員だったし、みんなに対して優しかった。
それはわかっていたのだが、彼女の整った横顔、茶に染まっているサラサラの髪、
品よく切られた形のいい爪、他の女子より少しだけ大きい胸のふくらみを
間近で見ていると、好きにならないわけにはいかなかった。
880smile:02/08/06 17:42 ID:b6OOttcu
「なに物思いにふけってるのよ!」
矢口のイラついた声で我に返った。
「うじうじしてんじゃないわよ。あんたねえ、さっきから聞いてると
 別にふられたわけじゃないじゃん。石川さん、だっけ? その人に
 好きな人がいた、それだけでしょーが。彼女があんたのことをどう
 思ってるかは直接聞いてみないとわかんないでしょ。希望はあるんだから
 元気を出しなさいよ!」

目がすわっている。この女、酒乱だ。

「だけどさぁ……」
「あー、もういい! これ以上しゃべってもどうせ鬱になるだけなんだから
 これでも飲んで忘れなさい」
そう言うと矢口は手に持っていた焼酎のロックを突き出した。
悪いことに、僕もかなり酔っていて判断能力が失われていた。
僕はなみなみとつがれていた焼酎を受け取ると、そのまま一気飲みした。

それからのことを、僕は憶えていない。
881smile:02/08/06 17:43 ID:b6OOttcu
……目覚めると、見なれた天井が視界に入ってきた。
僕は自分の部屋のベッドで寝ていた。
頭がひどく痛い。
(気持ち悪い……。オレゆうべ何やってたんだっけ?
 そうだ、酒を飲んだんだ。するとどうやって家まで帰ってきたんだろ?
 思い出せないや……)

胸がムカムカしてきたので僕は考えるのをやめた。
猛烈に水が飲みたい。
僕はベッドから起き上がろうとして体勢を変えた。

と、そのとき、

トン

何かが僕の左手に当たった。
882smile:02/08/06 17:44 ID:b6OOttcu
それは柔らかくて、すべすべしていた。
(何だこれ?)
僕は自分がふれたものが何なのか確かめるため、かかっている毛布を
上げてみた。

「!!!!!!!!!」

僕が目にしたのは女の背中だった。
それも一糸まとわぬ真っ裸だ。通称マッパ。
上品に言うならばヌード。お下劣な表現を試みるならスッポンポン。
呼び方はなんでもいいがとにかく裸の女が僕の隣で寝てるのだ。
その女が誰なのか、後ろからでもはっきりわかる。
あの金髪、どう見ても矢口真里じゃないか!

「ん……おはよ、マサト」
なぜに下の名前で呼ぶのだ?
当然の疑問が僕を襲った。
(こ、これってもしかして……酔った勢いってやつですか?)