プレデター・・・怪物との戦い

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30ハリウッド
中澤はそれを見て思わず自分の目を疑った。目をこすったがやはりそれでも目の前の『物』は
変わらずに存在している。
「・・・小川?高橋?新垣?紺野?なんでそんなんに・・・」
中澤は4人の遺体に話し掛けた。そうつんくに言われて先に出発した4人は切り刻まれた無惨な状況で
木に逆さ吊りにされて絶命していた。
「裕ちゃんっ!何があったの!?」
そこに遅れてきた安倍と飯田と矢口と石川と吉澤の5人が駆け寄って4人の遺体に気づく。
「嘘?」
安倍は信じられないように呟く」
「・・・・とっ。とにかく降ろしてやらないと」
吉澤は4人を吊るしていたロープを切る。4人は地面に落ちる。
「・・・ねえ。おかしくない?四方八方に銃を撃った跡があるけど」
飯田が不思議そうに言った。
「それが何?普通殺されたなら囲まれて・・・」
「こいつらが簡単に囲まれて嬲り殺されるようなやつか。違うだろ」
飯田が安倍の言葉を遮り話しつづけた。
「それに変だろ。こいつらに銃創が一つも無い?ゲリラならどうして銃を使わない。」
「飯田。もういいやろ。この子らが可哀想や。この子らの埋葬もしたいけど先に助けやんとあかん
 子がおるやろ。」
「・・・分かってるよ。後藤。市井大丈夫か?」
「・・・うん。私は。でも後藤が」
「私は平気だよ。市井ちゃんも居るし。それより先に任務を遂行しないとね」
後藤が元気に答えた。
31ハリウッド:02/06/10 18:08 ID:xGnd+QG0
そして8人はゲリラが居る荒れた村を見つけた。
「あそこじゃん。よし早く行こう」
吉澤が先に行こうとする。
「待ちーな。まず辻と加護がどこにおるか望遠鏡で調べへんと」
「そうだね。じゃあ私が調べるね」
安倍がそう言って望遠鏡を取って村の中を見た。そこには数多くのゲリラが居た。
そして安倍は1人の二十歳過ぎの女性を見つけた。
(あっ!多分保田って人かな?隣の2人の女の子は泣いてるし辻ちゃんと加護ちゃんか)
安倍はそう思っているとゲリラが保田に歩み寄って行って保田の額に銃を突きつけた。
次の瞬間保田が頭から血を吹き出して倒れた。
「たいへん。辻ちゃんと加護ちゃんの使用人の人が撃ち殺された。急がないと」
「嘘ぉ。それで辻と加護はどこ?」石川が安倍に聞いた。
「あそこだよ」
安倍は指を指した。
他の6人の場所を把握してゆっくりと坂を降り始めた。