突然顔に向けられた懐中電灯のライトのまぶしさに、
石川はひるんで足を止めた。
「まいちゃんなの?」
「あったりぃ〜」
「ちょっとライト、まぶしいんだけど」
「あ、ゴメ〜ン」
今度は、いきなりライトが消されたので、3mほどはなれた
里田の姿はまた闇の中に見えなくなってしまった。
「こんなところで、何やってるの〜?」
「梨華ちゃんこそ、どーしたのよ?」
「ぼ、牧場に来るのはじめてだから、
興奮しちゃって寝付けないから、お散歩してたの」
「興奮・・・あふっ・・・じゃあまいと同じだぁ〜」
浮ついたような里田の雰囲気におかしいと感じたものの、
いっこうに目が闇に慣れてこないので、
その表情をまったく読みとることができなかった。
「まいちゃん、酔っ払ってるの?」
「え〜、お酒なんか飲んでないよ〜」
「でも、なんかヘンだよぉ」
「ヘンじゃないよ〜。まいたんは、ヘンタイなんだよ〜」
「ど、どーしちゃったのっ、まいちゃん!?」
予想外の言葉に動転した石川は、里田の様子を
確かめようと、近づいた。
「昼間ねぇ、ロケが始まる前、まいたん、ここで見ちゃったの〜」
「何を見たの?」
「馬の種付けって見たことある?」
質問を質問で返された石川には、話がまったく見えてこない。
「ううん、何なの種付けって?」
「あのねぇ、まいたん、昼間、馬たちを小屋の外に出して、
ここのお掃除してたの。そしたらねぇ〜」
やっと目が少し慣れてくると、月明かりに照らされて、
里田の様子がわかってきた。酔ったようなトロンとした目が、
石川の方に向こうともせず、前方の中空をさまよっていた。
里田は、甘い吐息を漏らしながら、言葉を続けた。
「オス馬がね、前足で、あんっ・・・
メス馬のお尻に乗りかかってたの〜」
「け、けんかでもしてたの?」
「けんか? そんなんじゃないよ〜」
「だって、危ないじゃない?」
「危なくないよ〜。気持ちいいんだよ〜」
石川にも、わかってしまった。
馬たちが何をしていたのか?
そして、今、里田が何をしているのか?が。
「も、もしかして、それって・・・」
「馬が交尾してたの〜。馬のセックス〜」
里田の右手は、作業着っぽいズボンの中に突っ込まれていた。
「梨華ちゃん、オス馬のアレって、見たことある〜?」
その問いに石川は、真っ赤になった顔を激しく横に振ったが、
里田はあいかわらずそれを見ようともせず、逆に昼間の光景を
思い出そうとするかのように、うっとりと目を閉じた。
「すっごくおっきくて、ぶらんぶらんって揺れるの〜」
ズボンの中では、里田の右手がモゾモゾと動いていた。
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外骨:03/02/13 06:28 ID:rh8PFBT4
里田が自分のことを何と呼んでいるのか?
それがわからなくて、昨日は困り果ててました。
それじゃ、いっそのこと「まいたん」にしてしまえっ!
ということなのですが、いかがでしょうか?
オレ的には、ぐぐっと萌え度アップしたんですが(w
完全に自転車操業状態に陥っているので、
更新がおそくなるかも?と思ってますが、その際はご勘弁を。
じゃあ、またあした〜!かな?