保田は、慎重に竿を握る手を上下し始めた。
待ちに待った刺激が与えられたことで、今度こそ猛烈な快感が
石川を襲い、先端からは一気に大量の透明な液体がこぼれ出た。
「うっ、うっ・・・」
なんかヌルヌルしてきたわっ!石川、オシッコ漏らしたの?
ううん、違うみたいね。これは、ナントカ氏液ってヤツよっ。
女は感じると濡れるって聞くけど、男も濡れるのねぇ。
「あぁ、いいカンジですぅ。気持ちよくなってきましたぁ」
「だから、得意中の得意だって、言ったでしょっ!」
「あっ!もうちょっとで、出そうですぅ!」
出る?あ、中学のとき、保健の授業で習ったわっ!
せーし?気持ちよくなると、精子が出るのねっ!
「もっと速く動かしてくださいっ!」
なんかクチャクチャいって、面白くなってきたわっ!
裕ちゃんたら、いつも石川にこんなことしてあげてるのっ?
こりゃあ、石川がなつくワケだよ・・・。
でも、ここでワタシのほうが気持ちいいってことになったら?
そんなことを考えながら、保田は手を速めたが、先程までの
慎重さを失なわれ、少しずつ大胆な動きになっていた。
「あっ、あっ、あっ・・・」
もっと速く、もっと速く・・・。
保田の手が引き下ろされるたびに、包皮の間からのぞく
ピンクの先端の面積は広がり、どんどん限界に近づいていた。
もうすぐ精子が出るんだわっ!
フフフッ、石川、逝ってよしっ!なんつって。
でも、どんなカンジで出てくるんだろ?
オシッコみたいにジョボジョボ出たら、衣装大丈夫なのかなぁ?
保田がそんなたわいもないことを考えて、意識を逸らした一瞬、
右手は、その限界を大きく超えて、包皮を思いきり強く引き下ろした。
「あぎゃーっ!」
先端は、その姿を完全に表し、初めて外気に晒された。
それまでその先端を保護してきた包皮は、引き伸ばされて、
赤く充血し腫れはじめ、元の位置に戻らなくなった。
「イタタタタタッ!」
ど、どーしたの?何が起こったの?
その場でピョンピョン飛び跳ねはじめた石川に、
慌てて手を竿から離した保田だったが、完全に動転していた。
「いたいっ!ヒリヒリっ!ヒリヒリするのっ!」
やばっ!石川、泣き出したっ!
あぁ、腫れてるよ。これはヒリヒリするわなぁ。
真っ赤っ赤になって、ちょっとグロ・・・。
こびりついてる、この白いカスみたいなのは、何っ?
「石川っ、大丈夫っ?」
「大丈夫じゃありませんっ!ジンジンしてきましたっ!」
「だ、大丈夫よっ!こんなの舐めれば、すぐ直るわよっ!」
「ダ、ダメですっ!汚いからダメですっ!」
保田は、石川の言葉を無視して、竿を力いっぱい握って、
石川の動きを封じ、真っ赤に腫れている先端に顔を近づけた。
クサっ!なんで、スルメのニオイがするのよっ!
それに、この白いカス・・・
うわぁ、やっぱり垢だっ!きったねぇ〜っ!
で、でも、すぐ消毒してあげないと、バイ菌入っちゃうかもっ!?
「やめてくださいっ!汚いって言ってるじゃないですかっ!!」
泣きじゃくりながら、首を左右に激しく振り、保田をなんとか
やめてさせとしたが、竿を握られていては無駄な抵抗だった。
ケメコ、勇気を出すのよっ!
このままじゃ、かわいい後輩が病気になっちゃうのよっ!
そんなことになったら、あなたの持ってる未来行きの切符が、
売れない演歌行きの切符になくなっちゃうのよっ!
あなたならできるわっ!がんばるのよっ、ケメコぉ〜っ!!
ペロリ・・・。
「きゃーっ!!」「ウギャーッ!!」
石川は露出したばかりの先端を舌で舐められるという未知の感覚に、
保田は恥垢という未知の味覚に、それぞれ仰天して悲鳴をあげた。
「オゲーッ!!ペッ!ペッ!」
「もういいですっ!」
逆上した石川は、保田から跳びすさってから、ひざに手を伸ばして、
そこに引っかかっていたショーツを乱暴に引き上げた。
「保田さんには頼みませんっ!ぎゃっ!」
穿きなおしたショーツの布地に、腫れあがった先端が
擦れる痛みに、石川は思わず腰を引っ込め、前かがみになった。
「ちょ、ちょっと待ってよっ、石川っ!」
「もう、保田さんなんて、ダイッキライですっ!」
捨て台詞を吐いた石川は、前かがみの体勢のまま、
ドアに頭突きするような勢いで、会議室を飛び出していってしまった。
しばらく呆然としていた保田も、しかたなく会議室をでると、
見覚えのある男が廊下の向こうのほうでキョロキョロしていた。
「あ〜、こんなところにいたんですか?
本番です。スタジオ入りお願いします」
「あ、ハ〜イ。すいません」」
スタジオに入ると、すでに石川がセットの椅子に座っていた。
石川の視線が、こちらを一瞬捕らえたが、あからさまに
顔をそむけられてしまった。
収録中も、石川の表情はいつになく暗く、ほとんどリアクション
しなかったし、一度も保田と顔を合わせようとはしなかった。
ちょっと、なんなのよぉ〜っ!
石川、怒らしちゃったじゃないのよぉ〜っ!
おかしいわねぇ・・・。こないだ読んだコスモポリタンの
「大人の女のセックスライフ」特集には、
「アレを舐められると男は感じる」って書いてあったのに・・・。
でも・・・それは、男の人の場合だけで、
石川みたいに女に生えてる場合は、違うのかもしれないっ。
そーじゃなきゃ、石川があんなに怒るわけないじゃないのっ!
じゃあ、あーゆー場合、どーしたらよかったの?
あんなものが生えてる女の人の体に関する情報なんて・・・。
・・・あ、もしかして・・・。
そーだわっ!
羊板の『おな趣味』スレ、まだdat落ちしてなかったわよねっ!
あそこなら、絶対何かいい方法が見つかるハズよっ?
ケメコってば、やっぱ天才っ!!
そして、今度こそ石川を満足させて・・・
ううんっ、そんなあまっちょろいもんじゃダメよっ!
石川をメロメロにさせて、石川の口から、
「もう保田さんなしでは生きていけない体になっちゃいましたぁ」
とか言わせるぐらいじゃないとっ!
よしっ!! 帰ったら、さっそくROMるわよっ!
保田はずっとそんなことを考えてニヤニヤしたりしていたが、
いつものように誰にも気づかれないまま、収録は順調に進んでいた。