ハロプロワイアル

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150市井 紗耶香
またこのゲームに駆り出されるとは運がいいのか悪いのか・・・。
でも今回は乗ってあげない。そこまでお人好しじゃないのよ。私。
もう前みたいに大切な人を失う悲しい思いはしたくない。
死んだあいつのためにも「紺野あさ美」・・・。
この子は絶対に守ってみせる!
151紺野あさ美:02/06/24 17:07 ID:kBTiR4oH
麻琴ちゃんと愛ちゃんはこのゲームのせいで死んだ。
このゲームに乗ったメンバーのせいで死んだ。
でも、その代わり、すごい仲間ができた。お姉さんみたいな存在・・・。
市井紗耶香。この人と一緒なら何でもできるような気がする。
この人と一緒に・・・私は戦おう。
152キムラ アヤカ:02/06/24 17:15 ID:kBTiR4oH
こんなこと私は認めない。殺し合い?このハロプロメンバーで?
つんく♂さんには正直絶望した。信じてたのに・・・いい人だと思ってたのに。
とにかく私はこのゲームをぶち壊す。仲間と供に。
現在作成中のこの爆弾でね。
153レクイエム:02/06/24 17:48 ID:kBTiR4oH
「紺野。そろそろ移動しよう。もう少し見通しのいい所に。それにここは・・・」
市井が少し声を低くして言うと紺野は納得したように頷いた。
そう。ここには幽霊がでるのだ。信じられない話だがほんの2時間前に起きた事だ。
地面に散らばる薬莢がそれを物語っている。それにしても大分撃ったな。誰かに気付かれたかも。
原因は慰霊の板を紺野が踏みつけた事なのだが、やはり気味が悪い。
あの時は動かなかった銃もキチンと作動するようだ。

「さて!行こうか!」ディパックを肩からさげると2人は歩きだした。
時間は午前5:00。薄青い空に黒い雲が少しかかっていた。そのため少し暗く感じた。
しばらく歩くと「紗耶香。」と紺野が口を開いた。「ん〜?」
「見通しのいい場所って目星はついてるの?」「うん。この平地より少し高い場所がいいね。」
市井は少し上の方を指差した。その延長線を追うと5・6メートルくらいの崖があり、その上に
林ができていた。新餓鬼がいた場所でもあり、数時間前には石井が潜んでいた場所でもある。

実際、石井はまだ近くにいるのだが。「あそこから登れば近道になるね。」
紺野は市井の後に続いて歩いていった。黒い雲がだんだん広がっていった。
154レクイエム:02/06/24 17:51 ID:kBTiR4oH
ちなみに144・145・146・147・150・151・152はメンバーの
心の思いみたいなものです。あんま関係ないですけど。
155レクイエム:02/06/24 18:38 ID:kBTiR4oH
「あうっ!またなのれす!」辻は一睡もしないまま島中を走り回っていた。
何処か落ち着ける場所を探しているのだが、必ず反応が出る。この探知機は死体にも反応するので
これの反応しない場所なんて無いかも知れない。ここは診療所の前。
反応はこの中からだ。何やらドアが少し歪んでおり、ノブは傾いていてかろうじて付いてる
という感じだった。辻は探知機を覗き込むと中に2人の人間(または死体)がいる事を確認した。

「・・・・」辻はそこから視線を剥がそうとしたがダメだった。どうしても目が釘付けになる。
ダメ・・・行っちゃだめれす・・・心で思っていても体は言う事を聞かない。
何かに操られるようにドアへ近付いて傾いたノブに手をかけた。・・・ゴトンッ。
金色に塗られたドアノブが地面に落ちてドアが勢いよく開いた。

「うわっ!」思わず辻は身をひいた。その辻の足元に何かが倒れこんできた。
それは頭をはぜ割られたあさみの死体だった。辻のスニーカーに黒く乾いた血が少し散った。
 「いやあああああああっ!!!」辻は悲鳴をあげた。大きな悲鳴だった。
島中に響き渡るような。

「今の声は!!」加護が飛び起きた。「うん。辻ちゃんだ。行こう!!」吉澤が加護の手を
引いて走った。

「なんだべさ?今の声?」「辻・・・かな?」「一体何があったんだろう?」
「ひょっとしたら今ので死・・・」「矢口!変な事言わないで!」「ごめん・・・。」

「あさみさん・・・なんで?なんで?どうして・・・!?」泣きじゃくる辻の背後から誰か
現れた。 それに辻は気付く由も無かった。その女、里田舞はイングラムの銃口を静かに
持ち上げた。