ハロプロワイアル

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111レクイエム
柴田はやっと森を抜けた。戦闘があったせいかとても長い道のりに感じられた。
「ふうっ。」ディパックからボトルを出すと一気に飲み干した。
ボトルをその場に投げ捨て、歩を進めようとした瞬間、背後に何かの気配を感じた。
感じた時には既にコルトガバメントを撃っていた。背後の何かはかすかに身じろぎしたが
倒れた様子は無かった。  馬鹿な・・・!!!
そう思ったとき、何かは眼前までせまっていた。  ヤバイ!!
直感だったが柴田は地面を蹴ってバックした。そのすぐ前を日本刀が高速で通過した。

その時、夜空の光に照らされて何かの姿が浮かんできた。「!!!後藤!!!」
そこには後藤真希が立っていた。日本刀の切っ先が星の光を浴びて不気味に輝いている。
柴田はガバメントをポケットに入れると最終兵器H&Kを抜き出した。
「バイバイ。」ダダダダッ!!!後藤の胸に火花が散るのを確かに見た。
だが、何故倒れない!?(チョッキ着てるから)
柴田はもう一度撃った。ダダダダダダダダダッ!!!!!!!!!
激しく火花が散り後藤の服の胸の部分がボロボロに散っていく。その奥にファッション的
に明らかに妙なチョッキがあった。まさか・・・!防弾チョッキってやつ?
そう確認した瞬間、柴田の肩から脇にかけて斜めに赤い線が走った。
「うっ。」柴田がうめくとその場に膝をついた。しまった・・・油断した・・・。
後藤はその柴田を冷たい目で見下ろすと両手で日本刀の刃を柴田の首筋にあてた。
刃の冷たい感覚が全身に流れた。