ハロプロワイアル

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1レクイエム
比較的後ろの方に座っていた紺野の全身を強烈な眠気が襲った。
この日は元旦放送の海外ロケを前日に控えていたためハロプロメンバー全員が日テレの会議室に集められ、スタッフに最終的な説明を受けていた。
こんな大事な時間なのに紺野は半分夢の世界にいた。ダメだ・・・このままじゃ寝ちゃう・・・絶対に寝る分にはいかない・・・紺野は机の上に置かれていた白い紙コップを手に取った。
中身はブラックのコーヒーだった。正直コーヒーは苦手だったが眠気覚ましにはちょうどいい。紺野はコップを口につけると一気に飲み干した。
その瞬間、目の前の視界が白くぼやけた。説明を延々と続けるスタッフ・・・自分と同じく眠たそうなメンバー。それらの映像が全て紺野の目から消えていった。紺野は机に身を伏せるとそのまま静かに夢の世界へと旅立った。
2 :02/05/16 16:36 ID:0/yt3P2V
2
32:02/05/16 16:38 ID:0/yt3P2V
スレ汚しスマソ
小説頑張って。
43むら:02/05/16 16:39 ID:XfwnRveB
夢オチかよ!
5レクイエム:02/05/16 16:56 ID:UYcgRgxI
紺野の目の前に絵画のように美しい光景が広がっていた。緑溢れる庭園。優雅に噴水の水しぶきが宙を舞い鳥たちのさえずり声が聞こえる。
そしてそれらの中心に聳え立つ美しい宮殿。ここが今回のロケ地、巴里だ。紺野はまだ夢の中にいた。
「おーい!起きろ!紺野!」そんな紺野を現実に引き戻したのは聞き覚えのある声だった。
ハッ!!紺野は机から体を起こした。しまった・・・。私寝ちゃったんだ・・・。大事な説明会の時間に・・・!!
メンバーの視線が自分に集中していた。どうしよう・・・とりあえず謝んなくっちゃ!紺野は椅子を揺らせて立ち上がり
「ご・・ごめんなさい!!」と精一杯頭を下げた。「ハハハッ。まあええって。座りや。」
そう言ったのはスタッフでは無くてつんく♂だった。
その時、紺野は気付いた。ここは日テレの会議室じゃない。
部屋の間取りや座っているメンバーの席順はそのままだが内装が大分古くなっている。
ここ・・・どこ・・・?

6レクイエム:02/05/16 17:16 ID:UYcgRgxI
「さて、全員起きた所で説明始めよか。さっきは中澤に邪魔されたからな。」
つんく♂はワルサーを片手でクルクル回しながら床に視線を落とした。
その視線を追うとあるモノが目に入った。薄く汚れた木製の床に中澤が寝そべっているのだ。
その額には赤い点がポツリと刻まれていた。それを見た瞬間、紺野は固まった。
まるで冷たい手で心臓をわし掴みにされた様だった。「はい。こっち向いて。今から皆さんに最後の一人が決まるまで
殺しあってもらいます。そんでその一人を今度俺が新しくプロデュ−スするユニットに
入れてあげます。メンバーは過去の優勝者達です。ハイ。ここまでで質問のある人?」
場は静寂に包まれていた。そんな中、安倍なつみが恐る恐る手を上げた。

中澤裕子死亡 残り27人
7レクイエム:02/05/16 17:18 ID:UYcgRgxI
>>3 頑張ります。 >>4 三村さん・・・
8( ´D`)ノ:02/05/16 17:22 ID:22SGiV/s

ナカザーネエサンガ…シンジャッタ…
9レクイエム:02/05/16 17:49 ID:UYcgRgxI
「もう・・・今までのハロプロには戻れないんですか?」安倍が震える声で言った。
「ああ。無理や。お前らが・・・ここにいるお前らが最後のハロプロや。」
そう断言され安倍は黙って座るしか無かった。ついさっき、紺野はまだ薬入りコーヒー
のせいで眠っていて知らなかったが、口答えした中澤があのおもちゃみたいなピストルで
撃たれたばかりだ。下手な事を聞き返せば次は自分の番に違いない。
「もういないなー。次に細かい説明するぞ。ここはロケ地の巴里なんかじゃない。
大戦中に戦場になっていた島だ。多くの人間がここで死んでいった。場所てきには
最高だろ?期限は3日間。それまでに決まんない場合は島中に仕掛けてある
地雷が爆発して全員死亡だ。まーそうなったら俺はレンタルした軍用ヘリで
逃げるけどな。ハハハッ。」紺野はその笑いに激しい嫌悪感を抱いた。最低・・・
心の中でそうつぶやいた。「そんじゃそろそろ始めようか。今、クジで順番決めるからな。
つんく♂は封筒に手を突っ込みゴソゴソ探り、ピンクの紙を取り出した。
「まずは安倍・・・安倍なつみ!!!」
安倍の体がビクッと震えた。

10名無し募集中。。。 :02/05/16 17:50 ID:vnCbrjMo
やるなら最後まで書いてくれよ。
途中で終わるの多いからよ。
11今年度大会参加者名簿:02/05/16 18:00 ID:UYcgRgxI
安倍なつみ 飯田圭織 保田圭 矢口真里 後藤真希 辻希美 加護亜依
石川梨華 吉澤ひとみ 紺野あさ美 小川真琴 高橋愛 新餓鬼里沙
市井沙耶香 平家みちよ 松浦亜弥 藤本美貴 石井リカ 故中澤裕子
里田舞 木村麻美 戸田鈴音 柴田あゆみ 大谷雅恵 斉藤ひとみ
村田めぐみ キムラ・アヤカ ミカ・タレッサ・トッド 「28名」
12 :02/05/16 18:05 ID:YLDHFgQp
まとめて書いてから貼ってYo
13レクイエム:02/05/16 18:34 ID:UYcgRgxI
11>>それが無理なんです。今、高校生でテスト期間中なんで勉強
しなくちゃならないんでどうもこれのみに没頭する時間が・・・
14間違えた:02/05/16 18:36 ID:UYcgRgxI
上のは>>12の間違いでした。ごめんなさい・・・
15超饅生:02/05/16 18:42 ID:duVS2qmj
作者に対し三つ程問いたいことがある。
都合が悪ければ答えてもらわんでも構わん。
1.何故あげて書くのか?
2.ここに直で書き込むのと、書いてからコピペするのにかかる時間差が
  それ程あるとは思えないが、それでも何故まとめて書かないのか?
3.そもそも何故時間がないのに書き始めたのか?

以上。
16レクイエム:02/05/16 18:52 ID:UYcgRgxI
「安倍ー。はよ立てや。」つんく♂がワルサーを構えながら促す。
安倍はそっ、と立ち上がるとおぼつかない足取りでつんく♂の元へ
歩いていく。そして出口のドアの所でディパックを投げ渡された。
「餞別や。中には地図・水・コンパス・食料・そして武器がランダムに
入ってる。頑張って殺しあえよ。」安倍はそれを受け取るとメンバーの
方を振り返り人差し指で下を指した。「下で待ってるから。」のサイン
だった。それだけやると安倍は部屋から出て行った。
廊下を走り抜ける音がしばらく響き、やがて何も聞こえなくなった。
「2分後にミカな。」この要領で点呼が容赦無く続いていく・・・
17レクイエム:02/05/16 18:56 ID:UYcgRgxI
16>>すみません・・・そのageとかの意味・・・
よく分かんないんです・・・。それと3の答えですけど
ただ書きたかったから・・・としか言えません。
18また間違えた・・・:02/05/16 18:57 ID:UYcgRgxI
上のは>>15でした。すいません・・・
19名無し募集中。。。:02/05/16 18:59 ID:5Q3KfsSF
他でやれ
20名無し:02/05/16 19:00 ID:uJA22rUs
ageの意味も知らないでここで小説なんて書くな、ボケ
そういうただ書きたかったからとか言う理由で書き始
める奴は大抵開始2週間くらいで姿を消すからな
んで、Aの問にも答えれ。
21超饅生:02/05/16 19:45 ID:VlFR1B97
書き込むとスレッドが一番上に行く。これが所謂「age」であり
メール欄に半角でsageと入れて書き込むと上がらない。これが「sage」。
俗に言う「小説スレッド」はsageでやるのが基本。
22レクイエム:02/05/16 21:33 ID:UYcgRgxI
超饅生さんどうも。
23名無しさん:02/05/16 21:36 ID:ZpYH854d
私は安倍さんと矢口さんと吉澤さんが好きなんですが、
安倍さんが原作の赤松みたいな役回りにするのだけは避けてください。
それと原作の丸パクは辞めてくださいね。
24レクイエム:02/05/16 22:00 ID:UYcgRgxI
なんで・・・なんで私が・・・なんでこの新餓鬼様が・・・
この絶望的状況の中、もっとも怯えていたのは5期メンの新餓鬼里沙だった。
私は今ここにいるオーディションを受けて入ったメンバー達とは違う・・・!
初めから合格が決まってたエリートなのよ・・。私の周りの人達が・・・無条件
で娘。に入れた選ばれた人間なのよ・・・!新餓鬼は完璧に自分の世界に入り
こんでいた。それゆえにさっきから自分の名が呼ばれていることにも全く
気付かなかった。私は小川と木下がセンター争いしてる時も・・・。「里沙!」
その小川に腕を引っ張られ新餓鬼はやっと我にかえった。
ふと、見るとワルサーの銃口が自分に向けられていた。「お前の番や。はよ出ろ」
「ハッ・・ハイッ!」新餓鬼は小川の手を乱暴に振り払いディパックを
受け取ると逃げるように部屋を出て行った。
25レクイエム:02/05/16 22:31 ID:UYcgRgxI
新餓鬼は廊下を走りぬけると階段を足早にかけ降りていく。
早く・・・!早くにげなきゃ!
スタート地点の建物
(ちなみに当時の軍の作戦司令室)から出るとそのまま全速力で近くの林へ飛び
込んで行った。「新垣ーーー!!!」向こうの方から自分を呼ぶ声が聞こえた。
やっぱり・・・!私は狙われてるんだ!!逃げなきゃ!!「待って!」
後ろから声の主が追いかけてきた。殺される・・・!
新餓鬼は林の中を必死で走った。
その時、木々の間に隠れるにはいいサイズの茂みを見つけた。
迷う事なくそこにダイブし、息を殺して辺りを伺った。しばらくすると
安倍が現れた。見たところ武器は携帯していないようだ。安倍はキョロキョロ
しながら新餓鬼を探していた。ひょっとしたら敵じゃないかも。新餓鬼は
ちょっと出て行こうかためらったがやめた。それから数分。安倍はあきらめたのか
林から出て行った。それを見届けると新餓鬼は茂みからそっ、と出て林の奥へと
消えていった。
26レクイエム:02/05/16 23:09 ID:UYcgRgxI
所変わって、作戦指令室では最後のメンバーがスタートしようとしていた。
「柴田。お前が最後や。頑張れよ。」
メロン記念日柴田はディパックを受け取る無言で出て行った。廊下がヤケに長く
感じる。それでも廊下を渡りきると階段を下りて外にでた。そのとたん
「あっ。あゆみ来たよ。」と声がした。「あゆみーこっちこっちー。」手を
振りながらピョンピョンはねているのは大谷だった。その横には斉藤・村田も
いた。柴田が3人の所まで行くと大谷が言った。「私達について来て。」
「・・・どこ行くの?」柴田が無頓着に聞くと村田が言った。「私達ハロプロ
メンバー全員が集まってるの。」斉藤も割り込んできて「みんなで脱出の方法を
考えてるんだ。」と答えた。しばらく歩くとビーチにたどり着いた。
パチパチ音たてる焚き火を中心にメンバーすわり込んでいた。
「あゆみ連れてきたよ。」大谷が焚き火にあたっている飯田に話し掛けた。
「あれ?安倍さんは?」「なっちは新垣探しに行ってる。ここに呼ぼうと
したら急に逃げちゃったんだ。」「そうなんですか。」やがて安倍が戻ってきた。
「ゴメン・・・見失っちゃった。」「そっか・・・でもしょうが無いね。」
そう言うと飯田はメンバーの方を向き、言った。
「なっちも戻ったからみんなで脱出方法考えよ!知恵を出し合えば何とかなるよ!」
その発言は精神的に参っているメンバー達に少なからず希望を与えた。
27レクイエム:02/05/16 23:35 ID:UYcgRgxI
そして話合いが行われた。皆、それぞれで輪になり自分なりの作戦を
話していた。柴田はその輪に入らずそれをジッ、と見つめていた。
こいつら馬鹿じゃない?それが正直な意見だった。うちらが考え付く事なんか
が成功する分無いじゃん。所詮猿知恵よ。大体こいつら自分たちが後3日で死ぬ
事わかってんの?3日以内に優勝者が決まらなかったら全員死ぬのよ。
こいつらはきっと3日間無駄な話し合いを続けて爆死するのね。
その様をヘリで見下ろすつんく♂。うわっ。最悪。
私はそんなのゴメンだわ。柴田はディパックをそっと開いた。
中にはH&KMP5(サブマシンガン)が入っていた。
こいつらが無駄話に花を咲かせてる所を後ろから狙って・・・。
柴田がそれを取り出そうとした瞬間、安倍が振り返って皆に言った。
「チッ。」柴田は軽く舌打ちすると銃を中に戻した。
「みんな!ここにいてもしょうがないから新垣を探すついでに
グループに分かれて島探検しようよ。」
「・・・少人数行動・・・こっちの方が数減らしには便利かな・・。」
柴田は軽く微笑んだ。
282:02/05/17 02:08 ID:JA6EN7jW
小説期待してるよ
途中で投げるような
萎える事はしないでね。
29レクイエム:02/05/17 16:36 ID:AyFvZgD/
安倍の意見に反対するメンバーはいなかった。人数を適度
に区切ってグループを作り、このビーチを集合場所に決めると
各々が島の各所に散っていった。
「神社ってどこかな?」メロン記念日のリーダー村田は地図
を片手にメンバー3人と歩いていた。「・・・あれじゃない?」
大谷の指差す方向には傾斜の上にポツンと建っている神社があった。
「えっ?あそこまで登っていくの?メンドイなー。もうちょい楽
な所が良かったね。」柴田に同意を求めるように斉藤が言った。
しかし柴田は無視した。そんな事はどうでもいいのよ。
どうせあんたもすぐ死ぬんだから。でも神社に着くまでは生かしといて
あげる。この傾斜じゃ逃げるにしても何にしてもやり辛いからね。



30レクイエム:02/05/17 17:36 ID:AyFvZgD/
「ふうっ。やっと着いたー。」3人はヨロヨロの足取りで神社の鳥居
をくぐった。それに少し遅れて柴田が現れた。
お疲れ様。ここがあんた達の死に場所よ。同じユニットのメンバー
を手にかけるのは少し辛いけどこれも運命。
恨むなら安倍さんを恨んでね。(グループ決めの時、
ランダムで5人のグループを5組、6人グループを1組にしよう。
と言う意見があったのだが安倍の「ユニットごとでいいべさ。」の
一言で却下されたのだった。)柴田はH&Kを取り出すと背を向ける
2人に銃口をセットした。あれ?大谷は?あっ。御堂の中だ。先にこっちを
始末するか。柴田は銃口をすいっ、と横に泳がせた。「えっ!?」
大谷は信じられない光景を目にした。御堂に置かれていた大鏡にマシンガン
を構えた柴田が写りこんでいたのだ。ダダダダダッ・・・・!!!
鏡が粉々に砕け、破片に大谷の血が舞い落りた。
「きゃあああ!」「何ッ!?」振り返ろうとした2人にも弾丸のシャワー
を浴びせた。低いうめき声をあげて2人は境内の石畳の上に崩れた。
ふうっ・・・。柴田はH&Kを下ろすと御堂に入って大谷のディパックを
開けた。コルト25オートだった。ポケットにそれをつっこみ村田・斉藤
のディパックにも手をかけた。コルトガバメントに・・・ピコピコハンマー?
もうここに用は無いわね。ハンマーを捨てて立ち去ろうとした時、村田の体
が動いた。苦しそうに肘を立て柴田を見上げるとかすれ声でつぶやいた。
「何で・・・?どうして・・よ・・・」柴田はそれに答える事は無かった。
再びあの銃声が神社に響いた。

斉藤瞳・村田めぐみ・大谷雅恵 死亡 

残り23人



31レクイエム:02/05/17 19:39 ID:AyFvZgD/
安倍・飯田・保田・矢口・後藤グループの間に戦慄が走った。
それは銃声が聞こえたからだ。しかも3回。
「ねっ・・・ねえ!あれって銃の音だよね・・・?」保田がつぶやくように
言った。それを制するように安倍が言った。
「そんな分無いよ。皆、集まってくれたじゃない・・・。
殺し合いなんてする人なんている分・・・無いよ。」少し自信なさげだった。
飯田が言った。「とりあえず・・・集合場所のビーチまで戻らない?そこで皆を待とう。
新垣もいなかったし。」このグループが担当した場所は集落。
全ての家が戦場だったからかボロボロで半壊していたり壁一面に銃痕が
あったりした。一軒、一軒調べていったが新垣の姿は確認できなかった。
飯田の意見が採用され5人はビーチへと戻っていった。
だが、メンバー全員が顔を合わす事はもう無かった。
32 :02/05/18 03:08 ID:hEoKwZkn
性同一性障害者も
ご愛読の
ハロプロロワイアル
33 :02/05/18 03:10 ID:hEoKwZkn
おもしろいとは言えないらしい。




おーなーべなべなべーおなべなべー
34名無し募集中。。。:02/05/18 09:10 ID:40QeTq3c
つまらんな
35ねぇ、名乗って:02/05/18 13:54 ID:Q01kdCD6
重複スレです削除願います
36名無し募集中。。。:02/05/18 14:12 ID:WDNqjsdQ
もうこの手のネタはいい・・・
37 :02/05/19 17:09 ID:qy5yP4Xu
>>1
自分は好きだぞ
更新待ってるYo〜
38レクイエム:02/05/20 18:04 ID:1B704khU
皆さん正直なご指摘ありがとうございます。力不足は
感じていたんである程度予測していた結果です。
こんな作品に声援をくれた2さんと37さん感謝しています。
392:02/05/20 19:29 ID:kGlzJcal
まさか投げ出しちゃうの?
スレッドを無駄にしちゃダメさ。

頑張れ
40レクイエム:02/05/20 20:22 ID:1B704khU
つんく♂のノートパソコンから短い電子音が発せられた。
この音は死者が出た合図だ。画面を覗き込むと確認する様に呟いた。
「えーっと・・・村田・大谷・斉藤死亡っと。」
机の上の紙に手早くボールペンを走らせるとおもむろにマイクを掴んだ。
マイクから発した声はスピーカーを通じてて島中に流れるようになっている。
そのころ、
ビーチ目指して歩く5人の間に会話は無くなっていた。重苦しい沈黙
が続く。その沈黙を打ち破ったのが電気的なゆがみを帯びた
つんく♂の声だった。
「えーっとゲームスタートから約2時間。とりあえず死んだメンバー
の発表です。メロンの大谷・斉藤・村田の3人だけ。
ここで俺思うんだがお前らグループで固まってんな。確かにこのゲーム
では仲間を作った方が有利やけどいつかは裏切る事になる。
優勝者は一人やからな。このままだと時間切れで全滅やで。」
地面に膝つき震える安倍の耳につんく♂の言葉は
ほとんど入ってなかった。ただ死者が出たという現実を信じられず
にいた。つんく♂の放送は続く。「まさか脱出しようとか
思ってないよな?無理やで。ここは地図からも削除された孤島。船も
来ないし鮫もうようよしてる。脱出するには殺すしかないんや。」
脱出は無理。それは今の彼女たちの行動を全否定する事になる。
島中のメンバーに生まれかけていた希望が完璧に消え去った。
41レクイエム:02/05/20 20:45 ID:1B704khU
「こうなったら仕方ない。俺も時間切れなんてのは嫌や。今から
特別ルールを設ける。グループは3人まで!それをオーバーしたら
そいつらの足元の地雷を起爆させる。お前らの位置はセンサーで
分かってるからな。それと集合場所とかいうビーチに入っても起爆や。
いいか。今から3分やる。それまでにグループを立て直せ。
そしたら戦え!殺しあえ!そうしないと死ぬで!みんな敵や!
今、自分の周りにいる奴は自分を殺そうとしてると思え!柴田と新餓鬼は
それに気付いたから単独行動を始めたんやで。みんなも2人を見習え。
次の放送は5時間後の午後12:00。それじゃ、健闘を祈る!」
放送がブツッ、と切れた。
「ね・・・ねえ・・・!どうしよう?ビーチいけなくなっちゃった・・・。」
「それよりグループ分けないと・・・。」「あゆみが3人を・・・。」
「はやく決めないと皆死んじゃうよ!」安倍・飯田・保田・矢口はパニック
状態に陥っていた。ただ後藤真希を除いて。
42 ◆KOSINeo. :02/05/21 00:43 ID:t0y73Yyh
>レクイエムさん
小説総合スレッドで紹介&更新情報掲載しても良いですか?
http://cocoa.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1013040825/
43レクイエム:02/05/21 11:42 ID:0ikqz7hq
こんなものでいいなら是非お願いします>>42
44レクイエム:02/05/21 13:27 ID:0ikqz7hq
パニくる4人に後藤が提案した。「とりあえず別れないと。圭ちゃんとカオリ、私と
来てくれる?」そういうと2人の手を引っ張って自分の方へ引き寄せた。
メンバー割りを話しあってる時間はもう無い。「うん。これで良いんじゃないかな?」
飯田も納得したようだった。「もう1分くらいしか無いよ!急ごう!」後藤はそう叫ぶと
西の方へ走り出した。「あっ!待ってよ!ごっちん!」保田も後を追いかける。
「絶対・・・また生きて会おうね!」そういって安倍と矢口の手を強く握ると急いで
走っていった。だんだん小さくなるその背中を2人はただ見つめていた。
45名無し募集中。。。:02/05/22 05:16 ID:sND1XI3A
偉そうに 批判してる糞ゴミ野郎は氏ねよ!
テメエの作品さらせ!ゴラア!
作者ガンガレ 批判する蛆虫どもはシカトしろあいつ等ああやって
小説スレを潰してる。基地害どもだからよーーーーーーッ
46レクイエム:02/05/22 14:00 ID:4k9B1NQw
島の北端は、崖が海から伸びる危険な場所だった。高さは15メートルくらい。
落ちて助かる高さでは無い。その草に覆われた崖の端で膝をかかえて座る少女がいた。
新餓鬼里沙だった。「ああっ・・・何であの時逃げちゃったんだろう?」
放送を聞いて初めて分かった。あの時安倍さんは私を誘いに来てくれてたんだ。
でもいまさら戻れないし・・・それに皆私がやる気になってると思ってるはず・・・
新餓鬼は自分の行動を後悔した。その時背後の茂みが揺れ、誰かが現れた。
柴田だった。
「ひっ!」新餓鬼はとっさに支給武器のウージー9ミリサブマシンガンを構えた。
「こ・・・こないでください!!」他のメンバーだったらこんな態度はとらない。
相手が既にゲームにのっている奴だからだ。「来たら・・・撃ちますよ!」
その警告が全く聞こえて無かったかのように柴田はコルト25オートを取り出すと
新餓鬼に歩み寄っていった。新餓鬼の恐怖はもう限界だった。
その指は無意識のうちにトリガーを引いていた。しかし、ぱぱぱっ! という銃声は
響かず微かにスタタタッ!と頼りなさげな音がしただけだった。
「なっ!何で!?」もう一度撃った。 しかし結果は同じ。
確かに命中したはずなのに柴田は倒れるどころかその場から動きもしなかった。
「その銃よーく見てみなよ。」柴田が初めて口を開く。
新餓鬼はその時気付いた。銃身に彫られたMARUIの刻印に。
そう。電動ガンだったのだ。見た目はそっくりだが重量、威力は比べ物にならない。
「そ・・・そんな・・・」新餓鬼の顔が絶望に歪む。そして・・・パンッ!
コルトが静かに火を吹いた。新餓鬼の胸に小さな穴が空き、バランスを崩した体は
後ろにヨロヨロとよろめき崖から落下した。それから数秒後、海面に水柱がたった。
着水した時彼女は既に事切れていたが、その体から溢れる血の匂いと死臭に惹かれ、
鮫が集まってきた。

新餓鬼 里沙 死亡
残り22人
47 :02/05/22 20:10 ID:21zqyx3a
おっ、更新されてるね。
いつも楽しみにしてるよ
頑張ってくれぃ
48ねぇ、名乗って:02/05/23 10:57 ID:Z5e42ZVa
>>45
っていうか、同じもの何本出ているとお思いで?
鯖だって無限じゃないんだよ
49レクイエム:02/05/23 22:18 ID:PlsVAAAg
石川梨華は辻・加護に両脇をかかえられておぼつかない足取りで歩いていた。
白のスカートの腿の部分が不自然な程真っ赤に染まっていた。
石川は4期メンバーと山道を歩いていた時、(神社の近くだった。)突如
聞こえた銃声に驚き、傾斜から足を滑らしていた。何とか3人で引っぱりあげたが傷
は思いの他深く、1人では歩けそうにも無かった。そこにあの放送。
グループは3人まで。となってしまった。普通なら人数を2:2で分ける所だが
石川はケガをしている。そこで辻・加護・石川でグループを組み、吉澤が単独行動
となった。(石川はその事で何度も吉澤に謝っていた。吉澤は笑いながら首を
横にふっていたが)「ごめん・・・ちょっと止まって・・・。」石川が苦しそうに
つぶやいた。一旦休憩だ。
石川の腿には即席で作ったハンカチの包帯が巻かれているだけで止血も完全
では無かった。今も血がゆっくりと流れ落ちてきている。そんな状態で歩くといつも以上に
体力を消耗し、苦痛が込み上げて来るのだ。さらに、それをかかえて歩く辻・加護の
疲労も並じゃなかった。正直、今誰かに襲われたら彼女達はひとたまりもないだろう。
しかしその不安も辻の支給武器が解消してくれていた。
木に背中を預けて休憩する辻の手にある一見小型ゲーム機にも見えるもの。
それはエプソン ロカディオPNV700M。つまり探知機だった。
「えっと・・・このボタンがズームで・・・」慣れない手つきで操作すると液晶画面に
マップの拡大図がうつった。長く続く傾斜上の道。この道はスタート地点の真後ろも通っており
最終的には島を半周して軍事工場跡で途切れる。つまりこの道を進めばいろんな場所に行ける分だ。
その道の途中に☆マーク(これが自分だ)、その近くに〇マーク(加護と石川)が2つあった。
今のところ周囲(半径150メートル)に人はいないようだ。確認するとポケットにしまい、
石川の元へむかった。
50レクイエム:02/05/23 23:58 ID:PlsVAAAg
「梨華ちゃん。ちょっとこれ取るね。」加護が腿に縛られたハンカチを
ほどいた。ハンカチからポタポタと血が滴り落ちる。そのハンカチにボトルの水をかけ、絞ってから
また水で清める。そしてまた結びつける。これが精一杯だった。ハンカチを取るたび傷が悪化しているのが分かる。
消毒もしていないのだから当然かも知れない。もう一つ問題があった。水が足りない。
ケガ人の石川は水分を大目に取らなくてはいけない。それをかかえて歩く2人も体力を使い、水が必要になる。
そして、ハンカチを洗うための水。3人で6本あったボトルも既に半分になっていた。こんな事ならあの時、
よっすい〜から渡されたボトルを受け取っておくべきだった・・・。
ここで1つの決心をした。水が確保できる場所に移動しよう。そこに辻がやってきた。
「・・・のの。梨華ちゃん。もうここから出ようと思うんだ。このままだと水がなくなっちゃう。」
辻が少し間を置いて言った。「出るって・・・ここを下りるって事?」辻の視線は下にむいていた。
そこには傾斜があった。その斜めのフィ−ルドからは木や雑草が突き出し、足場はかなり悪い。
滑れば石川の二の舞になる。しかもその石川をかかえて行かなくてはならない。
「ゴメンね・・・私のせいで・・・」石川が消えてしまいそうな小さな声で言った。
見るとその目には軽く涙が浮かんでいた。そして続けて言った。「私・・・足手まといになっちゃうから・・・」
石川の手には支給されたサバイバルナイフがあった。まさか・・・!
「梨華ちゃんやめてーーーーー!!!」辻が叫び加護が止めようと走った。
しかし、ナイフは石川の喉にゆっくり刺さり、血が溢れた。溢れる血が銀の刃を赤く、赤く染め上げた。
そしてグリップを強く握った両手は力を失い地面に落ちた。「梨華ちゃん・・・。」加護が石川の体を抱き起こした。
その体がガクッとうなだれて、瞳がゆっくり閉じていった。マネキンをまんまパクッた服に血が滝の様に
降り注いでいく・・・。

石川 梨華 死亡

残り21人
51レクイエム:02/05/24 02:17 ID:pMhIP6am
後藤真希は一緒に並んで歩く飯田と保田に話し掛けた。「武器・・・なんだった?」
殺し合いに断固反対する彼女達にとってこれは禁句だった。飯田がバツの悪そうな顔
で後藤を見た。保田もそうだった。非難の声こそ無いが大体分かる。
後藤が慌てて言った。「違う違う!そういう意味じゃなくって私、殺しあう気なんて無いって事を
言っておこうと思って!」すると、ディパックから錆びた包丁を取りだして目の前に広がる
海へと投げた。包丁は何回か回転すると軽いしぶきをあげて消えていった。
2人の表情が和らいだ。「ごめん。そういう事だったの。私の武器は・・・これよ。」飯田がジッパー
を開いて見せてくれた。そこにあったのは束になった矢とクロスボウ。「私はこれ。」
保田の手には鞘に収められた日本刀があった。(時代劇で見るような奴より短めだったが。)
それには対した反応をせず、後藤はビーチを歩きながら(集合場所からは離れた所だ。
どうやらビーチ全体が禁止エリアでは無いらしい。)飯田のバックの中をしげしげと覗き込んだ。
「カオリ。この矢・・・ちょっと見ていいかな?」後藤は束から一本抜き出した。
「うわっ!すごいね〜。」後藤が感心したかのように言った。「20センチくらいあるかな?
てっぺんの針(?)も鋭いし・・・。こんなのが凄いスピードで刺さるんだよね?こんなん
喰らったら地獄だよねー。」        「こんな風に!!」
いきなり叫ぶと手にした矢を飯田の肩に深く突きたてた。ズブッ。と肉にめり込む感触がした
52レクイエム:02/05/24 02:18 ID:pMhIP6am
「きゃああああああっ!!!」激痛に飯田が泣き叫ぶ。「うるさいのよ!!」
それを引き抜くと同じ場所により深く二度刺しした。そして長い髪を掴むと強引に引き寄せた。
その時、あまりの恐怖に海へ逃げ出した保田が見た物は飯田の脳天に矢を何度も何度も
ブッ刺している後藤の姿だった。刺すたびに頭から血と脳漿が吹き出てとっくに死んでいる
飯田の体は筋肉が痙攣してビクビク震えていた。やがて後藤は矢を引き抜き、次なる獲物
保田をにらんだ。血がこびりついたその顔は保田を動けなくするには充分すぎた。
ジャパッ。ジャパッ。後藤が一歩一歩海の中を歩みよってくる。
この豹変ぶりはなんなの?さっきまでの無邪気な後藤は・・・武器を捨ててみせたあの後藤は!?
保田の視界に浜辺に横たわる飯田がうつった。脳天を刳り抜かれた飯田はその穴からグチャグチャ
の脳を覗かせていた。殺される!!!保田は日本刀を抜き出し頭上に掲げると
眼前にせまった後藤に一気に振り落した。が!日本刀は途中で止まって動かなくなった。
刃が届く前に止まったのだ。見ると日本刀は後藤の人差し指と中指の間に挟まっていた。
渾身の力は後藤の右手にしかも2本の指に止められたのだ。そして後藤が血まみれの
顔で笑顔を見せた。それが最後の光景だった。保田の顔面には矢がめり込んでいた。
「あうっ・・・」保田はそのまま倒れこんだ。後藤は日本刀を腰に差し込み、海から上がると
飯田のディパックごと肩にさげた。そして言った。「楽しいな〜このゲーム。」


飯田圭織 保田圭 死亡

残り19人
532:02/05/24 06:21 ID:Yy5EL0xD
おおお・・・石川が自決れすか・・・

マターリと頑張れ
54レクイエム:02/05/24 15:20 ID:pMhIP6am
吉澤は動けなかった。そのあまりに凄惨な光景に。悲鳴が聞こえて吉澤は身を潜めていた岩場
から顔を出した。そこで見たのがあの惨殺だった。飯田が死に、保田が殺されそうになった時、吉澤の手には
支給された手榴弾があった。距離は20メートルほどあったが遠投には自信がある。
でもダメだ圭ちゃんも巻き添えになってしまう。それに自分の手でメンバーを殺すのはどうしてもできなかった。
そして保田が死んだ。後藤は刀を拾うと振り返った。慌てて顔を引っ込める。多分バレて無いはずだ。
後藤はタオルと水で血を拭うと何処かへ消えていった。それを見届けると吉澤は飯田が横たわるビーチまで
走った。死体は酷い状態だった。白い綺麗な砂が薄く赤く染まり所々に茶色のゼリーのカスみたいな物が散っている。
これが・・・飯田さん?「うっ・・・」吉澤は口元を抑えた。吐きそう・・・飯田から半ば強引に目を引き剥がすと
後藤とは逆の方向へ走った。あのごっちんが殺し合いに乗るなんて・・・・!このままじゃどんどんメンバーが
殺されていく・・・!とにかく一人でも多くに知らせないと!
55レクイエム:02/05/24 16:34 ID:pMhIP6am
一方そんな悲劇は露知らず矢口・安倍グループは軍事工場跡にたどりついていた。「でっかいね〜」
その言葉通り入り口の鉄製のドアは矢口の身長の倍はあった。当然それは重く閉ざされておりノブすら回らなかった。
「ここには入れたら一番良かったんだあけっどしょうがないね。他を・・・」あきらめて立ち去ろうとした
安倍を矢口が止めた。「なっち・・・あれ。」かすかに風の吹き込む音がした。矢口の指の先にはギリギリで
入れるくらいの小さな窓があった。しかもその窓は粉々に割れていたのだ。どうする?といった感じの顔で
矢口が安倍を見た。安倍はディパックからグロック19 9ミリを抜き出すと こくん。と頷いた。
まずは矢口から・・・と、その前に窓は160cmくらいの高さにある。「届かない!」こうなったら肩車しかない。
こうして矢口をなんとか入れると安倍も引っ張りあげられた。
2人が入った所は二階へあがる階段の踊り場の部分で、錆びた柵から下を見れば大きな広間があった。(1階)
昔は色んな物が置いてたのかも知れないが今は何もなくそのスペースを無駄にしていた。(あるといえば山積みになった
木箱のみ)そして二階へ行こうと2人が階段へ足をかけた時、上から声が響いた。
「誰!?そこを動かないで!!」普通ならここに動いたら撃つ。と足す所だが言わないって事は銃を持ってない
んだ。矢口はこう推測した。声の主が姿を現した。「アヤカ!!」安倍が感激の声を上げた。
最初は警戒していたが危険が無い事が分かるとアヤカは二階へ2人を招きいれた。
「Wellcome to the my cafe〜〜。」二階は会議室らしくこれまた鉄製のドアを開くと
一階には負けるがかなり広い個室があった。壁には古いと思われる絵画が並べられ柱時計もさげてあった。
部屋の中心には白の四角いテーブルにはティーポッドと湯気と美しい香りをたてるカップが3つ
並んでいる。アヤカは部屋の隅から椅子を2つ持ってくると座る様すすめた。
「あっ。今お茶いれるね。」ポッドから注がれるダージリンティーを眺めながら矢口は思った。
これ・・・飲めんのかな・・・
56 :02/05/24 17:33 ID:YzcVHHwQ
つ、続きを(;´Д`)
57レクイエム:02/05/24 18:53 ID:pMhIP6am
柴田の腕時計の長針と短針がぴったり重なった。12:00になった。放送の時間だ。
柴田は島に設置されたいくつかのスピーカーの真下にいた。
スピーカーから奇妙な音楽が流れてきた。少し聞き覚えがある。確か
聖飢魔Uの蝋人形の館だったかな。そしてつんく♂の声が大音量で聞こえた。
「どうも!元気に殺ってるか?つんく♂です!まずは死んだメンバーの発表から行こうか!
飯田圭織・保田圭・石川梨華に新餓鬼!何か知らんがこいつは海に落ちてから反応がきえたんや。
溺死でもしたかな?まあええ。それにしても死んでるの娘。だけやないか。一番人数
多いんやから頑張ってや。次はMVPの発表!ここでは沢山メンバーを殺した人をランク順で発表するで!」
 余計な事を・・・バラされるとこっちの作戦的にもよろしくない。
「まず2位は・・・後藤真希やな。人数は2人。」後藤・・・か・・・。
柴田は少し意外そうにつぶやいた。スタート直後行われたあの無駄な話し合い。
あの話し合いに後藤は積極的に参加していた。少なくとも柴田にはそう見えた。
あれは演技だったの・・・? とんでも無い二面性だわ・・・。
「1位は柴田!!4人や。開始から6時間で4人はなかなかやで。ガガガッ・・・!!!」
急にスピーカーは破裂音を上げて地面に落ちた。衝撃で爆発した。
柴田はH&Kをそっと下ろしてマガジンを取り替えた。
スピーカーを撃った理由。それはただ単に不愉快だったからだ。自分の事をベラベラ言われるのは気にくわない。
所で残りマガジンは5つ。少し温存が必要かもしれない。柴田はコルトガバメントをメインに使う事にした。
ガバメントのグリップを握り手触りを確かめながら思った。後藤・・・後藤真希には注意が必要だ。
後藤対策のためにもH&Kを残しておかねば・・・。 
58レクイエム:02/05/24 20:08 ID:pMhIP6am
「もう・・・こんなに死んでるんだね・・・。」藤本美貴が悲しそうに言った。「うん・・・。」
松浦が地面に生い茂った草を引っこ抜きながら答えた。
その脇にはUS.M79グレネードランチャーが横たえてあった。今回のゲームで威力だけで言えば最強だろう。
「これから・・・どうしようか?何をすればいいか分かんないよ・・・。このゲームに乗ればいいの?
それともそれともこのままじっとしてて・・・いつかは殺されればいいの?」
藤本はあせりを感じていた。何もしない事に関してのなんとも言えないあせり・・・。でも何
をすべきか分かんない。そんな藤本をあざ笑うかのように時間がドンドン過ぎていく。
はっ・・・!気がつけば30分の時間がたっていた。「あやや・・・!」
横にいた松浦は子猫のように背を丸めすやすやと寝息をたてている。
藤本は思わず吹き出すと自分も横になった。快晴の青空に雲がゆっくり流れていく。
時々聞こえる鳥の声。のどかでいい場所だった。北海道を少し思い出した。
・・・・・・・・。いつしか藤本も眠りについていた。
しかし、ここは危険な戦場。油断した瞬間死ぬコトになる。
のんびり眠る2人に近付く影が一つあった。
59レクイエム:02/05/24 22:03 ID:pMhIP6am
このダージリンティーやティーポッドはアヤカの支給武器だったらしく新鮮で
美味しかった。2人が飲み終わるのを確認するとアヤカが静かに口を開いた。
さっきとは全く違うトーンだった。「今から話すのは私個人の考えだから聞きたくなければ
無視してくれていいわ。」そういうと一枚の紙を取り出した。地図の裏の白紙を使ったものだった。
そこには小型爆弾の作り方。とあった。ここにあった本から調べたらしい。
「私はこれより強力なRDX爆弾が作れるからそれにセットにする小型爆弾を
作って欲しいの。材料もあるから。そしてその爆弾で・・・つんく♂さんのいる
あの基地を吹っ飛ばして・・・みんなで脱出するの。前読んだ小説である人がやってた
作戦なんだけどね。」安倍はその紙をしばらく見つめていた。そして言った。
「やろう!そうすればこのゲームが終わるよね!!」2人はお茶のおかわりを求める
矢口を無視してしっかりと握手をかわした。

アヤカのメモ↓


まず初めに、爆竹、コンデンサー、豆電球、電池、コードを用意する◆
1.爆竹をばらして中の火薬を集める◆
2.コンデンサーをばらして中身を抜き取る。この時に底にあるゴムは傷つけない様にばらす◆
3.1で用意した火薬をコンデンサーの中に詰める(少し隙間を空ける事)4.豆電球を割り中のフィラメントを取り出す◆
5.コンデンサーの底についていたゴムの端子が出ていた穴にフィラメントの足をを通す◆
6.フィラメントの足にコードをはんだづけする◆
7.フィラメントが中に入るようにコンデンサーにゴムを戻す◆
この時にフィラメントを切らない様に注意する◆
以上で小型爆弾の出来上がり!!!
60名無し募集中。。。:02/05/25 20:39 ID:PjdpfrxK
 
61( `.∀´):02/05/27 05:23 ID:a8huOJqU
保全しとく
62レクイエム:02/05/27 17:43 ID:CSVzKsLq
どうもです。今、主役の役回りとかで
混乱しているので更新が少し先になります。すいません
63 :02/05/27 20:27 ID:M+VjkP4S
 
64 :02/05/29 01:40 ID:shnWrbuS
65名無し募集中。。。 :02/05/29 16:26 ID:PIMt0AX5
>>作者
役回りなんて最初に決めてからスレ立てろやヴォケェェェ!


・・・・・と、言ってみるテスト
662:02/05/30 08:01 ID:hSFbik+b
保全
67レクイエム:02/05/30 16:29 ID:c0vJvkVY
安倍はメモとにらめっこしながら爆弾を製造していた。
「えーと・・・ここを切らないように注意して・・・ねえ!矢口手伝ってってば!!」
矢口は既にカラになったポッドを振って一滴でも多く紅茶の滴をカップに入れようとしていた。
矢口は正直手伝うのは面倒だったのでアヤカに話し掛けて話題を摩り替えた。
「そういえばミカちゃんはどうしたのさ?」アヤカはより精密な爆弾を作るために
薬品を調合していた。その手を止めると言った。「そのさ・・・はぐれちゃったんだよね・・・
途中まで一緒にいたんだけど・・・確かビーチに戻ろうとしてその時放送が
入って聞いてたらいつの間にか・・・」アヤカとミカの担当場所は元々ここだったので
ミカとはぐれてからここに戻ってきたらしい。
「へえ〜。何処行っちゃったのかな・・・」矢口が
そう言った瞬間に部屋中にピピピピピピッ・・・・・と警告音が響いた。
68レクイエム:02/05/30 17:00 ID:c0vJvkVY
「この音は・・・!!!」つんく♂が放送で言ってた。4人以上が集まると地面の
地雷が反応して警告音を出す。音が鳴ってから3分しても別れなかった場合は
地雷が爆発。全員一瞬でバラバラになる・・・。その音が何故・・・!?
「まさか・・・!」アヤカは机に置かれたグロックを持ち出すと鉄のドアを
開き階段下を見た。そこにはさっきまで話していたミカが立ち尽くしていた。
安倍達と同じく窓から入ったようだ。ミカはアヤカの姿を確認すると歓喜の声をあげた。
「AYAKA!ヨカッタ〜ズットサガシテタヨ!!!」次の瞬間にアヤカが
発した言葉はミカの気持ちをぶち壊しにした。
「ミカ・・・ごめん!ここから出て行って!!」続けて言った。
「聞こえるでしょ?この音が!ここにはもう矢口さんと安倍さんがいるの!3分したら
ここは爆発してしまう・・・だから・・・一緒にはいれないの・・・ごめんね・・・ミカ。」
ミカは呆然とアヤカを見上げていた。そして、背中に背負ったタンクのようなものから
伸びたホースをグッ!とつかんだ。ゴウッ!!そのホースから一直線に
炎が伸びた。
69レクイエム:02/05/30 17:03 ID:c0vJvkVY
「キャア!」幸いアヤカのところまで届かなかったが熱気が顔に
ぶちあたった。それは火炎放射器だった。「ウワアアアアアア!!!」ミカは
ダダをこねる子供の様にそれを振り回す。放射された炎は1階の広いスペースで
暴れ狂った。「ミカッ!お願い!止めて!!」安倍と矢口も顔を出した。
警告音の間隔が短くなってきた。「ミカッ!!!」ミカにもう言葉は届いてないよう
だった。「あちっ!」矢口が手すりを握っていた手を放した。
伝導熱で手すりは赤くなっていた。ピピピピピピピピピピピピ!!!!!!
音が大きくなり、早くなる。もう3分たってもおかしくない。このままじゃ・・・
「ミカ・・・本当に・・・ゴメンネ・・・。」   ダンッ!!
うるさく鳴り響く警告音も炎の燃える音もミカの叫び声も終わった。
アヤカの撃ったグロックの銃声1発で。
踊るように暴れていたミカの体がぱたりと床におちた。
宙に舞った薬莢がその横に転がった。

ミカ・タレッサ・トッド 死亡 残り18人
70レクイエム:02/06/01 00:25 ID:j8XMkzsW
主役の紺野は・・・・・・・・・・
71 :02/06/01 02:51 ID:StCKtirq
乙カレー(・∀・)
頑張ってね。
72 :02/06/02 10:43 ID:t9i0wQSG
73レクイエム:02/06/03 16:53 ID:9HCMDXqL
紺野(主役)・小川・高橋の目の前には古い貯水地があった。
大体縦幅10メートルで学校のプールを小さくしたような物だった。
最もその中の水はすでに抜かれ、その空間には深い闇が広がっている。
「これすごいねー。」小川がつぶやいた。「うん。落ちたら死ぬかな・・・?」
高橋がそれに答えた。この5期メンは本来4人いるのだが新餓鬼は鮫の餌に
なってしまった。皮肉にもそれで人数がピッタリになったのだが。
小川と高橋は貯水池の中をひたすら覗き込んでいた。だから分からなかった。
その穴を挟んで向こう側に並んでいるタンク。そのうちの一つに人が立っていた。
「!!!」紺野はべレッタM92Fを抜き出した。その時、シュッ!という何か
ワイヤーの擦れるような音が聞こえた。「きゃあ!!」いきなり高橋がうめいた。
「きゃあああ!!愛ちゃん!?」小川が高橋の何かを見て悲鳴をあげる。
角度が変わって紺野にも見えた。高橋の腹に銀の矢が刺さっていた。

「あれは・・・!?」タンクの上からもがき苦しむ高橋を冷たい目線
で見下ろすのは後藤真希だった。既に次の矢はセットされていた。
特別な感情も込めず・・・今度は頭を狙って・・・トリガーを引いた。
矢は銀の軌跡を描きながら高橋の頭を貫いた。高橋は声も上げず前方へ倒れこみ
闇の底へと落ちていった。それから数秒・・・グシャッ。と何か崩れる音が
底から聞こえた。パンッ!パンッ!パンッ!紺野のべレッタが火を吹いた。
74花京院:02/06/03 17:01 ID:9HCMDXqL
しかし初めて使う銃だ。上手く撃てるわけも無く弾は3発とも後藤の足元のタンクに
命中した。タンクからゆるゆると水が漏れ出した。
小川もそれにならって支給武器のS&W357マグナムを取り出す。しかし、弾が
入っていない。ポケットから弾の入った箱を取り出すと1発、1発、リボルバーに
込めていく。しかし、この状況でそんなにゆっくりしていられる分が無い。
高速で発射されたボウガンの矢が小川の眉間に深く深くめり込み、そのまま後ろに
傾いて・・・倒れた。あまりに突然の死に反応出来なかったのかその目は空を
ぼんやり見上げていた。「うっ・・・うわああああああッ!!!」
紺野が吠えた。そしてべレッタのトリガーを引き続けた。
べレッタは15連射が可能な高性能銃だ。だが怒りで我を忘れた紺野の狙いは
無茶苦茶だった。ほとんどが空を切り、後は地面に突き刺さった。
カキッ!カキッ!銃口から金属が擦れ合う音がこぼれた。
「弾切れね。」後藤が笑いながら言った。「バイバイ。」そしてボウガンを構えた。

悔しい・・・こんな所で死ぬなんて・・・皆に何も出来ずに死ぬなんて・・・・
紺野の全身がガタガタ震えた。泣いているのではない。怒りだった。
信じていた先輩に裏切られた怒り。友を殺された怒り。そして何もできない自分への
怒り。その怒りが涙になって頬を伝った。その時、後藤の表情が変わった。
ボウガンを少し高く上げ、撃った。矢は高速で紺野の頭の上を通りぬけた。
75レクイエム:02/06/03 17:52 ID:9HCMDXqL
当然ターゲットはもう紺野では無く、紺野の後ろにいる誰かだった。
その誰かは軽く体を揺らしただけでその矢を避け、さらにそれを右手でキャッチした。
矢は誰かの手の中でクルッ。と一回転し、矢の先端が後藤の方にむいた。
「!!」後藤はとっさに身を屈めた。その上を矢がボウガンにははるかに劣るが
通り抜けた。「ちっ!」後藤は舌打ちするとタンクの向こう側へ飛び降りようと背を
向けた。ズダーーーーーーーーンッ!!!その背に散弾が体当たりを喰らわせた。
その勢いで後藤の体が一回転して向こう側に落ちた。
誰かは赤いプラスチックジェルをSPAS12から排出すると言った。
「大丈夫?ケガは無い?」「ハ・・・ハイ!」紺野は慌ててそれに答えた。

一方、散弾を受けて地面に転がる後藤の背中からは硝煙が立ち昇っていた。
普通なら即死だ。が、後藤はヨロヨロと立ち上がった。破けた服の背中の
部分からグレーのチョッキが見えた。そう。防弾チョッキが後藤の支給武器だった。
飯田と保田の前で捨てて見せたのは集落へ探索に行った時こっそり民家から持ち出して
来た物だった。胸についた土ぼこりを払うとつぶやいた。
「イチイ・・・サヤカッ!」そう。ピンチの紺野を助けたのは市井 沙弥香だった。
市井はスパスを肩からさげると言った。「ケガが無いなら良かった・・・。じゃあ
そろそろ行くわよ。」「待ってください!最後に・・・」紺野は小川の元へ
走り寄ると開かれたままの目を閉じさせた。そして冷たくなった手を握り締めると
再び涙が溢れてきた。「愛ちゃん・・・真琴・・・ごめん。もう行くね。
絶対に・・・絶対に仇は討つからっ!」そう誓うと手を離した。そして
S&Wを拾い上げるとべレッタと一緒に腰に差し込んだ。

小川真琴 死亡
高橋 愛 死亡 残り16人
76名無し募集中。。。:02/06/03 18:33 ID:DhUw3AO5
市井紗耶香
小川麻琴
77 :02/06/03 18:40 ID:2X+gAN2u
個人的には5期は新垣以外は嫌いじゃないので残念です。
でも紺野は主役だから頑張ってほしい。
あと安倍とアヤカと矢口は映画の三村と飯島と瀬戸に似てますね。
78レクイエム:02/06/03 19:51 ID:9HCMDXqL
この作品を読んでくださる皆様本当にありがとうございます。
>>76 すいません。見事にミスりました。
>>77 似てるというかやってることはそのまんまです。(ややパクリ)
79レクイエム:02/06/04 17:08 ID:xxhegk6s
サクッ。サクッ。草を踏みながら歩く音が地面に横たわる松浦の耳に飛び込んできた。
松浦は瞬間的に目を覚ますと横に置かれていたグレネードを手に取った。
「わっ!待って!よして!撃たないで!戦う気は無いよ!!」
そこには両手を上げた吉澤が立っていた。「私、辻ちゃんと加護ちゃんを探してるんだ。
見なかった?」松浦はまだ少し警戒しているのかグレネードは下ろしたが自分も2・3歩後ずさって言った。
「ごめん。見てない。そういえば同じグループだったんだよね? どうして離れちゃったの?」
「梨華ちゃんが・・・。怪我してさ。それで2人ずつに分けるのは危険という事で私が単独行動とる事にしたんだ。」
石川の名を口にした時、吉澤の声のトーンが落ちた。辻・加護といたはずの石川は死亡が発表された。
辻と加護の名前が無かったので一瞬「あの2人が邪魔になって殺したのでは」
と考えたがすぐに振り払った。2人はそんな酷い人間じゃない。

「そっか。ありがと。私もう行くね。」すると松浦の後ろで眠っていた藤本が
目を覚ました。「あれーー?吉澤さん・・・どうしたの?」その質問に松浦が答える。
「辻ちゃんと加護ちゃんを探してるらしいんだけど・・・美貴は見てないよね?」
「・・・うん。ごめん。」まあ、松浦と藤本はずっと一緒に行動していて
その松浦が見てないのだから藤本が見ている分が無い。
「美貴ちゃんもありがとね。それじゃ!」吉澤は踵を返して走ろうとした。「待って!」
藤本が引きとめた。「もう行っちゃうの?」吉澤は軽く頷いた。
「時間が無いからね。なるべく早く会わないと。!!そうだ!ごっちんには気をつけて。
私の前で・・・飯田さんと保田さんを殺したわ。もし会ったら逃げたほうがいいよ。じゃね。」
吉澤は今度こそ本当に走り出した。「・・・後・・・心当たりがあるとしたら・・・最初にいた傾斜道!」
吉澤はさらにスピードを上げて道無き道を走っていく。
80レクイエム:02/06/04 17:55 ID:xxhegk6s
市井と紺野は貯水池を出てすぐの平野にいた。紺野から見て市井の歩行スピードはやけに速く
感じられた。思わず聞いてみた。「どうして・・・そんなに早く歩くんですか?」
市井は少し後ろを歩く紺野を振り返った。「周りを見てみな。」「???」紺野はキョロキョロと
辺りを見回した。そこにはただ延々と緑の野原が広がっていた。強いて言えば前の方に
小さな山があり、その上にとんがり頭の展望台がちょこんと置かれていた。
「特に何も無いですけど・・・。」「そう。何も無いからこそ見渡しがいいでしょ?だからこんな所
で敵に狙われると危ないのよ。早めにぬけなくっちゃ。」なるほど・・・。
合点がいった。だからこんなに早く歩いてたのか。「でも・・・それなら走った方がいいんじゃないですか?」
「走るのは最終手段ね。確かにスピードはあがるけどその分急な動きに対応できなくなるの。一点しか見えなくなるし。
下手に走るのは逆効果よ。」これも合点がいった。すごい。今日初めて話した人だけどいつの間にか尊敬していた。
紺野は市井に追いつくと市井と同じペースで歩き出した。
81読者:02/06/05 02:01 ID:Cl2onQd2
更新おつかれさま。
作者自身が主役=紺野って明言したのは、まずかったんでない?
基本的には、結構好きな話なので、今後も期待しております。
82レクイエム:02/06/05 05:38 ID:OG+5VQLx
>>81 どうもです。
83レクイエム:02/06/05 06:00 ID:OG+5VQLx
この戦いの舞台となっている無人島の沖合いに一艘の船が浮かんでいた。
それの船はまあまあの大きさで結構豪華な3階建てだった。
その2階にあるVIP専用の部屋で1人の老人がパソコンをいじっていた。
「あー。飯田さんは死んじゃいましたか。少し好きだったんですけどねー。」
パソコンの画面には砂浜に横たえる飯田の写真が写され、その上に赤字で「死亡」
とあった。老人の横に立っていた男が一緒に画面を覗き込みながら言った。
「いやーこの先の島で行われている戦いを隠しカメラで生中継。これって凄い
ですよねー。戦いが終わって優勝者が決まるとつんく♂がヘリでここまで運んで
きますから。そして総理と感動のご対面。という事です。」
老人は声をあげて笑った。「いやー楽しみですよ。私の予想では後藤さんが優勝ですね。」
総理と呼ばれたその老人 小泉総理は後藤真希のプロフィ−ルの欄をクリックした。
そしてその脇に立つ男、 まことは「では仕事の方に戻りますので。」と頭をさげ
部屋から出て行った。
84まこと:02/06/05 06:08 ID:OG+5VQLx
ったく・・・仕事とはいえあんなジジイの相手はだるいなあ。
担当官がつんく♂やからって俺らにも手伝えって・・・
はたけもたいせーもしゅうも上手く逃げて上でデータを
まとめる楽な仕事してる・・・俺もそっちが良かった・・・。
えっと今5:06分やから一時間半くらいしたらメシ持っていかなな。
そん時は他の誰かに頼も。
85レクイエム:02/06/05 07:01 ID:OG+5VQLx
アヤカはあれから黙々と爆弾を作り続けていた。ミカの死体は胸の上に手を組ませ、
顔にハンカチをかぶせた。今できる限界の手向けだった。
安倍は既に爆弾を作り終えて部屋にあった本に手を伸ばしていた。
読めない・・・・。その本を元に戻すと矢口の方を見た。矢口は椅子から伸ばした
足をパタパタと動かしながら暇をもてあましていた。
「手伝おうか?」アヤカはただ首を横にふった。「そっか。」安倍は自分でつくった
爆弾を手に取った。これで・・・この戦いが終わるのね。今いるメンバー全員で
きっと脱出できるね。だからお願い。これ以上・・・誰も死なないで。
その安倍のはかない願いを破るようにつんく♂の放送が流れた。
「(前奏でザ☆ピース!)はい!6時です!放送の時間だ。まず死者の発表です。
ミカ・タレッサ・トッド!小川麻琴!高橋愛!以上の3人です。モーニング死にまくってんな。
残りは矢口・安倍・後藤・紺野・辻・加護・吉澤の7人かー。頑張れよ。
次はランキングやけど・・・後藤の記録が4人にあがって柴田と並んだな。
ほとんどこの2人の独壇場になってるから他の奴も積極的に殺すように!!
それじゃ次の放送は12:00や。じゃあな!!」
「小川に・・・高橋・・・。」あえてミカの事には触れなかった。
安倍は下に俯くとため息を1つついた。
86レクイエム:02/06/05 23:32 ID:OG+5VQLx
加護は石川の首に刺さったサバイバルナイフを引き抜くとその体
をそっと横たわらせた。表情に一片の歪みも無く瞳を閉じるその顔はまるで
眠っているようだった。「のの。・・・・行こう。」辻は下をむきながらイヤイヤと
顔を激しく横に振った。「でも・・・いつまでもここにはいれないよ。」
辻は石川の側にしゃがみこんでグッと耳を塞いだ。意地でも動かないつもりらしい。
確かにショックなのは分かる。加護自身今にも泣き出しそうだった。
でも涙はこらえた。なぜなら辻は人一倍泣き虫なのを知ってるから。
ここで2人で泣いてしまったら何もできない。心無い誰かにいずれ殺されるだろう。
だったら自分がしっかりしないと。ここで私も泣いたら辻の心は恐怖と絶望で壊れてしまう。

加護はその小さな手にデリンジャーを握り締めた。そして、辻の体を半ば強引に
立たせた。「いやっ!!」辻はそれを拒否した。加護の手を振り払うと再び座りこんだ。
「いやっ!私ここにいる!絶対に動かない!!」大きな声で叫んだ。いつも騒ぐ時に聞こえる
あの声とは全く違った。ここまで辻の大きな声を聞いたのは初めてだった。
「・・・・!!!!そう。分かったよ・・・。好きにすればいいじゃん!!私は行くからっ!!」
加護は辻に背中を向けるとそのまま歩いていった。
「あっ・・・」辻が一言だけ呟いたがその時は既に加護の背中は豆のように小さくなっていた。
87レクイエム:02/06/06 17:11 ID:oIbtGZSJ
タタタタタッ・・・・平家みちよは森の中を必死に走っていた。自分の足音に紛れてもう1つ
の音が聞こえる。つまり誰かに追われているのだ。走りながら何度か後ろを振り返ったが
追跡者の姿は立ち並ぶ木に阻まれ確認できなかった。バンッ!バンッ!銃声が響き、平家の
側にあった木の幹が削れた。 銃を持ってたの?やばい!殺される!
平家は追跡者を振り切るためさらにスピードをあげようとした。だが、無理だった。
もう体力はほとんど残っていない。息が激しく切れ、喉が苦しい。脇にはあの食後すぐに
運動した時の痛みがこみ上げていた。(実際この誰かに追われるまではパンを食べてたが。)
スピードアップはおろか現状維持の方が難しかった。バンッ!「ううっ!」銃弾が肩を貫いた。
弾けた血が緑の上に振りまかれた。その激痛に顔を歪めながら平家は走り続けた。
「もう少し・・・もう少しで・・・!」平家に支給された武器とは地図のコピーだけだった。
一見、最悪のハズレ武器だがそうじゃ無かった。コピーの地図には赤いペンでマークがついていた。
ついでに「大当たり!」の文字も。そのマークの場所はこの森の・・・現在地の少し先なのである。
そこに何があるか分からない。だがこの状況ではそれが唯一の救いだった。

バンッ!バンッ!また2発銃声が轟く。これはそこらの木に命中したらしく平家の所まで
届かなかった。「木が同じ間隔で5本並んでいる場所・・・ここだ!」
ついにマークの場所にたどりついた。ここに何が・・・5本の木へヨロヨロと歩み寄った時、
平家は我が目を疑った。そして「こ・・・これは!これさえあれば!!」歓喜の声をあげた。
88レクイエム:02/06/06 17:12 ID:oIbtGZSJ
バンッ!柴田のコルトガバメントからまた1発銃弾が発射された。・・・どこに消えた?
森でうろつく平家を見つけて撃ち殺そうとしたら偶然地面の枝をふみつけ、それでバレてしまった。
仕方なく銃が命中する距離まで追いかけて撃った。視界最悪だけど。
何発か撃ってるうちに急に足音が止んで・・・。その時、唸るようなエンジン音が柴田の耳に
届いた。そして遠くの木々の間がピカッ!と光ったかと思うとその木々は轟音と共に綺麗に
消し飛んだ。このゲームが始まって初めて柴田の顔に驚きが浮かんだ。ゴオオオオオオッ!!!
木々をなぎ倒しながら何かがこっちに向かってくる。
「嘘・・・でしょ?」それはテレビや本でしか見た事の無い戦車だった。
89 :02/06/07 10:23 ID:kxR3r1xs
 
90レクイエム:02/06/07 17:51 ID:qE6e28z9
シートに腰掛けた平家はモニターで柴田を見ていた。形勢逆転ってやつね。
平家の唇が笑みの形を作っていた。数メートル先に立ち尽くす柴田もまた笑っていた。
「まさかこんなモン持ち出してくるとわね。やれやれだぜ。」名作のセリフをマネして余裕を
示そうとしたがとりあえず認めよう。ヤバイ。柴田はH&Kを取り出すと(温存するつもりだった。)
撃った。ダダダダダダダッ!戦車のボディに弾丸が命中して火花が散った。それだけだった。
その時、砲台がキリキリと動きだし、銃口が柴田を睨んだ。「まずい!」瞬間的にバッ、と左に
飛びのいた。その直後に真横の地面に砲弾が激しくめり込み爆発した。その衝撃で柴田の体は
軽く吹き飛ばされた。地面に投げ出されながらもすぐ立ち上がるともう1回H&Kを撃ってみる。
やはり火花が散って終わるだけだった。こっちの攻撃は全く通じないであっちの攻撃は一発でも
喰らったら即死。スピードもパワーも段違い。さてどうしよう・・・。

さっきは・・・さっきはよくもやってくれたわね・・・!平家は肩の傷をおさえた。
今度はあんたがやられる番よ!エンジンを踏み込むと戦車は走り出した。
フン。逃げても無駄よ!ズドオオオオンッ!!!軽い衝撃が機体に伝わって砲弾が発射される。
・・・外したか。柴田はその時既に森の奥へと走っていた。この戦車の時速は60キロ。
余裕で追いつける!だが、ここに問題が一つあった。平家は戦車はおろか車の免許も持っていない。
はたしてこれを上手く扱えるか。平家は車体のスピードをあげていった。
91レクイエム:02/06/07 17:53 ID:qE6e28z9
足場が悪いせいかよく揺れる。それはいいとしてモニターが背を見せて逃げる柴田をとらえた。
今度こそ!再び撃とうとすると柴田はすっ、砲台の死角へと移動した。
モニターから柴田の姿が消える。「何ッ!?横か?」車体を横に向けようとするができない。
「なんで曲がらないのよ!?」ギュウルルルル・・・・!!やがてマシンは止まった。
どうやらキャタピラに異常が生じた様である。実はこの戦車、欠陥品で廃棄処分される所を
安値で買ったものだった。こんなゲームのために新品の戦車を買っていたら明らかに予算オーバー
になってしまう。(つんく♂談)

「動け・・・動け・・・今動かなきゃ意味がないの・・・動いてよッ!!」
平家の言葉に答えて戦車は再起動・・・する分無くやがて全ての機能が停止した。
やがて平家の頭上からガゴッ。と音がして天井の蓋が外された。
そこから柴田が覗き込んでいた。「短い栄冠だったわね。あんたの歌手生活と同じ・・・。」
柴田は哀れむように言うとコルトガバメントのトリガーをひいた。
乾いた音が森中に響いた。そして銃をしまうと汗をピッと指で払った。
冷や汗だった。戦車が欠陥品じゃなかったら自分が死んでた・・・。
柴田は肩をすくめて見せると森の中を進んで言った。

平家みちよ 死亡  残り15人
92レクイエム:02/06/07 18:10 ID:qE6e28z9
現時刻PM7:26分 (1日目)

〜現時点での死者〜
大谷雅恵・村田めぐみ・斉藤瞳  柴田のH&Kを全身に浴びて死亡。

新餓鬼 里沙 柴田のコルト25オートを胸部に被弾。後に鮫に喰われる。

飯田圭織  後藤に脳天を刺されて死亡。
保田圭   顔面に矢を刺される。

石川梨華  ナイフを喉に刺して自殺。

ミカ・タレッサ・トッド  アヤカにグロックを撃ちこまれ死亡。

高橋愛・小川麻琴   後藤にボウガンを撃ちこまれる。

平家みちよ  頭部に被弾。柴田に殺される。

中澤裕子   つんく♂にワルサーで撃たれる。
93レクイエム:02/06/07 18:35 ID:qE6e28z9
現時刻PM7:26分 (1日目)

〜現時点での生存者とその行動〜

アヤカ・安倍なつみ・矢口真里  つんく♂のいる指令基地を壊すため爆弾を製作中。

紺野あさ美           市井と一緒に行動中

カントリー3人         不明

藤本・松浦           吉澤を見送った後・・・?

石井リカ            不明

加護亜依            聞き分けの悪い辻に怒って単独行動中

辻 希美            加護と別れて一層不安に

吉澤ひとみ           元々4人でいた傾斜道に戻ろうとしている

柴田あゆみ           先ほど平家を射殺。今は森を抜けようとしている

後藤真希            市井に撃退される。相当怒っている様子
94レクイエム:02/06/07 18:36 ID:qE6e28z9
〜この戦いのシステム〜

優勝者はつんく♂の新ユニットに加入。メンバーは今までの優勝者達。
それが表向きの理由で実は政府の人間の賭けにも使われている。小泉総理は後藤がお気に入り。
制限時間は3日。それを超えても優勝者が決まらなければ地雷が爆発して全員死刑。
特別ルールにグループは3人までとなっている。

〜それぞれの違い〜

参加者の中には当然戦いを止めようとするメンバーがいる。
しかし中には進んでメンバーを殺す者もいる。柴田や後藤が代表的。
ただし、柴田は生きるために、死なないために戦っていて
後藤はただ快楽をえるためだけに戦っている。
95レクイエム:02/06/08 05:40 ID:q6Ohz3yZ
貯水池の横には管制塔が建っていた。その管制塔は島で最も古く最も高い建築物だった。
ビルの4階建てに相当する管制塔の屋上。そこからさらに伸びる高台。
その高台の上に少女がたたずんでいた。見た目はとても愛くるしいのにその心は汚れきっている。
夜風が吹き、後藤真希の長い髪が風に揺れた。後藤は両手を脇にぶら下げたまま静止していた。
全く動こうとせず、瞳も閉じたまま島中が見渡せるこの高台で後藤は寡黙していた。

ダダダダダダッ・・・後藤の耳が聞き覚えのある銃声を聞いた。すると瞳がそっ、と開かれた。
視界にうつったのは緑の平野に置かれた小さな固まり。軍事工場跡だろうか。
そこから少し東に目線を泳がせる。そこにある広い緑の固まり「森」。
銃声はそこから聞こえた。次の瞬間に森の中心がポウッ。と光り、より大きな音が響いた。
「キタッ。」後藤は低めの声で言うと体を宙に躍らせる。

2回目の銃声が響く時、後藤の体は既に5・6メートルの高台の下にあった。
そして床に置かれた2つのディパックを肩から下げると屋上の階段を駆け下り、あっと言う間
に管制塔のドアからその姿を現せた。そしてその恐ろしく冷たい目で周囲を見まわすと
貯水池から姿を消した。

96レクイエム:02/06/08 05:41 ID:q6Ohz3yZ
やばっ。上げちまった!すみません。
97レクイエム:02/06/10 07:20 ID:3TAXpV3E
舞台は再びまこと達のいる船。3階ではシャ乱Qのメンバーが仕事の手を休めて
雑談していた。片手にコーヒーコップを持ったまことが愚痴る。
「ホントやってられへんって・・・あのジジイの重りは!さっきも飯運んだとき
この調味料使ってるやつは食えないとか、なんであれが入ってないんだとか延々と
言うねんで!もう嫌になるわ〜。本当お前らは楽な仕事取ったな〜代わって欲しいわ。」

「そいつは気の毒に・・・」はたけがカップを傾けながら言う。
本気で言ってない事は良く分かる。ピリリリリリ・・・・。まことの携帯が鳴った。
「ほら、お呼びがかかったぞ。」たいせーが笑いながら言う。
まことは舌打ちするとしぶしぶ部屋を出て行った。なんて奴らや・・・。
普通少しは手伝うやろ?飯運ぶくらい・・・。階段を下りると豪華な飾りつけの
ドアを開く。そこに小泉総理がいる。「遅い!」 「すみませんでした。それでご用件は?」
総理は画面を指差した。「ほら何か動かなくなったよ。早く直してくれ。」
見ると画面がフリーズしている。
その画面はこの極秘HPの「死者」の項目で、砂浜に倒れる飯田圭織が写っていた。
「ああ、もう気持ち悪い・・・。こんな画面で止まるなんて・・・。」
          
          だったら見るなボケ!!!
そう心で呟きながらまことはキーボードをたたいた。
98レクイエム:02/06/10 17:28 ID:3TAXpV3E
巨大な爆発音が部屋中に響き、アヤカは作業の手を止めた。そしてグロッグ19を取ると
窓を覗きこんだ。暗闇の中で先の方に浮かび上がる巨大なシルエット。森だった。
そこから光が一瞬漏れた。「近い・・・!!なっち!明りを消して!」
明りといっても全員に支給されたライトを4つ(ミカの分も拝借した。)ロープ
でつないで天井から吊るしただけだった。それと古い蝋燭が1本。
安倍は急いで全てのスイッチを切り、蝋燭を吹き消した。ただでさえ暗い部屋が
外の闇と同化した。「2人とも聞いて。とりあえず今日の作業は打ち止めでもう寝ましょう。」
そういうとポケットをゴソゴソして携帯を取り出し、ボタンを押す。闇の中で一瞬だけ
小さなグリーンの光が灯った。「今、7:30ね。じゃあ明日の7:30までの12時間。
4時間交代でどうかしら?」「うん。いいんじゃないかな。」暗くて見えないが安倍の
声だった。「うん。」矢口も同意した。「じゃあ順番なんだけど・・・」

 話し合いの結果、見張りの順番は 7:30〜11:30 安倍なつみ
11:30〜3:30 矢口真里  3:30〜7:30 キムラ・アヤカ となった。

「それじゃおやすみ。」アヤカは椅子をさがしてそこに座った。楽屋にあったような
広く、ゆったりしてて柔らかいシートじゃない。小さく古く堅い木の椅子だ。
まあ、贅沢言ってる場合じゃないか。作戦成功しますように・・・・

やがてグロックを持って見張りをする安倍の耳にアヤカの寝息が聞こえてきた。
ミュージカルではいびきをかいていたが実際はスヤスヤと小さなものだった。
(矢口はとっくに寝ていた。)安倍は軽く微笑むと、
「絶対に生きて帰るぞ・・・。」と寝ている2人を起こさないように小さな声で決心した。

99レクイエム:02/06/11 06:20 ID:5LBjGxuJ
2人は普通の道を少し脇にそれたあぜ道に腰をおろし、休憩していた。
「これで良しっ・・・と。」市井がスパスに弾を込め終わると紺野に「紺野のベレッタも
見せてくれる?」と言った。紺野からベレッタを受け取るとそれを軽く見回すとマガジンを
抜き出した。「新しいのが必要だね。」ディパックを開くと水のボトルやライト、食料に
紛れてマガジンが8個入っていた。(残り120発)その内の1個を取り出すと手際よくセット
して紺野に返した。 やっぱ・・・すごい・・・・。
「市井さんは・・・」「紗耶香でいいよ。どうも「さん」つけるのは苦手なんだ。」
紺野は少しとまどっったが「紗耶・・・香はどうしてそんなに銃とか色んな事に詳しいん
ですか?」まだ敬語は抜けてなかった。市井は金色の髪を掻き揚げると言った。
幾分か低い声だった。「このゲームが毎年行われてるのは知ってるよね?」

「ゲーム・・・ですか?」その軽い言い方に紺野は不快感を露にした。
そのゲームのせいで沢山の仲間が死んでるのに・・・。言葉は続いた。
「娘。を脱退してからCUBIC−CROSSで再デビューするまでの空白の時間。
その時私は何してたと思う?」 まさか・・・。市井が頷いた。
「私は2000年の大会の生き残りよ。その時の担当が・・・。」「たいせーさん・・・ですか?」

「当たり。優勝者は自分のプロデュ−スでデビューさせてやる。ってさ。
 参加者はインディ−ズの人やグラビアやってる人とか沢山いたけど・・・とにかく。
私は優勝したわ。35人中、15人をこの手にかけて・・・。」

紺野は質問の答えを充分に受け取った。充分すぎるくらい。体が少し震えた。
夜、気温が下がったせいだろうか?それとも・・・。
100 :02/06/11 12:46 ID:ImcW3sea
 
101レクイエム:02/06/11 16:37 ID:5LBjGxuJ
それだけ言うと市井は空を見上げ何も言わなくなった。重苦しい空気が場を包んだ。
ときたま銃声が飛び交うがはるか遠くで起きてる事だった。
「ねえ。紗耶香。」(慣れないな・・・コレ)「うん?」市井は頭を戻すと紺野の方に向けた。
「そのこんな事聞くのもなんなんだけど・・・さ・・・。」
「人を殺すのって・・・怖くない・・・の?」「怖いよ。」付け足した。「怖いけどこの
ゲームでは仕方ないの。生きるために戦うのは・・・。ってのが前の大会での考え。」
「えっ?」「私はね2回もこのクソゲームに付き合ったげるようなお人好しでは無いの。」
紺野の顔がパッと明るくなった。「今回は・・・こんなゲームさっさとドロップアウト
させてもらうつもり。作戦もちゃんと・・・。」市井の言葉が止まった。
そしてスパスを掴んだ。そして小さな声で紺野にベレッタを持つように言った。
「近くに誰かいる・・・!まず私が様子を見るわ。戦いになったら援護をお願い。」
「でも私・・・こんなの・・・。」「さっきは立派に撃ってたわ。準備はいい?」
紺野は仕方なく頷いた。
102レクイエム:02/06/12 05:45 ID:UW1MpUPN
あぜ道から少しだけ市井の頭が現れた。手にはもちろんスパスがある。
そして市井は確認した。道の真ん中を歩く一つの影。ハロプロにしばらく関わってなかった
市井は一瞬誰か判断できなかった。「確か・・・石井・・・リカって言ったかな。」
うろ覚えだが多分あってるはずだ。石井の片手にはスナイパーライフルがあった。
ご丁寧に暗視スコープ付きだ。ここで市井は支給武器が2000年の大会と同じである事
に気付いた。そういえばティーポッド持って挑んできた奴もいたな。
石井は2人に気付く事も無く普通に素通りしていった。特に問題は無いようだ。

石井の姿が見えなくなってから市井は顔を引っ込めた。「誰でした?」
「石井リカって人。良く知らないけど。」石井さんか・・・。
美貴ちゃんとほぼ一緒にハロプロに入った歌のおねーさん。という印象が強かった。
後はエスパーという点。紺野はベレッタを傍らに置くと空を見上げた。
綺麗な星空だった。他の人は・・・どうしてるんだろう・・・。
103レクイエム:02/06/12 05:58 ID:UW1MpUPN
紺野の頭の中にコンサートで地方に回った時の事が浮かんできた。膝に怪我していた時だ。
同期のみんながステージで歌っている姿、声援を浴びる姿。(1人罵声を浴びていたが。)
全てがうらやましかった。そして夜の自由時間。ホテルのグラウンドに出て、
(今みたいに星が綺麗な夜だった。)1人泣いた。するとドアが開いて3人が出てきた。
こんな姿見られたくないから私は隠れた。すると里沙の泣く声が聞こえた。
「私・・・最初から娘。入りが決まってただけだもん。コネ垣なんかじゃないモン・・・。」
必死に慰める小川と高橋。見てられなくて私も出て行って一緒に慰めた。

その3人はもういない。特に愛ちゃんと麻琴は私の目の前で殺された。
自宅の引き出しに入っている4人で取った写真。愛ちゃんの顔が面白くて死ぬほど
笑いあったやつだ。携帯に残っているメール。「初めての海外ロケ頑張ろう!!」という
タイトルだった。文の最後にあった∬`▽´∬という顔文字がそっくりで笑えた。
その海外ロケ自体が罠だったのだが。楽しい思い出ばかりだった。
そんな日々ももう帰って来ない。そう思うとまた涙が込み上げてきた。
そして小川の形見になってしまったS&Wを強く握った。








104ねぇ、名乗って:02/06/13 02:01 ID:NfQf/UHf
なんか・・・見てて悲しくなってくるぐらい読者の反応ないね・・・
105名無しさん:02/06/13 02:47 ID:yPR6mEFd
いや、読んでますよ。
がんがれ。
106読者:02/06/13 02:52 ID:NMgkB313
読んでるYo。
更新、がんがれ!
107レクイエム:02/06/13 23:11 ID:b5RtIB6G
残していた。ドアを開くと(今は木材でつっかえてある。)小さな待合室があり、
その奥に診察室がある。窓のすぐ下に机があり、横には薬品棚。そしてベッドが3つ。
ちょうど人数分あるがそれは長い時間がたっているからか元々純白だったはずの
シーツは何か緑色に変色していた。悪臭もあったがそれよりもアルコールの匂いの
方が上だった。その匂いにあさみとりんねは参っていた。ただ里田舞は違った。
確かに匂いもキツイが別の事で頭が一杯になっていた。それは不信感。

壁に背をまかせ、膝をかかえながら里田は震えていた。「どうしたの舞?具合でも悪いの?」
りんねの親切な言葉。里田は黙って首を振った。 違う。怖いんだよあんたらが。
「ならいいけど・・・。」りんねは顔を戻すと横にいるあさみに何か耳打ちした。
この動作も不信感の原因の一つだった。きっと私を殺す計画だ。
それに来た時、私がこの先の事で話をしようとしても2人は取り合ってくれなかった。
どうせ死ぬ奴の意見を聞いたってしょうがないって事ね・・・。
実際、里田の考えはハズレだった。2人は別に里田を殺そうなんて思ってない。
里田の話を聞かなかったのは2人ともゲームに投げ込まれたショックで話し合う余裕が
無かったからだ。耳打ちは里田の体調を心配しての相談だった。
108レクイエム:02/06/13 23:13 ID:b5RtIB6G
ゴメンナサイ。107の「残していた。」の上に↓の文が入ります。
「カントリーの3人のいる診療所は荒れ果てた民家とは違いキチンと木造の外観を」
109ひろりん:02/06/13 23:23 ID:u27xR93N
私も読んでますよ。
楽しみにしてます。
がんばってね〜!
110ひろりん:02/06/13 23:24 ID:u27xR93N
ごめん、上げちゃった。
111レクイエム:02/06/14 00:23 ID:kO54COVI
柴田はやっと森を抜けた。戦闘があったせいかとても長い道のりに感じられた。
「ふうっ。」ディパックからボトルを出すと一気に飲み干した。
ボトルをその場に投げ捨て、歩を進めようとした瞬間、背後に何かの気配を感じた。
感じた時には既にコルトガバメントを撃っていた。背後の何かはかすかに身じろぎしたが
倒れた様子は無かった。  馬鹿な・・・!!!
そう思ったとき、何かは眼前までせまっていた。  ヤバイ!!
直感だったが柴田は地面を蹴ってバックした。そのすぐ前を日本刀が高速で通過した。

その時、夜空の光に照らされて何かの姿が浮かんできた。「!!!後藤!!!」
そこには後藤真希が立っていた。日本刀の切っ先が星の光を浴びて不気味に輝いている。
柴田はガバメントをポケットに入れると最終兵器H&Kを抜き出した。
「バイバイ。」ダダダダッ!!!後藤の胸に火花が散るのを確かに見た。
だが、何故倒れない!?(チョッキ着てるから)
柴田はもう一度撃った。ダダダダダダダダダッ!!!!!!!!!
激しく火花が散り後藤の服の胸の部分がボロボロに散っていく。その奥にファッション的
に明らかに妙なチョッキがあった。まさか・・・!防弾チョッキってやつ?
そう確認した瞬間、柴田の肩から脇にかけて斜めに赤い線が走った。
「うっ。」柴田がうめくとその場に膝をついた。しまった・・・油断した・・・。
後藤はその柴田を冷たい目で見下ろすと両手で日本刀の刃を柴田の首筋にあてた。
刃の冷たい感覚が全身に流れた。
112レクイエム:02/06/14 00:28 ID:kO54COVI
105・106・ひろりんさん読んでくださって感謝します!
ちなみにカントリーからいきなり柴田に話が飛んだけど意図的にやった事で
ミスじゃ無いです。
113 ◆HOzENDAE :02/06/15 18:15 ID:8E/2ezYJ
 
114レクイエム:02/06/16 10:40 ID:GWipk3H2
柴田は視線を斜め下にむけ、首筋にあてられた刃を見た。まずいな。平家の時よりも。
この女が手にちょっとでも力を込めれば私の首は飛んでいく。今、足元に転がっているH&Kを
取れれば反撃も可能だけどそんな隙は無い。それに肩から脇にかけての傷。致命傷では無いけど
放っておいていい傷でも無い。なんか否定的な言葉ばっかり・・・。
「ねえ。柴田さん。」後藤が語りだした。「私、放送聞いてて思ったんだ。柴田さんは4人殺してる。
この大会では一番のライバルかな?って。」「間違いがあるね。さっき平家を殺したから5人よ・・・
うっ!!」刃が少し首に埋められた。血が首筋を伝うのが分かった。「私の話を聞いてね。」
埋まった刃を首から離すと続けた。「私悔しかったんだ。柴田さんが5人殺したって事は私が
人を殺せる機会が5回減ったって事でしょ?自由に人を殺せる・・・撃てる・・・斬れる・・・
こんなチャンス一生に一度だよね。私はもっと楽しみたいんだ。柴田さんが生きてると私の
獲物をどんどん殺しちゃうじゃない?さっき柴田さんの体斬ったとき気持ち良かったよ。
その快感をもっと味わいたいな〜柴田さんの体でっ!!!」

後藤は一発で首を狩ろうなんて考えて無かった。何回も斬りつけて斬りつけて死んでから首を
狩るつもりだった。日本刀が振るわれ柴田の胸にまた赤い線ができた。今回は短かったが。
後藤の体がゾクゾクと奮えた。「これよ・・・この感触!!」今度は動けなくするため
足を狙おうとした。が、その足はいち早く動き、地面を蹴り上げていた。
舞い上がった砂が後藤の目に入り込んだ。「くっ・・・」後藤の視界はふさがれた。
闇雲に刀を振り回すがかすりもしなかった。ダダダダダダッ。胸に銃口を直接付けての
連射。後藤の口から鮮血が漏れた。元々チョッキは弾丸そのものは抑えてくれるが衝撃は
抑えきれない。だからチョッキを着ててもあばら骨を骨折という事もよくあるようだ。

「ああっ・・・。ごほっ。」また血を吐いて後藤は倒れた。止め・・・といきたいが柴田も
傷を負っている。しかも傷が熱を帯びて全身の力を奪っていっている。
なぜか喉が異常に乾く。早く休まないと・・・本能で分かる。死ぬな・・・
後藤のディパックからボトルを2本取るとよろめきながら柴田は歩いていった。
115レクイエム:02/06/16 10:44 ID:GWipk3H2
お腹すいてるのかも。」そう言うとあさみは待合室に行き、手に何かを抱えて戻ってきた。
缶詰だった。ラベルには「カンパン」とある。その栓を切ると座り込む里田の前に
差し出した。「これ待合室で見つけたんだ。食べてみて。」里田は顔を上げると
しばらく考えてそっ、と1個手にとった。あさみはニコニコしながらそれを見ている。
カンパンを口に入れた瞬間、なんか苦い匂いが口中に広がった。
歯ごたえもカリッとしたものでは無くグチャっと水っ気を帯びていた。
早い話がいくら缶詰めとはいえ時が経過しすぎて中の生地が腐っていたのだ。
「うえっ。」里田はそれを吐き出すと咳こんだ。吐き気がする・・・。

だが・・・これではっきりした。この2人・・・やっぱり私を殺す気だ!!
そう確信した瞬間。里田の中で何かが切れた。
いきなり立ち上がると机の上に置かれたイングラムM10サブマシンガンを掴み取り、
銃口をあさみに向けた。「えっ・・・?」あまりの事にあさみは言葉を失っていた。
「舞!!何してるの!?銃を下ろして!!」りんねが慌てた様子で言った。
今度はりんねに銃を向けて「うるさい!あんた達こそ私を殺そうとしたくせに!!」
と叫んだ。「誤解よ!私はただ具合悪そうなのはお腹すいてるからと思って・・・」
「だから腐ったものを食べさせて殺そうとした分ねッッ!!!」
興奮しているせいか語尾がはねていた。「違うわ!私も腐ってるとは・・・」
言い終わる前に里田はトリガーを引いていた。パラララララ・・・・!!!
「きゃあっ!!」あさみの頭の横を銃弾が通過して薬品棚にいくつか穴があいた。
薬品のビンが砕けて匂いがますます酷くなった。
116THE・地蔵:02/06/16 10:44 ID:3X16Y59g
はよ続き書いーてよ。
117THE・地蔵:02/06/16 10:51 ID:3X16Y59g
(・∀・)ヨカターヨ!
(BOSSも大変喜んでおられます。)
118レクイエム:02/06/16 11:55 ID:GWipk3H2
「なにするのよっ!!!」 「うるさい!うるさい!うるさーーーーい!!!」
この時点でりんねは説得は無理と悟った。と、すると手段は1つ。
りんねの武器は 伸縮自在の洗濯竿だった。今はフルに伸ばして役2メートルほどある。
これで里田の手からイングラムをたたきおとす。重要なのはこれ以上銃を持たせない事だ。
幸い(?)今、里田の注意はあさみに向いている。やるなら今だ!!
りんねは竿を振り上げると里田の伸ばした手に叩きつけた!!!
しかし、竿はプラスチック製だった上に空気抵抗を受け、全く衝撃は無かった。
里田は恐ろしい形相でりんねを睨むと躊躇無く撃った。
りんねの胴体に合計7つの赤い穴が出来た。血が軽く壁にも飛んでいた。
「きゃあああああっ!!!」あさみが絶叫した。りんねの体が倒れて数センチほど跳ねた。
里田はうつろな瞳であさみを見るとイングラムを持ち上げた。「いやあっ!」
あさみは普段から持ち歩いている制汗スプレーを里田の顔に吹きかけた。
里田が一瞬身を引いた。今だ!!あさみは踵をかえし、ドアに飛びついた。そして待合室に
飛び出した。ドアを閉めて、机で固める。これで時間は稼げる!
119レクイエム:02/06/16 11:55 ID:GWipk3H2
後はそこの玄関を開けて外へ出れば・・・あさみは気付いた。開かない!!どうして!?
そこには木材が打ち付けてあった。自分とりんねがやった事だった。
「嘘!?嘘でしょ!!」あさみは木材を剥そうとしたが逆に自分の爪がベリッと剥がれた。

その時・・・パラララララッ。と聞こえ、あさみの脇がえぐられた。な・・・なに?
振り返るとドアに無数の穴があった。弾丸がドアを貫通してきたのだ。そのドアが
縦に裂けた。もう一度裂けた。ドカッ。ドアが蹴破られそこにはイングラムとあさみの
支給武器、ナタを振りかざした里田が立っていた。ナタでドアを裂いた分だ。
「いっ・・・いやあああああ!!!出して!出してよ!!」あさみは狂ったようにドアをたたいた。
里田はナタを下ろすと一歩、一歩近付いてきた。まさにホラー映画だ。
「出してーーーーーーー!!!!!!」あさみはひたすらドアをたたき続ける。
そして・・・パラララララッ。あさみの背中に穴があいて、ドアによっかかる様にして倒れた。
倒れたあさみはまだ生きていた。ただ死にきれない地獄を味わっていた。
「く・・・ううっ・・・」言葉にならない声を漏らすあさみの頭にナタが打ち込まれた。
あさみの頭がはぜわれ派手に中身が飛び散った。

木村麻美死亡 戸田鈴音死亡 残り13人
120レクイエム:02/06/17 06:20 ID:4LKZQBsW
116・117>>(  ´ Д`)上げちゃダメさ。
http://musume.gi-ga.net/btlryl.cgiここへ行け
121レクイエム:02/06/17 06:56 ID:4LKZQBsW
里田はあさみのスイカのように割れた頭からナタを抜き取るとドアに叩きつけた。
血に染まったドアは壊れ里田は外へ歩いていった。「・・・・私は正しい・・・私は正しい・・・。」
呪文のように唱えながらやがて暗闇に溶け込んでいった。

一方、しばらくして後藤真希は目を覚ましていた。立ち上がろうとすると胸の辺りに鈍痛がする。
骨でも折れてるんだろうか。血を吐いたって事はその折れた骨が肺に突き刺さって・・・・
まぁいい。仕事に差し支えは無いだろう。柴田にもかなりの傷を負わしたから邪魔者はいない。
・・・あえて一人言えば・・・市井紗耶香か。後藤はあのボウガンの矢を素手で止めた事を
思い出した。その時、そんな思いも吹っ飛ぶような事が起きた。「無い・・・。」
後藤のディパックから水2本(これはまだいい。飯田から奪った2本が残ってるから)と
ボウガンが無くなっていた。「・・・・まっ、いいか。殺してもっといい武器奪えばいいんだし。」
わずかに残っていた矢をその場に放り出すと地面に残った血の跡を見つけた。
それは延々と続いている。柴田が移動する際に残してしまったものだ。それを辿っていけば
柴田に会えるのだが後藤は無視して違う方向へ・・・軍事工場跡のある辺りへ向かった。
122レクイエム:02/06/17 17:11 ID:4LKZQBsW
市井紗耶香は自分に寄りかかって眠る紺野を起こさないようにそっ、と立ち上がった。
「いつまでここにいる分にもいかないな・・・。」ポケットからマップを取り出すとここから
先は海しかないので北へ向かう事にした。・・・待てよ。前に見かけた石井リカ。
あの女は海の方へ歩いていった。って事は近くに潜んでいるのか?
しかも武器はスナイパーライフルだったな。市井は周囲に何も無い場所を選んだはずだが
もしもの事もある。今は・・・時計の針が2時をまわった所だった。(2日目突入)
5時・・・。5時になったら起きてもらおう。市井はスパスを肩から下げると周囲の
見回りに向かった。

市井が海まで歩いていくと砂浜があった。この砂浜は島中と繋がってるからここを歩いていけば
島一周だってできる。最も最初いたビーチは禁止エリアになっているが。
しかし楽になったもんだ。2000年のゲームでは最初に首輪を付けられたからな。
会場が広かった分(電流の流れてるフェンスに囲まれた山の中だった。)禁止エリアが多くて
入ったら首輪が爆発、または首の骨が折れるまで締め付けられる・・・だったかな?
歩いていくうちに遠方の海から何か突き出しているのを発見した。人の足にも見えなくは無い。
60メートルほど歩いてそこへ辿りつくとそれを確認した。血まみれのワンピース。
奇妙な事に血まみれのそれには中身があった。こんな事があるのだろうか?
ボロボロで破けているのに中身がある。しかも胴の右半分だけ。
それは鮫に喰われた新餓鬼の残骸だった。が市井はそれを知る由も無かった。
捨てる分けにもいかずそれをビーチまであげると軽く手を合わせた。その後、しばらく見回った
が、石井の姿も無く安全のようだった。「もう・・・戻るかな。」
その時、銃声が聞こえた。近くは無いがそう遠くも無い!しかもこの音は・・・
パンッ!パンッ!パンッ!・・・・紺野のベレッタ!!市井は全力で走った。
紺野が危ない!目を離すんじゃなかった!!そして紺野の元へ着いた。
そこで市井が見た者は・・・・!!!
123 :02/06/17 19:24 ID:B8VE2pwq
見たものは・・・?!
続きが気になる(´Д`;)
いつも楽しみにしてるよ。
124レクイエム:02/06/18 17:26 ID:bMXwuy+4
紺野が必死にベレッタを撃っていた。何も無い闇に向かって。
「紺野・・・。何・・・してるの?」紺野は市井の声を確認すると撃ちながら叫んだ。
「早く・・・一緒に撃ってください!!そうしないと・・・」
紺野の目は真剣そのものだったが、紺野の撃つ先には何も無い。ただ闇にむかって銃を
撃っているだけだ。「急いで!!」市井は困惑した。紺野は何をやってるんだ?
この環境に耐え切れずに狂ってしまったのか?だが意識ははっきりあるようだ。
「紗耶香!!急いで!!」仕方ない。これで紺野の気が済むなら・・・。
市井は一発スパスをぶっ放した。そして、その時理解した。
紺野が闇に対してベレッタを撃っていた理由。そしてそれを知った時、体が凍りついた。

散弾が周囲に散った時。市井は見た。何も無かったはずの狭い海への道に無数の人間がいた。
その人間は銃弾を浴びてもピクリともせず2人を見つめていた。「な・・・何?」
市井はもう一度スパスを撃った。幻なんかじゃない。確かに人がいる。そしてこっちを見てる!
すると、その内の1人がそっ、と近付いてきた。地面を歩いたのでは無く滑るような感じで。
「紗・・・紗耶香・・・!!この人達・・・足が・・・!!!」そう。その人に足はついてなかった。
さすがの市井も恐怖に震えた。そしてその人の服装を見て何か思い出した。
「防災頭巾・・・。そうだ・・・ここは元々戦場で沢山の人が死んだって・・・。」
この島には昔、軍以外に一般人も住んでおり、戦いの犠牲者になっていてもおかしくない。

「いやああああッ!!」紺野が下ろしかけていたベレッタを再び持ち上げた。
しかし・・・トリガーが動かない。安全装置はかかってない。「えっ!?」
何度も引くがトリガーはまるで凍ったように動かなかった。市井のスパスも同じだった。
そして、人(幽霊)が2人の目の前に来た。何やら地面を指差している。
見ると紺野の足の下になにか板があった。拾うと「犠牲者慰霊」と墨で書かれていた。
「これか!」紺野が汚れを払い、土壁にたてかけると霊達は消えていた。
125レクイエム:02/06/18 17:30 ID:bMXwuy+4
また上げちった・・・
126名無し募集中。。。:02/06/18 17:38 ID:xIM177Gn
頑張って書いてーな。 後藤を早めに殺した展開が(・∀・)イイ!
普通だったら後藤が最終的に残ってやられるケースが無難だと思われるし。
127名無し募集中。。。:02/06/18 17:39 ID:xIM177Gn
悪い、俺もだ。
128THE・地蔵:02/06/18 17:41 ID:8YPneY9n
霊で来たか・・・
129レクイエム:02/06/18 18:45 ID:bMXwuy+4
126さん。後藤は一応まだ生きてます・・・・
128。あのアドにはいったかな?
130レクイエム:02/06/19 06:30 ID:nziWarac
2日目のAM2:15分。 矢口が見張り交代のバトン代わりになったグロックを2時間と40分。
          まだ眠い目をこすりながら矢口は窓の側に立って見張りを続けていた。
さっきから島中に銃声が飛び交っている。ひょっとしたらここにも誰か来るんじゃ・・・・
そんな不安がよぎった。そしてその不安は的中することになる。バリーン。ガラスが割れる音。
矢口の心臓が激しくジャンプした。まずい!ここに来られたら・・・・

ちなみにガラスを割ったのは後藤真希だった。「誰もいないのかな?」日本刀の柄でガラスを
割ったのだが誰もいないようだったので後藤はそこを素通りした。
後藤は隠れる場所が欲しかったのでは無く、殺せる人間を探していたのだった。

ホッ・・・行ったみたいだ。矢口から安堵の声が漏れた。それからテーブルに置かれた
調合しかけの爆薬を見た。アヤカはこれ1つじゃ建物を破壊するのは無理、
最低でも4・5個は必要といった。でもまだ1個半しかできてない。間に合うのか?
このペースで・・・3日目が終了した時点で私達は死ぬんだよ・・・。
12:00の放送で死者の名前が読み上げられた。木村麻美に戸田鈴音それと平家みちよ。
残りは12人。自分たち以外に9人のメンバーがいる分だ。出来たら皆でこの島を脱出
したいけど・・・その夢もかなわないかも知れない・・・
矢口はそんな事を考えながら窓から外を見ていた。
131THE・地蔵:02/06/19 15:36 ID:/XzCTA43
行ったYo!
132レクイエム:02/06/19 18:17 ID:nziWarac
↑サバイバルへ行け。楽しいよ。
133THE・地蔵:02/06/19 19:20 ID:/XzCTA43
やってみる。
134ひろりん ◆AyayaP8w :02/06/21 02:06 ID:Kiif6v43
保全
135レクイエム:02/06/21 07:17 ID:+TU2/hJB
「もう誰もいないみたいれすね・・・。」辻は探知機を覗きながら呟いた。
辻は加護と別れてから傾斜道を離れ、誰もいない何処かへ身を隠そうとしていた。
そんな時にこの支給武器が役立った。これが反応したら逃げればいいんだから。
これさえあれば誰とも出会わずにいられる・・・。
辻は今、草が生い茂った低い丘に座り込んでいた。昼間は活発に移動する人が多かったが、さすがに
こんな夜になれば皆、息を潜めているらしい。探知機に反応が出ないのがその証拠だ。

「さて・・・でもいつ人が来るか分からねーのれす。辻は学習しました。
この戦いでは人を信じちゃダメなのれす。実際メンバーがどんどん死んでいってるんだから・・・」
辻は眠るつもりは無かった。寝てる間に襲われたら終わりだからだ。
時計の針が3時を回った。夜風が吹いて生い茂った雑草が揺れる。辻は体を奮わせた。
それから2・3回くしゃみをした。「風邪・・・ひいたかな・・・。」
鼻をすすりながら辻は折りたてた膝に自分の頭をうずくめた。
そしてなんとなくモーニング娘。をやってた頃の事(といっても2日前だが)思い出していた。

すぐ怒るけど本当はとっても優しい飯田さん・・・サブリーダーのおば・・・保田さん・・・
同類の安倍さん・・・頼れる人矢口さん・・・最高の友達のあいぼん・・・かっこいいよっすい〜・・
それに梨華ちゃん・・・新メンバーも可愛くていい子達だった。

本来なら後藤真希の名前も入っているはずなのだが、後藤はゲームにのっている。
事実、飯田さんと保田さんを殺したのは後藤さんかも知れなかった。
そうだ・・・今、名前をあげたメンバーの中で生きてるのは5人だけ・・・(後藤は除く)
「・・・会いたい・・・みんなに・・・」辻はいつしか涙していた。
その時!探知機に反応が出た。慌てて覗くと☆(自分)の少し先に〇(他の人)が2つならんでいた。
2人組み・・・誰?いいや。とにかく逃げないと!!!辻は急いで丘を下った。
136レクイエム:02/06/21 07:27 ID:+TU2/hJB
辻が丘から立ち去ってから数分後、探知機に出てきた2人がその丘にあがって来た。
「ここにもいないか・・・」「ののの事だからこんな所にいるかな〜って思ったんだけど・・・
ごめん。よっすい〜。」「いや。いいよ。今夜はもう遅いし休まない?」
「そうしよっか。」辻と離れた加護は途中、吉澤と再会した。吉澤の説得もあり、加護は辻と
仲直りしようと傾斜道へもどったのだが・・・辻はもういなかった。
それで今まで探していたのだが、辻は探知機に反応があると逃げてしまうため、3人が
出会うことは無かった。
137 :02/06/21 23:39 ID:mo9Z34Hl
何か続きが楽しみですね。
反応があると逃げる辻を後藤か柴田がどのように追い詰めるか気になる
138メンバーの銃の画像:02/06/22 22:04 ID:KnWoNL26
色んなサイトから勝手に持ってきました。本当にごめんなさい。犯罪・・・ですよね・・・


http://www.izu.co.jp/~fal/gun/92f.html ベレッタM92F(紺野)
http://www.izu.co.jp/~fal/gun/spas.html スパス(市井)
http://www.izu.co.jp/~fal/gun/ing.html イングラムM10(里田)
http://www.izu.co.jp/~fal/gun/gov.html コルトガバメント(村田)
http://plaza15.mbn.or.jp/~INFINITY/gun-glock-19.html グロッグ19(安倍)
http://www5d.biglobe.ne.jp/~crous-n/25am.htm コルト25オート(大谷)
http://www5d.biglobe.ne.jp/~crous-n/ppksm.htm ワルサー(つんく♂)
http://city.hokkai.or.jp/~otomihsi/novel/gun/m19.jpg スミスアンドウエスンM19・357(小川)
http://city.hokkai.or.jp/~otomihsi/novel/gun/uzi.jpg ウージー9ミリ(マメ)
http://www2t.biglobe.ne.jp/~ohige/tsuhan/caw/m79_granade_mg.htm グレネ−ド(松浦)
http://www2t.biglobe.ne.jp/~ohige/tsuhan/marui/electric_gun/mp5_k.htm H&K(柴田)
139レクイエム:02/06/22 22:35 ID:KnWoNL26
「これで飛び道具は2つ。本当運がいいわ。私って。」石井リカは片手の大型のクロスボウガンを
見つめていた。ここは林の中だった。石井の脇には錆び付いてボロボロの自転車があった。
(海の側にある民家へ入った時、見つけたんだ。ブレーキが壊れているが乗れない事も無い。)
ちなみにこのボウガンは後藤のものだった。この自転車で走っていたら倒れている後藤を見つけた。
口から血が出ていた。これは・・・死んでるの?その時、思ったことはこうだった。
後藤は放送で名前が出るほどメンバーを殺している。それは後藤の武器が強力だからだろう。
見たところ後藤の武器は鞘から抜かれ転がっている日本刀に、半開きのディパックから覗く
ボウガン。どっちが強力かといえばやはりボウガンだ。って事はこれを手にすれば私は無敵になれる!

さらにこのライフル!移動距離を短縮できる自転車!!私の勝つ要素がこんなに揃っている!!
後藤はひょっとしたら生きてるかも知れないけどこのボウガンが無いとカスだ。
それに柴田も結構やるみたいだけどこのライフルの遠距離攻撃には勝てないわ。
他のメンバーでも同じ。まず林に身を隠して誰かを見つけたらこっそりつけてある程度
離れた場所からバンッ!!だ。接近されたらこのボウガン!
完璧だわ!!計算し尽くしたこの作戦!!この世に生き残るべきは優れた人間。
つまり・・・・・私の事よ!!!
140 :02/06/23 01:20 ID:IMAREPPE
やっぱ銃は9mm拳銃(P220)か89式小銃がいいかと。
141レクイエム:02/06/23 01:55 ID:5TMN+aNj
確かに9ミリはいいですね。小銃は・・・・考えて無かったです。
142THE・地蔵:02/06/23 15:37 ID:XgXUpo3L
万力は・・・でネイのか?
143レクイエム:02/06/23 15:56 ID:5TMN+aNj
すみませんミスしました。あさみとりんねが死んだ時点で残り12人です。
後、万力などが武器になるのか?
144後藤真希:02/06/23 22:38 ID:5TMN+aNj
久々にハマれるもの見つけたよ。本当良いよね。殺すって。
本当だったら犯罪だけどこのゲームでは合法!
どんな殺り方で殺っても何人殺っても自由!
本当にいいゲーム。つんく♂さんに感謝しないとね。
145柴田あゆみ:02/06/23 22:42 ID:5TMN+aNj
この殺人ゲームに放り込まれた。生きて帰るには優勝するしか無いらしい。
今ある現実に抗っても無駄。重要なのはどう対応するかだ。
だったら私は戦おう。そして殺そう。ルールに乗っ取って。
死なないために生きるために。私は戦う。だってこれは運命だから・・・
146石井リカ:02/06/23 22:48 ID:5TMN+aNj
人間は2種類に分類される。生きるべき人間と死ぬべき人間。
周りの奴らは皆死ぬべき愚かな人間。賢い私だけが・・・
あの素晴らしい作戦を思いつく私だけが生き残ればいい。
頂点に立つのは・・・そう。この私よ。
147里田舞:02/06/23 23:14 ID:5TMN+aNj
私が間違っていたとでも言いたいの?あの2人は私を殺そうとした。
だから内緒話したり腐ったものを食べさせたのよ。
そして、りんねは私のイングラムを奪おうとしたし、あさみは顔に
スプレーをかけてきた。だから殺したの。私は間違ってない!!
私は正しい・・・私は正しい・・・。
148ひろりん ◆AyayaP8w :02/06/24 13:23 ID:7CSCQu5r
実は拳銃好きなんだよね。ヲタっていうほどじゃないかもしれないけど。
長物はよく知らない。(H&K GR9Cってのはカコイイ!けどね)
んでグロック19が好き。つーとなっちかぁ。あややヲタなんだけどな。
あややはグレネードって…。使いづらそうだな。
MP5のクルツも好きだけどね。短いマガジンの方がカコイイ!
リボルバーはあんまり好きじゃない。
やっぱダブルアクションは連射に向かないよ。
小川のM19は.357コンバットマグナムか。反動もきつそうだなぁ。
どうせだったらM29の.44マグの方が極端でよかったかも。ナンツッテ
149レクイエム:02/06/24 16:54 ID:kBTiR4oH
>>148 どうもです。ちょっと銃の知識不足で反動の事ととか考えて無かったです。
そもそも市井がスパスを撃つ事自体不可能に近いんですよね・・・・
ちなみにグロックは3人で使いまわされてます。S&Wは紺野の手に渡ってるんですけど
この先使うかどうか・・・
150市井 紗耶香:02/06/24 16:59 ID:kBTiR4oH
またこのゲームに駆り出されるとは運がいいのか悪いのか・・・。
でも今回は乗ってあげない。そこまでお人好しじゃないのよ。私。
もう前みたいに大切な人を失う悲しい思いはしたくない。
死んだあいつのためにも「紺野あさ美」・・・。
この子は絶対に守ってみせる!
151紺野あさ美:02/06/24 17:07 ID:kBTiR4oH
麻琴ちゃんと愛ちゃんはこのゲームのせいで死んだ。
このゲームに乗ったメンバーのせいで死んだ。
でも、その代わり、すごい仲間ができた。お姉さんみたいな存在・・・。
市井紗耶香。この人と一緒なら何でもできるような気がする。
この人と一緒に・・・私は戦おう。
152キムラ アヤカ:02/06/24 17:15 ID:kBTiR4oH
こんなこと私は認めない。殺し合い?このハロプロメンバーで?
つんく♂さんには正直絶望した。信じてたのに・・・いい人だと思ってたのに。
とにかく私はこのゲームをぶち壊す。仲間と供に。
現在作成中のこの爆弾でね。
153レクイエム:02/06/24 17:48 ID:kBTiR4oH
「紺野。そろそろ移動しよう。もう少し見通しのいい所に。それにここは・・・」
市井が少し声を低くして言うと紺野は納得したように頷いた。
そう。ここには幽霊がでるのだ。信じられない話だがほんの2時間前に起きた事だ。
地面に散らばる薬莢がそれを物語っている。それにしても大分撃ったな。誰かに気付かれたかも。
原因は慰霊の板を紺野が踏みつけた事なのだが、やはり気味が悪い。
あの時は動かなかった銃もキチンと作動するようだ。

「さて!行こうか!」ディパックを肩からさげると2人は歩きだした。
時間は午前5:00。薄青い空に黒い雲が少しかかっていた。そのため少し暗く感じた。
しばらく歩くと「紗耶香。」と紺野が口を開いた。「ん〜?」
「見通しのいい場所って目星はついてるの?」「うん。この平地より少し高い場所がいいね。」
市井は少し上の方を指差した。その延長線を追うと5・6メートルくらいの崖があり、その上に
林ができていた。新餓鬼がいた場所でもあり、数時間前には石井が潜んでいた場所でもある。

実際、石井はまだ近くにいるのだが。「あそこから登れば近道になるね。」
紺野は市井の後に続いて歩いていった。黒い雲がだんだん広がっていった。
154レクイエム:02/06/24 17:51 ID:kBTiR4oH
ちなみに144・145・146・147・150・151・152はメンバーの
心の思いみたいなものです。あんま関係ないですけど。
155レクイエム:02/06/24 18:38 ID:kBTiR4oH
「あうっ!またなのれす!」辻は一睡もしないまま島中を走り回っていた。
何処か落ち着ける場所を探しているのだが、必ず反応が出る。この探知機は死体にも反応するので
これの反応しない場所なんて無いかも知れない。ここは診療所の前。
反応はこの中からだ。何やらドアが少し歪んでおり、ノブは傾いていてかろうじて付いてる
という感じだった。辻は探知機を覗き込むと中に2人の人間(または死体)がいる事を確認した。

「・・・・」辻はそこから視線を剥がそうとしたがダメだった。どうしても目が釘付けになる。
ダメ・・・行っちゃだめれす・・・心で思っていても体は言う事を聞かない。
何かに操られるようにドアへ近付いて傾いたノブに手をかけた。・・・ゴトンッ。
金色に塗られたドアノブが地面に落ちてドアが勢いよく開いた。

「うわっ!」思わず辻は身をひいた。その辻の足元に何かが倒れこんできた。
それは頭をはぜ割られたあさみの死体だった。辻のスニーカーに黒く乾いた血が少し散った。
 「いやあああああああっ!!!」辻は悲鳴をあげた。大きな悲鳴だった。
島中に響き渡るような。

「今の声は!!」加護が飛び起きた。「うん。辻ちゃんだ。行こう!!」吉澤が加護の手を
引いて走った。

「なんだべさ?今の声?」「辻・・・かな?」「一体何があったんだろう?」
「ひょっとしたら今ので死・・・」「矢口!変な事言わないで!」「ごめん・・・。」

「あさみさん・・・なんで?なんで?どうして・・・!?」泣きじゃくる辻の背後から誰か
現れた。 それに辻は気付く由も無かった。その女、里田舞はイングラムの銃口を静かに
持ち上げた。
156前野:02/06/25 17:51 ID:oUqH80+V
辻が危ない!!!助けてあげて!!
157HARO:02/06/26 04:46 ID:XtVw0Ked
物凄いです。早く続きが読みたいです
158 :02/06/27 16:15 ID:nMfaKLqs
もうネタ切れ?
せめて1日1レスくらいしてくれよ・・・
159レクイエム:02/06/27 16:42 ID:lKi6Q7oU
「加護ちゃん!もっと急いで!!」「よっすい〜速すぎるよ・・・!!」
2人は悲鳴が聞こえた方向へ全力でダッシュしていた。加護は寝起きだったらしくその動きは遅い。
緩い丘を下って平地を一気に駆け抜ける。遠くの方に診療所のシルエットが浮かんだ。
「多分あそこだ!」そう加護に言った瞬間、パララララッ。と銃声が聞こえた。
2人の表情が凍りつき、思わずその足を止めた。「ま・・まさか・・・」「今ので・・・」

その数秒後にまたパララララ・・・と聞こえた。「・・・!!加護ちゃん!やっぱり行こう!!」
「ののは・・・」「大丈夫!まだ生きてるよ!行こう!!」2人は再び走った。

その辻も走っていた。イングラムの銃弾は幸い辻の肩をかすっただけだった。
「ヒイッ・・・」走りながら振り返ると里田が追ってきていた。その顔に表情は無く、人形のようだった。
辻は顔を前に戻すと必死に逃げ場所を探していた。 急がないと・・・・殺される!!!

いつの間にか入り込んでいた一本道。両サイドには木が立ち並んでいる。
辻の後ろの方で コトンッ。と小さな音がした。里田がイングラムのマガジンを換えた音だった。

ああっ・・・もうダメかも・・・辻は自分では気付かなかったがもの凄い量の汗をかいており
黒い髪が頭に貼り付いていた。吐き出す息も荒く、普通なら倒れているのだが、その限界の体を
恐怖が突き動かしていた。


160レクイエム:02/06/27 16:42 ID:lKi6Q7oU
>>158 ごめんなさい。本当に切れかけていました。
161レクイエム:02/06/27 17:08 ID:lKi6Q7oU
加護・吉澤も2人を追いかけて走っていた。加護はもうスタミナが切れたらしく吉澤に
手を引かれていた。「なんとか・・・今辻ちゃんを追ってる奴に追いつければ・・・・」
2人も一本道に入っていたがまだ里田の背中は見えていなかった。

しかしこんなに走るなんて久しぶりだな・・・そんな場違いな思いを瞬時に振り払うと
さらにペースをあげた。

ハッ・・・ハッ・・・ハッ・・・辻の体に限界がきた。とっくに無くなった足の感覚が
突然戻ってきた。激痛とともに。「ううっ・・・」軽くうめくとその場に倒れた。
太ももがピクピク痙攣を起こしていた。もう走るのは無理だった。

倒れこんだ辻に里田が近付いてきた。横倒しになり、ぼやける視界で辻は里田がイングラムの
銃口をセットするのが見えた。里田の額にも汗が浮かんでいた。

ああ・・・もう死ぬんだ・・・お母さん・・・お父さん・・・お姉ちゃん・・・マロン・・・ごめんね。
ののはもうダメみたいです・・・・

そして辻は最後を悟って瞳を閉じた。頭に浮かぶ家族の顔。それが聞きなれたある1つの声で
かき消された。「へぇ〜。楽しそうじゃん。」これは・・・よっすい〜じゃない!あいぼんでも無い!
辻は目を開いた。そして見た。笑いながら自分を見下ろす後藤真希の姿を。
162レクイエム:02/06/27 17:51 ID:lKi6Q7oU
後藤真希・・・・辻が最も恐れていた人間だった。その目を見るだけで身震いする。
かなうなら今すぐ逃げたい。だがそれは出来なかった。なぜなら自分は今倒れているから。
それに・・・どうせ里田舞に殺されるんだし。もういいかな・・・
後藤は相変らず辻を見下ろしていた。パララララッ。イングラムの独特の銃声が聞こえ、
初めて後藤が動いた。後藤の胸部から硝煙があがっていた。里田にとっても後藤の存在は厄介だった
らしく、いつでも殺せる辻は放置して先に後藤を倒そうとしたのだ。
後藤は顔を上げると里田を軽く睨んだ。里田がビクッと震えた。
そして日本刀を抜き出し、構えると少し静止した。

「な・・・何故死なない・・・?」里田がもう一度イングラムを撃とうとした時、後藤は
既に眼前3メートルまで間合いを詰めていた。「うっ。」後藤の日本刀が里田を切り裂く前に里田
の視界から光が消えた。その直後に日本刀が胴体を切ったがもう何も感じていなかった。
里田は死んでいたのだ。後藤の斬るほんの数秒前に。額には赤い穴があった。

地面に崩れる里田の数メートル後ろにデリンジャーを構えた加護と吉澤がいた。
グリップを握る加護の手を吉澤の手が包み込んでいた。反動に備えたのだろうか?
とにかくこの2人が里田を後藤が斬る直前に射殺したのだと分かった。
「あいぼん・・・よっすい〜!!!」辻はよろめきながら立ち上がると2人に歩み寄った。

「のの・・・」加護はデリンジャーをしまうとギュウッと辻のからだを抱きしめた。
いつもより軽く感じた。人数が3人を超えたので警報が響いたがもはやどうでも良かった。
あったかい加護の腕の中で辻はひたすら泣いていた。加護の頬にも一筋の伝うものがあった。
「あいぼん・・・・ごめんね・・・あの時・・・」「ううん。いいんだよ。私の方こそごめん。
ひどいこと言っちゃった・・・。」この殺伐とした島の中で、ここだけは
何か暖かく幸せな空気に包まれていた。   里田 舞 死亡 残り11人
163 :02/06/28 16:53 ID:OstIiCJe
 
164レクイエム:02/06/28 17:43 ID:nJEMQz6m
辻はしばらく加護と抱擁をかわすと里田の死体の側に立ち尽くす後藤にペコリと頭をさげた。
「後藤さんも・・・助けようとしてくれてありがとうです。」その発言に吉澤は少し驚いたが、
自分も後藤の方を向いて「ごっちん。辻ちゃんを助けてくれてあるがとうね。」と言った。
今までの後藤の殺人鬼というイメージが少し崩れた。

「のの。よっすい〜。そろそろいかないと地雷が・・・。」「あっ。そうだった。じゃあ行こうか。
ごっちん。本当に・・・」後藤は吉澤を無視してそこらに放ってあった里田のディパックを
拾い上げ、中から少し黒ずんだナタを取り出した。そして2・3回振った。

「よっすい〜・・・・早く行こうよ・・・・。」吉澤の手を握る加護は震えていた。
「ああ・・・うん。それじゃあね。ごっちん。」別れを告げ、歩き出そうとしたその時、
辻の体がドカッと縦にゆれた。そして口から血の固まりを吐き出した。

「のの!!!」「辻ちゃん!」辻は数歩前に歩くとそのままバランスを失ってうつぶせに倒れた。
辻の背中にはナタの刃が半分以上食い込んでいた。 まさか・・・!!!
2人はほぼ同じタイミングに振り返る。そこには笑みを浮かべながら後藤が立っていた。
当然その手にナタは無かった。「いっ・・・いやああああっ!!」
とうとう加護の精神に限界がきた。ただでさえ親しい人間が死んでいってるというのに
親友の辻まで・・・・・・!!

「ふふっ。ごめんね。当たるかな〜と思って投げてみたんだけどまさか即死とはね〜。」
後藤は笑いを崩さずに言った。その顔はいつもの後藤となんら変わらないが言ってることが異常だ。

「・・・それだけ?」吉澤が拳を握り締めて言った。小さく今にも消えそうな声だった。
「はっ?何が?」「こんなことしといて言うセリフはそれだけ?」
「こんなことって殺し?いいじゃん。人なんていつか死ぬんだし。それがちょっと早まっただけだよ。」
馬鹿にしたような口調だった。なんてことを言うんだ。しかも当然のように。
それだけ言うと日本刀を構えた。「さて次は2人の番だよ。仲良く死にな。」

「ふさげないで・・・・これ以上あんたに人は殺させない!!」吉澤はそう吠えるとサバイバルナイフを抜き出した。

辻希美 死亡 残り10人
165レクイエム:02/06/28 18:45 ID:nJEMQz6m
そのナイフは加護からもらったものだった。聞いた所石川の物だったらしい。銀の表面には赤黒い血のあとがあった。
・・・梨華ちゃん・・・私を守ってね。そう念じると振り返らずに加護に言った。「亜依ちゃん。先に行ってて。私もすぐに行くからさ。」
「えっ?」「いいから行って!!」少し声を荒げると加護の体が少し震えた。「大丈夫。私を信じて。すぐにこいつを倒すからさ。」
「それなら私も戦うよ!!」加護はデリンジャーを抜き出した。「ダメ!行って!!」

後藤は退屈そうに2人の会話を聞いていた。「どうでもいいけどさ〜戦うなら早くしようよ。それともこっちから仕掛けようか?」
そういい終わったとき、後藤は既に吉澤の眼前にいた。なんてスピード・・・!!
吉澤は瞬時に膝をたたみ、刀の一振りをかわした。後、数秒でも遅れていたら首が飛んでいた。だが、チャンスだ。
後藤は今、自分の間合いにいる。「はあっ!」吉澤はかかんだ体勢から後藤の腹に突きを繰り出した。

「くっ。」後藤が苦しそうに漏らし、その動きを一瞬止めた。チャンス!!吉澤は日本刀を握る右手に掴みかかった。
そしてそのまま内側にひねった。相手の右手にこっちは両手を使ってる。負ける分けがない。
ついに後藤の手から日本刀がこぼれた。「このっ!」吉澤の腹にも後藤の膝が入ったが構わず日本刀を拾い上げた。
166レクイエム:02/06/28 18:46 ID:nJEMQz6m
よし!これさえあれば!!吉澤は柄を両手で握ると後藤に切りかかった。「!!」後藤はなんとかそれをかわすと
吉澤から見て右に飛んだ。ちょうど辻の死体の近くに。そしてニヤッと笑った。
何?その笑いは?見逃してもらえるとでも思ってるの?吉澤は日本刀を持ち直すと気合を入れて横に振った。「ヤアッ!!」
手ごたえがあった。確かに斬った。そこには斬られた後藤の体があるはずだった。
しかし、目の前に転がっているのは脇を赤く染めている辻の死体。首の部分を掴まれ中腰の姿勢になっていた。

辻ちゃんの体を盾に・・・!!「バーカ。」そういうと辻のからだを捨て、その背中のナタを抜き出した。
今まで背中に埋まっていた部分からは赤い鮮血が滴りおちている。そしてそのナタを高速でふるった。
キィィィィン・・・・日本刀が半分くらいの所で折れた。折れた部分はクルクルまわりながら地面におちた。

まずい!!吉澤はポケットに左手を突っ込み手榴弾を取り出した。これさえあれば・・・!!安全ピンを抜こうとした瞬間、
左手にナタが振り落された。その物凄い圧力に耐え切れず吉澤の左手は地面に転がった。
「うああああああっ!!!」あまりの激痛に吉澤は我を忘れて後藤に突っ込んでいった。

ガンッ!!という音が頭の中に響き吉澤の意識はそこで消えた。自分じゃあ当然分からないがこめかみ部分に深くナタが入っていた。
吉澤の体はナタをうちこまれた衝撃で数メートル吹っ飛び、地面を滑った。
「最後は突進してくるなんて・・・愚かね・・・。」後藤はわき腹に刺さったサバイバルナイフを
抜き、捨てた。「でも・・・この傷は少し厄介ね。」吉澤の最後の捨て身の攻撃は確実に後藤の体にダメージを与えていた。

吉澤ひとみ 死亡 残り9人
167レクイエム:02/06/29 00:09 ID:gtLExiiN
さて・・・どうするかな・・・
168読者:02/06/29 02:14 ID:l2iPJsck
よ、よっすぃ〜〜ToT
169レクイエム:02/06/29 23:38 ID:gtLExiiN
これから期末の期間になるので更新が遅れると思います。
すみません。
170 :02/07/01 07:06 ID:9UVc/eAM
 
171 :02/07/01 23:51 ID:B3msCr21
HOZEN!
172 :02/07/03 05:55 ID:tTJW3GTB
ほぜぬ
173 :02/07/03 17:54 ID:x57mIf00
 
174 :02/07/05 10:49 ID:jZxF1Buj
age
175 :02/07/05 12:24 ID:tUxc9zUk
保全 HOZEN ホゼン 
>>1 テストがんがれ
176 :02/07/05 18:40 ID:0A+OyCeR
hozen
177THE・地蔵:02/07/05 23:10 ID:kjcfFzTY
なるほど・・・保全・・・ね・・・
178 :02/07/06 12:05 ID:bBTCMH+Q
スンスンスーン(・∀・)♪
179名無し:02/07/07 04:32 ID:mwmrKWop
スンスンスーン(・∀・)♪(・∀・)♪
180名無しの・・・:02/07/07 12:33 ID:nBKRMGhQ
テストはまだ終わらんのか?
181レクイエム:02/07/07 14:36 ID:CwIk04p4
まだなんです・・・
182レクイエム:02/07/07 14:37 ID:CwIk04p4
「さて・・・のんびりはしてられないな。」後藤はナタをディパックに入れると(ついでにナイフも)次に辻のディパックを
漁った。役立つものは入ってなかったが辻のポケットにあった探知機。これは使える。後は・・・吉澤の死体から手榴弾を取り、
転がっている左手からも回収した。最後にイングラムを取って完璧だ。そして後藤は走った。まだ加護が生きている。

探知機によると100メートル先に加護が逃げている。こいつもしとめよう。いつの間にか自分の顔が笑みの形をつくっているのが
分かった。何か獲物を追い詰める豹になった感じがした。なんとなく。
☆と逃げて行く〇の間隔がどんどん縮まっていく。「近いな・・・。」後藤は探知機をしまうとイングラムを抜き出した。

やがてちっちゃな背中が見えた。この一本道を必死で逃げている。スタミナが無いせいかとても遅く見えた。
その背中がだんだん大きくなってくる距離でいえばもう20メートルくらいだろうな。そろそろか・・・
イングラムのトリガーを引こうとしたその時、加護がいきなり立ち止まり、回れ右のように体をこっちに回転させた。
その手にはデリンジャーがしっかりホールドされている。

後藤は今ノーガードの状態だ。そして加護が撃った。続けて2発。一発は腕をかすり、もう一発は脇に当たった。
このチョッキには本当に世話になってるな・・・今回も命を守ってくれた。後藤はそう思いながらイングラムを持ち上げた。
加護の狼狽した顔が見えた。パラララララ・・・・・・弾丸は正確に加護の体に縦5つの穴をあけた。
「あっ・・・」最後に何か言いたげに加護は倒れた。その体を中心に血の池ができた。
183THE・地蔵 :02/07/07 16:40 ID:nBKRMGhQ
書きこめてんじゃん!!!!!
184 :02/07/07 20:39 ID:frbacngq
加護ちゃん死んじゃったの?
185名無し募集中。。。:02/07/07 20:46 ID:G+hs3fpX
そろそろ荒らそうかな
186(〜^◇^〜):02/07/07 20:52 ID:XUlDIMMq
スンスンスーン(・∀・)♪(・∀・)♪
187 :02/07/07 20:54 ID:JWe72HiT
188清原:02/07/08 02:00 ID:JMyPwpqD
>>1 期待hozen
189名無し募集中。。。:02/07/08 14:32 ID:PJ9CpJlu
>>1
テスト期間中は保全しとくから無理にかかんでもええねんで・・・
2chで点数下げたらあかん。
190 :02/07/08 14:53 ID:fojorxwW
この手のやつって死ぬ時と殺す時って誰でも感動的に書けるんだよね
で、残り5人ぐらいまではそれなりに面白く続きを気にさせる事もできる
本当に面白いかどうかはオチと、残り人数が少なくなって「死」が使えなくなって
から判断しないと。

終わりに近づくに連れショボくなったり更新が止まったバトロワもんいっぱいあるから。
191 :02/07/08 21:29 ID:Pxwnkt9w
期待age
192 :02/07/10 04:17 ID:d7G2g7lx
 
193 :02/07/12 06:09 ID:FVwQ7G15
 
194 :02/07/12 16:56 ID:TxTqJq/U
期末期間ってこんなに長いもんだっけ
195あい ◆ka6sPFL. :02/07/12 20:20 ID:m3cNWsyY
逃げたか?
196名無し募集中。。。:02/07/12 20:33 ID:gOKrAaFB
しまった、こっちか。

作者、書き込めなくなったらしいよ。
197THE・地蔵:02/07/12 23:57 ID:Oy70o57c
作者のtomoですが、実は作者、いま、プロキシ規制なるものに引っ掛かって、書き込め無くなってるらしいんです。その辺に詳しいかたは、作者のために書き込んでください。お願いします。
198名無し募集中。。。:02/07/13 06:35 ID:IDnuSIRW
>>197
プロキシ規制中か。プロバイダーは?CATV?
かちゅ−しゃやギコナビのツール使うと書き込めるようになるかも
自分の場合はそうだった
199 :02/07/15 08:37 ID:VDqQEz4i
あげ
200 The Happiest Man:02/07/15 15:15 ID:015ih+Bb


ここから人生の大逆転が始まる

  
201 :02/07/15 22:03 ID:/+QTuA+L
 
202THE・地蔵:02/07/17 12:34 ID:Nyn0RnOi
まだ直らんのか?
203 :02/07/18 17:46 ID:EQ+LxASx
 
204THE・地蔵:02/07/18 23:45 ID:zb7jgJAA
作者のプロパイダはキンデンらしいのですが
そこが、狂ってて、書き込めないらしいのです、
ただいま問い合わせなどして、検証中なので、
今しばらくお待ちください。
決して作者は怠けてたりしている訳ではないので、
ご理解とご協力をお願いします。
205名無し募集中。。。:02/07/19 10:36 ID:LE5Pn6Md
age
206名無し募集中。。。:02/07/19 10:57 ID:LE5Pn6Md
つまらなすぎて、ウンコが引っ込んだ
207名無し募集中。。。 :02/07/19 10:58 ID:LE5Pn6Md
1の母「この度は息子がクソスレを立ててをしてしまいまことに申し訳ありません」
1の妹「あんなにやさしかったお兄ちゃんが突然おかしくなっちゃったの」
1の精神科医「1は重度の精神障害を引き起こしている」
1のエクソシスト「1には悪霊が数体とり憑いており大変危険な状態だ」
1の主治医「お気の毒ですがもって3ヶ月。回復の見込みはないでしょう」
1の同級生「いつかはやるだろうとみんなから言われていました」
1を介護するロボット「介護モ困難ナ状態ニアリマシタガココマデハ予測デキマセンデシタ」
1の体内に金属片を埋めた宇宙人「1ヲ実験体二スルニハ無理ガアッタヨウダ」
1の初体験の相手のソープ嬢「オドオドしていて雰囲気が怖かったです」
1の家臣「このような時にご乱心あそばされるとは無念の至りでござる」
1の精子「オナーニをやめたかと思えばこんなことをしているとは!」
1の召喚獣「史上最悪の生物を召還する前触れです。それだけは阻止してください!」
1のシーモンキー「こんなやつに飼育されるのは奴隷以下の存在。悲しいです」
1の暗殺を狙う工作員「このような暴挙に出るとは。1に接近するのはまだ危険だ」
1の中学生時代の担任「1の将来は心配していましたが・・・私の力不足でした」
1の幕僚「今宵我ら幕僚一同はクーデターを起こし1を暗殺する!」
1を尾行していた公安当局「まだ危険が終わったとはいえない。引き続き監視を続ける」
1と同期の幕内力士「ごっつぁんです、1が帰ってきたら存分にシゴいてやるっす!」
1を蘇らせたネクロマンサー「魔族をもはるかに超えた凶悪な力を感じる。暗黒時代の到来だ」
1へ。(ビートたけし)「カローラがこんなに変われる時代だ。1はどうだい?」
1の事件を知ったブッシュ大統領「1への報復のためならばいかなる行動も辞さない!」
1の事件を知った小泉首相「Show the Flag! 全力で後方支援をする」
1の事件を知った金大中氏「今回の1の行動に対して謝罪と賠償を要求する」
1の事件を知ったビンラディン氏「これはジハードだ!若者よ立ち上がれ!」

208名無し募集中。。。
http://www.metroports.com/test/read.cgi/morning/1017607210/

(狩)は書き込めるので、こちらのスレで続きを書く事になったそうです。
更新を心待ちにされている方、こちらへ移動お願いします。

まぁこのスレも一応保全の方向で・・・