343 :
LOVE:
なちまり小説―Sweet Lover―
「・・・もぉ、昨日何もしないっていったのに・・・」
なっちが楽屋のはしっこに座っておいらに文句言ってる。
「なんだよぉ、そっちが誘ってきたくせに。」
「なっ・・・なっちは誘ってなんか・・・」
「おいらは我慢してたのにぃ、そっちがピンクのベビードールなんて着ておいらのとこにくるからぁ・・・」
「あれは誘ったんじゃなくて、なっちがああいうの着て似合うのか見てほしかっただけだもん。」
「そんなの誘ったも同然!!」
そう言って、なっちを満面の笑みで見つめる。
「そんなぁ〜。」
「それに、昨日はなっちが主導権持ってたもん。おいらの方がやら
れたって感じだよ・・・」
344 :
LOVE:02/09/23 16:47 ID:hI9t8tFA
なちまり小説―Sweet Lover―
「こらっ!あんたら朝からなんちゅー会話しとんねん、もぉ〜」
なっちをからかってたら裕ちゃんがきた。
「おはよ。裕ちゃん早いね。」
「まぁな。ちょっと朝用事あったから早よ来てん。
って、それよりあんたらなんちゅー話をしてんねんな。廊下に丸聞こえやで!」
「だっ・・・だってやぐたんが・・・」
なっちが俯いて答える。
「ふ〜ん、矢口のせいか〜。じゃあ、矢口にはおしおきせんとなぁ。」
祐ちゃんはなっちを得意げなまなざしで見つめながら、いきなりおいらに
抱きついてきた。
「やめっ・・・やめろよぉ〜。裕子になんかお仕置きされたくありません
よ〜だっ!それに、おいらにいきなり抱き着いていいのは、
なっちだけだもんね。」
345 :
LOVE:02/09/23 16:49 ID:hI9t8tFA
なちまり小説―Sweet Lover―
そう言いながら裕子の手を振り払ってなっちに抱きついた。
「なにするべさぁ〜、ばかぁ〜」
「そんなこと言って、うれしいくせにっ」
なっちのほっぺをつつくと、なっちはほっぺを真っ赤にして俯いてしまった。
「あのさぁ、あんたらうちが居ること忘れてへんか??イチャつくんは2人だけ
のときにしてな。穂な、裕ちゃんは額や戻るけど、こえの大きさと話題には
気をつけぇや。」
裕ちゃんはそれだけ言うと、楽屋を出ていった。なっちはって言うと、
さっきから俯いたままでじっとしてる。その様子がかわいくて、
思わずほっぺに軽くキスした。
「やぐたぁん・・・」
なっちはさらに顔を赤くして恥ずかしそうにしてる。
346 :
LOVE:02/09/23 16:50 ID:hI9t8tFA
なちまり小説―Sweet Lover―
「あっ!そうだ!ねぇ、ちょっとだけ話したいことあるんだけど・・・」
「なに・・・?エッチなのじゃなかったらいいよ」
「人をエッチな話しかしないような言い方しないでよぉ〜」
少し拗ねたそぶりを見せてなっちの頬をつつく。
「そう言うわけじゃないけどさ・・・。で、なぁに??」
なっちがおいらの目をきらきらした瞳でまっすぐ見つめてくる。
「ん・・・あのね・・・」
おいらが話そうとした瞬間―――
347 :
LOVE:02/09/23 16:51 ID:hI9t8tFA
なちまり小説―Sweet Lover―
「「おはよぉございま〜すっ!!」」
すっごい勢いで辻&加護コンビが楽屋に入ってきた。
「あーっ!矢口さんと安倍さんがみつめあってるぅ〜」
「あやしぃ〜!!」
二人はおいらたちを見てはしゃぎ出す。
「あのなぁ・・・もぉ〜、あっち行けっ!!・・・たくぅ。」
辻と加護を追い払って、おいらを見たままのなっちにささやく。
「・・・ごめん。また後で話すね。なっちにまじめに聞きたいことだから・・・」
なっちは一瞬不安そうな顔を見せた。
「別れ話とかじゃないから・・・」
そう言って微笑むと、なっちは安心したのかいつもの笑顔で頷いた。