新・一緒に暮らすならどの娘?part5(何でも有り)

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654リレー小説
「なんか映画見たらおなか空いちゃった、大介さん何食べようか?」
「なっちの好きなものでいいよ」
「え、そうなのじゃーねー・・・そうだあそこがいいな」
なっちはそう言いながら、何処にでもあるファーストフード店を指差す。
「あんなところでいいの?」
「うん、あそこの照り焼きバーガーはなっちのお気に入りなんだ」
「そうなの、じゃあそこでいいよ」
「じゃあ行こう」
「うん」
そう言いながらなっちは俺の手を引っ張る。
「さっきのお返しだよー」と言うなっちの声はさっきよりも弾んでいる。

「いらっしゃいませー」
店に入ると、女の店員の声が聞こえる。
俺はその女の子の声に聞き覚えがあるような感じがしたので
その女の子の顔を見るとそれは昨日の昼間寺田さんの喫茶店で会った
よっすぃーだった。
俺は今日、あんまり会いたくなかった顔なので、なっちに小声で
「他の店にしよう」と言って強引に店を出ようとした。
「あー、大ちゃんだー」
よっすぃーは店を出ようとした俺たちの事を大きな声で呼び止める。
「なんで帰るの?ここで食べていってくださいよ安倍さんと一緒に」
「なっちどうする?」
俺はよっすぃーに気付かれないような声のトーンで尋ねる。
「どうするもなにも別にここで食べたらいいっしょ」
なっちは少し不機嫌そうな声でそう答えた。
「わ、わかった」
俺はあんまり気が進まなかったが、とりあえず注文をするために
よっすぃーの前に立つ。

こうもりです
下手ですいません