BUBKA最新号、宇多丸のマブ論。
4thアルバム評。
「好きな先輩」「男友達」を評価した後…
「それとは対照的に、飯田・保田・矢口、そして後藤という、フェロモン発散型
の歌い手を並べたのが『初めてのロックコンサート』(ここでの辻はむしろ
「異物」効果でしょう……ラストのセリフは強烈!)。R&B的な打ち込み
プロダクション、てことは当然、AKIRAの出番であります。どうも『溢
れちゃう…BE IN LOVE』の不評(昨年12月号参照)が思いのほか
後を引いてるようで、AKIRAの編曲というだけで拒否反応を示すヲタが
私の周りにも少なくないのですが、残念な話です。(「間」を活かしたビー
ト感に親しみが薄いというのが主因であるような気が)。作品によっては、
アイドル・ソングとして画期的と言っていいほどいい成果を挙げているのに
…とりあえず今回は、なかなか上手く行った例ではないでしょうか。モノロ
−グに「夢じゃない」のリフレインが被さってくるくだりの官能ときたら!
タイトルが喚起する音楽像と実際に鳴っているそれとのギャップがあり過ぎ、
というツッコミどころは重々承知しつつ、少なくとも、残る「アイドル声」組
による『電車の二人』のアナクロニズムより、私はこちらを買いたいです。」
さすがは宇多丸師匠。(アルバム全体では5マブのうち3マブ)
結局このアルバム聴き込んで気に入った曲はシングル以外では
「初ロクコン」「男友達」(安倍は正直今でも単体としては好きにはなれないが
この曲はかなりの佳作だと思う)「好きな先輩」「なんにも言わずに」だけだな。
宇多丸は「なんにも言わずに〜」については
「これまた恐ろしくメタな幕引きは決して嫌いじゃないけど…ちょっと後味悪く
感じるのは私だけですかね。実は『This is 運命』と表裏一体の退廃、
と言うか。」
なんて言ってるけど。あぁ、わからない気がしないでもないな。
超長文ゴメソ。