くノ一娘。物語

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81たぢから
「残るは矢口、カオリ、圭坊、明日香やね。矢口はどこかで監視してるみたいやから難しいわ。」
「カオリもあの“電波”があるからね。明日香も頭良いし。じゃあ、圭ちゃんかな。」
消去法で、次のターゲットは保田に決まった。
教育係をやっていたこともあり、二人とも保田の動きは熟知しているつもりだ。
「圭坊は堅実派だからね。そこまで派手なことはしないし、自ら動くタイプでもない。」
「自分の隠れているところには罠を仕掛けているかもよ。ゲリラっぽくね。」
保田の動向をほぼ当てた二人。だが犬がいない今、どうやって探るか?
82たぢから:02/04/21 23:00 ID:mZMGJ2kS
その時、中澤はふと何かを思いついた。
「彩っぺ、耳貸して。」
「何?・・・ふむふむ・・・ほうほう・・・なるほど。」
「ほな行こうか。」
「OK。」
密談が終わると、二人は更に森の奥へと進んだ。

「おや?鬼が見えなくなったぞ。う〜ん・・・」
山頂付近で高みの見物をしていた矢口は、双眼鏡片手に呻いた。が、
「・・・ま、いいや。圭ちゃんでも探しにいったんだろうね。」
と勝手に納得して、木の上で昼寝をしてしまった。

−十分後

「ブチュ〜〜〜〜〜〜!!」
「*@#$%&¥!?」
目が覚めると、そこには中澤の顔が密着していた。
「ぎゃあああああああああああ!!!」
83たぢから:02/04/21 23:01 ID:mZMGJ2kS
という悲鳴は、中澤の口によって封じられてしまった。
「やりぃ!矢口いっただき!!」
「・・・ブハッ!裕ちゃん・・・なんで・・・ここが・・・分かったの?」
濃厚な(?)キスのせいで、呼吸困難気味の矢口。
「背の低い矢口が高みの見物してると思ったから、山頂あたりやと分かったんや。
ほんで、山頂付近から死角になるような所を通って、ここまで来たんや。」
「くそぉ〜・・・油断してたぁ。」
「それだけやないで。ここを制圧すれば、もうウチらの勝ちや。」
と、中澤の指す方向を見ると・・・
84たぢから:02/04/21 23:02 ID:mZMGJ2kS
「ありゃ!圭ちゃんとカオリが彩っぺに捕まってる!!」
縄でぐるぐる巻きにされた保田と石黒の姿が、遠目に映った。
「ここからウチが圭坊の位置を確認。それを彩っぺに知らせたんや。」
「あれ?じゃあ、カオリは何で???」
「実はな・・・カオリが圭ちゃんの落とし穴に落ちてたんや・・・マヌケやろ?」
苦笑する中澤。
「アハハ・・・カオリらしいけど・・・」
矢口は半分呆れている。
85たぢから:02/04/21 23:04 ID:mZMGJ2kS
「さてと・・・あとは明日香だけやな。覚悟しいや!」
気合の入る中澤。だが、そこで矢口が一言・・・
「あのさ・・・ずっと上から見てたんだけど・・・明日香はね・・・」
「・・・!?な、なんやてぇ〜〜〜〜〜!!」
・・・なんやてぇ〜〜〜〜〜!!
・・・・・・なんやてぇ〜〜〜〜〜!!
・・・・・・・・・なんやてぇ〜〜〜〜〜!!
中澤の甲高い声が、山々にこだました。
86たぢから:02/04/21 23:05 ID:mZMGJ2kS
実は、福田は最初から下山し、里に帰っていたのだ。
何食わぬ顔で、中澤達を出迎える。
「おい明日香!なんで帰ってんねん!!」
「・・・いや、隠れたんだって。」
「はぁ!?」
「だから、裏山オンリーとは限定して無いでしょ?私はここに隠れたの。
常に裏をかくのが、忍びじゃない?」
一本取られた・・・
中澤は思わず天を仰いだが、次の瞬間、福田にキスをした。
「フンガフガ・・・(ひ、卑怯だよ!裕ちゃん!!)」
「フンフフン・・・(誰も鬼ごっこ終了なんて言うてないで!!)」
福田の一人勝ちかと思われたが、中澤の逆転ホームランが炸裂した・・・かな?
87たぢから:02/04/21 23:11 ID:mZMGJ2kS
-interlude1-
(肉´ー`肉)<いやぁ、酷い目にあったべさ。

(〜^◇^;)<なっち・・・「肉」・・・

( `.∀´)<しかしカオリもマヌケだよね。私の落とし穴におちるなんて。

川‘〜‘)‖<だってぇ〜、受信できなかったの。

ヽ^∀^;ノ<受信・・・?そんなもんなの?

从#´∀`#从<知らん。

( ` ・ゝ´)<さぁ〜て、次回の「くノ一娘。物語」は?

(0°−°0)<スーパーくノ一明日香大活躍!!

(豚´ー`豚)<だべさ?


>80さん
肉使ってみました。どうでしょう?