くノ一娘。物語

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702たぢから
【怪傑! Mr.Moonright】

ミュージカルもシャッフルユニットも終わり、コンサートツアーと24時間テレビの夏がやってきた。
吉澤ひとみ、頑張っていきますよ! 皆さんよろしくぅ!!

そんなある日、私とごっちん、そして安倍さんが“ハ○モニ”スタッフに呼び出された。
圭ちゃんじゃなくて安倍さんが一緒、ってことはプッチ関係じゃないみたい。
そもそも“ハ○モニ”なのだから、ユニットで呼ばれることは考えられないや。
新コントかなんかの原案発表に決まってる。
となると“ゴマキペンギン”に安倍さんを投入かな? どこに使うんだ?
…って、“新コーナー”じゃないや。
じゃ、一体…???

あれやこれやと思いを巡らしつつ、私とごっちんと安倍さんは、指定された部屋に向かった。
703たぢから:02/07/24 23:08 ID:YmWpV5wn
『怪傑! Mr.Moonright』

企画書の表紙に書かれていたのは、その題名だけだった。

「「「これ… 何ですか?」」」
思わず声が揃う私たち。“怪傑”って何?

※怪傑(かいけつ);不思議な力を持っているようだが、正体不明の人物のこと。

「特撮って分かるか?」
「ああ、はい。“○○戦隊”とか“仮面ライダー△△”とかのことですよね。」
プロデューサーの質問に答えたのは安倍さん。
それにごっちんが続く。
「そういうのを私たちがやるんですか?」
「うん、そう。」
マジ… ですか?
704たぢから:02/07/24 23:09 ID:YmWpV5wn
娘。的特撮コーナー『怪傑! Mr.Moonright』のコンセプトはこうだ。

犯罪都市トーキョーに突如現れた三人のヒーロー。
月光を背に浴びて参上し、瞬く間に悪を倒す。
タキシードに大きなマント、素顔を仮面で隠す謎の三人組の正体は、
Mr.Moonright(ミスター・ムーンライト);私
Mr.Harfmoon(ミスター・ハーフムーン);ごっちん
Mr.Crescent(ミスター・クレセント);安倍さん

…って私主役っすか!?

プロデューサー曰く、“バットマン”や“怪傑ズバット”みたいなコーナーにしたらしい。
後者分かりません。それに前者のパクリなのがよく分かりますよ。バットシ○ナルないだけじゃん。
それに、今更“Mr.moonright”持ってこられても…
やっぱアレが主題歌だろうね、多分。
705たぢから:02/07/24 23:10 ID:YmWpV5wn
「面白そうですね! ごっちん、やろうよ!!」
「うん!!」

マジで? (…デジマ? マジでジマ…)
私と対照的に、ごっちんと安倍さんは物凄い乗り気だ。

「あとは吉澤、主役のお前が承諾すれば、全てうまくいく手はずになってるぞ。」

ああ…
もう私の返事に関らず、そこまで話が進んでるってことですよね。
私に選択の余地は無かった。
ええい! どうにでもなれ!!

「分かりました。やりましょう…」
「ようし! じゃあ早速台本とか持ってくるぞ。ああそれから、スポンサーにはあの“バン○イ”だ!」

台本ですか… やっぱり用意のよろしいことで。
あれ? スポンサーつけたら『怪傑! Mr.Moonright』って番組になる気が…
706たぢから:02/07/24 23:13 ID:YmWpV5wn
何の前触れも無く始まった、『怪傑! Mr.Moonright』プロジェクト!
主役・吉澤の運命はいかに!?

(0^〜^;)<いや… まだよくわかんないっす。