くノ一娘。物語

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615たぢから
「ハハハ!どうした小娘?お前の力はそんなものか!!」
カイリーオは反対側の壁でナツミを挑発していた。
「くらえっ!!」
ナツミの腕から何か放たれたが、カイリーオは楽々とかわした…はずだった。
「ぐおっ!?」
突如それは向きを変え、カイリーオに直撃したのだった。
何がなんだかよく分からず、カイリーオはその場に落下した。
616たぢから:02/07/15 23:02 ID:yHRY84Hm
ナツミの体は濃い灰色になっていた。
そして、その手には鋏のようなものが握られていた。
サムワンガーから入手した“ブーメランカッター”であった。
直線的な攻撃が通用しないなら、楕円の動きをするブーメランを使えばいい。
ナツミの予想は的中した。
「ブーメランとは…小癪なぁっ!!」
カイリーオはアイアンタングを放った。
だが…

ズバッ!!

「…何っ!?」
自慢の舌はブーメランカッターによっていとも簡単に切り裂かれた。
617たぢから:02/07/15 23:02 ID:yHRY84Hm
人間じゃないので、舌が切れたところで死ぬわけではないが、
これはカイリーオに精神的ダメージを与えた。
「おのれ…舌だけがオレ様の攻撃じゃないぞ!!」
そう言うと、カイリーオは壁に捕まり、尻尾をナツミの方に振った。
「カメレオンスティング!!」
緑色のエネルギー刃が三本、ナツミに迫ってきた。
「ローリングシールド!!」
すぐさまバリアを展開し、エネルギーを相殺させる。
618たぢから:02/07/15 23:04 ID:yHRY84Hm
「こっ…このっ!!」
するとカイリーオは天井にぶら下がり、天井を揺さぶり始めた。
天井の棘を雨のように降らすつもりだ。
だが、それはナツミの思うツボであった。
「とどめよ…ブーメランカッター!!」
溜めていたエネルギーは四つのエネルギー波となって、
回転しながらカイリーオを襲った。
「ぐあああああああああ!!!」
溜めブーメランカッターによって、カイリーオの体は粉砕されたのだった。
619たぢから:02/07/15 23:04 ID:yHRY84Hm
-CHARACTER FILE-

17.“幽林の妖撃手”スティング・カイリーオ
カメレオン型のレプリロイド。
モチーフとなったカメレオンの擬態能力をフルに活用し、ゲリラ戦を得意とする。
その上動きが素早く、百発百中のホーミングトーピードすら余裕で破壊されるが、
刃物で楕円攻撃をするブーメランカッターに弱かった。

(キャラ元)甲○バンドの甲○よし○ろ