くノ一娘。物語

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43たぢから
CASE3:保田圭
保田は、隠れるというよりは、ゲリラ戦を仕掛けようとしていた。
【復習】見つけられた者は、鬼と戦闘したり、逃げたりしても構わない。
ルールを何か履き違えているようだが、実戦を想定してのことだろう。
妙なところで生真面目(?)なのが、保田の弱点である。
保田は、夏師範から学んだ知識を総動員して、あらゆる罠を仕掛けていた。
落とし穴なんてのは当たり前、あるところには連続的に穴を掘ってある。
これを「狼穽(ろうせい)」といって、穴の中に鋭いスパイクを埋めておくこともある。
44たぢから:02/04/14 23:32 ID:9eQshrrI
他には、細い糸による仕掛けを用意していた。
気づかずに足を引っ掛け、糸を切ろうものなら、矢や槍が飛んでくる。
仲間を殺すつもりなのだろうか!?
「ん?大丈夫だって。矢とか槍といってもかき集めた木の枝や竹だし。」
そういう保田は、竹を斜めに切って、切断面を丁寧に磨いでいた。
45たぢから:02/04/14 23:33 ID:9eQshrrI
CASE4:市井紗耶香
わさわさわさ・・・
森の中を動く巨大ミノムシ・・・ではなくて、「木の葉隠れの術」を使っている市井がいた。
これは「隠れ蓑の術」の一つで、木の葉を沢山つけた布で全身を覆い、自然と一体化するものだ。
しかし、今は初夏だった。そんなに葉っぱは落ちてはいない。
「・・・これじゃ逆に目立つなぁ。」
というわけで、市井は葉っぱ蓑をその場に捨てた。
「地道に隠れるのは性に合わないや。適当に逃げ回ってよう。」
46たぢから:02/04/14 23:34 ID:9eQshrrI
CASE5:安倍なつみ
安倍は何故か森の奥で刀を振るっていた。
【復習】見つけられた者は、鬼と戦闘したり、逃げたりしても構わない。
戦う気100%なのは間違いない。
夏師範を通して学んだ、寺田の刀技を必死に練習している。
周りの木という木を切り倒し、外から丸見えである。
「ありゃ、やり過ぎたべ。別のところに移動するべ。」
一応隠れる気もあるようだ。
47たぢから:02/04/14 23:35 ID:9eQshrrI
CASE6:福田明日香
福田は朝組最年少ながら、知的センスは一番である。
そんな福田の隠法・遁法とは・・・
「秘密です。これはあとのお楽しみ。」
果たして鬼二人は福田を見つけることが出来るのか?