くノ一娘。物語

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151たぢから
「紗耶香が捕まったって本当ですか?」
安倍・矢口・後藤は寺田の部屋に召集をかけられていた。
「どうやらそうらしい。厄介なことになったわ。」
市井は一週間前から、堀城の三の城(出城の一つ)へ潜入し、
新兵器に関する機密情報の調査をしていた。
しかし、先ごろ市井からの手紙を持った燕が、寺田のもとに来たという。
「・・・で、それがその手紙や。」

お頭へ。
機密情報は手に入れたのですが、ヘマして、囚われてしまいました。
どうか援軍をよこして下さい。
p.s.後藤元気?ここのメシはまずくて死にそうだよ。
ヽT∀Tノ
152たぢから:02/05/01 23:03 ID:PJbwC6GZ
「・・・ずいぶんと元気ですね。顔文字つきで。」
矢口は半分呆れている。
「あそこのメシはまずいのか・・・なっちがこの任務じゃなくて良かったべさ。」
最近太ってきた安倍。食いしん坊、犯罪。
「市井ちゃんを助けに行かなきゃ!」
市井のこととなるとやる気が出る後藤。
「とにかく、早く助けに行ってやれや。市井も情報も大事なんやから。」
「「「は〜い。」」」
153たぢから:02/05/01 23:03 ID:PJbwC6GZ
というわけで、三人は堀城三の城までやってきたのだった。
「舞台変わるの早くないですか?」
「後藤、細かいことを気にしちゃいけないべさ。」
「そんなことより、二人とも見取り図みてよ。」
矢口は寺田から預かった見取り図を広げる。
「出城のわりには、大きくないですかぁ?」
「後藤、堀城ってのはとんでもない勢力持ってるんだべさ。覚えておきな。」
「いや、それより紗耶香がどこに囚われているか分からないんだけど・・・」
「「え???」」
矢口の言葉に固まる安倍と後藤。
154たぢから:02/05/01 23:04 ID:PJbwC6GZ
「そういや、手紙には何も書いてなかったべさ。」
「地下牢みたいなところはないんですかぁ?」
探してみると、ざっと十箇所。
「結構分散してるべ。骨折れるなぁ、こりゃ。」
(ダイエットになるかもよ、なっち。)
声には出さない矢口。最近の安倍にはNGワードである。
「この少人数では陽動作戦も、分散もあまり有効じゃないべな。」
「仕方ないね。三人で固まって手当たり次第に探そう。」
「は〜い。」
155たぢから:02/05/01 23:05 ID:PJbwC6GZ
三の城の警備は意外と手薄であり、三人はスムーズに行動できた。
そして、手当たり次第に牢屋を調べた結果、
「ここにも紗耶香いないべ。」
「ここもダメ・・・っと。残るはあと一つだね。」
矢口は見取り図に印をつけている。
「よぉし、さっさと行きましょう!」
「後藤、もの凄いやる気あるね。」
「だって市井ちゃん大好きなんだもん!」
「「・・・・・・」」
どう解釈していいのか、理解に苦しむ安倍と矢口であった。
156たぢから:02/05/01 23:06 ID:PJbwC6GZ
「最後の牢屋は、城の奥深くにあるみたい。そこまでは一本道だよ。」
「いかにも重要な囚人がいそうだべな。最初からそこ行けば・・・」
「なっち、みなまで言わないで。」
などと、アホなことを言っている場合ではなかった。
「そこまでよ。曲者ども!」
お約束の敵忍者登場である。
「仕方ないべ。矢口、後藤・・・あれ?後藤がいない。」
「あのバカ、一人で奥に行っちゃったみたいだね。」
「いいべさ。こんな連中、なっちと矢口で十分だべさ!」
157たぢから:02/05/01 23:06 ID:PJbwC6GZ
「たった二人で私達を相手にする気?」
「身の程知らずね。」
相手は十人のくノ一集団だ。突如桜吹雪が・・・!?
「堀城三の城忍び衆精鋭部隊“HIP”只今参上!和田アキ子に代わってお仕置きよ!!」
いろんなポーズを決める十人のくの一。何のパクリかは、お分かりであろう。
「矢口ぃ、“ヒップ”だってさ。尻だよ尻!」
「ダッサァ〜!」
ゲラゲラ笑う安倍と矢口。
「ちょっとぉ!そういうアンタ達は何者よっ!!」
158たぢから:02/05/01 23:08 ID:PJbwC6GZ
「一応名乗るべ?」
「前練習したアレでやってみる?」
「そうするべ。」
すると室内にも関らず何故か轟く雷。
「深紅の稲妻・・・角忍!安倍なつみ!!」
「蒼天の霹靂・・・牙忍!矢口真里!!」
「影に向かいて影を斬り・・・」
「光に向かいて光を斬る!!」
「「電光石火!朝組コンビ!!見参!!」」
物凄くカッコイイポーズ(安倍・矢口談)が決まる。
某特撮のパクリ以外の何物でもないのだが・・・
159たぢから:02/05/01 23:09 ID:PJbwC6GZ
「豚忍(安倍)とチビ忍(矢口)?」
HIPの一人が思わずNGワードを言ってしまった。
尤も、他のメンバーも口に出さないだけで、そう思っていたことには違いない。
「豚・・・」
「チビ・・・」
その言葉が二人の闘志に火をつけた。というより爆発させた。
「豚言うなぁー!!」
「チビじゃねぇー!!」
次の瞬間、HIPのくノ一は皆倒されていた。ただ一人を除いて。
160たぢから:02/05/01 23:10 ID:PJbwC6GZ
-appendix2-
宇宙忍群(忍軍じゃなかった・・・)“ジャティマ”の蛙怪人、ガマダニエルの強さハンパじゃない!
窮地に立たされるモーニンジャーの三人。だが、そこに二つの稲妻が姿を現した!

@ノハ@
( ‘д‘)<姉者・・・

 ノノノヽ
( ´ Д `)<うむ・・・迅雷(ジンライ)!

@ノハ@
( ‘д‘)<シノビチェンジ!フン!!

突如現れた謎の二人組は、左手首の“モーライチェンジャー”を作動させることにより、
モーニンジャーと同じような“シノビスーツ”を装着した。
そして変身が終わると同時に、何故か雷鳴が・・・

 ノノノヽ
( ´ Д `)<深紅の稲妻・・・角忍!カブトライジャー!!

@ノハ@
( ‘д‘)<蒼天の霹靂・・・牙忍!クワガライジャー!!

 ノノノヽ
( ´ Д `)<影に向かいて影を斬り・・・

@ノハ@
( ‘д‘)<光に向かいて光を斬る!!

 ノノノヽ  @ノハ@
( ´ Д `)( ‘д‘)<電光石火!モーライジャー!!見参!!

古代朝流の一派“迅雷(いかづち)流”伝説の覇者“モーライジャー”が500年の封印を破り、今甦った!
かつて朝流本家に敗れ、歴史の表舞台から消されたはずの彼女達の目的とは!?

巻之ニ“迅雷(いかづち)と忍者”乞うご期待!!

(●´ー`;●)<もうなっち達は用済みだべか?