【伝説】保田圭がそばにいる生活【再び】

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149名無娘。。。
俺はあいつの横顔が好きだ。

疲れているんだろうな。
いっしょにテレビを見ていた夜、
あいつは俺の横で大きな目を閉ざし、
コックリコックリとしている。
低くて小鼻の大きく、鼻梁は通っていない。
バランスを崩すくらいに大きな目。
パーツだけを検証したら、決して美人ではない。

でも俺はあいつの横顔が好きだ。

一人も落伍者を出さないように、
時には強く、時には優しく当たりメンバーを引っ張っていく。
そんなあいつが見せてくれる平和で無邪気な横顔。
眠っている無防備な表情のなかに、
あいつの本性が表れている瞬間だ。

こんな顔を見せてくれるのは俺にだけなのかもしれないな。
それは他のヤツに自慢してもいいのかい?

テレビの音も全然届かない。
自分の五感には目の前にいるあいつの姿しか認識していない。
そして、そんなあいつにゆっくりと近づいていく。
ゆっくりと近づいていく。
こんな演技じゃない、かわいらしいあいつを
俺のものだけにしたくて近づいていく。

だが、
「あ〜なんだぁ?眠っている女を襲おうって言うのかぁ?」
突然目を覚ましたあいつは起きるなり近づいてくる俺にめがけて牽制してきた。
なにもこんなに早く気づかなくてもよさそうなものを。
俺は行き場をなくして動きが止まる。

「ふ〜ん、この状態だとなにもできないんだぁ。
なんだったら、もう一回眠ってあげようか?」
イタズラっぽく言った後、ちょっと顔を上げた姿勢のまま
ゆっくりと目を閉じる。
そしてその顔には、あの横顔と同じような無邪気さが舞い降りてきた。

俺はあいつが好きだ。

それが保田。