1 :
名無し:
やっぱり成長期って刻々と顔が変わるな
成形の分を除いても全然違う
そうなんだよ
(‘ ε ’)
3 :
@ノハ@ :02/03/24 00:54 ID:c+CD40b/
@ノハ@
( ‘д‘)<恋しちゃも感動!!
二十分下さい。
小話です。
すぐ終わります。
『ゆめのおはなし。』
ラーメン屋のカウンターにいた。
狭い店内。カウンターの他には二人掛けのテーブルが三台。
それぞれ誰かが座っている様だ。
薄汚い内装といい
汚い字で書かれたメニューといい
入りたい、と思える様な店ではなかった。
カウンターには俺の他にもう一人、サラリーマン風のスーツを着た男が
空の丼を前にカウンターに突っ伏していた。
その脇には空のビール瓶。
本数から見て、大分出来上っている様だ。
辺りを見回す。
右端のテーブルに座っているのは現場労働者風の男。こちらも大分飲んでいるらしい。
左端のテーブルには…子供だろうか。
ところで…ここはどこだっけ。
ごとっ、という音と共に店員がいきなり目の前に水を置いた。
それにしてもひどい置き方だ。
──注文は。
チャーシューメンを頼んだ。
初めての店ではいつもそうする。
店員が引っ込むと同時に店内に酔っ払い特有のだみ声が響き渡った。
──おい、テレビくれーつけろ!
その声に驚いたのか
カウンターのサラリーマンが顔を上げた。
涎の跡、麺の切れ端、その顔はとても見苦しかった。
不意にテレビが音も無くついた。
「モーニング娘。に決定致しました!」
驚いて振り返った。
ナインティナインが画面の中で喋っている。
「。は要るんでしょうか」
「要ります」
懐かしい会話だった。
そういえば、ASAYANも終わるんだな…。
その総集編をやるんだった。
「次週、モーニング娘。に衝撃の急展開!」
CMが始まると同時に、中央のテーブルの男がせせら笑う様に呟いた。
──アイドルねぇ…。気楽なもんですよ。
──何だ、えらそーに。
──野球にしろ!野球に!
──君は…もう少し静かにしてくれ。頭に響く。
どことなく感じた違和感。
それより、何故俺はここにいるんだ?
自宅で観るつもりだった気がするが…。
CMが明けると、モーニング娘。は八人になっていた。
──この子かわいいよねぇ。
──なんだ、糞ガキ、おまえこんなのが好みか?
──確かにこの子は、娘。の中心でしょうね。事務所的にも…。
──けっ、いい年してアイドルマニアか。
──年は関係ありませんよ。それより、なっちはですねぇ…。
中央のテーブルを見る。
嬉しそうに解説しているのは間違いなく先程冷笑していたはずの男だった。
それよりも、その会話の内容が気にかかった。
まるでモーニング娘。を今初めて見るかの様な…。
どうなってるんだ?
「次週、モーニング娘。新ユニットに衝撃の急展開!」
──新ユニットか…誰が入るんでしょうね。
──何だかぱっとしねぇ奴等だな。区別つかねぇよ。
──全く大袈裟な…。どうでもいいだろそんな事。
──だったら黙ってなよ、おじさん達は。
CMが明けた。
モーニング娘。は八人のままだった。
しかし…。
──こんなの売れる訳ないじゃん。
──いや、大ヒットの中心となった彼女を混じえての新ユニット。期待できますよ。
──しっかし、ガキくせー歌だなぁ。本当にあの色っぽい姉ちゃんかコレ?別人だぜ。
違う。
何か大事な事を忘れている。
若しくは気付いていない。
俺は頭を抱える様にしてカウンターに伏せた。
何がなんだかわからない。
顔を上げた。
モーニング娘。が十人になっていた。
──おいおい、あの姉ちゃんやめた後釜がこれか?子供ばっかじゃねぇか。
──それは違います。ちゃむの後釜ではなく、丁度入れ替わりになっただけです。
────ちゃむって誰だよ。
もうぐちゃぐちゃだ。
訳がわからない。
頭を抱えて再びテーブルに突っ伏した。
夢に違いない。
きっとそうだ。
聞き慣れたメロディに、半ば強制的に顔を上げさせられる。
心境とは正反対の、軽快すぎるといえばすぎる音楽。
──この人誰だっけ?
──ミカ・トッド。ココナッツ娘の子ですね。
──へぇ。
──まるで子供の歌だな。下らん。
──そりゃ、子供向けに作ってるからだろ。
「ぱっぱっぱっぱっぱ ぱぱぱだぴょん!」
あのPVが流れていた。
ASAYANにも出てたっけか、そんな疑問がふと頭をよぎった。
最早どうでも良かったが。
──こいつはいいや。うちのガキに聞かせたら喜ぶだろ。
──へぇ、あんたみたいなのにも子供がいるとはね。
──何だと?ぶっ飛ばすぞごらぁ!
──正確には「ゴルァ」ですけどね…。
──あん?
──あ、CM終わりますよ。
記者会見だ、と気付く前に視線を画面から外した。
出来れば見たくはない場面だった。
──うぅ…。裕ちゃん…。
──何か寂しいね。リーダーいなくなっちゃったら。
──何つっても年には勝てんだろ。ずっとやるよりこうなる方が良かったんじゃねぇか?
──しかし見苦しい化粧だな。
──おい、そりゃ言い過ぎだろうが。泣いてる奴にも気ぃ使えや。
意外にも労働者風の男が止めに入った様だ。
しかし…。
これが夢だとしたら、見たことも無いこいつらは一体誰なんだ?
再び画面に目を向ける。
十三人のメンバーがステージ上で歌っていた。
ドレスに混じってスーツが見える。
──すげー、男みたいだねよっすぃ。
──そうですね…。ほらっ!見て下さいここっ!ちょっとだけいしよし!
──何だそりゃ…。
切り取られて行く断続的な瞬間達。
目を逸らしてはいけない。
分かっていたが下を向いてしまう。
耳を塞いでしまう。
おかしくなりそうだ。
時は確実に『何か』に向かっている。
顔を上げるのが恐い。
しばらくの間そのままでカウンターに突っ伏していた。
どれ位そうしていただろうか。
耳を塞いでいたにも拘わらず
悲鳴の混じった大歓声が聞こえる。
そして、泣くのを堪えながら喋っている様な声。
画面を見ないようにして店内を見渡した。
皆一様に画面に釘づけになっている。
俺はまたおそるおそる顔を上げた。
分かっていた。
これはもうASAYANじゃない。
これは…
「みんな、今まで本当にありがとう!!」
右上に出された『生中継』のテロップ。
そして、その下に出ている信じられない文字。
『モーニング娘。解散ライブ』
──おいおい、ほんとに泣いてんのかよ。こいつ等。
──仕事だから、しょうがないんだよ。台本みたいなのがあるんだ。
──そんな言い方はないんじゃないですか?
──そうだよ。
何だかひどく落ち着かない気分になった。
こんなトコにいていいのか。
会場に駆けつけたい様な、誰かと話していたいだけの様な、
そして、かなわないならテレビを消して欲しい様な、そんな複雑な気分。
もう目を逸らすことはできなかった。
──なんか、寂しい気もするけどな。
──俺の人生には関係ない。だからテレビを消してくれ。うるさいんだ。
──おいおい兄ちゃん、あんたもほんとは寂しいんじゃねぇのか?
──うるさい!!
──うるせぇたぁなんだこの野郎!
──しっ!静かにして下さい。
画面に映っているのは辻。
辻はどうやら泣き過ぎてなにも喋れない状況であるらしい。
必死に慰めている様子の飯田が映る。
──いいらさん…。
──泣き止まないね辻ちゃん、生放送大丈夫かなぁ?
──へっ、まるでガキだな。ウチのもこんな感じだ…。
「えー、皆さん、先輩から比べたら短い間でしたが、あたしにとっては…」
辻は後回しになったらしい。
他のメンバーにカメラが寄っていく。
たまに見切れる辻は未だ泣きやめない様子だった。
──見ろよ、こいつなんて。泣いてる人間がそんなすらすら喋れるかよ!?
──おっさんうるさいよ!
──だれがおっさんだこのガキ!
「では、最後の歌、いきます!」
どうやら最後の挨拶が終わったらしい。
生放送と言うこともあるのだろう。辻のところはカットか。
前奏が始まり大写しになるステージ。
辻が、マイクに向かって小さな声で呟いたのが見えた。
「ありがとう…」
確かにそう聞こえた。
そこで生放送は途切れてしまった。
──ありが…とう。
誰かが小さく呟いた。
無機質なアナウンサーの声が何やらニュースの原稿をなぞり終えた頃に
やっと店員がチャーシューメンを持ってきた。
それはひどくしょっぱかった。
──何だか、夢ぇ見てたみてぇな気もするな。
──もう戻れない、という観点から見たら一種の夢、とも言えるでしょうね。
──夢か…。それにしちゃ長かったけど、短かった気もするな。
──そっか、夢みてたんだね…。
──でもさ、どっちかっていったらいい夢だったよな…。
呟いたと同時に店内から全ての気配が消えた。
俺は立ち上がって出口のドアを開けた。
夢はまだ終わっていない。
夢のつづきを見にいかなくては。
おしまい。
スレ汚し失礼。
それでは引き続き
乙パスのあいぼんについて語ってください。
糞スレにふさわしい小話だな。
24 :
き〜んよ〜び!明日はや〜す〜み〜:02/03/24 04:38 ID:YKK6Qm93
川°皿°)ノ<今夜はな゛ん゛も゛な゛く゛て゛
( ‘Д‘)<あ〜あ!
(〜^◇^)<つまんない〜け〜ど〜!
25 :
24:02/03/24 04:39 ID:YKK6Qm93
IDがYKKだった。早速政治板に逝ってきます。
26 :
:02/03/24 06:00 ID:kh0NF/hg
あいぼん可愛いよね。
27 :
◆TaNPo85o :02/03/24 06:18 ID:OvWuM721
正直、恋しちゃが一番イイ。
28 :
名無し募集中。。。:02/03/24 06:42 ID:J9Wz3n4N
小説読んじゃった
29 :
_:02/03/24 07:00 ID:ZNPXav51
小説いいね
娘。主人公じゃないわりには面白い
なかなか