辻豆さんは今日の日テレ特番を見て、エンディングの変更を
考えてるのに5000ペヒニ賭けるよ!
辻ちゃんは世界一!マジ感動した!ありがとう!
興奮して更新もできやしないよ!
しなくていいけどね
正直新スレが必要になってない?
と、言いつつ保全
943 :
ほい:03/01/03 12:21 ID:L/0KHwpw
1000
走る。打ち合う。殴る。蹴る。締める。投げる。また殴る。何度繰り返しただろう。
無限に続くと思われるこの連鎖。何時になったら終わるのだろうか?
諦めれば、自分が敗北を認めれば、すぐに終わる。すぐに解放される。
しかし後藤真希も辻希美も絶対に退かない。二人共とっくに限界は超えている。
もう駆け引きもなにもない。ただの比べ合いだ。己のすべて。そのどちらが上であるか?この一点に収縮される。自分とあいつのどっちが強いのか?この一点!
後藤は辻にも劣らぬパワーを持っている。速さは僅かに後藤が上だ。
体力はほぼ互角。技と経験では明らかに後藤が勝っている。それ以外の要素…。
言葉では説明できない領域、格闘センス「オーラ」と呼ばれるもの。
後藤真希はこのオーラが、他の追随を寄せ付けぬ程圧倒的であったのだ。
それが後藤をチャンピオンとして君臨させていた最大の要因であった。
しかし、しかしだ。今、後藤真希は飲み込まれている。目の前の小さな娘に。
(辻?辻?あんた?なんだよそれ?なんで引かないの?)
(いつもなら、みんなここで倒れるんだよ。無理だって思って諦めるんだよ)
(私の時間なんだよ!)
後藤真希の空気が変化を余儀なくされている。彼女の空気へと。
辻希美のオーラが、後藤真希のそれを凌駕した瞬間。辻の時間!
速く、強く、そして美しかった。これが後藤真希という娘だった。
その一挙手一投足がモームス最大トーナメントの歴史そのものである。
歴史が崩れ落ちようとしている。一人の小さな娘の手によって…。
ひとつの歴史が終わる。それは新しい歴史の始まりでもある。
(気付かない振りをしていただけかもしれない)
(私は逃げようとしているだけなのかもしれない)
ついに辻の拳が後藤の頬を真っ当に捕らえる。灯火が消える。
(もうわかったよ)
(彼女はとっくに私を追い越していってたんだってこと)
『後藤真希!!ダウン!ダウン!ダウーーーーーーン!!!』
(宇多田さんゴメンナサイ。どうやら私は貴方に貸しを返すことはできなさそうです)
『立てない!後藤動けない!審判団が腕を大きく振った!』
(その代わり近い将来、トンデモナイのが貴方達の前に立ちます。きっと。)
『勝利だあああ!!辻希美の勝利だああああああ!!!』
(覚悟しとけよ、へへっ)
孤高の王者、最期の闘いが終わる。その顔にはなぜか笑みが浮かんでいたという。
飯田と加護が闘技場を下りる勝者の顔を恐る恐る覗き込む。
「えへっ」
それは普段の、まだ幼さの残る笑みであった。
「本当にたいした子だよ、あんたは」
安堵した飯田は込み上げる涙を堪えながら、辻の髪をクシャクシャ撫で回す。
「こうなったら、いくとこまでいったれや!」
あいぼんがののの胸をドンと叩く。衝撃で辻はちょっとむせた。
「すぐにうちもその横までいったるから」
仰向けになり動けない敗者に駆け寄るのは、保田と吉澤そして市井。
心配そうな三人の顔を恥ずかしそうに見上げる後藤。
「アーかっこ悪いとこ、見せちゃった」
三人のゲンコツが次々に真希の頭上に降り注ぐ。
「バーカ!一人だけかっこつけすぎなんだよ!」
さらに吉澤は真希のほっぺたを引っ張る。変顔に苦笑しばがら市井は聞いた。
「負けて悔しいか?」
少し思考した後、アザだらけの顔を緩ませて真希は答えた。
「ちょこっと」
保全。
948 :
決勝戦:03/01/05 19:28 ID:sdQwaXw9
本戦に臨みし者達。
紺野あさ美。高橋愛。飯田圭織。市井紗耶香。矢口真里。松浦亜弥。浜崎あゆみ。
後藤真希。ソニン。吉澤ひとみ。石川梨華。福田明日香。加護亜依。鈴木あみ。
惜しくも本戦出場を逃した者達。
小川真琴。保田圭。りんね。藤本美貴。あさみ。アヤカ。中澤裕子。
柴田あゆみ。ミカ。ダニエル。石井リカ。里田舞。新垣里沙。石黒彩。
リザーバーとして挑みし者達。
宇多田ヒカル。MIYU。MIZUHO。TAKAYO。MAIKO。上戸彩。AKINA。BOA。
その他この何十倍もの数の格闘士達の屍を越えて
今二人の娘がこの遥かなる頂きへと手を掛けた。
安倍なつみ。辻希美。
さぁ決勝戦だ!
捨てられた子犬みたいな眼をして、どこまでも私の後を追っかけてきた。
「悪いけどなっち、弟子とかとる気ないから」
冷たく突き放しても、あんたは首を横に振り続けた。
走って逃げても、あんたは一緒に走って追いかけてきた。
躓いても、泣くのを堪えて、どこまでもどこまでも…
「強くなりたいのなら他にいくらでも方法はあるでしょ?」
ある日、私は言ったよね。そしたらあんたはこう答えた。
「なっちさんらなきゃ駄目なのれす」
私じゃなきゃ?アハハ、あいつは何か勘違いしている。神様でも見る様な眼で私を見てる。
なっちはそんなもんじゃない。自分のことしか考えてない汚い人間だよ。
どうやって後藤真希に借りを返すか?どうやってチャンピオンに戻るか?
考えてるのは、そんなことばっかりだ。
なのにあいつは諦めなかった。私の元を離れようとしなかった。
そして強くなった。後藤真希に勝ってしまう程に。私を脅かす程に。
邪魔だ。邪魔だよ。辻希美。
なんにもなかったののに、勇気と夢をくれたのは貴方れした。
『安倍なつみダウーーーン!!立ち上がった!!また立ち上がったぁーーー!!!』
あのときの映像は、今もまだ鮮明に瞼に焼き付いているよ。
金色の髪をなびかせ、天使の様に圧倒的な存在感の後藤さんに、立ち向かってゆく姿。
貴方が教えてくれました。力は暴力じゃない。時にそれは人を勇気付ける。
なっちさんの強さは、国境を越える歌みたいに、みんなに響き渡る。
ののもそうなりたかった。
強くなって、ののを見ている子供達に勇気をあげたかった。
だからののは貴方の元へ行った。あなたの様になりたかったから。
でも今は違う。
(今のなっちさんはののが好きだったなっちさんらない)
今の貴方が人に与えているものは恐怖。力は暴力でしかない。
ののがあなたを止めます。
それが、あなたに勇気と強さをもらった者としての義務れす。
ののがなっちさんを倒します。
決勝の舞台へと向かおうと腰を上げたなっちの前に、一人の女が立ちはだかる。
その女は全身を包帯で覆われていた。たった今医務室を抜け出てきた様な雰囲気だ。
「…」
なっちはその女を無言で睨み付けた。
「ごめん。負けた」
「…」
「でも悔いはない。私じゃ多分あんたを止められないから」
「…」
「辻は強いよ。あの子ならできるかもしれな…」
「…どけ、負け犬」
なっちは入り口に立つ真希を強引に押し倒した。そのまま無言で去って行く。
安倍と後藤。二人はすでに勝敗を決していた。前回の大会の後、人知れず闘っていたのだ。
そのときの結果、そして今日の結果が、なっちの言葉にそのまま反映されている。
(辻。なっちは私より強いぞ)
真希は、暗い廊下を一人歩くなっちの背中をいつまでも見続けていた。
ずいぶん距離があるにも関わらず響く、殺気で胸が詰まりそうになりながら…
伸びた髪を上部で一つに束ねる。ポニーテルが小刻みに揺れた。
(ついこないだまで、まだまだお子ちゃまだと思ってたんだけどな)
ここの所めっきり大人っぽくなってきている辻を、複雑な面持ちで見下ろす飯田。
辻はそれ以上のスピードで、どんどんどんどん強さに磨きを掛けている。
福田戦、加護戦、後藤戦。それこそ一試合ごとにである。
TAPの道場に殴り込みに来たあの頃が懐かしく感じる。
辻がどこか遠くの世界へいってしまうようで、寂しくなった。
「ほえ?ろうしたの?」
そういって顔を覗き込むおチビちゃんは、まだあどけないいつもの辻だった。
「何でもない。勝ってこい!」
「うん!」
飯田は辻の背中を押して送り出した。その手が離れたとき、なぜか胸がチクリと痛んだ。
もう今の辻希美が帰ってこない様な…そんな気がしたのだ。
辻希美は駆け出していた。あの人の待つ場所へと、まっすぐに。
更新乙、でも真琴→麻琴ですねw
| |/ _t__ \|
| | (( ) ) |
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∬;´◇`∬ ツイニ ツジマメサンニマデ・・・
(∩∩)───────────
/
/
「辻豆さんは昨日のニュースで俄然書く気が失せた」
に5000ドル賭けるよ・・・
何度も訪れたはずの場所なのに、風景がいつもと違って見える。
眩しい照明、騒ぎ立てる観客、闘技場へと伸びる一本の道。
その先に待っているのは、ずっとずっと追いかけ続けたあの人。
「なっちさん」
「来たか、のの」
言葉が続かなかった。言いたいこと、伝えたいことは山ほどあるのに。
この人の前に立つこの瞬間を、私はずっとずっと待ち焦がれていたはずなのに。
私が戸惑っていると、なっちさんはスッと拳を前に出してみせた。
(そうだ!)
言葉で語る必要は無い。この円形の空間にはもう私となっちさんの二人だけ。
誰も邪魔する者はいない。拳で語れ!
私の伝えたい気持ちを!想いを!感謝を!反抗を!全部!その手に乗せて叩き付けろ!
二人の拳と拳が軽く触れ合う。それが始まりの合図。
モームス最大トーナメント最期の闘いの始まりだ!
(地上最強はたった一人、なっち一人だべさ!)
なっちの拳が辻の胸を強打する。なっちの蹴りが辻のふとももを削る。
辻の反撃は届かない。一方的に辻の肉体を打ちのめしてゆく。
元弟子に対する優しさや甘え等は一切ない。むしろ他の誰より残酷に。
(強い、強い、強い、なっちさんはやっぱり強い。本当に強い)
修羅だ。なっちは人の姿をした修羅に限りなく等しいまでの強さを得ていた。
(飯田さんれも、紺野しゃんれも、矢口さんれも、誰も止められなかった…)
しかしどれだけ叩いても。辻の眼は、辻の心は打ちのめされてはいない。
(ののしかいないのれす。なっちさんを止めるのはののなのれす!)
アザだらけの体に力を、腫れ上がった顔の中で瞳が光る。一撃、たった一撃でいい。
(なっちさんの眼を覚ますことのできるだけのパンチを一発。それらけれいい!)
なっちの攻撃は止むことを知らない。鬼神の如き気迫と殺気。
顔をガードしていた右腕をゆっくりと胸の位置に運ぶ。全ての力をその腕に…
(あなたを見て、あなたに憧れて、あなたの様になりたくて、ここまれ来た)
(れも今のあなたはのの好きななっちさんらない。今のあなたと闘いたい訳らない!)
(本当のなっちさんは、強くて、最高にかっこいいなっちさんら!)
辻の右腕が閃光と化した。
その拳はあまりにまっすぐで、あまりに純粋で、あまりに無垢であった。
なっちをそれを避けることができなかった。
いや厳密には、避けたくないと心が反応してしまったのだ。
その拳を受けてみたい、何故かそう思ってしまったんだ。
修羅の中に残された安倍なつみの想いが、辻希美の声に呼び起こされたのだ。
(のの…)
(そうだ、なっちはののと…)
(強くなったののと闘いたかったんだべさ)
辻希美の全てを込めた右拳が、安倍なつみの体に届いた。
その強さは…誰かを傷つける為のものなんかじゃない。
その強さは…誰かに勇気を与えるもの。
辻希美の強さは…世界に夢と希望を振りまくんだ。
(…ありがとう)
最期の瞬間、辻希美の耳に聞こえた声は、間違いなく大好きなあの人のものである。
「後悔してるんじゃない?」
耳元で囁かれ、驚いた後藤真希が振り返ると、そこには見覚えのある顔があった。
「藤本…美貴…」
「クスッ、卒業なんてしなけりゃ良かった。そんな顔してるよ」
「何を!そんなはずな…!」
「あんな美味しい獲物を食らうことが、もうできなくなるなんて可哀想な真希ちゃん」
藤本の視線はずっと、激闘を終えた二人の方に注がれている。
「安心して。ボクが君の代わりにあいつらを食うから」
舌なめずりの音。後藤は不快を露骨に表情に出す。
「地上最強を目指すってのも悪くない。そう誓ったんだ、彼女に。」
その手には位牌が握られていた。そこに書かれた名は…
真希は悟る。自分がいなくとも歴史は続いて行くのだと。
「彼女に伝えておいて。束の間の栄光を楽しんでおけってね」
新たなる修羅はすでに誕生していたのだ。
川原で組み手を続ける娘が二人。
「せやけど惜しかったなぁ、のの。最後の最後で気絶やなんて」
「いいのれす!来年もう一度挑戦して今度は絶対に勝つのれす!」
「させへんわ。来年なっつぁんを倒すんはうちや!」
「ダメー!あいぼんれもこれは譲れないのれす!」
「なんややる気か?」
「やる気れす!」
にらみ合いを続ける二人に、おずおずと近づく影があった。
「あのー」
辻と加護は喧嘩を止めて、そちらを振り返る。
まだ幼い少女が一人、恥ずかしそうに立ち尽くしていた。
「私…この前の大会を見て…あの…」
「感動…しました。私も…あなたの様に…強く…なりたいんです」
END
961 :
オリー:03/01/09 18:00 ID:2m6QNsd5
いい終わり方だ。
感動した!!
新スレで3rd STAGEが始まるんでせうか?
963 :
:03/01/09 22:20 ID:cY/MH06e
なんだかんだで良かったよ
しばらくは充電するのかな?
まぁまた書いてくださいよ。お疲れさんでした>辻豆氏
965 :
:03/01/10 01:12 ID:W3yk5xjH
うまい事モームスネタと絡ませてある所が凄い!!
辻豆さんお疲れ様でした!!今回は全くバキネタ無かったすね。
966 :
山崎渉:03/01/10 04:19 ID:4v/SGyEY
(^^)
>>961 ありがとうございます。ラストはこれしかないと決めてました。
藤本の方は完全に即興ですけど、うまい具合にできて良かったです。
>>962 今の所3rd STAGEは考えてないです。外伝が完結版でしたので。
ただ6期に僕の格闘魂をくすぐる娘が入ったら、書きたくなるかもしれない。
>>963 藤本加入についてはまだ微妙。ただ娘小説界にとっては新しい風になると思う。
>>964 しばらく充電するつもりです。仕事が忙し過ぎるので落ち着くまで。
>>955 元々ネタ書きだったので、ネタ絡ませるのは得意分野です。
1がバキすぎたから外伝は自分の思い入れ重視に変更しました。
>>966 無事に終わって、僕の顔もそんな感じです。
968 :
山崎渉:03/01/10 16:38 ID:ihkdfu2Y
(^^)
辻豆さんお疲れ様でした!
藤本事変もサラリと組み込まれてるな
庵的ベストバウトは矢口VS浜崎か場外戦の藤本VS吉澤、心が燃えたス
幽白ぽかったけど、藤本と最後のシーンは巧いと思った。
974 :
川`.∀´):03/01/14 08:58 ID:W5+yzbxc
川`.∀´)<落ちそうなので上げます御免
4期では辻
5期では高橋
を応援していたが今回は亀井だ
のんSTOPうどん食べたい
いよいよ今日ですね。
さてどうなることやら。
980 :
名無し募集中。。。:03/01/20 00:08 ID:LSmXp8n4
ちゃんと1000まで使い切ろう!
981 :
名無し募集中。。。:03/01/20 00:09 ID:LSmXp8n4
age
982 :
名無し募集中。。。:03/01/20 00:11 ID:LSmXp8n4
誰か協力してくれぇ
983 :
名無し募集中。。。:03/01/20 00:11 ID:LSmXp8n4
983
984 :
名無し募集中。。。:03/01/20 00:15 ID:LSmXp8n4
984
985 :
名無し募集中。。。:03/01/20 00:15 ID:LSmXp8n4
985
986 :
名無し募集中。。。:03/01/20 00:15 ID:LSmXp8n4
986
987 :
:03/01/20 00:17 ID:D2QtjqoE
>>ID:LSmXp8n4
次スレ出来てないうちは止めろ!!!
人間のカスめ!!!
988 :
辻っ子のお豆さん:
実は池脇千鶴が大好きで大好きで