モームス最大トーナメント

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757浜崎−松浦 @
闘技場の中央にこの二人が並び立っている。
浜崎あゆみと松浦亜弥。
この、あまりに危険過ぎる組み合わせが実現してしまったのだ。
「子供はとっとと帰って、オネンネしたら〜キャハハ」
「あら、何か言いました?おばさん」
ピクン。あゆの表情に変化が。目を細めてあややを見下している。
「ちょっと〜このガキ感じ悪くない〜。殺っちゃっていい?」
「うっさいての、ババア!」
「もう駄目、殺す」
「やってみる?」
挑発合戦は終り、両者が開始位置へと戻って行く。あとはゴングを待つばかり…
突然、あゆの体が大きく跳ね飛んだ。いや飛ばされた。
当然あゆは何が起きたのか理解できていない。慌てて前に振り返る。
目の前に靴底があった。思いっきり地面へと踏み落とされる。
まだゴングは鳴っていない。不意打ち。あややの不意打ちだ。あの超能力が出た!
地べたに打ち付けられたあゆの顔が泥にまみれる。
あややはお構いなしにその顔を何度も何度も踏みつける。
感情を表に出さず、全くの無表情で、あややは攻撃を止めようとしない。
758浜崎−松浦 A:02/09/24 23:43 ID:IMti4E3N
『まだ合図はしてない!反則!!松浦の反則負けええええええ!!!』
場内に大音量のアナウンスが流れる。
数人の審判員達が闘技場に駆け下り、松浦を止めに入った。
あっという間の出来事に、その場に居合わせた誰もが呆気に取られる。
松浦だけが、当たり前とでも言いた気に憮然とした表情を続けていた。
「浜崎様、試合は終わりです。あなたの勝利です。大丈夫ですか?」
審判員の一人が、地面にうずくまるあゆに声を掛ける。
「うぎゃああああああ!!」
野太い悲鳴が巻き起こる。あゆに近づいた審判員の体が切り刻まれていたのだ。
「これでおわると思う?あゆが?」
審判員の体を切裂いたあゆのネイルから、血が滴り落ちる。
泥と血であゆの顔は汚れきっていた。口元は笑みだが、眼は笑っていない。
「もう殺さなきゃ終んないよ。このガキ殺すしかないっしょ」
眼を血走らせて、あゆが近寄って来る。
「お止め下さい浜崎様!貴方の勝ちなんですから!このまま…」
「邪魔」
止めようと近寄って来る審判達を、あゆは問答無用で切裂いてゆく。
反則である。審判に危害を加えること等、当然の違反行為である。
759浜崎−松浦 B:02/09/24 23:45 ID:IMti4E3N
暴獣あゆの手により、闘技場内は地獄絵図と化していた。
止めに入った審判達が次々と血の海へ倒されて行くのである。
「だから言ったんや、あの女に関わったらあかんと…」
VIP観覧席で、つんくは頭を抱えていた。
「もうしまいや、誰にも止められへん。この大会はしまいや」
結局、浜崎は全ての審判を血の海に沈めてしまった。
それでも止まらない。その眼はずっとあややを見たままである。
松浦も浜崎を睨んでいた。二人共、試合が終了した気なんてさらさらない。
試合じゃない、殺し合いだ。もうこの二人を止める者は誰もいない。
あゆが牙を剥いた。ダメージをまるで感じさせない洗練された動き。
「H」
独立・七月・花火。三つの必殺技を同時に放つという信じ難い身体能力。
だがあゆにとっては別段特別な事ではない。この女は底が見えない。
いかにあややと言えど、一つの技を受けきるのが精一杯。
残りの二つの技には対応しようがない。松浦の体が後方へ弾き飛ばされる。
ここにきて、大きすぎる器の差が浮き彫りになってきた。
松浦亜弥では浜崎あゆみに対抗する術がもはや無い。
「あんたが10万クラスの力だとしたら、あゆは100万なの」