モームス最大トーナメント

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684中澤裕子−石川梨華A
(あんたでよかった。)
(私の最期の相手があんたで本当によかった。悔いはない。)
前のめりに倒れ込む中澤裕子を受け止める石川梨華。
全身に傷を負いながらも、なんとか勝利を収める事ができた。
それは1年前の、まだどこかに弱さをもっていた石川ではなかった。
前に立って皆を引っ張っていく存在として、強くなっていたのだ。
(再びTAP会館の最強を証明する為に、私は負けられない)

石川梨華、決勝トーナメント進出
685アヤカ−ソニン:02/08/13 21:58 ID:NlXMt+7N
孤高を貫く女がいた。
誰の手も借りず、ただ己の力のみで地上最強の頂きを目指す女が。
昨年予選で破れたソニンという女は死んだ。
「これが、何かに頼り群れて生きる者と、そうでない者の差だ。」
地面にひれ伏し、すでに意識のないアヤカに向かって放つ言葉。
孤高の女。
彼女の闘いは終らない。

ソニン、いざ決勝の舞台へ
686りんね−飯田圭織:02/08/13 21:59 ID:NlXMt+7N
もうな〜んにも残っちゃねえ。
地位も名声も肩書きも、面倒なもんはな〜んにもなくなった。
残ったのはこの拳だけ。
もうTAP館長でも、武神でもない。
ただの飯田圭織だ。
ただの武道家だ。
これで条件は同じだぜ。
拳がパワーファイターりんねを打ち抜く。
そう、これだ。単純かつ明快。これだけでいいんだ。
あいつに教わった闘うことへの喜び。
「さーて、もう一華咲かせますか。」
踏まれても咲き続けるあの花の様に。

飯田圭織、決勝トーナメント進出。
687ダニエル−鈴木あみ:02/08/13 22:00 ID:NlXMt+7N
奴が来た!
ダニエルの巨体が宙に浮いている。
それを支えているのはなんと一本の腕のみ。
「…ギブ…アップ」
吐き出されたその言葉に、奴は笑みを浮かべる。
「おい、お前。高らかに宣言しな、俺の名を!」
審判に向かって奴は暴言を吐く。
「しょ、勝者!!鈴木あみ!!鈴木あみぃぃぃぃ!!!」
その名前。
(そうだ、それこそが頂点に立つに相応しい名だ。)
ついに奴が娘達の前に姿を現わす。

鈴木あみ、決勝トーナメントへ。